前回の記事では、「ビットコインの買い時」について説明しました。
その中で「移動平均線を利用して買いタイミングを見つける」という方法を紹介しました。
覚えていますでしょうか?
しかし、ビットコイン初心者の方の中には
- どこのサイトでチャートを見ればわからない
- どのツールを使えばいいのかよくわからない
- ツールをダウンロードしてみたものの、使い方がサッパリわからなくて放置している
という方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はビットコイン投資をする際におススメできる「MT4」について、ダウンロード方法から使い方まで、すべてを紹介していきたいと思います。
目次
投資ツール「MT4」とは?「MT4」の利点は?
まず、簡単に「MT4」について紹介したいと思います。
「MT4」は「メタトレーダー4」の略称で、主にFX取引に使われるチャートツールです。
無料で利用することができたり、好きなようにカスタムをして自分が使いやすいツールへ改良することが出来たりするので、世界中のトレーダーが愛用しています。
画面はこんな感じです。
MT4と連携している取引所もあり、そのまま発注ツールとして使える場合もありますが、テクニカル分析や価格を確認するための道具としても十分に機能します。
実は、今やビットコインの神的な存在の与沢翼もFXの取引にMT4を使っているのでは?と噂になっています。
MT4が他のツールや取引所のチャートと比べて優れている点は、なんといってもその「使い安さ」と「応用の効きよう」にあると言えるでしょう。
普通のツールであれば、トレンドラインを引くのも一苦労だったり、テクニカル分析の種類が少なすぎたり、テクニカル指標の期間を好きなように設定ができなかったり、表示できるローソク足チャートの期間が短すぎるなど、チャート分析にかなりの制約が掛かってしまいます。これでは投資なんてできません。
これに対しMT4であれば、ラインを引くのも感覚的にやりやすく、テクニカル分析もデフォルトで豊富に備わっていますし、テクニカル指標の期間や範囲を好きなように設定することができます。
上級者向けになりますが、物足りないのであれば自分でテクニカル分析を外部から追加することもできます。
チャート表示も、ダウンロードしたままの状態だと使いにくいですが、余計な画面を消せば自分が見たいものだけをシンプルに表示させることだってできます。
実は便利なデモ版のデモトレード機能
さらに、もう一つの利点として「デモ版でデモトレードを行える」こともあります。
通常の取引所のデモ版では、表示できる期間が短すぎたり一部機能しか使えなかったりいといった制約がありますが、MT4の場合だと、すべての機能を使ってデモ版を利用することができます。
実際にデモトレードで売り買いをすることもできるので、初心者のトレード練習用として使うにはもってこいです。
デモ版アカウントは通常1ヶ月間だけ有効なのですが、再度デモ口座申請を行えば同じメールアドレスでいつまでも何度でもデモ口座を使用することができます。
MT4のPC版はWindowsのみ
ただ、残念なことに、MT4のPC版はWindowsのみ対応しており、MacOSでは利用することができません。
また、通常のMT4のサイトからMT4をダウンロードしても、表示されるチャートはFX用のものだけで、ビットコインのチャートは表示させることができないので要注意です。
今回は、ビットコインチャートを表示できるMT4をあるサイトからダウンロードする方法について紹介したいと思います。
ビットコインのチャートを見ることができるMT4のダウンロード方法
まず、下記のURLよりビットポイントのトップページへアクセスしましょう。
https://www.bitpoint.co.jp/tool/
サイトへアクセスしますと、右側に「MT4ダウンロード」というボタンが出てきます。本番用でもデモ用でも結構ですので、どちらかをクリックしてください。
BITPointからMT4をダウンロード
ボタンをクリックすると、MT4のダウンロードが始まります。
早ければ10秒ほどでダウンロードが完了しますので、次にMT4のインストールをしましょう。ダウンロードフォルダ内の「bitpoint4_setup」をクリックして進むと、次のような画面が出てきます。
ライセンス条項にざっと目を通して、「同意します」にチェックをして「次へ」をクリックしてください。
すると、インストールが開始されます。これも早ければ10秒ほどで完了します。終わり次第、完了ボタンを押してください。
完了ボタンを押すと、MT4の画面が出てきます。
ここでも、小窓の「次へ」ボタンをクリックしてください。
口座の申請画面に入力
次に、口座の申請画面が出てきます。
ここにユーザーネーム、メールアドレス、電話番号を入力してください。
デモ口座の申請の場合は、メールアドレス以外は適当なものを入力してもツール自体は利用することができます。
必要事項を入力したら「記社からのニュースレター受け取りに同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックしましょう。
これで口座の申請は完了です。
この画面の完了ボタンを押せば、すぐにMT4を使うことができます!
スマホ版を使いたい方は、ログインIDとPWのメモを忘れずにとっておきましょう。
MT4を快適に使うための設定方法と使い方
ここからは、MT4のおすすめの設定方法と、前回紹介した移動平均線の表示方法を紹介したいと思います。
まずはチャートを使いやすい画面に設定する必要があるので、順を追って説明していきたいと思います。
ビットコイン/円のローソク足チャートだけ表示させる
インストールをしたばかりの初期設定状態だと、MT4は以下のような表示になっています。
これではゴチャゴチャし過ぎて見づらいので、「BTCJPYチャート」以外のウィンドウは右上の×印で閉じちゃいましょう。
チャート分析だけであれば、「BTCJPY」のウィンドウ以外はほぼ使うことはありません。
「BTCJPY」の画面だけになったら、チャート画面を最大化表示させましょう。
これでチャート表示の設定は完了です。
ツールバーを設定する
次に、ローソク足の期間の長さやツールの設定をサクサク行えるように、ツールバーの設定をしましょう。
チャート上部の以下のような帯のことを「ツールバー」と呼びます。
まずは、以下の二つのマークをクリックしてローソク足チャートの表示と自動更新の有効設定を行いましょう。(デフォルトで設定されている場合もありますが、念のためチェックしておきましょう。)
次にツールバーの設定です。
「表示」をクリックして「ツールバー」をクリック。「標準」「チャート」「ライン等」「時間足」すべてにチェックを入れましょう。
以上の操作を行い、ツールバーが以下のようになれば、準備完了です。
これでチャート分析を行う準備は整いました。
MT4の基本的な使い方
ここでは、MT4を使うにあたって最も大切な基本的な機能を2つ解説します。
基本の機能①:ローソク足期間の設定
ローソク足の期間は、ツールバーの「M1 M5・・・MN」から簡単に変更することができます。
この「M1 M5・・・MN」はローソク足の期間を表しており、左から「1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、1日足、1週間足、1か月足」ということを意味します。
ちなみに上の図の場合、「H1」だけがへこんでいるので、1時間足チャートが表示されていることになりますね。
基本機能②:過去のチャートをじっくり見る機能
次に、過去のチャートを見たい場合の操作方法です。
この場合、先ほどチェックをしておいた「自動更新」のチェックを外す必要があります。
このチェックを外すことにより、自動的に最新のローソク足が表示されている画面まで戻されることがなくなるので、ゆっくりと過去のローソク足チャートを眺めることができるようになります。
過去のローソク足チャートを眺めることに飽きたら、再度「自動更新」をチェックすれば一瞬で最新のチャートが表示される画面まで戻ってくることができます。
以上が、MT4の基本的な使い方です。
では最後に、実際にMT4を使って行うテクニカル分析「移動平均線」の表示方法を解説したいと思います。
前回紹介した「移動平均線」の表示方法
前回紹介した「25日移動平均線」と「75日移動平均線」の表示方法を解説します。
まず、ツールバーで「表示>インディケータ>トレンド」という順番で選択します。「トレンド」のメニュー内の「Moving Average(単純移動平均線 の英語表記)」を選択してください。
移動平均線の期間を入力
「Moving Average」をクリックすると、移動平均線の期間などを設定する画面が出てきます。期間に「25」と入力、スタイルは好きな色を選んでください。
あとはOKを押せば、チャートに25日移動平均線が表示されます。
次に75日移動平均線も表示させる
同様に75日移動平均線も表示させましょう。
再度、「表示>インディケータ>トレンド」という順番で選択します。「トレンド」のメニュー内の「Moving Average(単純移動平均線 の英語表記)」を選択。
移動平均線の設定画面が出てくるので、期間に「75」と入力、スタイルは25日移動平均線と被らない色(できれば見やすい色)に設定しましょう。
OKを押せば、設定完了です。
これで移動平均線をチャート上に表示させることが出来ました。
インストールしてからここまで、早ければ10分以内に終わらせることができます。
スマホ版MT4を使ってビットコインチャートを見る
ビットポイントでMT4の口座(デモ口座でもOK)を申請すれば、スマホでもMT4を使うことができます。
導入方法を簡単に説明します。
MT4のスマホ版アプリをダウンロード
まず、下記URLよりスマホ版MT4をダウンロードしてください。
- iOS: https://itunes.apple.com/jp/app/metatrader-4/id496212596?mt=8
- Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=net.metaquotes.metatrader4&hl=ja
ダウンロードすると、ホーム画面へMT4のアイコンが追加されます。アイコンをタップして、MT4を起動しましょう。
起動して、新規画面を開く
起動すると、デモ口座を開設する画面が出てきますが無視します。※自動的に開設されてしまった場合は、いったん削除してください。
すると、上のような画面が出てきますので、右上の+ボタンをタップしましょう。
既存のアカウントにログインを選択
次の画面で出てくる「既存のアカウントにログイン」をタップしてください。
トレードサーバーの検索画面が出てきますので、検索欄に「Bitpoint」と入力しましょう。「Bit」まで入力すると検索候補欄にBitpointのデモ用アカウントと本番用アカウントが出てきますので、該当するものを選択してください。
IDとパスワードでログイン
IDとパスワードを入力する欄が出てきますので、メモをしておいたものを入力しましょう。ログインに成功すると、下のような画面が出てきます。
画面をタップすると、チャートが出てきます。これで、スマートフォンでもMT4を利用することができるようになりました!
ちなみに、PC版とスマートフォン版のMT4は連動していますが、一部スマホ版では取り扱われていないテクニカル指標もあるそうです。
上の図は同じアカウントでPC版とスマホ版両方のMT4にログインをしている画像です。
PC版には一目均衡表の表示があるのに対し、スマホ版では一目均衡表が表示されていないのが分かりますでしょうか?
MT4利用上の注意点
大変便利なMT4ですが、ここで1つだけ注意点があります。それは、表示されているビットコインの価格はあくまでもビットポイントのものだということです。
当たり前のことですが、ビットコインの価格は取引所によって異なります。
そのため、いまインストールしたMT4でビットポイント以外の取引所で取引を行う場合は、売買価格の差異に気を付けなければいけません。
ただし、価格は異なりますがローソク足チャートの動きは一致しているので、テクニカル分析自体は行うことは可能ではあります。
どうしても価格相違による混乱を防ぎたいのであれば、ビットポイントでアカウントを開設して取引を始めてしまうというのも一つの手でしょう。
まとめ
以上、ビットコインのチャート分析を行う最強のツール「MT4」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
MT4には移動平均線以外にもトレンドラインやピボットといったメジャーなツールからジグザグというマイナーなものまで、チャート分析ツールが何でもそろっています。
さらに、外部からインディケータ機能を追加することもできるので、使いこなすことができればこれ以上にないほどの完璧な投資ツールだと言えるでしょう。
もちろん、1部機能だけを使いたい初心者の方にも使いやすいように作られています。
ただし、MT4と連動することができる取引所というのは限られており、ビットポイントはその数少ない一つです。
本格的にMT4を使いたいのであれば、今のうちにビットポイントにアカウントを開設しておいたほうがいいかもしれません。
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