仮想通貨の今後

ビットコイン決済を導入するメリット・デメリットや導入方法とは?

「ビットコインって決済に使うことができるの?」、「ビットコインの決済機能を導入してみたい」とお考えの方のために調査しました。

そこで、ビットコイン決済を導入している店舗や、特徴、決済方法について解説していきます。

ビットコイン決済を使ってみたいけれど分からない方は、今回の記事を読んで導入方法や、注意点を確認しながら使ってみましょう。

ビットコイン決済導入店舗の例

ビットコイン決済

ビットコイン決済を導入している店舗は、国内外を問わず増えてきています。そこで、今回は国内でビットコイン決済を導入した店舗を、2つ程紹介します。

事例1:HIS

1つ目の事例は、大手旅行代理店のHISです。最近では、航空会社も暗号資産(仮想通貨)事業に参入しており、関連しているHISも2017年9月23日からビットコイン決済を導入しています。

場所は、都内の9拠点・38店舗でビットコイン決済を導入しており、導入当初はキャンペーンとして、ビットコイン限定ツアーも販売されていました。

事例2:ビックカメラ

2つ目の事例は、大手家電量販店のビックカメラです。2017年4月からサービスが開始され、1会計で30万円相当分まで決済が可能です。また、ポイントサービスとも連携していて、10%のポイントサービスも受ける事ができます。

決済機能を導入している店舗は、ビックカメラ全店とビックカメラのネットショップどちらもでも可能なので、ビットコインユーザーにとっては非常に使いやすいでしょう。

ビットコイン決済導入のメリット

このように、国内の大手企業もビットコインで、決済ができるよう整備されています。続いては、ビットコイン決済を導入するメリットについて紹介しますので、検討している方は要注目ですよ。

メリット1:現金を管理しなくて良い

支払い・受け取りを楽にできることが挙げられるでしょう。現金至上主義の方は、現金を保有することで安心感を得ますが、同時に盗難リスクもありますし支払い時にお札や小銭を出す手間が掛かるので、回転率を下げる要因にも繋がります。

しかし、ビットコイン決済を導入すれば、お客さんが財布からお金を取り出さなくてもよいですし、物理的にお金を持っていないので盗難リスクもありません。

メリット2:海外顧客の利便性があがる

海外からのお客さんに対して決済を行う時に両替の必要がないので、簡単且つスピーディな決済が可能です。例えば、アメリカから旅行に来た方の場合は必ず円と交換してから買い物を行いますが、両替は手間が掛かるので決済に時間を取られます。

対してビットコイン決済を導入していれば、共通通貨で支払いが完了するので非常に簡単に済ませられます。

メリット3:決済手数料がお得に

クレジットカードよりも、送金処理の安全性の高さや送金手数料コストが優れています。クレジットカードによる決済時には、クレジットカード会社や金融機関による送金手数料が掛かります。

しかし、ビットコイン決済であれば、従来の送金手数料よりも低く抑える事ができるので、より利用されやすくなることが期待できます。

ビットコイン決済導入のデメリット

続いては、ビットコイン決済導入のデメリットについて、3つ程紹介します。これから導入を検討している方は、メリット・デメリット両方知っておく必要がありますよ。

デメリット1:まだまだ利用事例が少ない

ビットコイン決済を導入している店舗の数が少ないことで、利用者側がビットコイン決済を意識しにくい状況です。大手企業は、2016年頃からビットコイン決済に関する技術開発や導入を行っていますが、中小規模の企業では予算等の関係で導入が進まず、更にモデルケースが少ないです。

デメリット2:価格変動がある

ビットコインのボラティリティが大きい場合があり、円とのレートの関係でビットコインの受け取り額が増減する可能性があります。

例えば1BTC100円のレートで50円のモノを購入する時は、0,5BTCの決済になりますが、1BTC50円のレートまで下がると前者の2倍の金額である1BTCを受け取ります。

後者であれば、企業側にメリットですが前者の場合は企業側にとって利益が少なくなります。

デメリット3:取引処理に時間がかかることも

スケーラビリティ問題と重なった場合は、ビットコインの決済処理が遅延する可能性があります。ちなみに、スケーラビリティ問題とは、ビットコイン利用者が増加し続ける事で、ブロックチェーンの処理が間に合わなくなることを指します。

現在、スケーラビリティ対策に向けたいくつかの施策が検討されていますが、まだ実行されていません。ですので、デメリット・リスクとして考える必要があります。

ビットコイン決済を導入する方法

ビットコインのメリット・デメリットについて理解できたら、決済を導入する方法について覚えてみましょう。導入方法には大きく分けて3つあるので、各企業が利用しやすい方法を選ぶのがよいです。

方法①:取引所のサービスを利用する

1つ目は取引所のサービスを利用する方法です。具体的には各取引所が独自に展開している、ビットコイン決済プラグイン付きのサービスです。

主に、個人事業主がコストを抑えつつ決済システムを導入したい場合におすすめといえるでしょう。

特徴はテンプレートが完成しており、手軽にビットコイン決済機能をECショップと連携させる事ができる点です。

取引所サービスの一覧(coin check payment, bitwise他)

取引所サービスを展開している所は、

国内では主に4社になります。

方法②:決済サービスを利用する

2つ目は前者の取引所が提供しているサービスと、少々似ています。なぜなら基本的に、企業が提供している決済サービスを活用して、ECショップに導入するところは1つ目と同じだからです。

しかし、違う点もあり決済サービスを導入する場合は、ECショップのシステムとビットコイン決済機能を組み込んでもらう大規模な構築になる為、法人向けサービスになります。

決済サービスを紹介(GMOペイメントゲートウェイ・Airレジ)

決済サービスを展開しているのは、

  • GMOペイメントゲートウェイ
  • Airレジ

の主に2つなのですが、前者はECショップのシステムごと組む形なので、予算も比較的掛かります。対して後者は、Airレジから送られてくる後付けの周辺機器を用意するだけなので、導入が比較的簡単です。

事業計画に最初からビットコイン決済が含まれているのであれば、前者のサービスを利用して、後から導入を検討しているのであれば後者を選ぶとよいでしょう。

方法③:直接ウォレットまたは取引所のアドレスに振り込んでもらう

様々なサービスが展開されていますが、予算や導入の手間を考慮して悩んでいる方は、ウォレットもしくは取引所のアドレスから振り込んでもらう方法があります。

導入側がウォレットを用意するか、口座開設した取引所のアドレス宛てに送金してもらうので、最もシンプルかつ導入コストを抑えられます。

導入コストや現時点でどの程度の利用者を見込んでいるか考える事

ビットコインの決済サービス機能を導入することは、他社と差別化ができるサービス。新規の顧客層へのリーチや将来的に固定客の増加も見込めるでしょう。

しかし、現時点でコストや運営状況に見合わない、大規模な決済サービスを導入しても初期費用を回収するために長期間掛かってしまいます。

個人か法人か・普段からビットコインを利用しそうな顧客が来るタイプのお店かどうか慎重に判断して、導入を決めましょう。

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