ここ1年、ビットコインという仮想通貨が急激に市場価格を上昇させた結果、たいへん儲かり1億円以上稼いだという人、いわゆる『億り人』がたくさん生まれたというニュースが話題になりました。
このニュースだけ聞くと、ビットコインは簡単にとても儲かるように思われがちですが、ほんとうにそうなのでしょうか。
今回は、ビットコインが本当に儲かるのかという、最も気になるポイントを解説します。
目次
ビットコインで儲かる、儲からない口コミ
ビットコインで儲かっている口コミ
ツイッターで、ビットコインで儲かったという人のツイートを紹介します。
順調に儲けている投資家の方
今日の資産。
下げ相場でBitcoinの空売りで少し儲かった分はイーサリアムに種を仕込んでみました。朝起きたら少し跳ね返ってて嬉しい😋
ちなみに昨日の予想通り一時8000ドル割り込んだみたいです。20万から億り人を目指します‼️#ビットコイン #仮想通貨 pic.twitter.com/dZKVm5IbAi
— 投資家本田さん@仮想通貨女子 (@honda_k_investe) March 10, 2018
かなり儲かっていそうな投資家の方
朝、私から買いまし時だと聞いて掴んだ方、今、すくなくとも30%から50%儲かった。#ビットコインキャッシュ #ビットコイン #仮想通貨 pic.twitter.com/Gii7PujGg8
— RYU₿itcoin (@RYUBCH) November 17, 2017
ビットコインで儲からない、儲かっていない口コミ
反対に、ビットコインで儲かっていないというツイートを紹介します。
儲かっていることと儲かっていないことは紙一重
ツイートを見てると昨年末から草コインで儲かった儲かったという景気の良いツイートばかりだった。古参はもちろんBTCドミナンス、テクニカルから判断して利確退避してるだろう。しかし初心者は利確してんのか?と聞きたくなることが多々あった。含み益は儲けではない。#ビットコイン #草コイン
— JP (@kanetoyojp) January 5, 2018
Youtuberとしても投資家としても儲からず自虐的に笑
#仮想通貨 #ビットコイン #コインチェック #ユーチューバー
ユーチューバーと仮想通貨の投資家、ごく一部の人しか儲からない、99パーセントはずーっと貧乏。とても貧乏な外国人なでしこのビデオ見てください。https://t.co/cCvnptrpaE
— 外国人なでしこ (@NadeshikoGaijin) January 27, 2018
ビットコインで儲けるとはどういうこと?
ビットコインで儲けるのも、株や債券で儲けるのも仕組みは同じです。
つまり、『安値のときに買って、高値で売りぬける』ということです。
仮想通貨という名前がついていても、投資という視点で捉えれば、基本となる考え方に変わりはありません。
億り人の話は、多くの場合、数年前のビットコインがほとんど価値がなかった頃に買っていた方が多いと聞きます。要するに、先見性があった方々だったわけですね。
ビットコインで儲からないパターン
では、ビットコイン投資が儲からない、つまり損をしてしまうのはどうしてなのでしょうか。ビットコイン投資で儲からないパターンを紹介します。
パターン1:ビットコイン市場辞退が成長しない
アベノミクスで株式市場が活性化し、日経平均株価が毎年のように上昇しています。これは株式市場に流れ込むお金が増えたからなんですね。
ビットコイン市場も同じです。ビットコイン市場に参入する人が増えて、ここに流れ込むお金が増えれば増えるほど、市場が拡大していきますから、ビットコインの価格も上昇します。
しかし、ビットコイン市場が成長拡大しなければ、限られたお金を取り合うことになるので、儲からないのです。
パターン2:期をまたいだ損益通算が出来ない
①1回目の取引で100万円の利益が出たとします。②2回目の取引で50万円の損が出たとします。
期をまたいだ損益通算が認められていないビットコイン投資は、①利益が生じたのと②損失が生じたのが同じ年であれば損益を通算することができます。
100万円ー50万円=50万円 が課税対象額になります。
一方で、①利益が生じたのが2017年で、②損失が生じたのが2018年1月だとすると、2017年時点での利益に対して課税されるので、
100万円 が課税対象額になります。
パターン3:税率が高い
株式取引では、金額に関わらず、利益に対して一律20%ほどの税金が課せられます。
ビットコイン投資は、税制上投資とはみなされていないので、その利益は雑所得として計算されます。
雑所得は、得た利益によって税率が異なり、最高で50%ほどにもなります。
利益にかかる税金が高いため、かなり大きな利益を出さないと儲からないという結果になるのです。
パターン4:(まだ)投資家が守られていない
株式取引では、インサイダー取引や相場操縦が出来ないように、多くに規制がかけられ、市場が守られています。しかし、ビットコインの仮想通貨市場にはそのような規制がまだありません。
また、株式やFXなどに比べて市場規模が小さいので、機関投資家が参入してくるとどうしても少額投資にならざるを得ない個人投資家にとっては不利な状況になりえます。
パターン5:値動きが激しく利確が難しい
個人投資家の多くは、本業を他に持っており、本業の合間に投資を行なっていることが多いです。
プロの投資家なら、1日中値動きを追い続けることも出来ますが、個人投資家にはそのような時間はありません。本業の仕事をおろそかにするわけにはいかないからです。
ビットコイン市場は、非常に値動きが激しい市場です。急激に上げたり、暴落したりを繰り返しています。このような値動きの激しい市場では、価格をずっと見ていなければ大損をしかねないのです。でも、そんなこと出来ませんよね。
そのため、ビットコインでなかなか儲からないのは、利益を確定させるのが難しいということです。
ビットコインで儲けるための戦略を紹介
では、ビットコインでは、もう儲けることは望めないのでしょうか。いえいえ、まだあきらめるのは早いですよ。チャンスは残っています。そこで、ビットコインでも受けるための戦略を紹介します。
戦略1:値動きの波にのる
ビットコイン市場は値動きが激しいことが儲からない原因のひとつとしましたが、これは裏を返せば、上昇の波にうまく乗ることが出来れば、大きな利益が望めます。
波に乗るためにも、ビットコインに限らず、仮想通貨に関わるニュースやさまざまな情報は、日々チェックするようにしましょう。
戦略2:暴落を待つ
ビットコインの市場価格が右肩上がりを示しているときではなく、反対に大きく値を下げたときを狙うのもビットコイン投資に勝つためのひとつの手法です。なぜなら、暴落時はバーゲンセールのようなものだからです。
安値のときに、ビットコインを買い集めることで、ビットコインの買い付け価格の平均値を下げるわけです。株式取引でのナンピンと同じ考えですね。
そして、上昇してくるのを待つわけです。
戦略3:果報を寝て待つ
ことわざ通り、ビッグニュースの到来を待つのもひとつの手です。
とにかく仮想通貨を購入しておいて、あとは寝て待っておく。実際にいいニュースが出たあとだと手遅れになってしまいます。
仮想通貨に関係するニュースを日常的に調べておき、ここぞというチャンスが到来するのを待つのです。ビッグニュースが出て市場に動きが見られるまで、じっと待つのもいいでしょう。
ビットコインは儲けたときのリターンのほうが儲からないリスクより大きい
ビットコインの相場は、乱高下が激しいですが、今のところは右肩上がりの傾向を保っています。
高騰したのちは、利確による影響もあるのでしょうが、大抵大幅に下落します。
しかし、下落した後の高騰は、多くの場合前回の高騰した価格を超えて値がピークを示しています。
今後もこの傾向のまま推移する保証はありませんが、今までのパターンを読み解く限り、儲からないリスクよりもリターンの方が大きいと言えそうです。
ビットコイン以外の通貨で儲ける方法
ビットコインは、仮想通貨の元祖のような存在なので、仮想通貨といえばビットコインだけと思われがちですが、実はビットコイン以外にも色々な仮想通貨があります。
例えば、リップルです。
時価総額は数千億円、発行枚数は1000億にもなる仮想通貨です。三菱東京UFJ銀行などが採用したことで話題になりましたね。
その他にもネムやアイオータなど日本で取扱のない通貨を含めると、いろいろな仮想通貨があります。
こうした仮想通貨の中には、今は時価が低いけれど、順調に価格が上昇しているものもあり、そうした新しい仮想通貨を狙ってみるのもいいでしょう。
まとめ
果たして、ビットコインは儲かるものなのか。もうバブル状態になっており、もう儲からないのではないか、難しいところですね。
これまでの上昇の仕方を見ると、バブルのように見えなくもありません。しかし仮想通貨というこれまでにないものが生まれて、しかも10年も経っていないことを考えると、そんなものなのかもしれません。
けれども、ビットコインを理解すれば、まだチャンスはあると思われます。
是非、今回紹介した戦略を利用してトライしてみてください。
仮想通貨の体験談