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仮想通貨Quantとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ

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2021年7月現在、仮想通貨の市場は大きな上昇から一転し、弱気の展開が続いています。

しかし、直近で史上最高値を密かに更新しているアルトコインも。
今回のテーマである「仮想通貨Qunant」も、6月時点で史上最高値を更新した1つのアルトコインです。

本記事では、「仮想通貨Quantとは?」をテーマに基本~最新情報、価格推移から今後の展開予想まで徹底解説でお届けします。

当記事で用いるチャートは高機能分析プラットフォーム「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するKucoinのQNT/USDTチャート・を用いて分析をしております。仮想通貨は1年365日を通して動く市場の為、執筆時点(2021年9月時点)での個人トレーダーによる分析となります。仮想通貨(暗号資産)取引に関しては余裕資金・自己判断で行いましょう。

仮想通貨Quantとは?

Quantは、複数のブロックチェーンに相互運用性を持たせ、ひとつのネットワークで運用できるようにするためのプロジェクトです。

Quantを利用することで各ブロックチェーンの長所を組み合わせたマルチチェーンアプリケーション(mApps)を開発することができます。

Quantの相互運用性の鍵となっているのは、Overledgerという独自のOSです。Overledgerは世界で初となるブロックチェーンを運用するために開発されたOSで、複数のDLTのトランザクションを監視する機能があります。

今日ではブロックチェーン技術のユースケースが拡大しており、金融・非金融問わず多くの分野でブロックチェーン技術が導入されています。

今後も拡大していくと関連する分野同士で異なるブロックチェーンを利用するケースが生まれ、互換性がないまま不便になってしまうかもしれません。

そこにQuantを導入することで、複数のブロックチェーンを同時に運用することができ、ブロックチェーンのより幅広い普及を支援します。

仮想通貨Quantに関する最新情報まとめ

リリース日概要情報ソース
2020年9月29日CCSのG-Cloud12フレームワークのサプライヤーとして指名https://www.quant.network/pr-announcements
2021年4月19日QuantとLCXがパートナーシップを提携https://www.quant.network/pr-announcements/quant-partners-with-lcx-to-advance-cbdc-settlement-implementation
2021年6月3日QuantはOverledgerのアップデート「Openledger2.0」のフルリリースhttps://www.quant.network/pr-announcements/announcing-overledger-2-0-full-release

仮想通貨Quantに関する最新情報をまとめました。

2021年7月時点までの仮想通貨Quantの開発状況は、複数のブロックチェーンを1つのネットワークで運用するにあたり、技術的な改善が進んでいます。

また、2020年から続く、他のプロジェクトや団体との提携も進み、今後のマーケット拡大にも取り組み続ける姿勢は変わりません。

基本的に好材料が多く、仮想通貨市場がおおむね弱気相場の現在でも価値が落ちない仮想通貨Quantの実体が見えました。

CCSのG-Cloud12フレームワークのサプライヤーとして指名

2020年9月29日、QuantはCrown Commercial Service(CCS)のG-Cloud12フレームワークのサプライヤーとして指名されたことを発表しました。

CCSはイギリスの政府執行機関や公共部門をサポートするサービスです。執行機関や公共部門がものやサービスを調達する際に一元的に提供を請け負うことで、購入に必要な金額を削減します。

CCSを利用することで事務用品からパトカーまで幅広い製品を調達可能です。G-CloudはCCSの中で顧客とサプライヤーをつなぐ重要なサービスです。

QuantはG-Cloud12フレームワークを提供することで、イギリス国内の5200を超えるサプライヤーと38000を超えるサービスと顧客をつなぐことができます。相互運用性を活用してすべてのサービスをシームレスに閲覧することが可能です。

CCSは年間で数十億ポンドもの取引規模を誇る大型のマーケットプレイスです。契約期間はまずは2020年9月28日から2021年9月28日までの12か月であり、最長で48か月まで延長されます。

QuantとLCXがパートナーシップを提携

2021年4月19日、QuantはLCXとの戦略的パートナーシップに合意しました。

LCXはリヒテンシュタイン発のブロックチェーンプロジェクトです。既存の金融市場と仮想通貨市場の境を取り払った、新しい形の金融システムの構築を目指しています。世界経済経済フォーラムの第4次産業革命センターの一員に選ばれるなど、有望なプロジェクトのひとつです。

QuantとLCXの戦略的パートナーシップによって、LCXが展開する取引プラットフォームをOverledgerに統合されます。特にこのパートナーシップはCBDC(中央銀行デジタル通貨)やデジタル証券の銀行業務の発展に大きな影響を及ぼします。

Quantは複数のブロックチェーンをシームレスに運用できるようにするプロジェクトです。2021年3月31日にはラテンアメリカ地域で共通のDLTを導入するコンソーシアムであるLACChainと統合するなど、国際的なDLTプロジェクトとの相性がいいです。

QuantとLCXは主要なパートナーとして今後のプロジェクト拡大に向けて活動し、CBDCの普及に努めます。

QuantはOverledgerのアップデート「Openledger2.0」のフルリリース

2021年6月3日、QuantはOverledgerのアップデート「Openledger2.0」のフルリリースを発表しました。

Openledger2.0によってより相互運用性を高めた新しいAPIやインターフェースを利用者へ提供します。更にOAuth認証の標準実装により、Quantを利用する企業のシングルサインオン(SSO)を可能としました。

またOpenledger2.0以前はOpenledgerでERC20トークンのGAS代を支払うためには、Ethereumのブロックチェーンに関連する複雑な手順をこなさなくてはなりませんでした。XRP LedgerやBitcoinで別のトランザクションを処理するためにも同様の手順が必要です。この複雑さは相互運用性の妨げになりました。

そこでOpenledger2.0では単一のブロックチェーンで構成されたdAppsをクロスプラットフォームのmDappsに変換することで、支払いのプロセスを簡略化しています。Openledger2.0へのアップデートにより、より相互運用性を高めることができました。

仮想通貨Quantの将来性

Quantの将来性は高いと言えるでしょう。

現在、様々な分野でブロックチェーンが応用されています。分野によって用いられるブロックチェーンは異なりますが、それらが相互運用性を欠いているために分野を横断するプロジェクトの妨げとなることがあります。

またOpenledgerを利用することで、例えば決済はRippleで、トランザクションの管理をBitcoinで行い、Ethereumのスマートコントラクトを活用する、という風に各ブロックチェーンの長所を取り入れるmAppsを作ることも可能です。

複数のブロックチェーンをつなぐソリューションは他にも存在します。しかし独自のOSを用いて一元的に管理できるものはまだ珍しいです。将来的には複数のブロックチェーンや地域を横断したプロジェクトのハブとして機能することが期待できるでしょう。実際にLCXやLACChainなど、地域をまたぐプロジェクトでも導入されています。

独自トークン「QNT」の活用シーン

QuantのネイティブトークンであるQNTは、ERC20を利用されたトークンです。Ethereumのブロックチェーン上に構築されています。QNTはQuantのユーティリティトークンです。QuantはOpenledgerを中心に複数のブロックチェーンを用いてエコシステムを構築します。

QNTはまず、Openledgerの利用料金として機能します。QuantのエンドユーザーはサブスクリプションモデルかmAppsごとに料金を支払う形式でQNTを支払わなくてはなりません。サブスクリプションモデルとしてQNTを支払った場合は、その期間中は支払ったQNTがロックされる仕組みです。

またOpenledgerでmAppsを開発するためには、一定量のQNTを保有する必要があるほか、利用者はルール違反を起こした際の罰金への備えとして少量のQNTをデポジットしなくてはなりません。

Quantのエコシステムを利用するすべての人はQNTを利用する必要があります。Quantの利用が拡大すれば、QNTへの需要も高まり、より価格に好影響を及ぼすでしょう。

仮想通貨Quantの価格推移と今後【2021年9月追記】

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Quant/QNTの基本情報
Quant/QNTの価格¥40,201.10
一日の出来高¥10,809,309,216.71
マーケットドミナンス0.20%
市場ランキング40位
時価総額¥485,376,692,677.08
直近1年間の高値/安値¥826.90/¥46,811.74
最大供給14,612,493QNT

※価格等の情報は2021年9月16日時点のCoinmarketcapより引用

2021年7月時点にMAstandでは、今後の見通しを以下の様に予想していました。

仮想通貨Quantは、独自トークンのQNTが一部の海外取引所に上場しています。

2021年7月時点で取引シェアが大きいのは、シンガポールを拠点とする海外取引所Kucoinに上場するQNT/USDTのペアであり、取引シェアは全体の20%以上です。

価格推移から得られる情報から、結論を申し上げると長いレンジ期間を経て再上昇の局面にあります。

主要取引所への上場が未定な点から、今後はBinanceなど大型取引所への上場を機に大きく伸びる可能性は高いと言えるでしょう。

QNTは、世界的な取引所CoinbaseとBinanceに上場し、2021年9月時点では史上最高値を更新する、予想以上の大急騰を見せました。

QNTはドル建てで史上最高値を更新

qnt-usdt-2QNT/USDTの日足チャートを表示しています。
2021年7月時点では、以下のテクニカル分析を行いました。

日足チャートでは、およそ133日間に渡り意識されていた価格レンジを抜ける値動きが確認でき、6月には史上最高値99USDTのキリ番で上値を抑えられている状況です。

133日間のレンジ抜けと史上最高値の更新から、QNTの価格推移は非常に強い上目線だと言えます。

しかしながら、直近の上値抵抗線と安値を支えるトレンドラインから「上昇ウェッジ」のチャートパターンを形成する可能性も発生しました。

トレンドラインを抜け、安値を確定した場合では一旦は調整局面として、中期的な下降トレンドへの転換も視野に入れられます。

ただし、前述した通りに長期的には上目線ですから、値下がりを見て追加で購入する投資家も多いと予想されるため、今後の展開を注視していきたいです。

qnt-usdt-1d-new7月に形成された上昇ウェッジは成立し、中期的な下降トレンド(青枠)が発生しました。

しかし、価格的には前述した133日間のレンジ上限で買い支えられる動きが確認できます。
ほぼ、同時期にBinanceへの上場するといったポジティブ材料も出ており、史上最高値を更新し、現在までほぼ直角の急騰相場です。

ごく短期的に1時間~4時間足で下降トレンドを描くことはあっても、すぐさま急騰相場を描いてます。

下がったところで買われやすい、引き続きQNT/USDは上昇トレンドを継続する可能性が高いでしょう。

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仮想通貨Quantとは? まとめ

今回は「仮想通貨Quantとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ」のテーマでした。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 仮想通貨Quantとは、複数のブロックチェーンを1つのネットワークで運用するプロジェクト
  • 様々なブロックチェーン増え、1つのネットワークで運用できると利便性が高まる
  • G-Cloud12フレームワークのサプライヤーとなり、年間数十億の欧州マーケットへ進出が期待されている
  • 関連プロジェクトとの戦略的なパートナーシップ
  • 「Openledger2.0」のフルリリースが発表され技術開発も順調
  • 独自トークンQNTは、6月に史上最高値を更新し、長期的には上昇トレンド

仮想通貨を始めたばかりの人でも、ほぼ確実にブロックチェーン、○○コインと種類が多すぎて投資先、利用に迷います。

仮想通貨Quantは、多すぎるブロックチェーン技術をシンプルに改善できる期待が高いです。

異なるブロックチェーンがあることで、各自の活用シーンや優位性があるのは確かです。
しかし、独立したブロックチェーンを活用シーン別に使い分けたり、運用するのは面倒なのもたしか。

1つのネットワークで運用できることで、よりシンプルに新しい経済の流れが生まれるかも知れません。

 

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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