✔ リップル(XRP)の取引を始めようと思っている方
✔ リップル(XRP)の今後の価格推移や動向が気になるという方
「リップル(XRP)の価格は2018年から下がり続けているけど、これから上がる事はあるの?」というふうに思っている方もいることでしょう。
国際送金に特化しているリップル(XRP)は、大手銀行が参入するほど注目されている暗号資産(仮想通貨)です。しかし、リップル(XRP)の価格はなかなか上昇していません。
そこで、今回は暗号資産(仮想通貨)のリップル(XRP)について、価格が上昇しない原因や今後のリップル(XRP)の動向について考察していきます。
また、2019年4月にかけての動きについても、分かりやすく解説していきます。
- リップル(XRP)は国外の送金に特化した暗号資産(仮想通貨)で、多くの企業から注目されている
- リップル(XRP)は大手企業の参入や暗号資産(仮想通貨)バブルの影響で価格が急騰したが、現在は価格が下がり続けている
- リップル(XRP)の価格が上がらない理由として「発行枚数が多い」「暗号資産(仮想通貨)市場の低迷」「実用化が進まない」といった点があげられる
- 「さらなる企業の参入」「リップルが基軸通貨になる」「暗号資産(仮想通貨)市場の整備」などが進めば、リップル(XRP)はさらに価格が上昇する可能性がある
- 2019年4月頃からリップル(XRP)の価格が上がっている
- 2019年6月17日時点で1XRP=46円台で推移
目次
リップル(XRP)とは
リップル(XRP)は2018年11月にイーサリアム(ETH)を抜いて、時価総額2位になった事もある暗号資産(仮想通貨)です。
リップルの特徴としては、以下の2つのものが挙げられます。
- 国際送金のコストを低く抑える事ができる
- 国際送金の際にかかる時間を短縮する事ができる
リップル(XRP)は、国際送金に特化した暗号資産(仮想通貨)となります。大手の金融機関等から注目されており、日本の企業も参入を表明しています。
ちなみにリップルとは、送金システムを扱う企業の名称を指しており、暗号資産(仮想通貨)のリップルは「XRP」で表される事もあります。
ただし、日本では暗号資産(仮想通貨)の呼び名としてリップルという名前が一般に使用されています。
通貨名 | リップル(Ripple) |
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通貨略号 | XRP |
公開日 | 2012年 |
開発者名 | Ryan Fugger |
公式サイト | https://ripple.com/ |
発行上限 | 1000億枚 |
通貨の目的 | 新たな国際送金システム |
国内取引所 | bitFlyer(ビットフライヤー) GMOコイン bitbank(ビットバンク) Coincheck(コインチェック) Liquid(リキッド) DMM Bitcoin Huobi Japan BITPoint(ビットポイント) |
海外取引所 | Binance(バイナンス) Bittrex(ビットレックス) Bitstamp 他多数 |
リップル(XRP)のこれまでの動向
まずはリップル(XRP)が誕生してから、現在までの価格の動向を見ていきましょう。
リップル(XRP)は、誕生した2012年から暗号資産(仮想通貨)バブル前の2017年前半までの期間と2017年後半から現在までの2つの時代に分ける事ができます。
リップル(XRP)のこれまでの動向を、この2つの時代に分けて振り返っていきたいと思います。
リップル(XRP)の時代①:誕生~2017年前半
- 2012年:リップル(XRP)誕生
- 2014年まで:価格にほとんど変化はなく、1XRP=1円にも満たない価格で推移
- 2016年:みずほ銀行などのリップルネットワーク参入をきっかけに、価格が上昇傾向となる
- 2017年3月:1XRP=約3円まで上昇
- 2017年5月:ロックアップ発表をきっかけに、一時1XRP=50円まで高騰
金融機関の参入等を背景に、徐々にリップル(XRP)の知名度や価値が高まり、価格が上昇していったという事が特徴的です。
リップル(XRP)はロックアップ発表をきっかけに価格が高騰していますが、ロックアップとは、リップル(XRP)を発行しているリップル社が、保有している発行済みのリップル(XRP)を一定期間売却しない決まりの事を指しています。
ロックアップをする事で、リップル(XRP)が市場に大量に流入し需要と供給のバランスが崩れてしまう事を防ぐ事ができるようになります。これにより、リップル(XRP)に対する安心感が生まれた側面があります。
また、リップルの国際送金システムのプロジェクトも進行しており、当時から個人だけでなく金融機関や企業等の法人も注目していた暗号資産(仮想通貨)となります。
リップル(XRP)の時代②:2017年後半~現在
- 2017年後半:アメックスとの提携、日韓のリップルネットワーク実験開始などをきっかけに1XRP=150円前後まで急騰
- 2017年12月:暗号資産(仮想通貨)ブームにより、一時1XRP=400円以上まで急騰
- 2018年前半:暗号資産(仮想通貨)ブームの冷え込みもあり価格が急落
- 2018年後半:1XRP=約30円で推移
暗号資産(仮想通貨)バブルが2017年末に起こり、それが終焉したことで価格が急落したというよりは、元の価格帯に戻ってきたという事です。
このように、リップル(XRP)だけに資産を集中させていると、リップル(XRP)の価格が急落したとき大きな損失を生みます。
リップル(XRP)の価格が急落したときの損失を抑えるためには、分散投資を行うことが重要です。
分散投資とは、他の暗号資産(仮想通貨)にも幅広く投資を行い、リスクを抑えていきながら収益を安定させる方法です。
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リップル(XRP)の価格が上がらない3つの理由
リップル(XRP)は、暗号資産(仮想通貨)の中でも実用的で魅力のある通貨ですが、なぜ価格が上がらないのでしょうか。
その理由を3つに分けて考察していきます。
低迷理由1:発行枚数の問題
リップル(XRP)の価格が上がりにくい最も大きな理由として、発行枚数の多さが挙げられます。
発行枚数が多くなると、1枚あたりの価値が小さくなってきますので、価格はなかなか上がっていきません。
また現在、リップル(XRP)を発行しているリップル社が発行上限1000億枚の半数にあたる、550億枚を保有しています。
もしこれらが売却された場合、需給バランスが崩れて一気に価格が下落するリスクがあるため、積極的に買えないという投資家も多いのです。
実際に2017年にロックアップが発表された時は、リップル社が保有しているリップル(XRP)の売却がなくなったという安心感から、価格が急騰しました。
しかし、2018年からリップル(XRP)のロックアップは徐々に解除される事になっており、2022年にはすべてのロックアップが解除される事になっています。
2018年以降、リップル(XRP)の供給量が徐々に増えている事もリップル(XRP)が上がりにくくなっている理由の一つという事ができるでしょう。
発行枚数の問題を解決するためには、リップル(XRP)を保有・売買する価値のある通貨として、技術的な部分での発展も必要となってきます。
低迷理由2:暗号資産(仮想通貨)市場の低迷
2018年には、多くの取引所でハッキング事件が起きたり、世界経済が不穏な状況(米中貿易戦争など)になり、暗号資産(仮想通貨)市場全体が低迷していました。
そのためリップル(XRP)に限らず、他の暗号資産(仮想通貨)も下落傾向にありました。暗号資産(仮想通貨)市場全体の活気がなくなれば、リップル(XRP)の価格も下落していきます。
逆に暗号資産(仮想通貨)市場が活気づけば、他の暗号資産(仮想通貨)と同様に再びリップル(XRP)の価格が上昇基調になりやすくなるでしょう。
マクロ経済の動向についても勉強したり、分析してみたりする事も重要です。
低迷理由3:リップルの実用化がされていない
多くの銀行が続々とリップルへの参加を表明していますが、実用化にはまだ時間が掛かります。
銀行が参入を表明した時点では、期待感から価格が大きく上昇しました。しかしその後は、具体的な動きが見られないため、価格上昇につながりにくくなっています。
もしリップルの実用化に向けて大きな動きがあれば、再びリップル(XRP)の価格が上昇する可能性も高くなってくるでしょう。
リップルは送金手段として優れた機能を持っているので、今後も将来性という点で期待できる通貨である事には変わりありません。
リップル(XRP)の価格を左右する要因・材料
今後のリップル(XRP)の価格を左右するかもしれない、好材料や悪材料についてお伝えしていきます。
好材料:2019年4月にかけて相場に動き
リップル(XRP)は2019年4月から5月にかけて、トレンド転換に近い動きがありました。
2018年から下落基調が続いていましたが、2019年4月に1XRP=40円台、そして5月に50円まで回復しています。
このようなトレンド転換の動きは好材料と考えることができ、下落基調に歯止めがかかっている状態といえます。
好材料:リップル(XRP)への世界的な企業の参入
リップル(XRP)は国際送金システムに特化した暗号資産(仮想通貨)です。
グーグルやマイクロソフト、SBIグループ等のといった一流企業も出資しており、注目度の高さが伺えます。
これから参入する企業がさらに増えれば、増々注目度が高まりリップル(XRP)の価格上昇に寄与することが期待されます。
好材料:リップル(XRP)が基軸通貨になる
現在、暗号資産(仮想通貨)の基軸通貨はビットコインですが、大手取引所のバイナンスから「リップル(XRP)も基軸通貨とするべきだ」という意見が出されています。
- 手数料の安さ
- 送金スピード
リップル(XRP)は、送金手数料の安さや送金スピードの高さといった点でビットコインよりも優れています。
もしリップル(XRP)が暗号資産(仮想通貨)の基軸通貨となればリップル(XRP)の需要が高まり価格が上昇する可能性も高まってくるでしょう。
好材料:リップル(XRP)を含む暗号資産(仮想通貨)市場の整備
2018年の暗号資産(仮想通貨)市場は
- セキュリティのずさんさによるハッキング被害
- 受けた被害に対する投資家の資産の保護
2018年の暗号資産(仮想通貨)市場は、取引所のハッキング被害の多発や投資家保護の観点からも、市場としての未成熟さを露呈させてしまいました。
暗号資産(仮想通貨)市場がきちんと整備され、安心して投資できる環境が整ってくれば、再び価格も安定に向かっていく事になるでしょう。
悪材料:リップル(XRP)のロックアップの解除
2017年末までは、リップル社が保有しているリップル(XRP)にロックアップがかけられ、リップル(XRP)の市場への流入が制限されていました。
2018年から2022年にかけて段階的にリップル(XRP)のロックアップが解除されてきています。
そのため、2022年までは需給バランスがあまり良くなりにくいという悪材料があります。
悪材料:リップル社によるリップル(XRP)の流出
リップル社によると、リップル(XRP)のエコシステムに寄与した団体や大学に、寄付や投資をしていくと発表しています。
これに違和感を感じている投資家も多く、リップル社によるリップル(XRP)の流出の中止を求める署名が2000件以上集められています。
リップル(XRP)は、発行枚数の半数近くをリップル社が保有しており、中央集権的な暗号資産(仮想通貨)であるという批判もあります。
悪材料:元CTOへの送金
リップル社が、共同創業者の一人で元CTO(最高技術責任者)であるジェド・マケーレブ氏に約30億円相当のリップル(XRP)を送金したことが明らかになっています。
ただし、一日に売却できる金額を制限しており急激な需給の悪化は起こらないとの事ですが、リップル(XRP)の投資家を中心に不信感が募っています。
悪材料:開発途上の暗号資産(仮想通貨)である
リップル(XRP)は現在、開発途上の暗号資産(仮想通貨)であり実用化までには時間がかかります。
そのため、プロジェクトの進捗状況が芳しくない場合、リップル相場の悪材料とみなされる事になるでしょう。
リップル社による発表やプレスリリース等にも注意をしていく必要があります。
リップル(XRP)の今後の価格予想
執筆現在(2019年10月)のリップル(XRP)の価格は約30円前後で推移しています。
2017年末の価格が急騰する前も30円前後での推移となっていましたので、おおむね元に戻ったといっていいでしょう。
2019年の6月頃に50円前後を付けて、トレンド転換を見せました。
- 底値(もっとも安い):30円前後
- 天井値(もっとも高い):80円前後
今後は、30円から50円の間のレンジ相場を予想する声もあります。
この場合、50円を明確に突破した時に、トレンドフォローの買いサインが出るという事になります。
リップル(XRP)は今後も上がらないのか。期待要素は?
- リップル(XRP)は国外の送金に特化した暗号資産(仮想通貨)で、多くの企業から注目されている
- リップル(XRP)は大手企業の参入や暗号資産(仮想通貨)バブルの影響で価格が急騰したが、現在は価格が下がり続けている
- リップル(XRP)の価格が上がらない理由として「発行枚数が多い」「暗号資産(仮想通貨)市場の低迷」「実用化が進まない」といった点があげられる
- 「さらなる企業の参入」「リップルが基軸通貨になる」「暗号資産(仮想通貨)市場の整備」などが進めば、リップル(XRP)はさらに価格が上昇する可能性がある
- 2019年4月頃からリップル(XRP)の価格が上がっている
- 2019年6月17日時点で1XRP=46円台で推移
以上今回は、リップル(XRP)の価格が上昇しない原因や、今後のリップル(XRP)の動向について解説してきました。
大手企業や金融機関が参入しているリップル(XRP)は、将来性の高い暗号資産(仮想通貨)という事ができます。
長期的に見れば価格が上昇していく可能性が高いといえますので、懸念材料が出て価格が安く推移している今のうちにリップル(XRP)に投資しておくという戦略も十分検討に値するでしょう。
リップル(XRP)