「ビットコインFXでレバレッジを効かせて長期保有したい」
こんな風に考えている人は多いです。
同じビットコインFX対応の取引所でも、長期保有で稼げる金額が変わります。なぜなら、レバレッジ手数料で保有期間に対してコストが発生するからです。
今回は「ビットコインFXで長期保有」をテーマに徹底解説をお届けします。
目次
ビットコインFXの長期保有は「レバレッジ手数料」に注意
為替のFXで長期保有をする場合、異なる通貨間の金利差を清算するスワップポイントがポジションの持ち越しで発生します。
一方で、ビットコインFXは法定通貨ではなく、暗号資産なので金利差は生じません。
スワップポイントはないものの、ポジション(約定した買い・売り注文)を持ち越すとレバレッジ手数料がビットコインFXでは発生します。
レバレッジ手数料は基本的に、一日当たりで発生し、ビットコインFXの長期保有における重要なコストです。
また、レバレッジ手数料の具体的な発生時刻や、手数料の金額は取引所によって異なります。
ビットコインFXで長期保有に強い取引所とは?
取引所 | DMMBitcoin | Liquid by QUOINE | GMOコイン | bitFlyer |
レバレッジ手数料 | 0.04%/日 | 0.1%/日 | 0.04%/日 | 0.04% /日 |
(取引金額×レバレッジ手数料)×保有日数
ビットコインFXで長期保有を検討する場合、結論から言うと「金融庁認可の大手取引所なら長期保有の手数料は差がない」と言えるでしょう。
ただし、Liquid by QUOIN(リキッド)のレバレッジ手数料に対して高いので長期保有には不向きです。
一日当たり、取引金額に対し0.1%となり、他の取引所の2倍以上がレバレッジ手数料として発生します。
ですから、ビットコインFXで長期保有をする場合はDMMBitcoinやbitFlyerなどを活用するのがオススメです。
ビットコインを取引するなら bitFlyer(ビットフライヤー)】
レバレッジ手数料はロールオーバー時に発生
ビットコインFXのレバレッジ手数料はロールオーバー時に発生します。
為替FXでは、毎営業日の取引終了、土日の休場日分を決まった曜日にまとめるといった仕組みです。
一方で、ビットコインFXは24時間365日が取引時間なので、レバレッジ手数料が発生するロールオーバーの時間に混乱します。
レバレッジ手数料の発生タイミングは、各社で異なりますので、以下にまとめました。
取引所 | DMMBitcoin | Liquid by QUOINE | GMOコイン | bitFlyer |
ロールオーバー | 午前7時 | 午前1時/午前9時/午後5時 | 午前6時 | 午前0時 |
各社、上記のロールオーバー時点で保有中のポジションに対してレバレッジ手数料が発生します。
つまり、24時間ずっとポジションを持っていても、タイミングをずらせば1日分のレバレッジ手数料は発生しません。
例えば、DMMBitcoinなら午前7時時点でポジションを持っているとレバレッジ手数料が含み益・含み損に合算されます。
ただし、Liquidのレバレッジ手数料は少し複雑です。
一日当たり0.1%のレバレッジ手数料が3分の1ずつ、3回に分けて発生します。したがって、おおよそ0.03%ずつポジションに合算されるので、早めに決済すれば安上がりです。
ビットコインFXの長期保有をシミュレーション
もし、同じ資金で現物取引、ビットコインFX(レバレッジ取引)で長期保有した場合、どのぐらいに利益の差が出るのでしょうか?
大手bitFlyerを例にシミュレーションしてみましょう。
1BTC=35万円で買い、2018年末から2019年6月まで207日間の長期保有を想定します。
わずか1年ほどで、150万円まで一気に回復したビットコイン相場です。
✓現物取引
売却価格150万円ー購入価格35万円=【利益】115万円
現物取引なら、シンプルな引き算で利益が求められます。
買った価格から、売った価格を差し引いたのが利益です。
さて、現物取引の長期保有と同じ資金35万円で1BTCを長期保有した場合はどうでしょうか?
✓ビットコインFX(レバレッジ取引)
売却価格600万円ー購入価格170万円=【利益】430万円
ビットコインFXでは、国内の取引所だと最大4倍レバレッジが使えるので同じ35万円の元手でも4倍のBTCを長期保有できます。
同じ元手に対して、4倍の利益が見込めるので非常に魅力的です。とは言え、万が一、ビットコイン価格が下がった場合のことも考えて余裕をもって取引するのがオススメになります。
また、実際にビットコインFXで長期保有を検討する場合は「保有期間」も目安として想定しておくと良いでしょう。前述した通り、レバレッジ手数料が発生するため、一定の利益で一旦の決済も検討すべきです。
ビットコインFXで長期保有をするメリット・デメリット
ここまで、ビットコインFXの長期保有で発生するコスト(レバレッジ手数料)と現物取引とのシミュレーションを解説しました。
一度、基本を振り返り、ビットコインFXで長期保有をするメリット・デメリットを理解しておきましょう。
ビットコインFXで長期保有をするメリット
- レバレッジを掛け、利益を大きくできる
- レバレッジを下げ、リスクを低くできる
- 下げ相場でも長期保有で利益を得られる
ビットコインFXで長期保有をするメリットは「レバレッジ」です。
リスクを取って大きく稼ぎたい場合は、高い倍率のレバレッジを使い、リスクを下げて損失を抑えたい場合は低い倍率のレバレッジを使います。
ようするに、レバレッジの使い方が重要ですが、使いこなせば現物取引以上に効率よく資金を運用可能です。
また、ビットコインFXでは「空売り」があります。
分かりやすくいうと、高く売って安く買い戻す事で利益を得る取引方法で下げ相場でも利益が得られる仕組みです。
ビットコインは、大きく上がる半面で、上がる前に大きく下げる場面があります。
特に、2017年から2018年の相場は、ほぼ1年間通して下げ相場でした。もし、空売りポジションの長期保有をしていれば、今頃、大きな資金で急騰するビットコインに投資できたでしょう。
ビットコインFXで長期保有をするデメリット
- レバレッジの扱い次第で大きく損失
- 長期保有の期間には限界がある
- 分岐した仮想通貨が貰えない
ビットコインFXで長期保有をするデメリットは、レバレッジの取り扱いを間違った場合に大半は発生します。
例えば、特に根拠なく大きくレバレッジを掛け、ビットコインの長期保有をすると少しの逆行(相場が逆に動く現象)で証拠金維持率が下がり、ロスカットされ大損です。
また、レバレッジ手数料があるので、価格が上がらず保有期間が伸びれば、レバレッジ手数料が資金を上回る可能性も。
また、レバレッジ取引はそもそも、ビットコイン自体を長期保有している分けではないので、ビットコインキャッシュの様な分岐により配布された仮想通貨を受け取れないデメリットがあります。
ビットコインFXの長期保有 まとめ
今回は「【他社比較】ビットコインFXの長期保有でオススメな取引所とは?」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- ビットコインFXの長期保有はレバレッジ手数料が重要
- 大手3社(bitFlyer/GMOコイン/DMMBitcoin)がコスト安
- レバレッジの取り扱い次第で現物の長期保有より利益アップ
ビットコインFXを使った長期保有は、レバレッジが使えるので利益が増える反面、使い方を間違えると損失も増えます。
レバレッジを使い少額資金で取引できるのもビットコインFXの魅力ですから、余裕資金で少しずつ初めて見るのはいかがでしょうか?
レバレッジ取引入門