ストキャスティクスは「やり過ぎ相場」を判断するテクニカルツールです。
ビットコインFXは、新しい投資・投機対象として注目されています。
その反面で、本来より「買われ過ぎる」「売られ過ぎる」ケースが多いです。
ビットコインFXでストキャスティクスを使うメリットは大。
やり過ぎ相場を察し、あわよくば利益機会に変えられます。
ビットコインFXの「ストキャスティクス」とは
冒頭の通り、ストキャスティクスとは「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断するテクニカルツールです。
いわゆるオシレーターの1種で、RSIやMACD(マックディー)と同じ役目を果たします。
ですから、RSI・MACDを使える人は覚える必要はありません。
同じ役目なのに、どうしてストキャスティクスがあるの?
こんな疑問を持つかもしれません。
ストキャスティクスと、他のオシレーターの違いは「構成する計算式」です。
(当日終値ー過去n期間の最安値)÷(過去n期間の最高値ー過去n期間の最安値)×100
=%K
(最新の終値ー過去n期間の最安値)の過去m期間の合計÷(過去n期間の最高値ー過去期間の最安値) の過去m期間の合計×100
=%D
計算式は、数学が得意でないと理解不能です。(覚える必要もありません)
ようするに、過去の平均から見て価格を判断します。
価格が平均より高い→買われ過ぎ
価格が平均より安い→売られ過ぎ
「平均」は、ストキャスティクスの場合「移動平均線」がベースです。
MACDだと、指数平滑移動平均線がベースとなります。
計算式に組み込まれる、平均の考え方が違うだけ。
ビットコインFXでストキャスティクスの使い方
ビットコインFXでストキャスティクスを使うには見方を覚えましょう。
ストキャスティクスは3つの指標で構成されています。
- %K(水色線)→相場の短期的な動きを示す線
- %D(オレンジ線)→相場の長期的な動きを示す線
- バランス→縦軸の0~100%の割合
これらの位置関係を元に、相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断できるのがストキャスティクスです。
ストキャスティクスのシグナル3つ
- ゴールデンクロス
- デッドクロス
- バランス%の比率
ストキャスティクスのシグナルを3つ覚えましょう。
シグナルとは、同じ現象が見られた時、相場の動きも同じになり易いパターンの事。
シグナルを3つ覚えれば、ストキャスティクスを使ったトレードを3つ覚えられます。
最も簡単で、実践しやすいシグナルをピックアップしました。
※シグナルは目安として活用しましょう。
ストキャスティクスの「ゴールデンクロス」
ゴールデンクロスは買いシグナルです。
同じ名前で、移動平均線にも似たシグナルがあります。
%Kが%Dを上抜けるとゴールデンクロスです。
短期的な動きを示す%Kが、平均である%Dを上抜けた強気相場を指します。
長らく下目線だった相場が終わりをつげ、平均以上の価格に上がった状態です。
ストキャスティクスの「デッドクロス」
デッドクロスは売りシグナルです。
移動平均線にも同じ名前のシグナルがあります。
%Kが%Dを下抜けるとデッドクロスです。
短期的な動きを示す%Kが、平均である%Dを下抜けた弱気相場を指します。
長らく上目線だった相場が終わりをつげ、平均以下の価格に下がった状態です。
バランス%の比率
ストキャスティクスの%で相場の加熱度を判断するシグナルです。
- 80%以上→買われ過ぎ
- 20%以下→売られ過ぎ
%K、%Dの位置によって「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断します。
例えば、%Kが20%以下の水準にある場合。「短期的には売られ過ぎ」と判断可能です。
あるいは、%Kと%Dの両方が20%以下なら、概ね全ての時間足でも売られ過ぎている強いシグナルとなります。
【まとめ】ビットコインFXでストキャスティクスの実践例
ストキャスティクスの見方など基礎編を解説しました。
ここからは、「実戦でストキャスティクスを使う」テーマです。
仮に、ストキャスティクスだけでビットコインFXのトレード例を解説します。
上記のチャートでは、利食い水準を緑に、損切り水準を赤色に設定した「買いシナリオ」。
エントリー(注文)の根拠と、利食い(利益決済)にストキャスティクスを使っています。
エントリー根拠は、ストキャスティクスに買いシグナルが2つ確認できた事。
- 20%以下で%K・%Dが推移「売られ過ぎ」
- ゴールデンクロスが発生「買いシグナル」
ストキャスティクスの買いシグナルによって、次に上がる可能性が高いため、買いエントリーです。
もちろん、シグナルは絶対ではないので損切りも設定します。
直前の安値を下回れば、下降トレンドとなる可能性が高いため、直近安値に損切り注文を入れます。(赤色ボックス)
利食いは、今回のケースだと成行注文を行います。
ストキャスティクスが売りシグナルを示した時に決済です。
- 80%以上で%K・%Dが推移「買われ過ぎ」
- デッドクロスが発生「売りシグナル」
上昇局面から、少なくとも一旦は下がると見て決済です。
ストキャスティクスだけでも、ここまでのトレードが実践できます。
もちろん、ストキャスティクスだけではなく、複数の根拠で勝ちやすくするのも重要。
例えば、今回は損切り価格をストキャスティクスで判断出来ませんでした。
まず、無難な解決策として「水平線」を覚えると役立ちます。
【10分で分かる!】ビットコインFXで使える水平線の引き方・考え方
レバレッジ取引入門