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ケニアの決済サービスM-PESAとは?特徴から普及した訳まで徹底解説!

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この記事を読んでほしい人
✔ M-PESAを知らない方
✔ M-PESAは知っているが詳しくない方
✔ M-PESAの今後が気になる方

みなさんは「M-PESA(エムペサ)」を知っているでしょう?

東アフリカの「ケニア共和国」という国で大流行しているサービスで、他のアフリカ諸国やヨーロッパでも普及が始まっています。

M-PESAの機能や特徴、今後の展開について見てみましょう。

この記事の要約
  • M-PESAはケニアで誕生したモバイル送金サービスである
  • ケニアの社会に適していたためM-PESAは普及した
  • 今後は国際的に展開していく狙い

M-PESAとは

M-PESAとはケニアで誕生したモバイル送金・決済サービスのことです。

携帯電話のショートメッセージを使ってお金を送ったり受け取ったりすることができます。

ケニアでは公共機関や教育費の支払いから給料の受け取りまでM-PESAが使われており、ケニアの人たちには馴染み深いサービスとなっています。

日本でいうところのLINEPayと似たサービスです。

M-PESAの運営会社

M-PESAは日本でもおなじみのVodafone Groupを親会社にもつ、Safaricomというケニアの携帯会社によって運営されています。

当初は貧困層向けの小口融資のツールとして開発されましたが、ユーザーの主な使用用途が送金機能であったため、2007年にモバイル送金サービスとして正式に発表されました。

利用者数・取引量

M-PESAは東アフリカで約2850万人に利用されており、ケニアでは2300万人もの利用者がいます。

ケニア通信局のデータによると、M-PESAは2018年の6月までの3ヶ月間で5億8100万件のトランザクションを処理し、1日あたりの取扱高は1億6200万ドルまでに達しているようです。

さらに年間17億件ものトランザクションを処理しているM-PESAの決済額は、ケニアのGDPの50%以上となっています。

収益源

M-PESAの収益源は、ユーザーがお金の送金・引き出しをする際に徴収する少額の取引手数料です。

取引数が増えれば増えるほど儲かる仕組みになっていることがわかりますね。

M-PESAの機能

アフリカを中心に広く普及しているM-PESAはどのような機能を備えているのでしょうか。

M-PESAの基本機能について説明していきます。

機能①:Send money

ひとつ目の機能はSend money、つまり送金機能です。

M-PESAは相手の携帯電話にお金を送ることも、銀行口座にお金を送ることもできます。

相手の携帯番号・送る金額・あらかじめ決めたパスワードを入力してショートメッセージを送るだけで、任意の相手に送金することができるのです。

機能②:Withdraw Money

ふたつ目の機能はWithdraw Money、つまり引き出しです。

M-PESAはM-PESA取扱店で現金を引き出すことができます。

引き出す金額・取扱店番号・暗証番号を入力するだけで引き出すことができます。

機能③:Pre-paid Recharge

3つ目の機能はPre-paid Rechargeです。

M-PESAからボーダフォンのプリペイドをチャージすることができます。

機能④:Vodafone Postpaid

4つ目の昨日はVodafone Postpaidです。

携帯電話の利用料をM-PESAを使って携帯から払うことができます。

M-PESAの特徴

機能の面から見るとLINEPayのような他の決済サービスと遜色ないように感じる人もいるのではないでしょうか。

M-PESA特有の特徴についても説明します。

特徴①:ガラケーでも利用可能

特徴ひとつ目は、ガラケーでも利用可能という点です。

M-PESAはインターネットではなく電波を使っているため、ガラケーでも送金することが可能なのです。

電波を使ってる理由はネットがあまり普及していないからです。
ケニアという国を想像していただければ納得できますね。

特徴②:M-PESAの情報は全てSIMカードに集約されている

M-PESAのアカウント情報は全て携帯のSIMカードに保存されています。

個人の金額の情報が携帯のSIMカードに保存されていることに違和感を感じる方もいるとは思いますが、ケニアでは携帯電話が身分証明書のひとつとして機能しているため、なんの問題もないのです。

もしSIMカードを無くしたとしても、アカウントごと再発行することができるそうです。

M-PESAがケニアで普及した理由

なぜM-PESAはケニアでここまで爆発的に普及したのでしょうか。

その理由を3つ説明していきたいと思います。

理由①:少額の送金ニーズを満たした

郊外に住む人は都市に出稼ぎに行っていたが、お金を家族の元へ送る手段がありませんでした。
Airtimeと呼ばれる携帯の通信費を買うカードをお金の代わりにして家族に送っていたそうです。

そこにM-PESAが登場し、潜在的に存在した「出稼ぎ労働者の家族への少額の送金ニーズ」をうまく満たしたことで急速に普及していきました。

理由②:携帯電話の高普及率

ケニアは私たちの想像以上にモバイル化が進んでいます。

ケニアは携帯電話の普及率が非常に高く、SIMカード数で換算すると人口の100%を悠に超えているそうです。

先ほども言ったようにM-PESAはガラケーでも利用することができるため、モバイル大国であるケニア全体にM-PESAが普及するまで、それほど時間はかかりませんでした。

理由③:生活文化にマッチした

ケニアの都市部と農村部では生活習慣がまるで違うため、M-PESAも住む場所によって用途が異なっています。

都市部の人たちは主として決済や送金のためにM-PESAを利用しており、半自給自足の生活を送る農村部の人たちは受け取りや出金のためにM-PESAを利用しています。

M-PESAのシステムは、都市部の人たちと農村部の人たち両方のニーズに応えることができたため、普及したと考えられます。

M-PESAの今後の展開

M-PESAは今後どのような展開を見せるでしょうか。

最近の動向と今後の進展について説明していきます。

ウエスタンユニオンと提携

M-PESAは複数通貨国際送金事業者であるウエスタンユニオン・カンパニーと連携し、ウエスタンユニオンの送金プラットフォームを活用してM-PESA利用者に国際送金機能を提供すると発表しました。

これによりM-PESAを使って、世界200カ国のウエスタンユニオンの50万件のエージェントとの間で送金が可能になりました。

PayPalと連携

M-PESAは2018年4月にPayPalとの連携を発表しました。

ケニアを中心としたアフリカ諸国だけでなく、国際的な送金サービスを充実させようとしていることがわかりますね。

今後M-PESAの利用者は、2億5400万人に及ぶPayPalユーザーを相手にビジネスを行えるようになるでしょう。

M-PESAの今後に注目

この記事のまとめ
  • M-PESAはケニアで誕生したモバイル送金サービスである
  • ケニアの社会に適していたためM-PESAは普及した
  • 今後は国際的に展開していく狙い

M-PESAはケニアの文化的側面に適合したこともあり、爆発的に普及し、今や他のアフリカやヨーロッパ諸国でも使われ始めています。

世界的な展開をしていく中で、日本でもこうしたモバイルマネーサービスが浸透するかもしれません。

M-PESA、オンライン送金サービスの今後に注目です。

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