イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)の始め方を基礎知識や将来性、取引所まで解説

イーサリアム(ETH)の始め方を基礎知識や将来性、取引所まで解説
この記事を読んでほしい人
✔ イーサリアム(ETH)の投資を始めようと思っている方
✔ イーサリアム(ETH)を取引するのにおすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を知りたい方
✔ イーサリアム(ETH)の価格が今後どうなっていくのか知りたい方

イーサリアム(ETH)は、ビットコインに次いで有名な暗号資産(仮想通貨)です。

イーサリアム(ETH)を買ってみようか検討している方は、ぜひこの記事を見てイーサリアム(ETH)のことについて知っておきましょう。

そこで今回は、イーサリアム(ETH)の基礎知識や取引の始め方、おすすめの取引所や将来性についてお伝えしていきます。

この記事の要約
  • イーサリアム(ETH)は2013年に開発された暗号資産(仮想通貨)で、現在は日本でも多くの暗号資産(仮想通貨)取引所で扱っている
  • イーサリアム(ETH)の特徴として「スマートコントラクト」「DApps」「発行枚数に上限がない」などがあげられる
  • イーサリアム(ETH)を取引するなら「GMOコイン」「bitbank」がおすすめ
  • イーサリアム(ETH)は今後の需要が見込まれるため、価格が上昇すると予想されている

イーサリアム(ETH)とは

イーサリアムはビットコインやリップルとは異なり、Dappsを構築するプラットフォームになります。

イーサリアムの特徴として、自動的に取引を成立させるスマートコントラクト、スマートコントラクトを活用したDAppsなど挙げられます。

また、発行上限枚数がないことや、取引の承認時間、そして今後のアップデートによる仕様変更なども挙げられます。

この項では、イーサリアムの特徴を5つご説明していきます。

まずは、イーサリアム(ETH)の基本的な情報を見ていきましょう。

イーサリアム(ETH)の基本情報
通貨名ETH(イーサ)
開発者ヴィタリック・ブテリン
開発時期2013年11月
発行上限枚数上限なし
承認アルゴリズムPoW→PoS(変更予定)
ブロック生成時間15秒~30分
通貨の目的分散型アプリケーションの作成
公式サイトhttps://www.ethereum.org/
国内取引所BITPoint(ビットポイント)
bitbank(ビットバンク)
GMOコイン
Liquid(リキッド)
bitFlyer(ビットフライヤー)
Coincheck(コインチェック)
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
GMOコイン
Zaif(ザイフ)
海外取引所Binance(バイナンス)
Poloniex(ポロニエックス)
Bittrex(ビットレックス)
etc

イーサリアム(ETH)を開発したヴィタリック・ブテリン氏はなんと当時19歳でした。19歳が開発したシステムが広く世の中に普及していることに、驚かされますね。

また、厳密にいうとイーサリアム(ETH)はネットワークの名前で、実際に取り引きされる通貨はETH(イーサ)といいます。

スマートコントラクト

  • スマートコントラクト:自動的に取引を成立させるプログラム

自動販売機は「商品が選択されていること」と「必要な金額が投入されていること」を確認できたとき、自動で商品を提供するシステムになっていますよね。

このような仕組みをブロックチェーン上で実現したのが、イーサリアム(ETH)のスマートコントラクト。

仲介者を挟むことなく契約を結ぶことができるため、スマートコントラクトを用いた取引では手数料が少なくて済むのがメリットです。

スマートコントラクトの流れ

スマートコントラクトは、プログラムをブロックチェーンに書き込むことでプログラムの改ざんが防がれるため、契約や取引において不正が行われる心配もありません。

また、契約や取引を自動化することで、往来のプロセスで必要であった仲介者をなくし、大幅なコストを抑えることができます。

イーサリアム(ETH)のプラットフォームでは、分散型アプリケーション(Dapps)の構築に使われる他、不動産などの複雑な契約時にも利用しようと概念実証を試みています。

DApps

  • DApps:スマートコントラクトを活用して作った分散型アプリケーション

ブロックチェーン上にスマートコントラクトを展開することで、透明性の高い取引を可能にする分散型アプリケーションDApps。

現在でもレンタルサーバーサービスやゲームなどの分野で、さまざまなサービスが提供されています。

たとえばDAppsで作られたゲームは、ユーザー間で手に入れたキャラクターやアイテムをETH(イーサ)を使って取引可能。

DAppsゲームでお金を稼ぐこともできます。

メディア運営サイトのsteemit

  • steemit:自分で書いた記事を投稿し、閲覧数などに応じてETHを報酬としてもらうことができるメディア運営サイト

ネットメディアは、広告収入やアフィリエイトで運営している所がほとんどです。

しかしETHを報酬として受け取ることで広告を張る必要がなくなり、閲覧者が気持ちよく記事を読むことができるようになります。

ブロックチェーンゲームのcryptokitties

クリプトキティ(crptokitties)はスマートコントラクトによる課金処理を実装したゲームです。

クリプトキティ(criptokittie)では、キティを交配させて新しいキティを作っていく育成ゲームになります。

不動産サービスのREX

イーサリアムのブロックチェーンとスマートコントラクトを利用した不動産サービスです。不動産取引の手数料や時間、信頼性を担保しています。

また、スマートコントラクトを利用して、契約内容もデータ化しています。

発行上限枚数がない

ビットコインを含め、他の暗号資産(仮想通貨)では発行上限を設けていることが多いです。
発行上限を設定すると希少性が生まれ価格の下落防止につながるからです。

このため、ETHを保有していてもすぐに価値が下がるのではないかという懸念もあるでしょう。

DAppsなどでイーサリアム(ETH)のネットワークを利用する際に手数料として消費されます。

発行され続けていないと、すぐにETHの量が少なくなってしまうのです。

取引の承認は30秒~30分

暗号資産(仮想通貨)の送金時間の速さとは、その取引がマイナーによって承認されるまでの時間のこと。

1秒間の承認件数
イーサリアム15件/秒
ビットコイン6件/秒
リップル1500件/秒

1秒間あたりに承認できる件数が決まっているので、多くの人が利用すればそれだけ送金速度が遅くなってしまします。

イーサリアム(ETH)はビットコインと比べて2倍以上の速さで送金が可能で、取引を行なう人が10人しかいなかった場合には最短1秒で取引が完了する可能性もあります。

今後のアップデートでPoSに移行する予定

現在のイーサリアム(ETH)の取引承認アルゴリズムはPoWで、ビットコインと同様の方式です。

  • PoW:大型のコンピュータを用いて多くの計算を解き、承認に成功した人に報酬が送られる仕組み
  • PoS:通貨を保有して、マイニングを行ないたい人からランダムで選出された人が承認を行う方式

PoSでは多くの通貨を保有している人ほど、選出される確率が高くなります。

PoWは現在問題なく動作していますが、PoSが実現されてから上手く動作するのかまだわかっていない状況です。

PoSに移行する理由

PoWからPoSに移行することはリスクが生じます。ではなぜリスクを抱えてまでPoSに移行するのでしょうか。

イーサリアム(ETH)は、設立当初より「ワールドコンピュータ」をコンセプトに掲げています。
現行のスケーラビリティは、イーサリアム(ETH)が求める速度に達していません。

PoSはPoWのようなエネルギー効率の悪いマイニングを行わないので、高速処理を実現します。

今年大阪で開催されてイベント「Devcon5」にて、ヴィタリック氏は「イーサリアムブロックチェーンがPoSシステムへ移行することで、イーサリアムのエコシステムの安全性やスケーリングが向上する」と述べています。

PoWからPoSへと移行する一連の流れをキャスパー(Casper)と呼んでいます。

イーサリアム(ETH)を購入できる取引所

イーサリアム(ETH)が購入できる取引所一覧です。

取引所名販売形式手数料
Coincheck販売所無料
bitFlyer販売所、取引所無料
bitbank取引所無料
Luquid取引所無料
GMOコイン販売所、取引所無料
BITPoint取引所無料
DMM Bitcoin販売所無料

ほとんどの取引所は日本円で取引できますが、bitbankはビットコイン建てとなっているので注意が必要です。

販売所形式は、スプレッドが発生することも考慮しておきましょう。

イーサリアム(ETH)を購入するのにおすすめの取引所

暗号資産(仮想通貨)を購入するときに注意したいことは、手数料と使いやすさです。

ここではイーサリアム(ETH)を購入できる、おすすめの国内取引所を紹介します。

おすすめの取引所1:GMOコイン

GMOコインは、東証1部上場企業のGMOインターネットが運営する暗号資産(仮想通貨)取引所。

  • 取引所形式もあるが、まとまった数量がほしい場合は販売所形式も利用できる
  • イーサリアム(ETH)の手数料は無料
  • スマホ専用アプリを備えており、時間と場所を気にせずに取引できる

こちらも、運営する企業の信頼性は抜群です。

おすすめの取引所2:bitbank

bitbankは、ビットバンク株式会社が運営している暗号資産(仮想通貨)取引所で、金融庁から暗号資産(仮想通貨)交換業者の認可を受けています。

  • 入金手数料が無料
  • 出金手数料は0.15XRPと有料だが低コスト
  • 取引手数料はメイカーがマイナス0.025%、テイカーが0.125%

イーサリアム投資の始め方

では、さっそくイーサリアム(ETH)に投資してみましょう。

おすすめの取引所のGMOコインを例に解説します!

GMOコインで口座開設

GMOコインのトップページで口座開設をクリック

まずは、GMOコインのトップページにアクセスしましょう。

  1. 右上の「口座開設」をクリック
  2. メールアドレス登録画面に切り替わるので、メールアドレスを入力して「確認画面へ進む」をクリック
  3. ダイヤログボックスが起動するので「同意」をクリック
  4. GMOコインからメールが届くので、メールからログインIDとパスワードを使ってログインする

これで仮登録は完了。

ログインすると、「口座登録に必要な手続き」のメッセージが表示されます。

個人情報の登録→本人確認の順に進めていきます。

  1. ログインする
  2. 個人情報を入力する
  3. 本人確認書類の提出画面になるので、指示にしたがって入力する

すべての入力を終えると審査が行なわれ、数日後に簡易書類が自宅に郵送されます。

簡易書類を受け取れば、登録完了です。

GMOコインでの日本円の入金方法

GMOコインの口座に入金

「即時入金」をクリックし、一覧から「入金先口座情報」をクリック。

GMOコインでの即時入金には、

  • Pay-easy
  • GMOあおぞらネット銀行
  • 楽天銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • ジャパンネット銀行

が使用できます。

入金先の口座が表示されるので、そちらに振込みましょう。

GMOコインで実際に購入してみよう

入金が反映されたら、いよいよ購入です!

購入したい暗号資産(仮想通貨)を選択

ホームの上部メニュー「暗号資産(仮想通貨)取引」→「現物取引」の順にクリックしましょう。

次に通貨名をクリックし、通貨をイーサリアム(ETH)に切り替えます。

注文方法を選択

切り替えた後は、右側の発注パネルに入力します。

  1. 通貨を洗濯
  2. 売買区分を選択
  3. 数量を入力
  4. 注文方法を選択
  5. 確認画面へ

③で成行にチェックを外すと、指値注文ができます

その場合はすぐ隣の空欄に希望のレートを入力しましょう。

間違いがなければ「注文」で購入できます!

イーサリアム(ETH)の価格はどう変化していくのか

  • トヨタやマイクロソフト、インテルをはじめとする有名企業がイーサリアム企業連合に参画している
  • イーサリアム(ETH)はDAppsで広く利用されるようになっている

イーサリアム(ETH)は広い分野で将来性を期待されており、さらに利用が広がればイーサリアム(ETH)の価値は上昇していくと見られています。

イーサリアム(ETH)の開発者は価格上昇の予想

イーサリアム(ETH)の開発者であるヴィタリック・ブテリン氏は、イーサリアム(ETH)のセレニティアップデートを期に価格が上昇していくと予想しています。

今後予定されているアップデート・セレニティについての情報をまとめておきましょう。

PoSが導入される

PoSは、たくさんの計算を行なうことなく承認することが可能になります。

  • マイニングを行なうコンピューターの電気代を抑えられる
  • 環境問題に貢献できる

ちなみにどれほどの電気代を節約できるかというと……

  • 世界で一番性能の良いスーパーコンピュータは、ひとつで3万世帯分の電気代
  • 1世帯の1か月の電気代が1万円とすると、1万円×3万世帯分=3億円

3億円もの電気代が浮くわけですから、これは大きいですよね。

容量や性能が1000倍になる

  • ムーアの法則:1年半ごとに集積回路の集積率が2倍になるという、技術進歩の法則

本来は1年半で2倍のところを、一気に1000倍になるわけですから、まさに空前絶後の技術進歩といえるでしょう。

現在(2019年4月13日)の10倍の価格まで上昇する

有名な暗号資産(仮想通貨)投資家マイケル・ノボグラッツ氏は1500ドルまで価格が上昇すると予想しています。

現在の価格は160ドルほどですから、実現すれば10倍ほどの価格上昇ですね。

セレニティアップデートで性能が1000倍になるのですから、10倍くらいの価格上昇が発生してもおかしくはないのかもしれません。

イーサリアム(ETH)の始め方は簡単!

 

この記事のまとめ
  • イーサリアム(ETH)は2013年に開発された暗号資産(仮想通貨)で、現在は日本でも多くの暗号資産(仮想通貨)取引所で扱っている
  • イーサリアム(ETH)の特徴として「スマートコントラクト」「DApps」「発行枚数に上限がない」などがあげられる
  • イーサリアム(ETH)を取引するなら「GMOコイン」「bitbank」がおすすめ
  • イーサリアム(ETH)は今後の需要が見込まれるため、価格が上昇すると予想されている

さて、イーサリアム(ETH)の基礎知識や取引の始め方、おすすめの取引所や将来性についてお伝えしてきました。

イーサリアムはセレニティアップデートを控えており、イーサリアム(ETH)の需要が増えて価格が上昇していくと予想されています。

イーサリアム(ETH)の価格が上昇する前に購入するのがよいですから、さっそく取引所で口座開設をしてイーサリアムを購入してみましょう!

イーサリアム(ETH)
この記事のライター
HAKUU(ハク)のライター名で、ホームページの運営サポートを経て、暗号資産のライターとして活動。暗号資産の積み立てを2020年より開始し、順調に堅実な資産運用を行っている。
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