- MACDとは?
- ビットコインFXでMACDの期間設定はいくつ?
- ビットコインFXでMACDは使える?
「なんで急に下がったの?」
「急騰!買っておけばよかった・・・。」
ビットコインFXでは、唐突な値動きが割と多いです。
今回解説するテクニカルツール「MACD」は、上記の経験を変えられるかもしれません。
トレンドの転換、買われ過ぎ・売られ過ぎによる変化はMACDがヒントです。
実際のビットコインFXチャートを交えつつ、MACDの基礎~ビットコインFXでの実践的なシグナルまで徹底解説します。
MACD(マックディー)とは?期間設定はいくつ?
MACDとは、相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを予想できるツールです。
同じように、買いと売りの偏りをみるのをオシレーターと言います。
- 正式名称「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」
- 日本語「移動平均収束拡散手法」
正式名称だと長すぎるので、頭文字をとり「MACD」→「マックディー」の名前で知られています。
日本語の名前からピンと来たと思いますが、移動平均線をベースに作られているのがMACDです。
平均的な値動きからの乖離(乖離)、短期や長期の動きのズレで相場のトレンド転換を判断したりするのがMACDの特徴になります。
ビットコインFXのMACD期間設定
ビットコインFXだからと言って、特殊なMACDの設定は不要です。
一般的な数値設定で問題なくトレードで活用できます。
- 短期EMA:12
- 長期EMA:26
- シグナル:9
設定を触ることなく、デフォルトのままでOK
ビットコインFXで使える取引ツールは、初期値で上記の設定がされています。
【ビットコインFXも同じ】MACDの見方
MACDの基本的な見方を解説します。
ビットコインで使われるMACDと、他の投資商品では違いがありません。
- MACD
- シグナル線
- ヒストグラム
- 中心線
図解すると、上記の画像の通りです。
ヒストグラム(棒グラフ)の色が赤と緑で入れ替わっている部分が中心線と言います。
オブジェクトが多く、初心者はMACDの見方を難しく考えやすいです。
とは言え、1つずつの意味はシンプルなので解説します。
MACD
ツール名と同じMACDですが、これがテクニカルツール「MACD(マックディー)」の重要な線です。
- 上向きだと相場は買いが優勢
- 下向きだと相場は売りが優勢
MACDは、ざっくり単体だと上記の見方をします。
ちなみに、シグナル線との違いは目線の期間です。
MACDは短期・シグナル線は長期の相場の方向性を表します。
「MACD=EMA(または9日)-26日EMA」
MACDの線は上記の計算結果を結んで作られています。
とは言え、難しい計算式を覚える必要はありません。(自動で計算→表示されるので)
最低限覚えるべきは「EMAから計算されている」という事です。
EMAとは、移動平均線の1つ。相場の平均的な価格、大まかな流れを指します。
MACDでは、短期と長期のEMAの差で大きな流れに小さな流れがどれほど逆らっているか?を表しています。
難しい言い方をすると「乖離(かいり)」です。
相場には、長期の流れに相場が戻る性質があります。長期と短期の乖離があるほど直近のトレンドが転換しやすいです。
シグナル線
シグナル線とは、長期的な相場の流れを示す線です。
シグナル=MACDの9個分の平均値
MACDの数値は移動平均線が元だとお伝えしました。
シグナル線は緩やかな線で描かれます。
なぜなら、平均線であるMACDの平均だからです。
平均の平均だと、数値の変動は小さく、したがって線の動きも緩やかになります。
MACD(マックディー)では、MACDの線・シグナル線の距離感が重要です。
二つの線の距離が長いと、長期の動きに対して短期の動きが逆行していると判断します。
逆行(ぎゃっこう)とは、本来のトレンドとは逆の方向に値動きが推移する事です。
したがって、MACDに逆行したシグナル線は、やがてMACDとの距離を縮める動きが起こりやすいです。(必ずではありません)
ヒストグラムと中心線
ヒストグラムとは、MACDとシグナル線の間がどれほど開いているか?を示す棒グラフです。
MACDとシグナル線の乖離(かいり)が重要だとお伝えしました。
つまり、ヒストグラムが上下に大きく表示される時が重要です。
ヒストグラムは、中心線を境目に赤と緑に色分けがされています。
- 中心線より上にヒストグラム→MACDがシグナル線より上で推移している時
- 中心線より下にヒストグラム→MACDがシグナル線より下で推移している時
例えば、ヒストグラムが上へ大きく描かれている場合は短期的な急騰相場となります。
MACDとシグナル線が大きく乖離しており、押し目形成や一時的な急騰相場の判断材料です。
ビットコインFXでも使えるMACDのシグナル2つ
MACD(マックディー)の意味、基本的な見方を解説しました。
ここからは「MACDを基準にどういった取引ができるのか?」です。
ビットコインFXでも使える、MACDを使った売買シグナルを2つ解説します。
分かりやすい定番の売買シグナルですが、ビットコインFXの実践でも参考になるので覚えておきましょう。
MACDのゴールデンクロス・デッドクロス
- ゴールデンクロス→MACDがシグナル線を上抜け「上昇トレンド転換」
- デッドクロス→MACDがシグナル線を下抜け「下降トレンド転換」
MACDとシグナル線が交差(クロス)した状態は売買シグナルです。
画像のビットコインFXの日足チャートでは、ゴールデンクロスが発生しており、その後は上昇トレンドが発生しているのが分かります。
ビットコインFXで使う場合は、日足以上の長期チャートがオススメです。
もちろん、ゴールデンクロス=買いではありません。
複数の根拠で取引を判断することで精度を上げられます。
例えば、他のインジケーターで同じ買いのシグナルが出ている、あるいは短期足でトレンド転換のチャートパターンが見えたなどです。
2本の線で交差した状態を見るだけなので分かりやすい反面、単体だけではトレードの根拠としては不十分になります。
別の手法・テクニカルと合わせて使うのがポイントです。
MACDのダイバージェンス
ダイバージェンスとは「逆行現象」という意味です。
MACDのダイバージェンスとは、MACD(マックディー)と実際のチャートが逆の動きをする状態が売買シグナルです。
上記のビットコインFXチャートでは、以下のダイバージェンスが確認できます。
- 実際のチャートは高値を切り上げ
- MACDは高値を切り下げ
ダイバージェンスが発生しており、その後大きく下がりました。
基本的には、MACDのトレンドへチャートが戻る場合が多く、MACDと同じ方向への売買を判断します。
例えば、チャートが安値を切り下げ、MACDは安値を切り上げの場合は「買いシグナル」と判断します。
ダイバージェンスは、出現頻度が少ない代わりに、単体でも判断材料にしやすいです。
まとめ
今回は「【基礎】ビットコインFXで使えるMACDとは?基礎とチャートで実践解説。」のテーマでした。
MACD(マックディー)は移動平均線がベース
MACDとシグナル線の乖離が重要
ゴールデン・デッドクロスは他と併用。ダイバージェンスは希少な売買シグナル
MACDは使い慣れると、相場の変化を読み取りやすくなります。
長期の流れと短期の流れ、そしてリアルなチャートを比較して研究してみましょう。
どこを見れば良いのか分からない場合は、今回解説したシグナルを軸に「どんな時にシグナルが有効だったか?」をビットコインFXチャートで考えるのがコツです。
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