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【Crowdbank】ソーシャルレンディングで日本の金融資産にミドルリスク・ミドルリターンを提供するクラウドバンク

crowdbank金田社長へのインタビュー記事のアイキャッチ

「日本の定期預金は利息が低い」「年金がもらえるのか心配」「資産運用をして老後に備えないといけない」これらの言葉は最近話題にもなっており、よく聞く言葉なのではないでしょうか。

新しい投資資産として注目を集めるソーシャルレンディングプラットフォームCrowdbankを運営するクラウドバンク株式会社の代表取締役社長の金田創氏に、日本の金融や資産運用の現状と課題、ソーシャルレンディングとCrowdbankの今後の展望についてお伺いしました。

日本の金融実態と資産運用

日本の金融や資産運用の実態はどのようになっているのでしょうか。会社について伺う前に、日本の金融の現状について尋ねました。

資産運用が求められる超低金利時代

ー老後の資金の心配や資産運用の重要性が話題になっています。

私が子供の時って郵便局の定期貯金が6%、56%の時代があったんですよね。56%の定期預金あれば、普通に変な話1,000万円くらいの資産がある方だったら、年間60万円、1億円だったら600万円ですね。

そのくらいが普通に金利で入ってくれば、貯金の利息で老後は生活していこうとか、そういうことも当然できた時代を見てきました。

ーそれが今は金利が低く時代が変わってきていた。

そうです。今の若い人達からしてみれば老後が不安だとか言っているのも、貯金でいくら老後に蓄えてもこれだけ利息が増えない世の中では当然ですよね。

例えば一生かけて5,000万とか貯めれば、昔なら利息は年間300万。もし将来的に年金が削られているといっても、年間300万の利息収入があれば多少は不満が無くなるじゃないですか。

ー一方で日本の金融資産は潤沢にあると言われています。資産運用がうまくいっていないのでしょうか。

日本の個人の現金・預金資産の合計は900兆円とか言われています。政府もその金融資産を何とか投資に向かわせようとしていますがその運用対象を見てみると、定期預金、その次が、保険等で組み合わせた商品もあるかもしれませんけれども、一般の人たちにも慣れ親しんでいる投資対象だと投資信託まで飛んでしまいます。

投資信託って買った瞬間に手数料が取られ、普通に元本の価値が上がらない限りは元本棄損からスタートですよね。投資信託全体を悪く言いたいわけではないですが、決して元本の保全性が高いわけでもなく、株と連動しているので、株式投資に近い。

個人から見ると、ミドルリスクミドルリターンの商品がすっぽり抜けているんですよね。

日本の金融機関の役割としての機能と限界

ーなぜこのようなことが起こっているのでしょうか。

銀行預金、銀行はみなさんから集めたお金を、色々な投資商品で運用していますよね。後ほど説明をしますが、日本の金融機関は欧米と比べても本当にリスクの低いものにしか投資していないんですよね。

格付けでトリプルAとかダブルAのような商品しか買えないと稼ぎも小さくなります。これは別に日本の金融機関が悪いというよりも、日本のレギュレーション上そうせざるをえない部分も大きいのですが。

ー個人の金融リテラシーということではなく、日本の金融機関としてそうした商品が出しづらいという背景があるのですね。

Crowd Bank設立の背景と思い

こういった日本の資産運用に関する課題や金融機関の限界を背景に、なぜCrowd Bankを設立し、ソーシャルレンディングのサービスを始めたのでしょうか。

日本が誇るべきは金融資産のはず

ーCrowd Bankとしてソーシャルレンディング事業を始められた経緯や思いについて教えてください。

先程の説明の通り、欧米の金融機関が、日本人の金融資産を元手にお金を稼いでいるんですよ。つまり日本人のお金を元手にして欧米が稼いでいる。それは、日本のために良くないと思っています。

今日本が不景気だとか、将来がないとか言っています。日本はモノづくりや伝統が大事という話になりがちです。

それはそれで誇るべきものかもしれませんが、私は今日本が一番誇るべき資産って、やっぱりこの金融資産ではないかと思っているんですよ。

この大事な金融資産を、日本側で主体的に運用して、もうちょっと日本国内に利益が返ってくるようにすれば、その分日本のGDPが増えるわけですし、老後もハッピーになると思います。そういう商品を作りたいと考えたことが、私がこの事業をやっている理由の一つですね。

ミドルリスク・ミドルリターンの投資アセットが必要

ー日本にもしっかり利益が返ってくる金融商品とは、具体的にどのようなものですか?

資産運用EXPOというイベントに出展した際に印象的だったのですが、ブースに来るのは乳幼児を連れた若い夫婦が多かった。

そこで、『自分の老後がやっぱり不安です。真面目に働いていて、少しずつお金が余るのですが、そのお金をどうしたらいいんでしょうか。』っていう相談をされると、やっぱり若い人の方こそ老後の生活が深刻な悩みで、資産形成に真剣に向き合っているんだなと感じます。

ー自分自身の老後がとにかく不安に感じているが、適切な資産運用が見つからないと。

年金が今後増えることはないであろうし、月10万とか78万とかの年金しか出なかったら不安ですよね。

日本は多額の金融資産があるのに、なぜそんなに悲しい老後の話になっているのかというと、やっぱり投資商品のアンバランスさのせいかなと、思います。ポートフォリオのアンバランスさだと思いますね。先程説明をした通り、間が抜けている。

やっぱり私どもからするとリスクがそこそこミドルからローに近いところで、リターンもミドルからローくらいの商品を提供する必要性を感じています。

資産運用について話すクラウドバンク金田社長

ミドルリスク・ミドルリターンの重要性

Crowd Bankは、ソーシャルレンディングを通じてミドルリスク・ミドルリターンの金融商品という、ポートフォリオの新たな選択肢を与えるべく事業を展開しています。

この「ミドルリスク・ミドルリターン」について、より詳しく伺いました。

ソーシャルレンディングプラットフォームとして考えるミドルリスクとは

ーミドルリスク・ミドルリターンを実現するために心がけていることや方針はありますか。

当社は、基本的には自分たちのお金で貸すくらいの気持ちで審査をして、貸して、そして回収をしています。

我々としてはもしも貸した先が期日に返せなくても、担保から回収できる案件にしか融資しないようにしているんです。それでも、色々なリスクがあるので怖いんです。

ー回収率100%とは素晴らしい実績ですよね。

幸いなことに、5年以上この事業を続けていながら我々は回収率100%、デフォルト率0%、これは僕はラッキーだと思っている反面、それくらい気を付けてやっているっていうことです。

デフォルト0%はそこまで強く言いたくないけど、回収率100%にはすごくこだわってるんですね。だってデフォルトして回収することもあるじゃないですか。

自分のお金のつもりで十分な保全を取って貸すけど、それでも何がおこるかわからないので回収できないリスクは残る。この状態が、我々が考えるミドルリスクの考え方です。

クラウドバンク社ホームページ上掲載の実績出典:クラウドバンク社ホームページより

企業によって異なるミドルリスクの定義

ーソーシャルレンディング業界の中でも運用方針が様々ですよね。

我々はさっき言った、ミドルリスクの考え方・定義がどうも事業者毎に違うと思っています。

我々からすると担保があって、LTV80、つまり1億円の土地に対して8,000万貸すのがミドルリスクだと思っています。でも、1億の土地に12,000万貸すのがミドルリスク、という方もいるわけなんですよね。

LTV80であったとしても、返済日にお金が返ってこなかった場合には、回収には時間がかかるかもしれないし、回収費用がかかるかもしれない、その間金利が必要かも知れないしとか考えると、80でも怖い。

それを僕はミドルリスクだと見ています。ミドルリスクの定義が業界でしっかりと定義されていないので、結果として、融資額を下回る金額しか回収できないような事象が発生するのだと思っています。

回収のシナリオを考えて貸す

ーCrowd Bankではローに近い、ミドルリスクを維持するために徹底して管理をして確実に回収が見込める案件に投資しているのですね。

担保から回収が見込めなさそうなら、融資をしちゃいけないと思っています。すごくたくさん弊社にお金を借りに来る会社はありますけど、まず担保がなかったら最初の相談時点でお断りしていますね。もし自分のお金で貸すのなら無担保では貸せないじゃないですか。普通の確認や交渉をやっていくと、89割の案件は、ほぼ電話の時点で門前払いです。電話では安全な案件かどうかまでは分かりませんが、これは危ないんじゃないかっていうのは分かりますね。どんなに誠実そうな方からの相談であっても担保がなければ、貸したお金が当然返ってこない可能性がありますよね。基本的には、回収のシナリオを考えて貸す。貸す時には、もしも期日にこの人がお金を返してこなかったらどうやって回収しようって考えて貸しています。

Crowdbankのミドルリスクの定義を話す金田社長

ソーシャルレンディング利用者へのアドバイス

ここまでのインタビューを読み、ソーシャルレンディングを始めたくなった方もいることでしょう。実際にソーシャルレンディングを利用する際の、アドバイスを伺いました。

担保に気を付ける、思考を停止しない

ーソーシャルレンディングを利用する際の注意点はありますか?

1つ1つの案件の保全の情報、たとえ情報の開示が一部しかなかったとしても明らかに危険な案件は分かるので、そこはあまり手を抜かずに確認すべきだと思います。

上場企業が借主だとたしかに決算書とかの正確性は高いので安全性はあがりますが、それでも無尽蔵に無担保で融資していいっていうのは、違いますよね。情報開示されているので調査できるという利点はありますが、やっぱり投資家は、もうちょっと現実的に本当にこの案件の保全性がどうなっているのかを見る。

これこそが、出発点です。思考停止が一番よくないと思いますね。

リスクを無条件に受け入れてはならない

ーどんなソーシャルレンディングの会社を選択すべきでしょうか?

自分の会社だけをよく言うつもりはないですが、先程の話で、その会社はミドルリスクって何だと思っているかというのを比較して欲しいです。

僕の感覚ですと、ソーシャルレンディングの運営事業者はお客さんにリスクを付け回している感覚を持ってはいけないと思っているんですよ。

ーお客さんにリスクを付け回している感覚というのはどういうことでしょう。

少なくともこれは投資じゃなくて融資だから。融資は投資とちがってリターンも天井があるじゃないですか。

つまりリターンが大きいんだからリスクも取ってね、っていう投資案件のような顔をしちゃいけないと思っているんですね。

どこまで行っても投資家の人たちに100%情報開示出来るわけじゃないんだし、投資家は融資のプロではないのだから、ある程度運営者としては最低限、『これ自分のお金だったら貸しますか』、っていう感覚を持って欲しいなと思うんですよ。

会社のそういった姿勢を見るのがいいのかなって感じます。

ソーシャルレンディング業界に求める未来像

インタビューの最後に、ソーシャルレンディング業界のこれからについて伺いました。

投資ポートフォリオの選択肢の一つへ

ー今後、投資家の関わり方も含め、ソーシャルレンディングの業界自体にどうなって欲しいですか?

ミドルリスク・ミドルリターンで、個人の人たちがある程度安定した配当を受け取ってやっていけるような商品としてのポジションを築きたいと思っていますね。

その部分を担ってこその商品群だと思っています。

ー個人の資産運用のなかのポートフォリオを担う商品になっていくということですね。

金融商品として具体的にイメージすると、30代くらいで子供がまだ小さい夫婦の方々が、まじめにサラリーマンやっていて、少しは毎月お金が余るんだけど定期預金積んでいたところで大して増えない。かといって株を買って大事な蓄えがなくなったら困るし、っていう中で、ポートフォリオの1つに加えてもらうくらいのポジションにしたいと思っています。

もちろん預金もポートフォリオをちゃんと入れて欲しいと思います。だけどある程度のポートフォリオをソーシャルレンディングに入れて、残りの何10%くらいは投資信託でもいいかなというふうに。

ポートフォリオの中の優先順位として、預金の次くらいに入れてもらえる商品群にしたいなという気持ちはあります。

今後は投資経験のない方にも使ってほしい

ー今利用されている投資家層と、これから広げていきたい投資家の属性はありますか?

まずは投資経験のある方から弊社のサービスを利用して頂きたいのですが、最終的には、投資をしたことない方たちにも、顧客層を広げたいと考えています。個人の人に年間で5~6%のリターンを返して。

みんなに、『ありがとう』って言われた方がいいじゃないですか、仕事って。