ビットコインFXと為替FXは本質的に市場の特性がまったく別です。
名前にFXと付いていますが「別物」といった認識は誰もが持っています。
とは言え、具体的なビットコインFXと為替FXの違いとは何でしょうか?
今回は、本質的なビットコインFXと為替FXの違いと、違いによってどんな特徴があるのか?を分かりやすく解説します。
目次
ビットコインFXと為替FXの違いとは?
- 中央集権と非中央集権
- ボラティリティ(変動幅)
- 取引時間
- 出来高
- 市場規模
ビットコインFXと為替FXの違いは、まず上記の5つは最低限知っておくべきです。
他にも難しい、「値動きのクセ」なども5つの違いを深堀りすると見えてきます。
ですから、まずは基礎中の基礎である5つの違いから理解していきましょう。
それぞれ具体的に5つのビットコイン・為替FXの違いと、違いから生まれる市場特性を解説します。
【ビットコインFXと為替FXの違い①】中央集権と非中央集権の違い
ビットコインについて調べたアナタなら「ビットコインは非中央集権の暗号資産」であることは知っているはず。
逆に、為替FXで取引する通貨は特定の国に属する、法定通貨です。
つまり、ビットコインは非中央集権、為替は中央集権という違いがあります。
中央集権の有無で何が変わるのかと言いますと、決定的な違いは「政策金利」です。
法定通貨では、インフレ・デフレへの対策として中央銀行が政策金利を決定します。
為替FXでは、政策金利の影響を受け、異なる通貨同士の金利差を埋める「スワップポイント」があり、ビットコインには政策金利そのものが存在しません。
例えば、スワップポイント(金利差)の多い通貨ペアでは、一定の売り圧・買い圧が働きます。
特に、金利の高い新興国との通貨ペアなら、発生するスワップポイントも高いため長期ポジションに対して強く影響を受けやすいです。
【ビットコインFXと為替FXの違い②】ボラティリティ(変動幅)
少額資金から大きく稼ぐなら為替FXが人気でした。
しかし、ビットコインFXの登場によって少額資金から稼ぎたい人々の注目は替わりつつあります。
なぜなら、あらゆる市場の中でビットコインFXは規格外のボラティリティ(変動幅)があるからです。
具体例として、同時期の一日のボラティリティを見てみましょう。
- ビットコインFX→一日で140000pipsのボラティリティ
- 為替FX(ドル円)→一日で70pipsのボラティリティ
同じ期間でもビットコインFXは為替FXの200倍の変動幅を記録しています。
これでも比較的には穏やかなビットコインFXの値動きです。
レバレッジ取引では、買い・売りの両方で利益を得られるため、より大きなボラティリティは投機として魅力があります。
【ビットコインFXと為替FXの違い③】取引時間
ビットコインFXと為替FXには、取引時間の違いがあります。
なぜなら、前述した通りビットコインは特定の政府に属さない、非中央集権だからです。
例えば、全ての為替は原則平日のみが取引時間です。厳密には、中東市場があるので土日も為替の取引はありますが、市場規模が小さく有名ではありません。
しかし、ビットコインFXは一年間365日24時間休みなく取引できます。
非中央集権であるため、ネット上に複数ある取引所が常に稼働しており、休場の概念はないです。
また、取引時間の違いはビットコインFXの特性、スピード間のある相場サイクルを生みました。
ビットコイン価格が200万円の価格を付けた、一日で50万円の上昇など他の市場ではあり得ない速度で相場が展開します。
史上最高値を更新するビットコイン
取引時間の違いから、ビットコインFXは為替FXより早い相場展開が特性としてあると解説しました。
また、ビットコイン自体が他の市場にはない速度感を持って急成長している事実も知っておくべきでしょう。
左側がビットコインFXの週足、右側がドル円(為替FX)の週足チャートです。
概ね、ドル円は上限と下限があり、長期的にはレンジ相場だと分かります。
しかし、ビットコインあ右肩上がり、長期的には上昇トレンドと言えるでしょう。
値動きで決定的なビットコインFXと為替FXの違いは「史上最高値を更新する投機先なのか?」です。
どちらかと言うと、ビットコインFXは為替FXより、株式に近い形で長期的な値動きは推移しています。
例えば、大手アマゾンやテスラなど上場以降、長期的に上がり続けている銘柄がビットコインFXの今後を予想するヒントになるかも知れません。
【ビットコインFXと為替FXの違い④】出来高
ビットコインFXと為替FXでは「出来高に対する信頼性」が異なります。
あまり、知られていませんがビットコインFXにおける出来高は非常に分析材料。
なぜなら、リアルタイムで主要な取引所の注文状況が分かるからです。
例えば、ビットコインの送金はトランザクション生成が公開されており、誰がどのウォレットへ送金したのか?が分かります。
さらに、「いなごFlyer」といった主要取引所の大口取引をリアルタイムで確認できるコンテンツも誰でも利用可能です。
一方で、為替FXでは出来高として各FX業者それぞれで公開されている情報を元に確認できます。
各FX業者では、カバー銀行が異なり、同じFX業者を利用する投資家・トレーダーの出来高しか確認できません。
つまり、全体の市場から出来高をリアルタイムで知るのが難しいです。
ビットコインFXは、ほぼ全ての市場における出来高を確認できるため信頼性が高いと言えるでしょう。
【ビットコインFXと為替FXの違い⑤】市場規模
既にビットコインFXを始めている方は「突発的で大きな値動き」を体験した事があるはず。
もちろん、為替にも突発的で大きな値動きはあります。
しかし、ビットコインFXは瞬時に数万円幅の急騰急落をするなど頻度が多いです。
なぜ、ビットコインFXには突発的で大きな値動きが多いのでしょうか?大きな原因として「ビットコインFXと為替FXの市場規模に違いがあるから」と考えられます。
- ✓外国為替市場全体の取引量 一日平均約659兆円
※国際決済銀行(BIS)2019年2月のデータ - ビットコイン市場全体の取引量 一日リアルタイム約4兆円
※コインマーケットキャップ2020年12月のデータ
ビットコイン市場と、為替市場では400倍以上の取引量に違いがあります。
つまり、ビットコインFXの市場規模は非常に小さいです。
市場規模が小さいと、大口取引に対する市場の反応に違いが生まれます。
例えば、100人が10円でガムを売っている中、100人中1人が5円で売ると平均価格(市場価格)に少なからず変化が起きるでしょう。
しかし、1万人が10円で売り、1万人中1人が5円で売ると変化はほとんど起こりません。
ビットコインFXで突発的で大きな値動きが大きいのは、市場規模が小さく、大口取引の影響を受けやすいからだと言えるでしょう。
ビットコインFXと為替FXの違い まとめ
今回は「【本質】ビットコインFXと為替FXの違いは7つ。市場特性で差を付ける!」のテーマでした。
ビットコインFXと為替FXは、本質的にまったく異なる投機先だとお分かり頂けたと思います。
成長途中の市場ですから、やはり為替FXと比較して急変動のリスクも大きいです。
とは言え、逆に言えば大きく動く=大きく稼ぐチャンスも多いと言えます。
十分にリスクを知った上で、上手くリワード(利益)を獲得できれば全ての市場で一番チャンスの多いのがビットコインFXと言えるでしょう。
レバレッジ取引入門