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【テクニカル分析】ビットコイン相場で無視できない半減期。価格は上がるか?

fxbtcjpyテクニカル分析20200509

5月第2週のビットコイン相場は、緩やかに上昇した。

先月のテクニカル分析から、平行チャネル内で中期的なジリ上げ相場だ。
来週12日から始まる「ビットコイン半減期」も踏まえて、暗号資産(仮想通貨)業界では注目の相場が予想される。

理論上は、文字通り供給量が半減する為、経済の仕組み上は値上がりを指す。
チャートから、ビットコイン相場が上がる可能性はあるのだろうか?

当記事では、国内最大手ビットフライヤーの「BTCFX(ビットコインエフエックス)」に関してテクニカル分析を行う。

シナリオ考察は、個人の所感だが取引の参考に自由に役立ててほしい。

当記事で用いるチャートは「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するビットフライヤーのFXBTCJPYチャートを用いて分析をしております。
ビットコインは1年365日を通して動く市場の為、執筆時点での考察となります。

【結論】短期的には上がっていが、長期的には「下」

今週のビットコイン相場は、100万円台の節目を超えている。
「100万円台復帰!このまま上がる!」こんな意見もあるが、テクニカル上は安心できない。

何故、安心できないか?「変わらないマクロ視点のビットコイン相場」が理由だ。

FXBTCJPY 週足

短期的には確かに陽線で続投しており、力強さがう伺える。

一方で、週足レベルで認識できる「下げ相場」と「上げ相場」の強弱関係は無視できない。

  • 2月下旬~3月中旬まで3週間の下落幅
  • 3月下旬~現在まで8週間の上昇幅

上記の値幅を比較した際、3週間の下落幅を8週間かけて「ゆっくり戻している」といった分析ができる。

ようするに、強弱で言えば「売り手」が未だ強い相場だ。

ビットコイン半減期が相場に影響し、安心して投機商品として見られるなら120万円の水準を超えた先だろう。

【ミクロ視点】テクニカルの規則性と来週のシナリオ予想

マクロ視点は依然として変化がない。
その一方で、ミクロ視点の短期戦略が組みやすいのが現状のビットコイン相場だ。

今ある相場環境の情報整理、それらを踏まえた来週のシナリオを考察してみる。

  • 逆三尊を軸としたビットコイン相場の規則性
  • 120万円の節目で見るシナリオ考察
  • 短期的なレジスタンス領域

ビットコイン相場で、筆者が着目したいポイントは上記の通りだ。
実際のチャートを用いて、詳しく解説する。

FXBTCJPY 日足

全てのミクロ視点の分析は上記の平行チャネルを前提として考察している。

現状のビットコイン相場、日足レベルで意識されている重要な規則性だ。

【テクニカル分析】ビットコイン相場は緩やかに下落。上昇の可能性は?

4月のビットコイン相場で詳しく解説している。

逆三尊を軸としたビットコイン相場の規則性

FXBTCJPY 4時間足

ここ数か月間、ビットコイン相場の平行チャネル内には明確な規則性がある。
四角の枠部分、チャートの形が類似しているのを注目して欲しい。

FXBTCJPY 4時間足

平行チャネル内で起こっているジリ上げは、常に同じ規則性で高値を更新してきた。
「逆三尊を時間足で形成→高値更新→逆三尊のネックラインで反発」の規則性だ。

当記事を作成している現在は、4度目の逆三尊を終え、ネックラインまで一時的に下がると予想される。

反発を終え、その後に上昇が続くかも来週の焦点だろう。

 

120万円の節目で見るシナリオ考察

FXBTCJPY 4時間足

仮に平行チャネル内を推移し、120万円台に到達するなら上記の展開が予想できる。

120万円を一気に上抜け、上昇トレンドを継続するのは可能性は低いという見解だ。

上昇ウェッジのチャートパターンを形成後、日足レベルのレジスタンス領域で停滞後、再度上昇する展開が考えられるシナリオだ。

いずれにせよ、冒頭でお伝えした「緩やかな上昇」の渦中にあり、このまま上昇トレンドを継続させるのは難しいだろう。

短期的なレジスタンス領域

いずれのシナリオにおいても、「120万円前後で短期的には下がる」という見立てだ。

そこで、考えておきたいのは短期的なレジスタンス領域。
つまり、下げ止まり・上げ止まりの可能性がある価格帯を考察してみる。

  1. 120万円台の上げ止まり
  2. 80万円台の下げ止まり
  3. 38万円付近の攻防

上から順に、筆者の考えるビットコイン相場の到達する順番の短期的なレジスタンス領域だ。

120万円の節目に関しては、もはや説明不要だろう。
お伝えした通り、2月以前の急落前になる高値だ。ここに到達しない限り、半減期の需要は図れない。

FXBTCJPY 日足

「80万円台の下げ止まり」とは、日足レベルの三角持ち合い上限だ。

平行チャネル内であるが、容易に分析できる形=大衆が意識するポイントとしてレジスタンス領域となるだろう。

あくまで短期的な目線ではあるが、来週の相場でビットコインの価格が下がれば、一旦は下げ止まる領域として注視したい。

38万円の攻防に関しては、イレギュラーな急落(ビットコインによくみられる超短期な下げ)がない限り、来週の相場に関しては無縁と考える。

仮に、下げてきた場合は今年3月の最安値の為、攻防に注目したいと言った所だ。

まとめ 来週の重要ポイント

  1. 120万円台・2月高値の上げ止まり
  2. ウェッジ形成後の80万円台の下げ止まり
  3. 急落時の38万円付近の攻防

今回の「【テクニカル分析】ビットコイン相場で無視できない半減期。上がるか?」では上記のポイントが現状は重要なポイントだ。

テクニカル上でも節目が目前、ファンダメンタルズではビットコイン半減期が懸念されている。

来週以降のビットコイン相場は、暗号資産(仮想通貨)業界において注目度が高まる。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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