ライトコイン(LTC)のリアルタイムチャート
ライトコインは、アルトコインが7種類しかなかった2011年頃から注目の通貨です。
2017年の12月でその価値が約3倍になるなど、再度注目を浴びています。
ライトコインの特徴は以下の通りです。
- 2011年から長い歴史を持つ(消えないのは信頼の証拠!)
- 時価総額トップ10の安定した人気
- ビットコインの改良版としての通貨
長い歴史を持ち、安定した人気を誇る仮想通貨ライトコイン。技術的な特徴や実際に取引に使いやすいなどメリットが多くあります。細かく見ていきましょう。
ライトコイン(LTC)とは
まずはライトコインとはどんな仮想通貨なのか?
ライトコインは2011年10月に元Googleエンジニアの「チャーリー・リー」氏によって開発された通貨です。
チャーリー・リーはビットコインの初期の歴史を作った人物としても有名です。
通貨名 | ライトコイン(Litecoin) |
---|---|
通貨略号 | LTC |
公開日 | 2011年 |
開発者名 | Charlie Lee |
公式サイト | https://litecoin.org/ |
発行上限 | 8400万枚 |
通貨の目的 | ビットコインの欠点を補うために誕生 |
国内取引所 | BITPoint(ビットポイント) Bitbank(ビットバンク) GMOコイン bitFlyer(ビットフライヤー) Coincheck(コインチェック) DMM Bitcoin(DMMビットコイン) |
海外取引所 | Binance(バイナンス) KuCoin(クーコイン) Bittrex(ビットレックス) etc |
独自のブロックチェーン技術で改良
ビットコインのソースコードを元に開発されていますが、独自のブロックチェーン技術を使っています。
ライトコインはビットコインに比べて送金スピードが非常に早く、ビットコインが約10分かかるのに対して約2.5分と、ビットコインの4倍も速いのが特徴です。
ライトコイン | ビットコイン | |
取引処理速度 | 約2.5分 | 約10分 |
ビットコインを補完するライトコイン
発行上限は8400万枚でこちらもビットコインに比べ4倍の発行量です。
さらにマイニングも一般的なCPUでできるようになっており、比較的に容易にマイニングができます。(ただし自宅のパソコンでマイニングして稼ぐのは難しい。)
ライトコイン | ビットコイン | |
発行総数 | 8400万枚 | 2100万枚 |
「ビットコインが金ならライトコインは銀を目指そう」そうしてライトコインは広がっていきました。
ライトコインはビットコインで足りないところを補うような形で開発されたのです。
ライトコインとビットコインの違い
仮想通貨において、金とされるビットコインに対し銀と表現されるライトコインですが、その違いにはいったいどのようなものがあるのでしょう。
ビットコインとライトコインの違いを表にしてまとめてみました。
ビットコイン | ライトコイン | |
承認時間 | 約10分 | 約2.5分 |
発行上限 | 2100万枚 | 8400万枚 |
半減期 | 4年ごと | 4年ごと |
時価総額 | 約28兆円(1位) | 約1.5兆円(5位) |
ライトコイン(LTC)の特徴
ライトコインは長い歴史があり、他の新興通貨が次々に落ちていくのを横目に安定的に人気・時価総額を保つ仮想通貨です。
ライトコインの人気を維持する特徴は以下のような3つのポイントがあります。
特徴1:優れた技術の導入
ライトニングネットワークという技術やSegwitと呼ばれる新しい技術を次々に取り込んでアップデートしています。もともとはビットコインのソースコードを元に開発されたコインでした。
ただ、次々に新しい技術を導入して、ビットコインの課題とされているスケーラビリティ問題(拡張性)や送金手数料が高いことを解決していっています。
注目すべきことは、常にライトコインが先駆けて新しい技術を導入していて、それをビットコインが追随して改良していっている点です。
ビットコインの実験用プラットフォーム、とも呼ばれることが特徴の1つです。
特徴2:安定した人気度
現在の時価総額順で言うと、世界5位です。
2011年という、仮想通貨の初期に生まれたアルトコインの中で、今でもその地位や価値を維持しているのはライトコインだけです。
原則的に、実用性や人気のない通貨は淘汰されていくなか、ここまで生き残っていることを考えると非常に高い人気と支持を感じます。
以前は、人民元建ての保有者が圧倒的に多かったのですが、法定通貨でいうとUSDT(ドル建ての仮想通貨、Tether)での保有が一番多くなっています。
参考:https://www.cryptocompare.com/coins/ltc/analysis/BTC
特徴3:開発チーム
ライトコインはチャーリー・リー氏により開発されましたが、2017年6月、彼の公式ツイッターアカウントでライトコインの開発にフルタイムで取り組むと発表しました。
今までは大手取引所のコインベースで働きながら、ライトコインの開発に携わっていました。
ちなみに、チャーリー・リー氏は中国大手取引所であるBTCチャイナCEO「ボビー・リー」氏の弟でもあり、ビットコイン財団の立ち上げメンバーの一人でもあります。
ビットコインの開発メンバーも、ライトコインの開発チームに加わっているとの話もあり、今後の動きが気になります。
ライトコインの特徴的な技術
ライトコインはビットコインを追う存在として開発されました。
現在では、ビットコインを先導する実験的な存在として次々に新しい挑戦をすることで、特徴的な機能を実装していっています。
技術1:Segwit(セグウィット)
ライトコインはビットコインに先駆けてSegwitと呼ばれるシステムが実装されています。Segwitとは「Segregated Witness」の略で、「署名の分離」という意味です。
ライトコインの取引記録には、送金をした人の署名が含まれています。署名を取引記録から分離することがSegwitです。
簡単にいうと「取引サイズの圧縮」をすることができ、より少ないエネルギーで効率的に取引ができるようになります。
技術2:アトミックスワップ
第三者の介在なしに、取引を成立させる仕組みのことです。
例えば、Aさんの1ライトコインとBさんの1ビットコインを交換する約束があったとします。どちらかが貰うだけ、貰って持ち逃げしてしまう恐れがあります。
アトミックスワップの仕組みを使うことで完全に交換が完了するまでお互いの手元にはコインがこない仕組みです。
『取引が成立する』か、『何も起こらない』かの2つの選択肢しかありません。
技術3:ライトニングネットワーク
ビットコインは渋滞している高速道路みたいなものです。ライトコインの道路は空っぽなのに誰も使いにきません。その問題はビットコインの道路から、ライトコインの道路に乗り換える使いやすい橋がないからです。橋を作って準備をすれば、安くて使いやすいライトコインにユーザーはやってくるでしょう。
ライトニングネットワークを使って実現したい、ライトコインの世界観をこのように語っています。簡単に特徴やその長所を3点にまとめました。
- 大幅に拡張性が高まる
- 匿名性も確保
- 無料で、他の通貨と交換ができる
決済のスピードはほとんど一瞬で完了しますし、手数料もほぼ無料に近い状態になります。
オニオンルーティングと呼ばれる手法で、ネットワークの誰が取引したのかなど、プライバシーを守ることができます。
また、オフチェーンという取引記録の仕組みで手数料はほぼ無料を実現し、クロスチェーンの仕組みで他の通貨と直接交換ができて、アトミックスワップでその交換を安全に完了させることができます。
『ほぼ無料で、他の通貨と安全に交換できる』というアツい仕組みを実装しています。
ライトコイン(LTC)の将来性
ライトコインの価格上昇を期待させる将来性についてまとめています。将来性をたかめるポイントを確認しましょう。
将来性1:インフレで価値が薄まることがない
ライトコインは、ビットコインと同じようにカレンシー型の仮想通貨です。カレンシー型には、以下のような特徴があります。
- マイニングによって通貨が供給される
- 発行者がいない
- 上限枚数がある
ライトコインは8400万枚を上限とした発行枚数が設定されていて、将来、発行されすぎることで価値が薄まることはありません。
逆に言うと、マイニングによって供給されればされるほど希少性が高まっていくので通貨の価値があがるということです。
現在5500万枚まで発行されています。残りの枚数が減れば減るほど、価格が上がっていくことが予測されます。
将来性2:とにかく実用的な通貨である
ライトコインの特徴はとにかく、実用的な通貨だということです。
- 送金や決済にかかる手数料がとにかく安い
- 通貨としての価値が安定している
- トランザクション速度(送金速度)が3分ほどと短い
これらの特徴は実際に世の中で利用されていく上で非常に重要なことは想像できます。
『資産としてビットコインやイーサリアムを持つ。』『送金するときは、ライトコインを使う。』という棲み分けが行われるのではという予想もあります。
仮想通貨業界でガソリンのような役割を担っていくことが期待されています。
今後、開発やアップデートも進めて、最近でも取引手数料がさらに下がり、より実用化へ近づいていくでしょう。
将来性3:ライトコインの上場
ライトコインは今後国内の取引所へ上場することも期待されています。
すでに、いくつかの国内取引所で取扱いをされていますが、まだ「Zaif(ザイフ)」には上場していません。
Zaifまたは、他の国内取引所で取扱が始まると値上がりすることが期待できます。
▼ライトコインに投資ができる、取り扱いのある取引所とおすすめランキング▼
ライトコインのロードマップ
ここでは簡単なロードマップを紹介いたします。
- 2011年10月チャーリー・リー氏によって開発
- 2015年8月最初の半減期、マイニングによる報酬が50LTCから25LTCに減少
- 2017年5月SegWitが実装される
- 2018年2月ライトコインとライトコインキャッシュにハードフォーク
- 2019年8月2回目の半減期、マイニングによる報酬が25LTCから12.5LTCに減少
今後の開発予定としてSchonorr署名とスケーリング調査が予定されています。
Shonorr署名とは、電子署名の一種で、複数の署名を一つに統合しまとめることでコンパクトなシステムを形成します。
ライトコインは買うべきか
ライトコインは買いの価値のある通貨です。
まず、2019年8月時点でライトコインの時価総額は5位です。
仮想通貨はアルトコインを含めて1,500種類以上の中で5位の価値を持つ通貨で、相当な人気があることがわかります。
また、2011年にアルトコインが7種類しかなかった時代から生き残っていて、5位の人気を継続してるという事実が真の実力者であるということの裏付けにもなります。
実用化に向けた需要もあり、投資対象の通貨としても人気のある、世界中の人が欲しいと思っている通貨という評価ができます。
期待される実用化の流れ
また、昨年末に人気オンラインゲームプラットフォームの「steam」が、ライトコインでの決済を導入すると発表しました。
ビットコインは価格の変動が激しいので、それに代わるライトコインが選ばれたのです。
ライトコインの開発コンセプトでもある、商用での利用が進めばもっと価格は上がっていくでしょう。
とにかく実用的で、他の通貨と共存できる通貨がライトコインだと思っています。
以上の理由から私は「ライトコインは今が買い時」だと思っています。
▼ライトコインの購入方法、買い方の紹介▼
ライトコインはどこで買える
ライトコインを購入できる取引所は、国内では以下の通りです。
ライトコインを購入できる取引所ランキングをまとめます。
1位:GMOコイン
GMOコインは、ライトコインを含めた5種類の通貨で現物取引・レバレッジ取引ができる取引所です。
大手の運営ということも安心して利用できるポイントの一つです。
取引タイプ | 売買タイプ |
現物取引 | 取引所 |
販売所 | |
信用取引 | 仮想通貨FX |
2位:ビットバンク(bitbank)
bitbankは、ライトコインを含めて全ペア、-0.02%~0.12%の手数料で取引を行うことができる仮想通貨取引所です。
取引所形態で利用者も多いため、国内でも良質なレートで提供しているのが魅力です。
▶bitbank(ビットバンク)の評判や口コミ・メリット/デメリット
3位:Coincheck(コインチェック)
コインチェックははライトコインを含む仮想通貨10種類を取引できる国内最大級の取引所です。
販売所形式でライトコインを購入することができるので、注文方法は非常にシンプルです。初心者の方におすすめです。
▶コインチェック(Coincheck)の評判や口コミ・メリット/デメリット
▼ライトコインに投資ができる、取り扱いのある取引所とおすすめランキング▼
ライトコインの特徴と安定的な人気
ライトコインの特徴や将来性は理解頂けたかと思います。
ライトコインは実用的な運用を目的に開発されており、自分の生活の一部になる日も近いかもしれません。
まずは「分散投資」をする意味でも、ライトコインの「将来性に投資」するでもよいと思います。
あなたも是非ライトコインに投資してみましょう!