ビットコインFXでトレード始めた時、おそらく悩むのが「どこから上がる?どこまで上がる?」といった問題です。
いわゆる、押し目や決済ポイントを探すときにヒントになるのが「フィボナッチ」です。
数学的な考え方から、次の重要価格をフィボナッチを使って予想できます。
今回は「ビットコインFXで使えるフィボナッチツール」をテーマに基礎~具体的なトレードでの使い方まで解説をまとめました。
フィボナッチ数列とは?
イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見した不思議な法則がフィボナッチ数列。
「あらゆる数字は、前の2つの数字を足した数字と同じ」というのがフィボナッチ数列の重要な考え方です。
例えば、「1∔1=2、1∔2=3、2∔3=5・・・・」あらゆる数字は、前の2つの数字を足した数字と同じになります。
同様の計算で導き出される数字がフィボナッチ数列です。
したがって、1→2→3→5→8→13となります。
フィボナッチ数列と黄金比
フィボナッチ数列は、黄金比にも関係しています。
7:3がビールの泡の黄金比と言われますが、おそらく数学に関心がなくても聞いたことがあるはず。
フィボナッチ数列で構成された四角形を曲線で結ぶと黄金比が完成します。
不思議なことに、貝殻、台風、銀河の渦巻形状、自然界のあらゆる螺旋(らせん)構造と黄金比は重なります。
フィボナッチ数列で作られた比率は、ビットコインFXはもちろん、人々の心理にも深く環形するので、相場の世界でも有効です。
ビットコインFXで使えるフィボナッチツール
おそらく、細かい数学的な歴史には興味がないといった方も多いはず。
具体的にフィボナッチ数列はビットコインFXでどのような使い方があるのか?を解説します。
代表例としては「フィボナッチ・リトレースメント」「フィボナッチ・エクステンション」のテクニカルツールから覚えると良いでしょう。
フィボナッチ数列によって作られた比率を使い、相場の重要価格を予想するものです。
- フィボナッチ・リトレースメント→戻り高値・押し目を予想
- フィボナッチ・エクステンション→高値・安値を予想
このような活用方法ができます。
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントのRetracement(リトレースメント)とは「戻り」という意味です。
- 安値(高値)にフィボナッチ・リトレースメントの起点を置く
- 高値(安値)にフィボナッチ・リトレースメントの終点を置く
- 次の安値(高値)をフィボナッチ%から予想
フィボナッチ・リトレースメントは、上昇トレンド発生中の押し目や下降トレンド発生中の戻り高値を予想する判断材料として活用できます。
例えば、画像のビットコインFXチャートでは、上昇トレンドの押し目とフィボナッチ・リトレースメント0.786とほぼ同じです。
上昇トレンドの押し目として意識された結果、その後に大きく上昇しているのが確認できます。
トレンド中の逆の動き「戻り」がどこまでか?を探る場面でフィボナッチ・リトレースメントを活用します。
フィボナッチ・エクステンション
フィボナッチ・エクステンションのExtension(エクステンション)とは「延長」という意味です。
- 安値(高値)にフィボナッチ・エクステンションの起点を置く
- 高値(安値)にフィボナッチ・エクステンションの終点を置く
- 次の安値(高値)をフィボナッチ%から予想
フィボナッチ・エクステンションは、トレンドがどこまで伸びるのか?を予想する際に活用します。
フィボナッチ・リトレースメントから押し目を予想した、同じチャートで値動きを追ってみましょう。
フィボナッチ・リトレースメント0.786で買われた上昇トレンドは、フィボナッチ・エクステンションの重要比率で高値が重なります。
どこまで上がるのか?利益を確定するポイントで、多くの人がフィボナッチを参考にしている可能性が高いとチャートから分析可能です。
ビットコインFXでフィボナッチツールを活用例
①上昇トレンドを見極め、調整の下落を待つ
②高値と安値が分かった段階で、フィボナッチ・リトレースメントを使う
③重要なフィボナッチ%で買いを検討
ここまで、フィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・エクステンションについて解説しました。
より実践的に覚える為に、ビットコインFXチャートから具体的な活用例をお届けします。
フィボナッチ・リトレースメントを活用した「押し目買い」が定番手法の1つです。
ビットコインFXで使いやすい活用例なので、実際に同じ場面で自分自身で検証してみると良いでしょう。
【ビットコインFX活用例】フィボナッチ・リトレースメント
ビットコインFX4時間足を表示しました。
直近では、急落後に緩やかな上昇トレンドが発生しています。
やはり、直前では大きく下げており、買うなら割安な「押し目」で買いたい局面です。
その後の値動きを追ってみると、陰線を付け下げ始めました。
しかし、現状は直前の急落より、小さい陰線ですから短期的な上昇トレンドで調整下げと予想します。
画像のビットコインFX4時間足チャートで言えるのは、上がるか下がるかは別として「高値はここになりそう」といった状況でしょう。
そこでフィボナッチリトレースメントの出番です。
在の上昇トレンドが始まった起点、そして高値を使いフィボナッチ・リトレースメントを当ててみましょう。
フィボナッチ・リトレースメントの0.786あるいは0.618が押し目となり、点線のような展開を予想します。
押し目で買い、直近の高値まで狙う順張りのトレード戦略です。
結果を見てみましょう。
シナリオ通りなら、少なくともビットコインFXは安値から15万円幅の上昇をしており、1BTC当たり、15万円の利益を得られました。
また、仮に逆に動きた場合はフィボナッチ・リトレースメントがトレード根拠ですから、下限の0.786を下抜けた場合に損切りを検討します。
慣れてきたら、分割決済で1BTC中の0.5BTCは決済せず持ち越すなど、利益を伸ばす事も
可能です。
ビットコインFXとフィボナッチ まとめ
今回は「【10分でわかる!】ビットコインFXでフィボナッチツールを活用する」のテーマでした。
この記事の重要ポイントは以下の通りです。
- フィボナッチ数列は、黄金比にも通じる不思議な数字
- フィボナッチを軸としてテクニカルツールがある
- ビットコインFXでもフィボナッチは使える
フィボナッチリトレースメントや、フィボナッチ・エクステンションを含むフィボナッチ環形のテクニカルツールは何種類かあります。
ビットコインFXだけでなく、様々な市場でも使えるのでこの機会にぜひ実践で練習してみましょう。
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