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✔ 既存の保険で支給額が少なく、不満に感じているという方
✔ アメリカでLemonadeをはじめとするInsurTechの人気の理由を知りたいという方
「Lemonade(レモネード)」というサービスをご存じでしょうか。
2015年に創業された保険会社であると同時に、従来の保険業界の常識をくつがえす革命的なシステムである「Insurtech(インシュアテック)」のひとつでもあります。
そこで今回は、Lemonadeの概要や仕組み、今後の将来性についてお伝えしていきましょう。
- Lemonadeとは2015年に創設された保険会社で、InsurTechのひとつ
- Lemonadeはスマホひとつで契約から保険料の請求ができ、20代のミレニアム世代に人気
- Lemonadeはこれまでの保険会社と違い、資金の流れが透明化されている
- Lemonadeはソフトバンクの投資を受けていることから、日本進出の可能性もある
目次
Lemonadeとは
出典:Lemonade
Lemonadeとは2015年に創業された保険会社であり、保険版フィンテックを意味するInsurtech(インシュアテック)の1つです。
- AIの活用
- チャットボットによる無人化と対応の高速化
- 行動経済学による詐欺の自動検知
Lemonadeは、従来の保険システムに以上のような要素を組み込みました。
こうした取り組みが「保険業界の透明化」を進め、保険にはじめて加入する若い世代から支持を集めています。
Lemonadeの会社概要
Lemonadeは、持ち家に住む/賃貸物件に住む人に向けた家財保険を提供する会社。
保険をかけたい家具家電をスマホのカメラで撮影し、住所と家のタイプ(持ち家/賃貸)などを入力するだけですぐに保険に加入することができます。
もし家財が破損した場合は、破損した家財の写真をチャットボットに送信すると保険金が請求できる仕組みです。
Lemonadeの創業者
Lemonadeの創業者であるDaniel Schreiber(ダニエル・シュレイバー)は法人商業弁護士としてキャリアをスタート。
- フラッシュメモリー製品を製造するSandiskのマーケティング担当副社長
- ワイヤレス充電関係の製品を製造するPowermat社長
といった経歴を経て、Lemonadeを創業するに至りました。
もともと保険業界と関わりのなかったDaniel Schreiberだからこそ、従来の保険システムを大きく変える革命的なシステムを生み出すことができたのですね。
アメリカを代表するInsurTechスタートアップ
「特定の目的のために構築された、テクノロジファースト、垂直統合型、レガシーフリーの保険会社であり、世界初のピアツーピア保険会社である」というLemonade社。
2017年には、高額の資金調達に成功したトップのスタートアップ10社にもランクインしています。レモネードが調達した資金を、順をおって見ていきましょう。
2015/12/8 | シードラウンドでSequoia Capital、Alephより1,300万ドル調達 |
2016/8/23 | シリーズAラウンドでXL Innovateより1,300万ドル調達 |
2016/12/5 | シリーズBラウンドでGeneral Catalyst、Thrive Capital、Tusk Ventures、Sequoia、GV(旧Google Ventures)より3,400万ドル調達 |
2017/12/19 | シリーズCラウンドでソフトバンクグループ、GV(Google Ventures)、Sequoia Capital、Allianzより1億2,000万ドル調達 |
世界のInsurTech事情
2017年、世界のInsurTechスタートアップへの資金調達額が2420億円に達したことで注目を集めました。
- 北米:63%
- アジア・ヨーロッパ:20%前後
アメリカでの資金調達額がほかの地域より高い理由は、アメリカでは社会保障制度が完全に整備されておらず、個人の健康リスクに対する意識が高いからと考えられています。
日本のInsurTech事情
日本は保険大国といわれるほど保険業界の市場規模が大きく、その金額は42兆円。年間新規契約数は1億5000万を超えるほどです。
しかしInsurTechのスタートアップは10社以下と、InsurTechへの注目度はまだまだ低いようですね。
Lemonadeの特徴と魅力
Lemonadeがターゲットにするのは
- 保険に初めて加入する層
- スマホの操作に慣れているミレニアム世代
彼らにとって魅力的なLemonadeの特徴とは、どのようなものなのでしょうか。
特徴1:わかりやすいLemonadeの保険システム
特徴 | 支給額 | |
これまでの保険 | ユーザーの支払う保険料から、ユーザーが請求した保険料を差し引いた残りすべてが、保険会社のインセンティブになる | 支給額が、ユーザーの請求額よりも少なくなることがある |
Lemonade | ユーザーから受け取るお金が、ユーザーの支払った保険料の20%と決まっている | 支給額は、ユーザーの請求額どおりに支払われる |
Lemonadeはこのようなわかりやすく透明性のある仕組みとなっているので、ユーザーも安心して契約することができるわけですね。
特徴2:すべてスマホで出来る簡単な契約手続き
これまでの保険 |
|
Lemonade |
|
すべての契約をスマホで簡単に済ませられるLemonadeのシステムは、ミレニアム世代から大きな支持を集めています。
特徴3:保険金の請求がしやすい
これまでの保険 | 専門家が家に現物を見に来たり、保険会社から電話がかかってきたりして、時間もかかるし請求しづらい |
Lemonade | 壊れた家財の写真を撮ってチャットボットに送るだけ |
このように保険金の請求もすべてスマホですませることができるため、保険金の請求をしやすいところもLemonadeの魅力です。
Lemonadeの仕組み
Lemonadeでは
- 保険に加入するとき、寄付先のNPOを選択する
- 同じ寄付先を選んだ人たちと自動的にグループが作られる
- グループ内で1年間、誰も保険金の請求をしなかった場合、ユーザーが支払った保険料の最大40%が選択したNPOに寄付される
という仕組みがあります。これまでの保険会社と違って、保険料の請求がなかった場合でもLemonadeの収益にならないことを印象づけているわけですね。
Lemonadeのユーザー数
Lemonadeはサービス開始から8ヶ月の時点で、1.5万件以上の契約数を獲得しました。
たったの2分で加入できるうえ、損害があった時の現状確認もチャットに写真をアップするだけという手軽さが人気の理由なのでしょう。
保険の契約や保険金請求の手続きをスマホで終わらせたいミレニアム世代の利用者を取り込み、今後もますます契約件数が増えそうですね。
Lemonadeのビジネスモデル
Lemonadeの収益は、ユーザーが支払う保険料に「一律」20%かかる手数料のみ。
従来の保険商品とは異なる手数料体系により、利用者から信頼を勝ち得ている点が革新的です。
将来性
Lemonadeは、これまでの保険会社と比べて下記のような強みがあります。
- 人と会うことなくスマホで手軽に契約できる
- 保険料の請求も手間がかからない
- 資金の流れが透明で、信頼感がある
とくに20代のミレニアム世代にとってメリットの大きいものであり、それが加入者のの増加につながっているのです。
Lemonadeに限らず、InsurTech全体の将来性に期待ができますよね。
ソフトバンクの大型出資
2017年12月19日、日本の巨大投資会社であるソフトバンクがLemonadeに対して1億2000万ドルの投資を行ないました。
Lemonadeの保険システムは、日本を代表する企業であるソフトバンクも注目するほど革新的なものであったのでしょう。
そして、Lemonadeの日本進出への期待も高まったというわけです。
まとめ
- Lemonadeとは2015年に創設された保険会社で、InsurTechのひとつ
- Lemonadeはスマホひとつで契約から保険料の請求ができ、20代のミレニアム世代に人気
- Lemonadeはこれまでの保険会社と違い、資金の流れが透明化されている
- Lemonadeはソフトバンクの投資を受けていることから、日本進出の可能性もある
さて、Lemonadeの概要や仕組み、今後の将来性についてお伝えしてきました。
Lemonadeはスマホひとつで契約から保険料の請求まで行なうことができ、資金の流れも透明なことから、20代のミレニアム世代に人気の家財保険。
ソフトバンクが投資したことにより、日本への進出もあるかもしれませんから、今後もLemonadeをはじめとするInsurTechの動きに注目しましょう。
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