テクニカル分析で基礎中の基礎「水平線」。
あらゆる手法で当たり前の様に使われます。
人によっては「ライントレード」「ラインブレイク手法」といった言葉を聞いた経験があるはず。
とは言え、水平線は特殊な技術も不要、手法と言えるほど難しい内容ではありません。
今回は、ビットコインFXで使える水平線の引き方・考え方を解説します。
ビットコインFXで使える「水平線」とは?
画像のように、1本の水平線をチャート上に描き、「水平線が価格の動きに影響している」のがテクニカル分析における水平線です。
ビットコインFXで使える「水平線」とは何でしょうか?
答えは、FXや株式投資で使われる水平線と同じです。
水平線は、損切りラインや決済価格、あるいはトレンドの支持線として機能します。
ビットコインFXに限らず、同じ引き方・考え方で全てのテクニカル分析で応用可能。
なぜ、水平線が使えるのでしょうか?
本質的に水平線で重要なのは「価格」です。
水平線は縦軸で描く線であり、チャートの縦軸は価格を示します。
つまり、水平線がトレードで使える理由は「水平線=価格」だからです。
どんな投資商品でも価格を気にしない投資家・トレーダーはいません。
シンプルな水平線ですが、必ず覚えておきましょう。
水平線の引き方は3つのポイントでカンタン
- レジスタンス&サポートで確認
- 長期足を重視する
- 一歩先の水平線まで考える
水平線の引き方を解説します。
「この価格で値動きが毎回変わるな」と思った場所に水平線を引ければ良いです。
とは言え、初心者には水平線を引く感覚が分かりません。
なので、実際に私がビットコインFX初心者の時に意識していた「水平線を引く際のポイント」を解説します。
最初の内は、3つのポイントで水平線を見て、しっかり引けているか確認するとオススメです。
慣れていくと、チャートを見れば一瞬で水平線を描くスキルが見に付きます。
レジスタンス&サポートで水平線を引く
水平線で最も重要なポイントは「レジスタンス&サポート」です。
正しく引けている、しっかりと役立つ水平線には2つの性質があります。
- 高値を抑えるレジスタンスライン(反発線)
- 安値を支えるサポートライン(支持線)
上記の性質が確認できる場所に水平線を引きましょう。
逆に、レジスタンス&サポートが確認できない水平線を描いている場合、水平線は描けていないと判断します。
また、水平線のレジスタンス&サポートは、価格が抜けると逆転しやすい法則があります。
例えば、「サポートラインとして水平線が意識されていた」場合、価格が水平線を下回ると「再び水平線に価格が触れるとレジスタンスラインに変化」というケースが多いです。
水平線は「長期足」を重視する
長期足を重視する考え方は、全てのテクニカル分析で超重要。
1時間足の水平線より、日足の水平線が重視され、日足より週足の水平線はさらに重要視されます。
ようするに、大きな時間足で引ける水平線ほど、価格はレジスタンス&サポートの動きが強くなるという意味です。
長期足を重視する、テクニカル分析の考え方を「MTF(マルチタイムフレーム)分析」と言います。
水平線と同じく非常に重要なテクニカル分析の基礎です。
以下の記事で分かりやすく解説しているので参考にどうぞ。
【10分で分かる!】ビットコインで絶対学ぶべき「MTF分析」
一歩先の水平線まで考える
「一歩先」とは、チャートの未来予測ではありません。
複数の水平線を描く事で、トレード戦略を明確に決めるのに活用しましょう。
なぜなら、描いた水平線はトレードで使うからです。
- 水平線上で判断し注文をする「エントリー根拠」
- 水平線を価格が抜けたら損切りをする「損切りの根拠」
- 水平線まで到達したら利益決済をする「利食いの根拠」
水平線を描くだけではなく、水平線を使ってトレードを考えるまでがセット。
例えば、ビットコイン価格105万円で水平線を描き買いエントリー→次に決済する場所を考えておく必要があります。
上下方向に一本ずつ、少なくとも水平線を描きます。
すると、「このラインまで価格が落ちれば損切り」「上がるならこの価格まで」と具体的なトレード戦略を組み立てられます。
【実践解説】ビットコインFXチャートで見る「水平線」
水平線の引き方を解説しました。
ここからは全ての仮想通貨トレードで、水平線を応用できる実践編です。
実際のビットコインFXチャートを使い、「水平線を使ったトレードの考え方」を解説します。ビットコインFX5分足チャートです。
一部分の切り抜きチャートですが、水平線を一本引くと買いエントリーが検討できます。
このような水平線が引けます。
- 少なくとも2度、レジスタンスラインとして意識されている
- 価格が水平線を上抜け
- 再び水平線まで価格が戻り、サポートラインとして意識された
上記の水平線と価格の動きが確認できます。
したがって、買いエントリーが検討できます。
同時に、万が一価格が下がった場合の損切りポイントも考えましょう。
水平線で考えると、価格が水平線を下回った段階で損切りとします。
利食いポイントも考えましょう。
5分足チャートなので、1時間足などから水平線を引くのも良いです。
しかし、今回は分かりやすく解説するため5分足で利食いポイントを描きます。
緑色の枠内で2度価格が抑えられているのが確認できました。
この時点で、水平線(レジスタンスライン)を引くことが出来ます。
3回目では、価格が安値を更新しました。
上昇トレンド→下降トレンドへ変化です。したがって、利益を決済します。
このように水平線だけで、エントリー→決済までトレード戦略を考える事も可能です。
もちろん、複数の根拠がトレードでは大切。
他の法則と組み合わせて使うと良いでしょう。
「水平線が使えない!」→超重要な考え方とは?
初心者に多いのが、「水平線を引いたけど、価格が一気に抜けた」といった問題。
- 引いた水平線が価格に影響しない
- 水平線を抜けたけど再び戻って意識される動き
- 使えないと思った水平線が後で意識される動き
こんな問題を私も経験しました。
「水平線ではなく、ボックス・太線で引く」たったコレだけで解決できます。
実践すると、画像のような形になります。
ビットコインFXに限らず、投資・投機商品は多くの人がトレードする世界です。
なので、「○○円」というドンピシャの数字で水平線を考えるのがNG。
「価格ではなく→価格帯」と考える事で、水平線を使って失敗する可能性を下げられます。
水平線付近のローソク足で、上髭・下髭もボックス・太線で価格帯として捉えるなど、自分が分かりやすい引き方を工夫しましょう。
まとめ
今回は「【10分で分かる!】ビットコインFXで使える水平線の引き方・考え方」のテーマでした。
水平線は、多くのトレーダーが使うテクニカルです。
ですから、覚えて損はない、というか覚えてないといけないスキル。
非常にシンプルながら、トレード戦略の組み立てなど実践的な水平線です。
ぜひ、ビットコインFXでも活用してください。