仮想通貨Decred(ディークレッド)は、暗号資産の中では古くから存在しています。
2016年にリリースされたDecredのブロックチェーン技術は、ビットコインより早い処理速度が特徴です。その他にもいくつか優れた点を持っています。
本記事では「仮想通貨Decred(DCR)」をテーマに、基本情報・価格推移・今後をチャートから分析した結果をまとめました。
仮想通貨Decred(DCR)とは?
- オープンガバナンス「非中央集権・ユーザーが決定権を持つ」
- コミュニティーの相互作用「ユーザー主体で成り立つ」
- 資金調達を持続的に促進する
2016年2月、Decred(ディークレッド)は誕生しました。プロジェクトの目的は上記の3つです。
Decredはブロックチェーン技術を用いて開発が進められており、独自トークン「DCR」を発行しました。私達が取引所で売買する仮想通貨Decred=DCRトークンです。
仮想通貨Decred(DCR)の開発元
仮想通貨Dceredの開発元は、Company 0という企業が担っています。
ブロックチェーン技術の発展、Decredの開発を事業としており、CEOはJake Yocom-Piattです。
開発元ではあるものの、仮想通貨Decredに対して中央集権的な立場にはありません。
仮想通貨Decredは非中央集権で、あくまで方針を含めて管理はDecredコミュニティによって行われます。
Decredコミュニティとは、DCRトークン保有者です。DCRトークンを保有しているとガバナンス権利(投票権)が付与され、Decredの重要な方針は投票によって決定されます。
仮想通貨Decred(DCR)の特徴
- 基本構造はビットコインと似ている
- PoWとPoSの混合型アルゴリズムを採用
- ガバナンス権限の特徴的な構造
仮想通貨Decred(DCR)は、ビットコインの2倍ほどの早さになる処理速度に加え、その他に特徴は3つあります。
現在の暗号資産で、高い地位にるビットコインや、イーサリアムを合わせた様な構造が仮想通貨Decredの特徴です。
まだ開発途中ですが、仮想通貨Decredが完全体となれば「ビットコイン・イーサリアムの上位互換」と言えるかも知れません。
基本構造はビットコインと似ている
仮想通貨Decredの基本構造は、ビットコインと非常に似ています。なぜなら、Decredはブロックチェーン技術によって作られた仮想通貨だからです。
ただし、完全にビットコインと同じという分けではなく、独自の構造を加えることでセキュリティ面・ガバナンス・ブロック生成速度に改善が行われています。
PoWとPoSの混合型アルゴリズムを採用
ブロックチェーン技術を使って作成された仮想通貨Decredは、オリジナルであるビットコインとは異なるコンセンサスアルゴリズムを持っています。
コンセンサスアルゴリズムとは、仮想通貨の取引や移動などを承認し、ブロックを生成する仕組みのことです。
- PoW(プルーフオブワーク)・・・【導入例】ビットコイン・ビットコインキャッシュなど
- PoS(プルーフオブステーク)・・・【導入例】イーサリアム・カルダノ・ポルカドットなど
Decredのコンセンサスアルゴリズムは、PoWとPoSを混合した仕組みを採用しています。分かりやすく言うと、2段階の認証を加えることでセキュリティ面の改善を行いました。
例えば、PoWでは51%以上のマイナー(マイニングをする人)が共同すると支配が出来てしまいます。一方で、PoSは保有量が多いほど権力が大きくなるのでセキュリティ面に課題がありました。
例えば、過去にはビットコインキャッシュが51%攻撃により、20億円の被害を出しています。
- PoWのマイニング報酬は60%
- PoSのステーキング報酬は30%
- Decreadの開発資金に10%
仮想通貨Decredは、PoWとPoWによる2段階のコンセンサスアルゴリズムと、上記の報酬配分で過去の事件が発生しない、完全な非中央集権を実現します。
ガバナンス権限の特徴的な構造
仮想通貨Decredは、将来的に「Politeia(ポリテア)」という独自のガバナンス構造を導入する予定です。
Politeiaは、PoSを採用するアルトコインと似た仕組みですが、大量にDCRトークンを保有する必要がありません。
通常は、一定の保有量を持つユーザーに対して、方針を決める重要な投票権(ガバナンス権限)が付与されます。
しかし、PoliteiaではDCRトークン保有者ではなく、0.1DCRを支払うことで投票権を獲得できる仕組みです。
また、提案される議題や、議論は公開され、投票権のみ有料といった形になります。したがって、いわゆる富裕層によって実権が握られくことなく、公平な運営が可能です。
【2021年最新】DCRトークンの価格推移と考察
Decred/DCRの基本情報 | |
Decred/DCRの価格 | ¥18,263.37 |
一日の出来高 | ¥3,779,058,988.00 |
マーケットドミナンス | 0.13% |
市場ランキング | 第51位 |
時価総額 | ¥241,733,397,647.42 |
直近1年間の高安値 | 1,186.31円/26,991.36 円 |
発行枚数 | 21,000,000DCR |
※価格等の情報は2021年4月23日時点のCoinMarketCapによる
仮想通貨Decredの独自トークン「DCR」の価格推移に注目してみましょう。DCRトークンは、大手取引所Binanceに上場することで、市場規模の拡大に成功しました。現在、DCRトークンの取引の大半は、BinanceにてDCR/USDTが占めています。価格は、2020年9月に11.038USDTの安値を付け、2021年4月には約21倍の価格245.971USDTの史上最高値を更新しました。
【考察】DCRは今後どうなる?買い時は?
DCR/USDT日足チャートを見ると、明確に上昇トレンドだと誰もが認識するでしょう。したがって、価格が下がれば、割安と判断され買われる可能性が高いです。
DCR/USDT日足チャートで、割安価格を探り、短期的な「買い場」を探るにはフィボナッチ・リトレースメント(以下FR)を活用すると良いでしょう。直近では、FR0.618の163.869USDTで買い支えられる様な展開も見られました。
もう一段下げる場合は、直近の安値とも重なるFR0.786の140.455USDTまで価格が下がる可能性もあります。
短期的ではなく、年単位の長期投資を検討するなら「出来高」に注目です。DCR/USDTチャートでは、突発的な出来高上昇が見られました。
出来高の急騰した日の高値は、未来のレジスタンスライン、サポートラインと重なります。出来高が急騰したら買い、放置するだけも大きく利益幅が獲得可能です。
今後も同じような習性が起こる可能性もあるので、DCR/USDTチャートの出来高に注目すると良いでしょう。また、DCRトークンは日本の取引所に上場していないため、Binanceのアカウントを作っておくのがオススメです。
仮想通貨Decred(DCR) まとめ
今回は「仮想通貨Decred(DCR)とは?価格推移と今後をチャートから分析」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- Decredはブロックチェーン技術で作られた仮想通貨
- DecredはPoW・PoSを混合させたコンセンサスアルゴリズムを採用
- DCRトークンは約21倍へ急騰、今後も長期的には上昇トレンドの見通し
仮想通貨Decred(DCR)は、現暗号資産の中でも、かなり古い老舗的な立ち位置です。しかしながら、ビットコインやイーサリアムが注目され、業界のトレンドがDeFiやDAppsとなった事でマイナーな存在となっています。ある意味、大穴として今後も価格推移・プロジェクト動向に注目です。
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