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ブロックチェーン技術への投資は「仮想通貨」と「株式」どちらが良い?

この記事を読んでほしい人
✔ 投資などでお金を増やしたい方
✔ お金に困らない生活を送りたい方
✔ 不労所得を得たい方

不労所得を得る方法では「仮想通貨投資」がおすすめ。「仮想通貨って何?」という方は、まずはこちらの「仮想通貨入門」を参考にしてみてください。

仮想通貨が世界的な大ブームとなった2017年、大きな利益を手にできた人は2種類に分けられます。

ビットコインやイーサリアムなど「仮想通貨そのもの」に投資をした人と、SBIホールディングスやエヌビディアなど仮想通貨に関連する企業の「株式」に投資をした人です。

ビットコイン(BTC)は2017年の1年間で13倍に、イーサリアム(ETH)は100倍に値上がりしました。

仮想通貨の叩き出した驚異的なパフォーマンスには遠く及ばないものの、この年はSBIホールディングス(8473)の株価は1.6倍、エヌビディア(NVDA)の株価は2倍近く上昇しています。(しょぼく感じられますが、株式投資の世界では大当たりの部類に入ります)

あえて仮想通貨ではなく株式に投資する理由

「仮想通貨のほうが高い値上がり益が期待できるのだから、素直に仮想通貨を買っておけばいいじゃん」と思われるかもしれません。

しかし、あえて株式経由で間接的に仮想通貨業界に投資をするのには、理由があります。

ブロックチェーンの未来に賭けたいとき、時と場合によってはビットコインを買うよりもエヌビディアの株を買う方が賢明な選択になり得るわけです。その具体的根拠をここではご紹介します。

仮想通貨と株式とでは投資根拠が異なる

「仮想通貨」と「ブロックチェーン企業株」の関係性は、「金(ゴールド)」と「金鉱株」、「原油」と「エネルギー企業株」の関係性にとてもよく似ています。

たとえばビットコインが値上がりしたとき、BTCのマイニング需要が増大し、マイニングに必要なエヌビディア製GPUの売上が急伸。結果としてエヌビディアの株価も大きく押し上げられました。

同じように、金(ゴールド)の価格が上がれば金を採掘している会社の株が上がります。原油価格が高騰すれば石油会社の株が上がります。無論、逆もまた然りですから、下がるときも一緒です。

コモディティ(ゴールド・原油・仮想通貨)に投資するのと、株式(金鉱企業・石油企業・ハイテク企業)に投資するのとで両者を隔てる決定的な違いは

  • コモディティ投資 = 需要の増大に賭ける
  • 株式投資 = ビジネスの成長に賭ける

です。

この違いが長期的には大きなパフォーマンス差を生み出します。

原油ETF vs 大手石油メジャー株

たとえば原油価格と石油会社の株価は短期的には似たような動きをしますが、長期的には大きく乖離します。

青線:XOM(エクソンモービル) / 赤線:USO(WTI原油先物連動ETF)

USO vs XOM 5年チャート – Yahoo Finance

上のチャートは米国大手石油会社のエクソンモービル(XOM)とWTI原油先物価格に連動するETF(USO)との5年間の比較チャートです。

値動き自体は連動していますが、原油価格の下落に対してエクソンモービルの下落幅が小さいことが分かります。加えてエクソンモービルは高配当企業ですから、配当金再投資を加味したパフォーマンスでは-7%程度しか損失がありません。

原油連動ETFが-73%も暴落しているにもかかわらず、です。

この差がどうして生まれるかというと、原油価格の下落はたしかにエクソンモービルの業績を圧迫するものの、それでもエクソンモービルは「ビジネスでうまくやっているから」です。鉄壁の財務健全性を維持し堅実に利益を積み重ねるエクソンモービルは、原油安下においても増配(株主還元)を守り通し、米国有数の優良企業に選ばれています。

さらに付け加えると、WTI原油先物価格に連動するETF(USO)はロールオーバーコストといって経費のようなものが継続的に発生しますから、もともと長期投資には向きません。短期勝負向けの商品です。

ゴールド vs 金鉱株

もちろん、原油と石油メジャー株の一例をもってして「コモディティ投資よりも株式投資の方が優れている」と結論付けるつもりは一切ありません。

今度は逆パターンの例を見てみましょう。

金(ゴールド)と金鉱株の比較チャートです。期間は同じく5年間です。

青線:EGO(エルドラド・ゴールド) / 赤線:GLD(金価格連動ETF)

EGO vs GLD 5年チャート – Yahoo Finance

金採掘会社のエルドラド・ゴールド(EGO)ですが、株価は5年間で-89%と大暴落しています。これはエルドラド・ゴールドの所有する金鉱山の金産出量が減少し、採掘のためのコストが上がり採算が取れなくなった。加えて環境関連の訴訟問題を抱え、同社の経営悪化に拍車がかかったためです。

つまりはエクソンモービルとは正反対に「ビジネスがうまくいかなかった」ということで、これが株式投資特有のリスクです。

対して、金(ゴールド)そのものは5年間でほぼヨコヨコのトレンドで推移しており、チャートでのパフォーマンスは+1.37%です。インフレ耐性のある守りの資産として、今後も金は需要を集め続けるでしょう。

繰り返しとなりますが「需要の増大に賭けるのがコモディティ投資」「ビジネスの成長に賭けるのが株式投資」です。両者は似て非なるものです。

そして長期的にどちらが成功するかは、時と場合によるとしか言いようがありません。だからこそ、コモディティと株式、異なるアセットを組み合わせての分散投資が重要となります。

仮想通貨 vs ブロックチェーン企業株

さて、お待ちかねのビットコイン(BTC)とブロックチェーン関連企業株ETF(BLOK)の比較チャートです。期間は1年です。

青線:BLOK(ブロックチェーン企業株ETF) / 赤線:BTC(ビットコイン)

BLOK vs BTC 1年チャート – Yahoo Finance

少なくともこの1年ではビットコインが-69%下げたのに対して、BLOKの下落は-37%に留まっています。5年後がどうなっているかは誰にも分かりません。

ビットコインの価値がゼロになってもブロックチェーン技術が発展するのであれば、ハイテク企業への株式投資はきっと報われるでしょう。反対に、金融危機で世界株式が叩き売られるなかデジタルゴールドたる仮想通貨の需要が高まるのであれば、ビットコインへの投資が功を奏するでしょう。

もちろん、どちらとも下がる可能性もあれば、どちらとも上がる可能性もあります。

これからブロックチェーン技術に投資をしようとするとき、需給に賭けるなら仮想通貨に、ビジネスに賭けるなら株式に投資すべきです。そしてどちらかを選べない場合には、それぞれに分散投資するのが懸命です。

ブロックチェーン関連株をどのようにして買うか

前段でご紹介したBLOKというブロックチェーン関連企業株式を集めたETFですが、残念なことにマイナー過ぎて日本の証券会社では買えません。

したがってブロックチェーン関連企業の株に投資したい場合、証券会社で購入可能な個別株(国内株式 + 米国株式)を買うか、もしくは情報技術セクター全体に投資するETFを買うかの2択になります。

個別株に投資するのであれば、以下の仮想通貨&ブロックチェーン関連銘柄が投資候補に挙がります。

ティッカー 企業名
4819 デジタルガレージ
8473 SBIホールディングス
8698 マネックスグループ
9449 GMOインターネット
TSM 台湾セミコンダクター
OSTK オーバーストック ドットコム
SQ スクエア
ACN アクセンチュア
ORCL オラクル
IBM インターナショナル ビジネス マシーンズ
GOOGL アルファベット
NVDA エヌビディア
INTC インテル
AMD アドバンスト マイクロ デバイシズ

ティッカーが数字のものは国内株式、英字のものは米国株式です。

米国株投資というとハードルが高そうに思えますが、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・DMM.com証券・ワンタップバイなど国内の主要証券会社で簡単に買うことができます。

円貨決済ならドルに変える手間さえかかりません。

とはいえ、これらの個別株に投資するのであれば企業分析が欠かせません。財務諸表も読まずに個別株投資をするのは地図を持たずにジャングル探検するのと同じくらいリスキーなことであり、その意味では上級者向けの投資であると言えます。

個別株投資で迷うのであれば「バンガード米国情報技術セクターETF(VGT)」への投資が最適と言えます。

VGTはアップル、マイクロソフト、ビザ、インテル、シスコシステムズといった米国を代表する情報技術セクター企業300社以上にまとめて投資できるETFです。

VGTはそのカバーする範囲が広すぎるために、厳密な意味での仮想通貨・ブロックチェーン技術への投資とは言えないかもしれません。

しかしながら、将来的にブロックチェーン技術が普及すれば、情報技術セクター(IT業界)全体がその恩恵を受けることができます。リスクを極力抑えてIT技術そのものに超分散投資するのであれば、バンガード米国情報技術セクターETF(VGT)はまさにうってつけの投資候補になり得ます。

分散投資の注意点

この記事を読んで「よーし、仮想通貨とハイテク企業株式に分散投資するぞ!」と決意された方に、ひとつだけとても大切な注意点があります。

それは「分散投資は必ずしもリスクを軽減しない」ということです。

例えば、ビットコインとイーサリアムとネムとリップルに分散投資をしたとしても、仮想通貨全体の暴落相場ではすべてが大きく値下がりしますから、分散してもさしてやリスクが変わらないことがよく分かります。

通貨を分散させても「仮想通貨」というひとつのアセットに集中投資をすれば、ハイリスク・ハイリターンであることに変わりはないわけです。

それと同じように、ビットコインとエヌビディアに投資先を分散させたところで、やはり仮想通貨業界に悪材料が出れば両者とも値を落とす可能性が高いです。

巷でよく言われる「分散投資でリスクを抑えよう!」というのは例えばハイテク株と生活必需品株を組み合わせる、あるいは株式と債券を組み合わせるといったように「互いに値動きが相関しない資産への分散」のことを指します。

したがって、ビットコインに投資するにせよエヌビディアに投資するにせよ、ハイリスク・ハイリターンであることをよく知った上で、余裕資金のみを投じるようにしましょう。

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