NANOの概要
Raiblocks(ライブロックス)という通貨を1月にリブランドして作られた暗号資産(仮想通貨)です。
Raiblocks自体も元々人気がありBinanceの第5回の人気投票(Community Coin of the Month)で圧倒的な1位となったことで話題になりました。
※人気投票結果
投票結果 | 投票数 | % |
---|---|---|
1位 – RaiBlocks (XRB) | 12945 | 53.57% |
2位 – Experience Points (XP) | 6936 | 28.70% |
3位 – DragonChain (DRGN) | 1232 | 5.10% |
4位 – DeepBrain Chain (DBC) | 963 | 3.99% |
5位 – Reddcoin (RDD) | 535 | 2.17% |
リブランディングで高まる注目度
その後、2018年1月31日ブランド変更をしました。
発表後、最初の24時間でコインの価値が40%も急上昇し、さらに注目を浴びています。
RaiBlocksコミュニティは、コアな暗号化ファンで成り立っていて、2017年に非常に大きく成長していました。
この名称変更でこれまでのマニアに加えて、一般的な暗号資産(仮想通貨)ファンにも愛される存在となったNanoは、2018年飛躍が期待できます。
Nanoの概要
NANOはブロックチェーンを利用していない通貨です。
暗号資産(仮想通貨)のことを調査している人には当たり前かもしれませんが、すべての暗号資産(仮想通貨)がブロックチェーン上に構築されているわけではありません。
最も有名な例としては、IOTAとByteBallですが、Nanoもその内の一つの通貨です。
DAG技術の通貨
これらの通貨では、DAG(Directed Acyclic Graph)という技術を使うことでブロックチェーンではない技術で通貨を運営しています。
DAGは、一般的なブロックチェーンを使った通貨よりもスケーラビリティが高いことが特徴です。
さらに、NANOはこのDAGとブロックチェーン技術の両方を使っている通貨なので、技術的な側面でも非常に注目の銘柄なんです。
Nanoの特徴
Nanoは、手数料無料で即時取引を提供する暗号資産(仮想通貨)です。
Block Lattice構造とよばれる仕組みで、すべての取引が記録される一般的なブロックチェーンとは違って、Nanoのアカウント一つ一つがそれぞれ独自のブロックチェーン(アカウントチェーン)を持って取引を記録していきます。
手数料が無料
Nanoの取引は手数料が一切かかりません。手数料がかからない仕組みは後ほど説明しますが、特殊なPow(Proof of Work)の仕組みによってマイニングが不要。
高速な取引スピード
1つのブロックに1つの取引記録が格納されています。(通常は一つのブロックに複数の取引記録)そのため、1つ1つの取引の処理がシンプルかつ簡単に行われます。
スケーラビリティ
ビットコインのような一般的なブロックチェーンでネットワーク全体で取引を記録するため処理が増えれば増えるほど限界が出て来ることが問題視されています。
Nanoで使われているアカウントチェーンではシステム的な負荷を抑えられるので規模が大きくなっても拡張性を維持し続けられます。
ブロックチェーンとDAGの仕組みのハイブリッドがNanoの特徴です。
Nanoが動いている仕組み
Block Lattice(ブロック格子構造)で高速処理
アカウントチェーンと呼ばれるブロックチェーンを持っていて、送り手と受け手はそれぞれ自分の取引記録を更新することができます。通常のブロックチェーンとは違って、ネットワーク全体のすべての台帳の記録を更新する必要がなく、非同期的に該当の口座(送り手、受け手)の取引記録が更新するので、高速な処理を実現しています。
この技術により、銀行間決済の大本命となっているRippleよりも速い送金スピードを実現しています。
Needless to say, $XRB RaiBlocks has extremely fast transactions and can handle high volumes. $BTC $ETH $LTC and $XRP have some competition. pic.twitter.com/r2MfzOFf0w
— RAIBLOX.com – RaiBlocks (@RAIBLOX) 2017年12月24日
DPoS(Delegate Proof of Stake)でPoW とPoSのハイブリッド
NanoはブロックチェーンとDAGのハイブリッドであると説明しましたが、加えて、PoWとPoSのハイブリッドでもあるんです。
Nanoの取引を承認する方法は、対立する取引(二重支払いなどが疑われる取引など)についてのみDPoSと呼ばれるアルゴリズムを使っています。
DPoSでは、Nanoを持っている人による投票で、取引を承認する人が選出されます。Nanoの保有量に応じて投票権が割り当てられのでDelegate(委任する)という名前がついています。
開発チーム
Nano(旧Raiblocks)は、Colin LeMahieuにより開発されました。Colin LeMahieuは、Dellやクアルコムなどで10年以上活躍したソフトウェアエンジニアです。現在もなお、リード開発者としてチームを率いており、XRB wallet(ナノウォレット)の開発を進めています。
他にも優秀な多数の開発者を抱えていて、非常に国際的なメンバーで国際的なチームを作り上げています。
海外にもそれぞれの開発者が関わったコミュニティがあり全世界の暗号化マニアがこのコミュニティを通じてNanoを支えています。
将来性(ロードマップ)
Nanoに関しては、スケーラビリティはあまり問題になりません。そのため、他の通貨でよく見るプロトコルの変更や更新などは必要ありません。
ナノの開発チームの今後の大きな焦点は、世界中の主要な取引所でXRBを利用できるようにすることです。
このロードマップには入っていませんが、1月のリブランディングはもっと一般の暗号資産(仮想通貨)ファンに露出を増やすためのものでした。Raiblocksより、通貨の手軽さとスピードを表す、もっと呼びやすい名前でかつシンプルなNanoを採用しました。
世界最大の取引所、Binanceへの上場を果たしましたが、どんどん積極的に他の市場や日本の取引所にも上場を目指して取り組んでいくでしょう。
技術は確かで、支持者も多いので、今後のマーケティング活動にも要注目の通貨です。
Nano(XRB)は買いなのか?
Nanoは圧倒的に買いだと思っています。
Nanoは非常に完成度の高い通貨として知られていて、ビットコインを始めとする主要な多くの暗号資産(仮想通貨)で問題になっているスケーラビリティについて、ほとんど問題を抱えていないといっても過言ではありません。
以下が簡単にまとめた理由と将来性です。
- Rippleを圧倒的に凌ぐ取引のスピードで、実用性も高い。
- 手数料が無料で利用者にとってメリットが大きい
- マイナーが必要ないので、開発者やマイナー向けのマーケティング努力が不要
- (短期的にも)今後多くの取引所への上場を目指していて短期値上がり期待あり
技術に特徴があり、よく話題になるスケーラビリティに強い。実用性が高いうえに、直近で取引所への上場もあり投機筋にも好評で、技術系のマニア層のコミュニティが強い、人気投票で1位になるほど一般投資家層にも愛されている。
通貨としての魅力が非常に高いNanoはマクロで見ると、右肩上がりを続けそうな銘柄の一つです。
少額でもいいので、張っておきましょう。
Nanoの買い方
Nano(XRB)の取引量がもっとも多いのはBinanceです。KucoinやMercatoxでも購入することができます。
まだ法定通貨(円やドルなどの通貨)で購入はできないので、BitflyerやZaifで一旦BTCやETHを購入してから、海外の取引所で購入をしましょう。
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