ステラルーメン(XLM)のリアルタイムチャート
✔ ステラルーメンとリップルの違いについて知りたい方
✔ ステラルーメンを購入できる仮想通貨取引所を知りたい方
「最近GMOコインやコインチェックにステラルーメンという仮想通貨が上場されたけど、どんな仮想通貨なの?」という人も多いでしょう。
これまで大手の取引所で取り扱われることのなかった仮想通貨ですから、まったく聞いたこともないという人もいるかもしれません。
そこで今回は、ステラルーメンの特徴や仕組み、ステラルーメンが参考にしたとされるリップルとの違いについてお伝えしていきます。
- ステラルーメンは個人送金に特化した仮想通貨で、安価な手数料で迅速に送金が可能
- ステラルーメンがリップルと異なる点は「法人向けではなく個人向け」「開発の仕組みと発行上限枚数」
- ステラルーメンは一時99円まで価格上昇したが、現在は5円程度で推移している
- ステラルーメンを購入できる国内取引所は「GMOコイン」「コインチェック」
ステラルーメン(XLM)の特徴
通貨名 | ステラルーメン(Stellar) |
通貨略号 | XLM |
公開日 | 2014年 |
開発者名 | Jed McCaleb |
公式サイト | https://www.stellar.org/ |
発行上限 | 1000億枚から毎年1%ずつ増加 |
通貨の目的 | 個人間で迅速かつ安価な送金や決済を実現する |
国内取引所 | GMOコイン Coincheck(コインチェック) |
海外取引所 | Binance(バイナンス) Bittrex(ビットレックス) Bitstamp 他多数 |
ステラルーメンは、個人間で迅速かつ安価な送金や決済を実現する事を目的として開発された仮想通貨です。
送金速度は約2秒から5秒程度となっており、非常に速いスピードで送金をする事ができます。
またステラルーメンは、仮想通貨や法定通貨を送金する際の仲介役であるブリッジ通貨としての利用も期待されています。
ステラルーメンには、運営主体が存在するという点や個人向けの送金サービスに特化している点、価格の安定性を担保する仕組みがあるといった点等の特徴があります。
以下に、各特徴について詳しく解説していきます。
特徴1:運営主体が存在する
ビットコイン等の一般的な仮想通貨の特徴として、管理者がいない非中央集権的な仕組みにをイメージする人が多いでしょう。
しかし、ステラルーメンにはStellar開発団体によって管理運営されているという特徴があります。ステラルーメンは、リップルと同様に中央集権的な仮想通貨なのです。
特徴2:個人向けの送金サービスに特化している
ステラルーメンは、個人向けの国際送金サービスに特化しています。
ステラルーメンを使った国際送金は、銀行システム等に依存する事がありませんので、銀行口座を持っていない個人の間でも迅速に送金をする事も可能となります。
例えば、日本に在住しているAさんとアメリカに在住しているBさんの間で送金をする場合、Aさんが持っている日本円とBさんが持っているアメリカドルの間にステラルーメンを介する事でスムーズに送金をする事ができます。
各通貨とステラルーメンの交換レートは、プラットフォーム上に保存されたオファーを自動的に探し出して決まっていくという仕組みになっています。
特徴3:価格の安定性を担保する仕組み
ステラルーメンは、個人間の国際送金や決済を安全かつ迅速に実現する事を目的に開発された仮想通貨ですので、価格の安定性が要求されます。
価格を安定させる仕組みとして、発行上限を定めず、緩やかに通貨供給量を増やしていくという手法が取られています。
これは、ステラルーメンに発行上限を定めてしまうと、希少価値が上がり価格の急騰を招く可能性があるからです。
あくまで国際送金を円滑に行う事が目的ですので、適度に流動性を供給していきながら価格の安定化を図っています。
ステラルーメン(XLM)とリップルの違い
ステラルーメンは、リップルを基に開発された仮想通貨なので、リップルに似た特徴をいくつか持っています。
しかしながら、開発目的や仕組みの面で大きな違いがあるのです。
ステラルーメンとリップルの違いについて紹介していきます。
開発目的の違い
ステラルーメンとリップルは、共に安価で迅速な国際送金を実現させる事を目的として開発されました。
しかし、リップルが金融機関や法人を対象としている事とは反対に、ステラルーメンは個人間の送金を対象としています。
ステラルーメンはブリッジ通貨として、個人間の送金取引を仲介するハブの役割を果たし、金融機関を介する取引と比較して安価で快適な取引を実現させることができます。
仕組みの違い
ステラルーメンでは、Steller Consensus Protocolと呼ばれる独自のマイニングシステムを採用しています。
リップルのシステムでは、新しく作られたブロックの承認にはバリテーターと呼ばれる特定の承認者が承認する必要があります。
しかし、ステラルーメンのSteller Consensus Protocolでは、不特定多数の承認者が承認に参加する事ができるため、承認プロセスにおいては非中央集権的な特徴があります。
また、リップルでは1000億枚という発行上限が定められていますが、ステラルーメンでは発行上限が定められていません。
1000億枚に加えて、毎年1%ずつ発行枚数が増えていく仕組みとなっています。
ステラルーメン(XLM)の仕組み
ここまで、ステラルーメンの特徴やリップルとの違いについて解説していきました。
これから、ステラルーメンの仕組みについて解説していきます。
ステラルーメンは、個人間送金に特化した画期的な仕組みを持っている仮想通貨です。
仕組み1:ブリッジ通貨として個人間の国際送金を最適化
ステラルーメンは、ブリッジ通貨として利用する事で、個人間の国際送金を最適化させることができます。
従来の金融システムで個人間の国際送金をするには、多くの金融機関や金融システムを仲介させ、時間とコストが多大にかかっていました。
しかし、このステラルーメンを仲介させる事で、1つのシステムで国際送金を簡便にする事ができます。
仕組み2:発行枚数を増やす事で価格を安定化させる
ステラルーメンでは1000億枚の発行枚数に加えて、毎年1%ずつ発行枚数を増やしていく仕組みとなっています。
発行枚数を定期的に増やす事によって市場に流動性を供給し、価格を安定させる事が狙いです。
また、リップルと比べて開発者側の保有比率も低く設定されており、より多くの通貨を流通させ、更なる流動性の向上を図っています。
仕組み3:ステラルーメンを基軸通貨とした分散型取引所をオープン
2018年9月には、ステラルーメンを基軸通貨とした分散取引所であるStellerXがオープンしました。
StellerXでは、手数料が実質無料で法定通貨や仮想通貨の取引を行う事ができます。
また、分散型取引所にはセキュリティ面が強いという特徴があり、ハッキング被害のリスクも低くなります。
今後も更なる機能の強化が期待されています。
ステラルーメン(XLM)のメリット・デメリット
では、ステラルーメンにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
ステラルーメンのメリットやデメリットについて紹介していきます。
メリット1:個人間の国際送金を迅速かつ安価に行う事ができる
ステラルーメンは、個人間の国際送金に特化した仮想通貨です。
従来の金融システム上での国際送金は煩雑な手続きを必要としてましたが、ステラルーメンを介する事で簡素化し、安価で迅速に国際送金をする事ができます。
また送金スピードが約2秒から5秒程度となっており、他の仮想通貨と比較しても非常に速いスピードとなっています。
メリット2:様々な大手企業と提携している
ステラルーメンは、様々な大企業と提携しており、サービスの裾野を広げてきています。
2016年には大手会計事務所のデトロイトと提携し、クロスボーダーペイメントアプリの開発に着手しました。
翌2017年には、大手IT起業であるIBMと提携し、新たな国際決済プラットフォームとしてIBM Blockchain World Wireを形成しています。
今後も、様々な大手企業と提携して、利用者の幅を増やしていく事が期待されています。
デメリット1:定期的に発行枚数を増やしているので急激な上昇は期待できない
ステラルーメンは、個人間の国際送金を円滑に行う事を目的として開発された仮想通貨であるため、発行枚数を定期的に増やして価格を安定させる仕組みを採用しています。
そのため価格の急激な上昇はあまり期待できません。
もちろん、ステラルーメンの市場が拡大すれば価格の上昇は期待できますが、急激な値動きがないため投機対象に向かないという特徴があります。
ステラルーメン(XLM)の実用化・活用方法
ステラルーメンは、大手企業と提携していきながら実用化のプロジェクトを推進してきています。
ステラルーメンの実用性や活用方法について紹介していきます。
活用方法1:高速で安価な海外送金
ステラルーメンでは、高速で安価な海外送金を実現させる事が可能となります。
従来の金融システムで海外送金を行おうとすると、複数の金融機関を経由して多大な手数料や時間をかける必要がありました。
しかし、ステラルーメンを活用すると、海外送金が非常に安価な手数料によって約2秒から5秒程度の速度で完了します。
今までと比べて、個人間で国際送金を手軽に行う事ができるようになります。
活用方法2:外貨への両替
ステラルーメンを活用した海外送金は、送金元の現地通貨から送金先の現地通貨の間にステラルーメンを介入させる事で行います。
例えば、A国からB国へ送金する場合、A国通貨をステラルーメンに替えて送金し、B国側でステラルーメンを受け取ってB国通貨に替えるというプロセスになります。
銀行等で両替する場合は手数料が非常に高くなってしまいますが、ステラルーメンを活用することで為替手数料を節約する事ができます。
活用方法3:銀行口座を必要としないプラットフォーム
ステラルーメンを活用して国際送金を行う場合、ステラルーメンのプラットフォーム上で、すべてが完結します。
そのため、銀行口座を持っていない個人同士でも送金や決済をする事ができるようになるのです。
これは、金融システムの整備が遅れている発展途上国等で活用される事も期待されています。
ステラルーメンを活用することで、国籍や個人の属性等に関係無くフェアな取引を実現させる事が可能となります。
ステラルーメン(XLM)の価格遷移
ステラルーメンの直近3年の価格推移についてまとめてみました。
今後の値動きを予想する上でも参考にしてみてください。
2017年のステラルーメン価格推移
2017年の初頭のステラルーメンの価格は0.3円前後で推移していました。その後、2017年5月頃に6円を付けました。わずか5ヶ月で20倍の価格になったという事になります。
9月頃には1円前後まで価格が落ちてしまいましたが、そこから驚くべき上昇を見せました。
2017年は仮想通貨バブルの時期としても知られており、2017年末にかけて様々な仮想通貨が値上がりしました。その中でステラルーメンは、2017年末には37円を記録しています。
これは9月から、わずか3ヶ月で価格が37倍になったという事になります。ステラルーメンは、2017年だけで価格が120倍になりました。
2018年のステラルーメン価格推移
2018年初頭のステラルーメンは、2017年末のバブルの煽りを受け最高値である99円を付ける事になります。2017年初頭の価格と比較すると実に330倍です。
しかし、そこから仮想通貨バブルの崩壊と共に右肩下がりで下げ始め、厳しい値動きとなってしまいました。
4月に20円前後まで落ちて5月に48円前後まで回復する等の動きを見せていましたが、徐々に高値を切り下げていきながら、2018年末には12円前後で推移しました。
2019年のステラルーメン価格推移
2019年に入ってからも、ステラルーメンは下降トレンドを継続させました。
年初頭は12円前後でスタートして、5月頃には15円程度まで回復しましたが、そこから緩やかに下降トレンドが続き、2019年末には5円前後まで価格を落としてしまいました。
2018年1月に記録した最高値の20分の1程度で推移しています。
ステラルーメン価格推移まとめ
ステラルーメンの価格推移を表にまとめてみました。
2017年 | 2018年 | 2019年 |
0.3円〜37円前後 | 99円~12円前後 | 12円~5円前後 |
ステラルーメン(XLM)の将来性
では、ステラルーメンの将来性について考えていきます。
ステラルーメンは世界中のあらゆる個人が対象となっていますので、潜在的な市場は非常に大きなものであるという事ができるでしょう。
仮想通貨の時価総額は、その通貨が利用される市場規模とも深い関係があります。今後、ステラルーメンの利用が世界中で拡大していくと、価格の大きな上昇が期待できるでしょう。
ステラルーメンの需給のバランスにも注目
ステラルーメンは供給量を安定させるために、毎年1%ずつ発行枚数が増えるような仕組みとなっています。
そのため、ステラルーメンの市場規模が変化しない場合でも需給バランスが悪化してしまうという懸念があります。
ただし、ステラルーメンは個人間で広く利用できるような設計になっているため、今後の需要増が期待されています。
発行枚数が増加するという仕組みを採用したのも、その自信の表れと捉える事もできるでしょう。
ステラルーメン(XLM)の評判
ステラルーメンは、仮想通貨バブルと共に大きく価格上昇をした通貨としても有名です。
しかし、大きく値下がりしてしまったために、大きな利益を上げた人と大きな損失を被った人の両者が存在します。
そのため、投資家からのステラルーメンの評判は一様なものではありません。
またステラルーメンは、2019年に入って国内の仮想通貨取引所に相次いで上場しました。
この事から仮想通貨業界からは、かなり将来が期待されている仮想通貨の一つであると言えるでしょう。
ステラルーメン(XLM)の動向
ステラルーメンの最新の動向についてもチェックしておきましょう。
最新情報はステラルーメンの公式サイトやSNSからも確認する事ができます。
最新動向1:イスラム圏からの認可を取得
ステラルーメンはシャリーア適合認証を受けており、イスラム諸国への進出が可能となりました。
イスラム金融は、イスラム教の厳しい戒律に則った運営がなされているものしか認められません。シャリーア適合認証を受けたという事は、イスラム圏への経済圏拡大が可能となってという事を意味しています。
イスラム教徒は世界2位の人口規模を持っており、今後も拡大を続け2100年には世界一の宗教となる事が予想されています。
早い段階でイスラム圏からの認可を取得したことは、今後の経済圏拡大にとって非常に大きな意味があると言えるでしょう。
最新動向2:開発チームやキャパシティーの拡大
ステラルーメンは2020年を重要な1年として定めており、様々な施策を打ち出しています。
開発チームの従業員数は2019年の1年間で約5倍に増えました。この事により、強力なコミュニティやネットワークを構築する能力が増強されたと言えます。
2020年のステラルーメンは、更なるユーザビリティやスケーラビリティの向上が期待できます。
ステラルーメン(XLM)を購入できる取引所ランキング
現在、ステラルーメンを取り扱っている国内取引所は、GMOコインとコインチェックの二つとなります。
これらの二つの取引所の特徴等について、ランキング形式で紹介していきます。
1位 GMOコイン
取扱暗号資産 | ビットコイン イーサリアム リップル ライトコイン ビットコインキャッシュ ネム ステラ ベーシック・アテンション・トークン オエムジー テゾス クアンタム エンジコイン ポルカドット コスモス カルダノ メイカー ダイ リンク ドージコイン ソラナ シンボル モナコイン FCRコイン |
手数料の安さ | ⭐⭐⭐⭐☆ (無料) |
スプレッドの低さ | ⭐⭐⭐☆☆ (1200円前後) |
セキュリティ性 | ⭐⭐⭐⭐☆ |
ここがオススメ!
- アプリ、ウェブ画面が使いやすいと話題
- セキュリティが高い
- 大手運営で安心して取引が可能
GMOコインは、2019年の12月からステラルーメンを取り扱うようになりました。
大手インターネット企業であるGMOグループによって運営されており、セキュリティ面に定評があります。
また、アプリやツールが使いやすいと評判で、初心者の方からベテランの方まで幅広いユーザー層から支持されています。
2位 コインチェック
取扱仮想通貨 | ビットコインイーサリアムイーサリアムクラシックリップルライトコインビットコインキャッシュリスクネムモナコインステラルーメンクアンタムベーシックアテンショントークンアイオーエスティーエンジンコインオーエムジーサンド |
手数料の安さ | ⭐⭐⭐⭐⭐ (無料) |
スプレッドの低さ | ⭐⭐⭐⭐☆ (少し高い) |
セキュリティ性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
ここがオススメ!
- 大手マネックス参加で正式金融庁認可取得
- 豊富な取扱通貨の種類
- アプリ・サイトが初心者にも使いやすい
コインチェックは、2019年11月からステラルーメンの取り扱いを開始しました。国内の取引所で初めてステラルーメンを取り扱った業者は、コインチェックになります。
コインチェックは、国内取引所の中でも多数のアルトコインを取り扱っていることで知られています。
ステラルーメンをはじめ、複数のアルトコインに分散投資をしていきたいと考えている人におすすめです。
ステラルーメン(XLM)の特徴まとめ
- ステラルーメンは個人送金に特化した仮想通貨で、安価な手数料で迅速に送金が可能
- ステラルーメンがリップルと異なる点は「法人向けではなく個人向け」「開発の仕組みと発行上限枚数」
- ステラルーメンは一時99円まで価格上昇したが、現在は5円程度で推移している
- ステラルーメンを購入できる国内取引所は「GMOコイン」「コインチェック」
以上、今回はステラルーメンの特徴について解説していきました。
ステラルーメンは、リップルと同様に国際送金に特化した仮想通貨となりますが、個人間取引を対象としており、様々な場面で利用シーンが増えていく事が予想されます。
また、デトロイトやIBMと提携する等、その将来性について大企業や投資家からも注目されています。
2019年末より国内の仮想通貨取引所での取り扱いが始まっており、手軽に投資できる仮想通貨としての地位も確立していく事になるでしょう。