2020年8月、たった5カ月間で7倍の価格へ押し上げた仮想通貨「QTUM(クオンタム)」。
現在は、8月以降の下げ相場で1QTUM=2ドルで推移している。
年末へ向けて再上昇、最終的には高値を更新するのではないだろうか?こんな意見もあるはず。
今回は、QTUMが再び上昇フェーズを迎えるのか?中期的な底値とともにチャート分析を行った。
QTUM/BTCだと「割安」、どこかで上昇局面は必須
QTUMはビットコイン(BTC)との取引でだと大きく下がっている。
一見、割安なのかを見分けるのは難しだろう。
なぜなら、QUTUMは何度も買い支えが確認された0.00017BTCの水準を下回っているからだ。
同じ水準でQTUMを買ってきた人からすれば、底なし沼にみえるだろう。
しかし、QTUM/BTCには0.00017BTCの水準以外に「割安を判断できる基準」がある。
14期間の終値で計算するRSI(Relative Strength Index)を使うと見えるQTUM/BTCの規則性だ。
RSIは買われ過ぎ、売られ過ぎを判断する為に主に使われるテクニカル指標。
一般的に、20%~30%を割り込むと売られ過ぎ→割安と判断される。
QTUM/BTCでは、週足でRSI30%に到達すると、翌週は陽線を付け上昇してる。
過去5回、RSI30%の水準に到達、そして5回とも翌週は陽線を形成した。特に前回は14週間続伸、約4倍の価格にまでQTUM/BTCは到達している。
このQTUM/BTCとRSIの規則性は上昇局面を予想するのに使えそうだ。
RSI30%に到達するとQTUM/BTCは上昇してきた。
しかし、RSI30%に到達せず上昇する展開も想定しておきべきだろう。
「強気のダイバージェンス」が発生し、上昇トレンドを形成する展開だ。
現在、QTUM/BTCは週足だと安値を更新しているが、RSI上では安値は更新されていない。
このまま週足で安値を切り下げる展開を見せれば、テクニカル指標に対して、実際の価格は売られ過ぎ「強気ダイバージェンス」の発生だ。
信頼できるRSI30%の水準ではないため、リスクを許容して買う戦略も検討できるだろう。
QTUM自体の価値は下がっていない?上昇フェーズ突入か
対米ドルでは、一足先に上昇フェーズに突入している印象をQTUM/USDチャートからは受ける。
今年3月の安値から上昇し、直近高値を超えた動きが理由だ。
週足では、これまでの下落とは違ったジリ下げ展開、上昇フェーズに突入している見方ができる。
仮にQTUMが上昇フェーズに突入しており、引き続き続伸するなら「1QTUM=5.52ドル」を超えられるかが焦点だろう。
超えられれば、2018年4月の高値25ドルが目標になりそうだ。
現時点では、1QTUM=約2ドルで推移しており、25ドルに到達すれば14倍の価格となるのが超長期的な見込みだ。
また、直近では理想的な価格で買い支えられているのが印象に残っている。
11月の下髭に注目すべきだ。
この下髭で買い支えられた1.7ドルの価格は、3月の上昇幅からのフィボナッチ0.786と重なる。
仮想通貨市場では特に、フィボナッチ数列が意識されやすい傾向があり、このまま上がっても違和感はないだろう。
クアンタム(QTUM)