2020年11月、ビットコインの急騰を受け、多くのアルトコインが価格を押し上げている。
中には、2倍の価格に短期間で到達するなど恐ろしい勢いだ。
「今から買うのも遅い?」と考えて、まだ上がっていないアルトコインを探している人も多いだろう。
ファクトム/FCTもまだ上がっていないアルトコインの1つだ。ビットコインに吊られることなく、未だ下降トレンドの最中にある。
ファクトムは底値はどこだろうか?もし、底値にあれば割り安で買い、アルトコインの上昇に乗り遅れることはない。
ファクトム/FCTは短期の「底値」に到達
ファクトムは、少なくとも短期的に底値を付けている。
底値と言える理由は、FCT/USDチャート(ファクトム対米ドル)チャートだ。
ファクトムは2018年12月以降、画像の様な平行チャネルを描いて価格が推移している。
2020年11月現在は、10月に平行チャネルの下限へ到達し、先月より約50%の価格上昇をした。
平行チャネルを意識して、ファクトムを買っている投資家が多いと考えられる状態だ。
また、大手海外取引所BITTREXの最安値圏を目前に買われたのは好材料になる。
最後に同じ価格帯を付けたのは4年前、2016年だ。
4年ぶりの安い価格、10月には他のアルトコインでは上がる展開も見られている。
今の価格が底値となり、ファクトムが急騰するのは不自然ではない。
もちろん、最悪のシナリオも想定しておきたい。
最悪のシナリオとは、ドル建ての史上最安値に到達する可能性だ。
取引所による価格の差はあれど、赤線を描写した0.3ドルまでの下落も警戒したい。
ファクトム/FCTが長期的に底値が曖昧な理由
冒頭で申し上げた通り、「多くのアルトコインは急騰、底値は過ぎた」と考えられる。
しかし、ファクトムは何故、他のアルトコインとは違い底値と言えるような急騰が起きないのだろうか?
最大の理由は「開発元のFactom社」が解散した悪材料と考えられる。
2020年3月、仮想通貨Factomの開発、発行を行ったFactom社は資金難を理由に解散の意思を表明した。
2015年にICOで14万ドルを調達したFactom社。米国政府の機関と契約の話もあるほど、大きなプロジェクトが進行していたが残念に思った投資家も多いだろう。
現状は、仮想通貨ファクトム/FCTを終了させる事はないと言われている。
2020年前半は、開発元の解散が相場を悲観させた。
今現在の底値が不透明、他のアルトコインより弱い勢いの理由はFactom社の財政難が原因だ。
ファクトム/FCTが年内に底値→再上昇する可能性
ファクトムは、開発元が解散したが値動きで分析すると再上昇する可能性は高い。
チャート状では、平行チャネルを理由に短期的な底値にも到達している。
また、対米ドル、対BTCで見ても割安、また異常な出来高によって大口投資家が買っている予想も以前に解説した。
【年末予想】Factom/FCT(ファクトム)下がり続けるチャートの将来性とは?
値動き以外にも、ファクトムに関する情報を深堀りすると好材料が見えてくる。
底値→再上昇を期待できる好材料は「Factomのプロジェクトが開発を継続する」といった話だ。
イギリスの大手メディアredditにて、ファクトムの開発を続けると運営への取材で明らかになったと報道されている。
また、ファクトムは開発元が解散し、資産譲渡をするに当たり清算手続きによる影響を受けないと発表もあった。
つまり、運営側によるファクトムの売り圧はないと考えられる。
今のジリ下げ相場は、運営人の売り圧ではなく、相場参加者の悲観売りである可能性が高い。
「戻り待ちに、戻り無し」という相場格言の様に、既にファクトムは底値を付けたかも知れない。
ファクトム(FCT)