レバレッジ取引入門

【証券外務員が説明する】初めてのビットコインFX講座~第三回:リスクを抑えて利益を確保しろ!ビットコインFXをするにあたって覚えるべき注文方法

仮想通貨FX注文方法
この記事を読んでほしい人
✔ すでに仮想通貨を持っている方
✔ より戦略的に仮想通貨投資をしたい方
✔ 取引所に登録している方

もしまだ取引所をお持ちでない方は、まずはこちらの「取引所の選び方」を参考にしてみてください。

前回の記事では、ビットコインFXのリスクについて説明をしました。保証金に見合わないリスクの高い取引をしてしまうと、追証やロスカット、最悪の場合は赤残が発生してしまうということについて覚えていらっしゃいますでしょうか。

リスクを回避するために、最も有効的な方法が「証拠金に余裕をもって取引を行う」ということです。

しかし、ビットコインFX取引のリスクは、数ある「注文方法」を駆使することによりさらに小さなものにすることができます。

さらに、注文方法をうまく応用すればある程度の利益を確保できたり、チャンスを逃さずトレードを行ったりするということも可能になります。

  1. ビットコインFXの基礎知識
  2. ビットコインFXのリスク
  3. リスクを抑えて利益を確保しろ!ビットコインFXで覚えるべき注文方法
  4. ビットコインFX取引所比較

そこで今回は、ビットコインFXで利用できる「注文方法」について、その基本的な性質と応用できるケースとを合わせて紹介したいと思います。

この記事の要約
  • ビットコインFXは色々な注文方法がある
  • 「逆指値注文」はいわば「ビットコインFXの命綱」のようなものでリスク管理のためには必要
  • 注文方法を活用して便利に行いたい場合は取引所選びも慎重に行う必要がある

ビットコインFXの注文方法1:「成行注文」

ビットコインFXの注文方法「成行注文」成行注文は「いくらでもいいからすぐに買う(売る)」という方法です。

チャートを見ながら「この値段なら多少上下しても構わないな」と判断した場合に利用する注文方法です。指値などと違い、注文ボタンを押せばすぐに注文が成立するというメリットがあります。

しかし、注文ボタンを押すタイミングと実際に注文が成立するタイミングには必ずずれが生じます。

ビットコインの価格は常に変動しているので、タイミングのずれによる「思った以上に高い値段で買ってしまう」というリスクもあります。

成行注文をどう活用する?

成行注文には、注文成立価格が変動するリスクはありますが、それ以上に「好きなタイミングで注文を成立させる」という大きなメリットがあります。

そのため「オシレーター指標でこのサインが出た瞬間に買う」といった方法や「テクニカル分析にて、ダマシが出て、値を戻したら買う」という風に柔軟に注文タイミングを決めたい場合に利用することがおススメできます。

ビットコインFXの注文方法2:「指値注文」

ビットコインFXの注文方法「指値注文」指値注文は、ビットコインの価格を指定して発注する注文方法です。

買いの場合は「いくら以下になったら買う」という注文方法で、売りの場合は「いくら以上になったら売る」という注文方法になります。

例えば、「現在の価格が1BTC=100万円。1BTC=90万円以下になったら買い注文を出す」という注文を出したい場合に、「指値90万円の注文」を出すことになります。

この場合、ビットコインの価格が90万円以下にになった瞬間に買い注文が成立するので、仮に「1BTC=91万円だったのが1度の値動きで1BTC=89万円まで下がった」という場合は、1BTC=89万円で注文が成立します。

指値注文をどう活用する?

指値注文は、主に「逆張りで建玉を建てる」時や「利益確定」の時に利用されます。

「逆張り」とは、「今のトレンドとは逆方向の注文を出す」という意味で、相場が下降している場面で新規買い注文を出し、相場が上昇している場面で新規売り注文を出すことを指します。

買い注文であれば「この価格以下には推移しないだろう」と判断できる価格上に指値注文を予約しておくことになります。

しかし、「逆張り」は非常に難易度が高い注文方法ですのであまりおすすめはできません。

いくら以上利益が出れば売り決済をしてもいいな」と考えた場合は、その価格に指値売り注文を発注すれば、「利益確定」の注文として利用することもできます。

ビットコインFXの注文方法3:「逆指値注文」

ビットコインFXの注文方法「逆指値注文」逆指値注文は、指値注文と同様にビットコインの価格を指定して発注する注文方法です。

ただし、指値注文とは逆で、買いの場合は「いくら以上になったら買う」という注文方法で、売りの場合は「いくら以下になったら売る」という注文方法になります。

逆指値注文をどう活用する?

逆指値注文は、主に「順張りで建玉を建てる」という時や「損切り注文を出す」という時に活用できます。

順張りで逆指値注文

「順張り」は、上昇トレンドの時に新規買い注文を、下降トレンドの時に新規類注文を発注することです。

買い注文であれば「この価格まで上昇するのであれば、今後もさらに値を伸ばすだろう」と判断するときに、順張り注文を発注することになります。

損切りで逆指値注文

また、買い建玉を保有している際に、「いくら以下になったら売り決済をする」という「損切り注文」としても、逆指値注文は利用できます。これにより、あらかじめ自分でリスクを制限することができます。

「逆指値注文」は、いわば「ビットコインFXの命綱」のようなものです。

ビットコインFXは基本的に24時間取引ができます。もしも、自分が寝ている時間に急激な相場変動が起こると、ご自身が手を付けられない局面でも損失はどんどん膨らんでいきます。

このようなリスクを防ぐためにも、あらかじめ損失の許容範囲を計算したうえで、損切り逆指値注文は絶対に発注したほうがいいです。

「投資に絶対はない」とよく言われますが、リスク管理のための逆指値注文は絶対に必要です。

ビットコインFXの注文方法4:「OCO注文」

ビットコインFXの注文方法「OCO注文」OCO注文は新規注文か決済注文にて「指値注文と逆指値注文を両方、同時に発注する」という注文方法です。OCOは「オーシーオー」と読みます。

OCO注文をどう活用する?

OCO注文は、新規建て注文を発注するときよりも、すでに保有している建玉の決済注文として活用することをおススメできる注文方法です。

OCO注文の最も大きな強みは「利益確定注文と損切り注文を同時に発注できる」という点にあります。

例えば、1BTC=90万円の買い建玉を持っていて「1BTC=100万円になったら指値注文で利益確定、1BYC=80万円になったら逆指値注文で損切り」という注文を出したい場合は、OCO注文で2つの注文を同時に発注できます。

ビットコインFXの注文方法5:「IFD注文」

ビットコインFXの注文方法「IFD注文」IFD注文は「新規注文Aが発注されたら、同時に決済注文Bも発注する」という注文方法です。「アイエフディー注文」や「イフダン注文」と呼ばれています。

「新規注文A」「決済注文B」には指値注文か逆指値注文を指定することができます。

IFD注文をどう活用する?

IFD注文の最も大きなメリットは「予約注文を出せば、チャートを一切見なくても新規建て~決済まで行うことができる」というものです。

そのため、様々なFXサイトでは「IFD注文は忙しくてチャートを見ている時間のない人に向いています!」と書かれています。

しかし、「損切り注文を発注せずに建玉を建てている状態でチャートを全く見なくても平気」という、心臓に毛が生えたような人はあまりいないと思いますので、IFD注文はあまりお勧めできません。(友人曰く、経験上、建玉を保有しているときは5分に1回はチャートをチラ見します)

そのため、IFD注文は機能は優れていますが、実践向きではないと言えます。

IFO(アイエフオー)注文

どうしてもチャートを見ずに新規注文~決済まで完了させたい」という方には、IFD注文と先ほど紹介したOCO注文とを組み合わせた「IFO(アイエフオー)注文」がおススメできます。

IFO注文は「新規注文+指値決済注文と逆指値決済注文」を同時に発注する注文方法です。

つまり、新規建ての予約に加えて「利益確定注文と損切り注文」を両方とも発注できることになります。

ビットコインFXの注文方法6:「トレール注文」

ビットコインFXの注文方法「トレール注文」「トレール注文」は、その名の通り「追跡する注文」という意味。

具体的に言うと、「注文価格とトレール幅を指定することにより、ビットコインの価格の変動に追随して逆指値価格を自動調整する注文方法」です。

トレール注文では「注文価格(逆指値価格)」と「トレール幅(現在値のビットコイン価格と逆指値価格との値幅)」という、2つのものを設定します。

トレール幅の追随ルールは、以下の3つに分けて説明することができます。

  1. ビットコインの価格が自分にとって有利な方向へ変動(売注文の場合は上昇、買注文の場合は下落)した場合のみ、指定したトレール幅を保って逆指値価格は変動します。
  2. 逆指値価格と注文価格の差が、トレール幅より小さい場合、逆指値価格は変動しません。
  3. ビットコインの価格が自分にとって不利な方向へ変動した場合は、逆指値価格は固定され変動しません。

トレール注文をどう活用する?

トレール注文は、主に利益確定のための注文として活用されます。

すでに保有している建玉で「もっと利益を出したいけどリスクも抑えたい」という場合に活用することができます。

多様な注文方法を使いこなそう

この記事のまとめ
  • ビットコインFXは色々な注文方法がある
  • 「逆指値注文」はいわば「ビットコインFXの命綱」のようなものでリスク管理のためには必要
  • 注文方法を活用して便利に行いたい場合は取引所選びも慎重に行う必要がある

以上が、ビットコインFXで覚えるべき注文方法と、それぞれの活用する方法の案内でした。

しかし、ここで紹介した注文方法を、すべてのビットコインFX取引所で利用できるかというとそうではありません。

成行注文や指値注文、逆指値注文は利用できる取引所が多いのですが、IFOやトレール注文は、取り扱っていない取引所の方が多いと思います。

そのため、リスク管理や利益確定を、注文方法を活用して便利に行いたい場合は、取引所選びも慎重に行う必要があります。

他にも、取引に利用できるツールなど、取引所ごとに大きな違いがありますので、ビットコインFXを始める際の最初の取引所選びは非常に重要です。

そこで、次回はビットコインFX取引所各社の比較と、ビットコインFX取引を行うにあたっておススメできる取引所の紹介をしたいと思います。

【証券外務員が説明する】初めてのビットコインFX講座

第一回:ビットコインFXとは?
第二回:ビットコインFXのリスクは?
第三回:ビットコインFXで覚えるべき注文方法
第四回:ビットコインFX取引所比較

レバレッジ取引入門
この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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