レバレッジ取引入門

【証券外務員が説明する】初めてのビットコインFX講座~第二回:ビットコインFXのリスクは?追証、ロスカット、赤残になった人の末路を解説~

この記事を読んでほしい人
✔ すでに仮想通貨を持っている方
✔ より戦略的に仮想通貨投資をしたい方
✔ 取引所に登録している方

もしまだ取引所をお持ちでない方は、まずはこちらの「取引所の選び方」を参考にしてみてください。

前回の記事では「ビットコインFXは少額で大きな取引を行うことができる」「ビットコインFXは、売りから入ることもできる」など、主にビットコインFXのメリットについて紹介しました。

しかし、前回の記事の後半でも執筆した通り、ビットコインFXにはリターンが大きい分、大きなリスクが付いてきます。

  1. ビットコインFXの基礎知識
  2. ビットコインFXのリスク
  3. リスクを抑えて利益を確保しろ!ビットコインFXで覚えるべき注文方法
  4. ビットコインFX取引所比較

第二回は「ビットコインFXのリスク」と「損失が広がりすぎると実際にどうなるのか」についてそれぞれ解説していきたいと思います。

この記事の要約
  • 証拠金は余裕を持った金額を入金すること
  • 証拠金の入金額が少なすぎるとすぐにロスカットになる
  • 入金額以上の損失が発生してしまう
  • 赤残になると絶対逃げられない

ビットコインFXのリスクの説明の前に・・・

ビットコインFXのリスクとリターンまず始めに申し上げますと、基本的に「リスクはリターンの裏返し」になります。

前回の「ビットコインFXのメリット」についての記事で「でも逆に考えるとこういうリスクがあるのでは?」と思った読者さんもいらっしゃると思います。

そんなあなたは投資家としてはかなり優秀だと言えそうです。

ここでは、その「ビットコインFXのリスク」について具体的に説明をしていきます。

その前に、ビットコインFXをトレードするにあたって必ず理解しておくべき「証拠金維持率」について説明をしたいと思います。

証拠金維持率とは?

証拠金維持率とは前回の記事では「レバレッジが25倍の場合、最低4万円を入金すれば100万円分の取引を行うことができる」と説明しました。

しかし、ビットコインFXには「損失が広がり証拠金維持率が〇%未満になった時点で取引ができなくなる」というルールがあります。

この「証拠金維持率」について説明するには、まずビットコインFXの「評価証拠金額」について説明する必要があります。

評価証拠金額を計算する

評価証拠金額は、「入金した金額」から「建玉を建てるのに必要な証拠金額(必要証拠金)」と「成立していない注文中の証拠金額(注文証拠金)」と「建玉に発生している利益と損失」から算出されるものです。

計算式にすると、

評価証拠金額 = 入金額-必要証拠金-注文証拠金±利益or損失

という風になります。

今回例に挙げたのは「4万円を入金して、25倍のレバレッジをかけて取引を行う場合」になります。

この場合の必要証拠金は100万円の建玉にかかる「100万円÷25=4万円」です。

この場合の評価証拠金額は

評価証拠金額 = 有効証拠金(4万円)-必要証拠金額(4万円)=0円

となります。

有効証拠金とは、証拠金として取引所に入金した額です。

証拠金維持率とは?

ここでようやく「証拠金維持率」について説明ができます。

証拠金維持率とは、

有効証拠金額 ÷ (必要証拠金額+注文証拠金額)× 100%

で算出できる数字です。

今回の場合だと証拠金維持率は

有効証拠金額4万円÷必要証拠金額4万円=100%

と計算できます。

取引所によって「証拠金維持率が〇%未満になると、強制ロスカット」という風に、ルールが決められています。

「強制ロスカット」は「投資家の意思関係なしに建玉を全て決済する」ということです。

取引所により強制的に損切り決済をさせられるという意味だと説明することもできます。

以上が証拠金維持率についての説明です。

証拠金維持率についてまとめると

長々と証拠金維持率について説明しましたが、ほとんどの取引所だと証拠金維持率はリアルタイムで表示がされています。

そのため、計算式を無理して覚えようとする必要はありません。

始めのころは

  • 建玉を建てたり注文を出したりすると証拠金維持率が下がる
  • 証拠金維持率が何%以下になったらロスカットになるか

を把握していれば十分だと思います。

ただし、証拠金維持率についてしっかりと理解できれば「あといくら分トレードをできるか」や「ここから具体的にどれだけ損失が出れば危ないか」などが簡単に分かるようになります。

ゆっくりでいいので、理解していきましょう。

ビットコインFXのリスクを解説

ビットコインFXのリスクでは、ここから実際に「ビットコインFXのリスク」について、それぞれ紹介をしていきます。

リスク1:ロスカットに注意

証拠金の入金額が少なすぎるとすぐにロスカットになってしまいます。

ロスカットとは、取引所側で現時点でのポジションで強制的に取引を決済してしまうことをいいます。

例:「4万円を入金して25倍のレバレッジをかけて1BTC=100万円分の取引をする」場合

ビットコインの価格が1円下がるごとに1円の損失が発生します。

つまり、仮に「証拠金維持率が50%未満になるとロスカット」の場合、100万円のビットコインが98万円まで下がるとロスカットになります。

(評価証拠金額4万円-損失2万円)÷必要証拠金額4万円×100%=50%

ほとんどの取引所では「証拠金維持率が50%未満になればロスカット」となりますので、このケースだとビットコインが98万円未満になった時点でロスカットになります。

ビットコインはロスカットになりやすい

ビットコインの価格変動は皆さんもご存知の通り非常に大きいです。一日5万円の変動も日常茶飯事です。

そんなビットコインのFX取引で、証拠金を少なめに入れて大きな取引をしてしまうとすぐにロスカットになってしまうことは簡単に想像できてしまいそうですよね。

また、価格変動要素はビットコインだけではありません。

ビットコインを円で買った場合は円の変動リスクが、ドルで買った場合はドルの変動リスクが付いてきます。

もちろん、自分の思惑通りに値段が動いてくれれば大きな利益を得ることができますが、証拠金が少額の場合、少しでも思惑とは違う方向に価格が動いてしまうとすぐに取引から強制退場させられてしまいます。

リスク2:入金額以上の損失が発生してしまう

先ほどの例でいえば「4万円を入金して2万円の損失が出ると強制ロスカット」となりますので、この場合口座の残高は「4万円-損切り価格2万円=2万円」となります。

しかし、相場が暴落して「ビットコイン価格が1BTC=100万円から急に1BTC=80万円まで下落した」といケースも可能性としては十分に考えられます。

実際に、2015年に起こった「スイスフランショック」では1tickで-1772pips(1回の価格変動で17円72銭の下落)を記録しています

この場合、口座の残高は「4万円-20万円=-16万円」となります。

この「口座のマイナス残高」のことを「赤残」と言い、赤残金額を投資家はビットコインの受け渡し日(強制決済された翌々営業日)までに必ず入金しなければいけません。

入金しなかった場合どうなるか・・・については後程紹介します。

ビットコインFXで損失が広がった人の末路、ケース

ビットコインFXで損失が広がった人の末路ここまでビットコインFXのリスクについて2つ紹介をしましたが、ここからは「損失が拡大した投資家」について、その投資家がどのような道を歩むのかについて、損失が軽いものから順を追って説明したいと思います。

ケース1:追加保証金の入金を催促される

証拠金維持率が〇%以下になると強制ロスカットをされると紹介しました。

その前段階として「×%以下になると期日までの追加の保証金の入金を請求される」というものがあります。このことを「追証(おいしょう)」と言い、投資家が期日までに指定金額を口座に入金しなかった場合、建玉は強制ロスカットされます。

「追証」には法的強制力はありませんし、追証を無視して建玉を強制決済されたとしても、口座にお金が残っていれば引き続きトレードをすることはできます。

ケース2:有無を言わさずロスカット

追証とは違い、強制ロスカットには入金期日などは存在しません。

追証が「△日後までにいくら入金すれば決済はしません」であるのに対し、ロスカットは「証拠金維持率が〇%以下になった瞬間に全建玉を決済する」です。

この場合、投資家は何もすることができないまま損失を被ることになります。

しかし、強制ロスカットされるまえに、その段階である「追証が発生しているから入金してください」というお知らせが取引所から送信されてくるので、多くの場合、ロスカットは未然に防ぐことができます。

ケース3:絶対に逃げられない赤残

最後に、もしも証拠金以上の損失が発生してしまい(上のリスク3の説明)口座が「赤残」になったらどうなるかです。

赤残が発生した場合、まず取引所から鬼のように電話がかかってきます。

電話に出ると「今すぐ損失額〇〇万円を一括で入金してください」とだけ言われます。

電話に出なかった場合は自宅や実家、職場にも電話をかけられることもあります。とにかく本人とコンタクトが取れるまで、取引所はしつこく電話をかけます。入金してもらわなければ、取引所としても面倒なことになるからです。

赤残は絶対に支払う必要がある

赤残の分割返済や期日の先延ばしは原則できません。これは日本の法律で定められていることです。

どうしてもお金を払えない場合・・・どのように対処するのかは業務上詳しいことは言えませんが、少なくとも投資家は取引所から逃げることは絶対にできないです。

まず、取引所を開設する時点で必ず本人確認書類やマイナンバーを提出しているので、個人情報はすべて把握されています。

どこか遠くに引っ越そうと、マイナンバーがあれば転居先は一発でばれます。

マイナンバーの再発行というものも「マイナンバーを紛失した」と嘘をつけば可能ではありますが、その人の過去のマイナンバーが何だったのかデータ上には残っているので無駄です。

海外逃亡するか自己破産をするかしか、考えられそうな対処方法はなさそうですね。

ビットコインFXのリスクに注意

この記事のまとめ
  • 証拠金は余裕を持った金額を入金すること
  • 証拠金の入金額が少なすぎるとすぐにロスカットになる
  • 入金額以上の損失が発生してしまう
  • 赤残になると絶対逃げられない

以上がビットコインFXのリスクと、損失が拡大した場合どうなるかについての紹介でした。

ビットコインFXにはリターンが大きい分リスクも大きいことが分かっていただけたかと思います。

しかし今回紹介したリスクについてはある程度は抑えることができます。まず、証拠金は余裕を持った金額を入金することです。

極端なことを言えば100万円を入金して100万円分の取引(レバレッジ1倍の取引)をすることだって可能です。

「それだとビットコインFXのメリットがないじゃないか」と思われるかもしれませんが、取引手数料や使えるツール、注文方法などを考えれば普通にビットコインを買うより安く便利にトレードすることは可能です。

また、注文方法でいえば「逆指値」や「IFD注文」、「トレール注文」などを利用することにより、損失を抑えたりある程度の利益を確保したままトレードを続行したりすることもできます。

この「注文方法」については、それぞれ次回詳しく説明したいと思います。

【証券外務員が説明する】初めてのビットコインFX講座

第一回:ビットコインFXとは?
第二回:ビットコインFXのリスクは?
第三回:ビットコインFXで覚えるべき注文方法
第四回:ビットコインFX取引所比較

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