レバレッジ取引入門

【基本用語】ビットコインの「ポジション」とは?【急騰・急落のヒントです】

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この記事を読んでほしい人
✔ すでに仮想通貨を持っている方
✔ より戦略的に仮想通貨投資をしたい方
✔ 取引所に登録している方

もしまだ取引所をお持ちでない方は、まずはこちらの「取引所の選び方」を参考にしてみてください。

ビットコインが大きく動くとき、注目を集める「ポジション比率」。

ポジション比率を理解することで、同じビットコイン市場で取引する人々は、どういった目線を持っているのか?が分かります。

もちろん、ポジション比率を見るのではなく、ポジションの意味を本質的に理解するのが重要です。

今回は初心者向けに「ビットコインのポジション」について分かりやすくまとめました。

本記事の内容は、現役トレーダーによる個人的な見解を含んでいます。仮想通貨(暗号資産)取引に関しては余裕資金・自己判断で行いましょう。

そもそもポジションとは?

ビットコインのポジション比率を覚える前に、そもそもポジションは何なのかを理解しておきましょう。

ポジションの意味を理解することで、ポジション比率から急騰・急落の予想もしやすくなります。

さて、「ポジション」とは、金融用語の1種です。

特定の金融商品に対し、買いもしくは、売りを発注、取引が成立して「損益が発生する状態」=「ポジション」と言います。

  • 【ロングポジション】買い注文が約定し、買いのポジションを持った状態
  • 【ショートポジション】売り注文が約定し、売り建玉を持った状態

ポジションは、買いと売りで大きく2つに分けられます。金融の世界では買いを「ロング」、売りを「ショート」。

また、ポジションを日本語で言うと「建玉(たてぎょく)」です。それぞれ、売買の方向や、利益・損失のでる方向性が逆になります。

今は、何となく「ロングポジションとショートポジションは逆の存在なんだ」と覚えられればOKです。

ロングポジションは、価格が上がった時に売り決済すると利益。ショートポジションは、価格が下がった時に買い決済すると利益。

ビットコインのロングポジション

ビットコインのロングポジションとは、買い注文が約定し、買いのポジションを持っている状態です。

ロングポジションを持った時の価格が損益の分岐点になります。例えば、1BTC=500万円の時に買い、1BTC=550万円の時に1BTCを売るすると「550万円ー500万円=50万円の利益」です。

重要なのは、ロングポジションは最終的に、売りで決済が必要になること。

買ったものは売ると初めて利益になります。つまり、ロングポジションは将来的な、売り注文の元となり、同量のロングポジションを全て決済するには、同時に同量の売り注文(ショート)が必要です。

「約定(やくじょう)」とは、注文が通り、取引が成立したという意味です。例えば、1000円で買い注文をした場合は、1000円で売りたい注文と結びつき初めて取引が成立します。

ビットコインのショートポジション

ビットコインのショートポジションとは、新規売り注文が約定し、売りのポジションを持っている状態です。

ショートポジションを持った時の価格が損益の分岐点になります。

例えば、1BTC=500万円の時に買い、1BTC=450万円の時に1BTCを売るすると「500万円ー450万円=50万円の利益」です。

重要なのは、ショートポジションは最終的に、買いで決済が必要になること。

ポジションは最終的に決済する必要があり、ショートポジションは買い戻しが起こります。

つまり、ショートポジションは将来的な、買い注文の元となり、同量のショートポジションを全て決済するには、同時に同量の買い(ロング)が必要です。

空売りは、ビットコインFXもとい、信用取引ならではの取引方法ですが、初心者が最初に理解できない問題になります。以下の記事で分かりやすく「空売り(からうり)」について解説しました。

暗号資産(仮想通貨)FX(ビットコインFX)とは?仕組みや空売りの仕方、おすすめの取引所をご紹介

ビットコインFXを始める時は「適正ポジション数」を決めよう!

単なる、ビットコイン取引と違い、ビットコインFXでは自分に合った「適正ポジション数」を決めておきましょう。

なぜなら、ビットコインFXは証拠金を担保に行い、レバレッジを取り扱える信用取引だからです。

例えば、実際にビットコインを購入する現物取引は、いくら価格が下がっても強制的に売られることはありません。

一方で、ビットコインFXでは証拠金維持率が一定以下となると、強制的にポジションが決済されます。

いわゆる「ロスカット(強制決済)」がされると、決済時点の損失が証拠金から差し引かれるので、絶対に避けるべきです。

ポジション数を金融用語で言うと「ロット」と言います。1ロット、2ロットと単位がありますが、証券会社によって1ロット当たりの数は異なります。本記事では分かりやすく「ポジション数」と記載です。

ポジション数は許容できるリスクで決める

買いでも売りでも、アナタに合った適正ポジション数を決めるのは大切です。

例えば、日本の暗号資産取引所では、ビットコインFXのレバレッジを最大4倍と定めています。資金に対して、おおよそ4倍の金額がアナタの持てるポジションの上限です。

資金が100万円であれば、400万円ほど。

上限に近いほど、リスクが高くなる半面、同じ取引でも利益が大きくなります。一方で、利益は少なりますが、上限から遠いポジション数で取引するとリスクを下げることも可能です。

  • 1回の取引で許容できる損失額
  • 1回の取引で期待できる利益額
  • 取引する際に、精神的にストレスのない金額

具体的には、上記3つを考えて適正ポジションを決めると良いでしょう。3つ目の、取引する際に精神的にストレスのない金額は、意外と重要です。

ビットコインは、金融市場の中で最も価格が動きますから、数万~数百万円も動いた時、冷静な判断ができない可能性があります。

とは言え、はじめから適正ポジション数を決めるのは難しいです。筆者のオススメはbitFlyerのデモ取引で試しつつ、適正ポジションを探ること。やはり、実際の取引を交えつつ覚えるのが効率的です。

bitFlyerの公式サイトを見る

ビットコインは何故、ポジション比率が重要?

ビットコインの話題を、SNSやニュースサイトで見ていると「ポジション比率」という言葉を見るはず。

ポジション比率は、多くのトレーダー・投資家が見る重要な分析材料です。

文字通り、ビットコイン市場におけるポジションのロングとショートの割合を表しているのが「ポジション比率」になります。(ロング・ショート比率とも言います)

なぜ、ポジション比率が注目されるかというと、前述した通り、未来の買い・未来の売りを予想するのに活用できるからです。

例えば、ロングポジションの割合が大きいと、「多くの人が買っており、価格は上がっている」と同時に「多くの人が今後、売らなければ利益にならない」とも言えます。

ポジションは、反対売買による決済を経て、はじめて利益となりますから、ポジション比率のかたよりは、未来の買い圧・売り圧となるのです。

ビットコインは「先物ポジション」に注目

ポジション比率の中でも「先物ポジション」は非常に重要です。先物取引には性質上、決済期限が決められています。

つまり、ビットコインの先物ポジションは、必ず決済を終える日が決まっているのです。

例えば、ビットコイン現物は期限なく持ち続けられ、ビットコインFXは証拠金に余裕があれば、強制的に決済が起こることはありません。

一方で、ビットコイン先物はあらかじめ決められた日付に、ポジションを決済していない場合は強制的に決済が行われます。

ビットコイン現物、ビットコインFXより、ビットコイン先物のポジション比率は、今後の買い圧、売り圧となる可能性が高いと言えるでしょう。

【まとめ】基礎を理解したら「ポジション比率」を活用してみる

今回は「【基本用語】ビットコインの「ポジション」とは?【急騰・急落のヒントです】」のテーマでした。

本記事のおさらいをすると以下の通りです。

  • ポジションとは取引が成立して「損益が発生する状態」
  • 新規買い「ロングポジション」新規売り「ショートポジション」
  • ポジションの方向とかたよりは、未来の売り圧・買い圧となる

ポジションの基礎や、ポジションを持つことで決済時には、どの注文が必要になるかを理解できると、アナタ自身の力でビットコインの将来を予想もしやすくなります。例えば、本記事でも触れた「ポジション比率」は、ビットコインの急騰や暴落を予想するのに使える情報です。

以下の記事でポジション比率の見方や、使い方を解説しています。少し上級者向けですが、気になる方はどうぞ。

【本質】ビットコインFXの「ロング・ショート比率」とは?実践的な活用術

レバレッジ取引入門
この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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