✔ 暗号資産(仮想通貨)詐欺にあわないよう、対策をしておきたい方
✔ 安心して暗号資産(仮想通貨)取引ができる暗号資産(仮想通貨)取引所を知りたい方
2017年に300人を超える「億り人(株式投資や暗号資産(仮想通貨)などで1億円以上の資産を生み出した人)」が生まれる原動力となった暗号資産(仮想通貨)。
注目度が高まり、収入アップを目指して暗号資産(仮想通貨)を購入する人が増え、その数は現在日本だけで600万人を超えていると言われています。
しかし、そうした隆盛の一方で暗号資産(仮想通貨)ユーザーを狙ったさまざまな詐欺が横行しているのも事実。
そこで今回は、暗号資産(仮想通貨)関連の詐欺の手口と詐欺を回避する方法について解説していきましょう。
- 暗号資産(仮想通貨)詐欺に多い手口は「ICO詐欺」「ねずみ講」「HYIP詐欺」「SNSでの勧誘やハッキング」など
- 過去に起きた暗号資産(仮想通貨)詐欺の事例としては「ノアコイン」「クローバーコイン」「ADAコイン」などがあげられる
- 暗号資産(仮想通貨)詐欺に引っかからないようにするには「個人から暗号資産(仮想通貨)を買わない」「暗号資産(仮想通貨)のリスクを理解する」「信頼できる暗号資産(仮想通貨)取引所を選ぶ」などがある
- 初心者でも安心して利用できる暗号資産(仮想通貨)取引所は「bitbank」「GMOコイン」「コインチェック」など
目次
暗号資産(仮想通貨)の詐欺とは
暗号資産(仮想通貨)はとても複雑なシステムです。すみずみまで理解しようと思うと、膨大な知識を身につける必要があります。
また、暗号資産(仮想通貨)はそのほとんどがインターネットを通して売買されます。そのため、インターネットや暗号資産(仮想通貨)に慣れていない方の中には、取り引きの実態がつかみにくく不透明さを感じる方もいるのではないでしょうか。
そうしたユーザー心理を利用して、悪意のあるユーザーが詐欺をしかけてきます。
実際に、詐欺事件数・被害額は増加する一方で、国民生活センターによると、2017年度の相談件数は2,666件(2018年4月発表)で、2016年と比べると3倍にまで増えています。
初心者が暗号資産(仮想通貨)の詐欺にかかってしまう理由は?
詐欺に引っかかるユーザーの多くは、初心者です。
「なんとなく稼げそう」と考え、暗号資産(仮想通貨)の知識がないまま購入し、運悪く悪質なユーザーに騙されてしまうのです。
特に、手っ取り早く儲けたいと考えている人は、うまい話に乗らないように注意してください。
暗号資産(仮想通貨)の詐欺に多い共通する4つの手口
暗号資産(仮想通貨)を利用した詐欺には、どのようなものがあるのでしょうか。
- ICO詐欺
- ねずみ講
- HYIP
- SNS上での勧誘
ここでは、代表的な上記4つの手口について説明していきます。
①聞いたことのない仮想通貨(ICO銘柄)を売りつけられる
ICO(Initial Coin Offering)とは、何らかのプロジェクトを企画している企業や団体が独自の通貨「トークン(それぞれの暗号資産(仮想通貨)との引換券のようなもの)」を発行し、出資者から購入してもらうという資金調達の方法。
その後トークンが暗号資産(仮想通貨)取引所に上場すれば、価格が上昇し、出資者が利益を得られる仕組みになっています。
その仕組みを利用して悪質なユーザーが出資を募り、集まった資金を持ち逃げするのがICO詐欺。上場する予定がないのに上場すると偽って株式を売りつける「未公開株詐欺」と似た構図ですね。
トークンを買わせるために、「必ず儲かる」「元本保証」といった謳い文句を使うのが特徴です。
②友人から怪しいセミナーやコミュニティに勧誘される
いわゆる「ねずみ講」「無限連鎖講」と呼ばれる詐欺の手口です。その手口はコミュニティを創設し、入会する人から入会金をもらう代わりに暗号資産(仮想通貨)を分配するというもの。
その入会者にさらに入会者を勧誘させてねずみ算式にメンバーを増やし、入会金を集めていく仕組みです。
ねずみ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止されています。知らずに入会して勧誘した場合は罪に問われる可能性は低いですが、関係者ということで警察から事情聴取を受ける可能性はあるでしょう。
③HYIP(ハイプ)高額配当を装い、投資元本を持ち逃げ
HYIP(High Yield Investment Program)詐欺とは、「高収益投資プログラム」を利用した詐欺。「日利1%」「月利10%」などの高額配当で出資を募ります。
最初のうちは配当を支払いますが、十分な資金が集まったタイミングで、持ち逃げするといった手口。
元本は一定の期間が経過しないと出金できず、出金可能になる頃には運営者がすでに持ち逃げしてしまっています。さほど多くない配当と引き換えに元本が巻き上げられ、結局損をしてしまうのです。
④SNS(Twitter・Facebook)でのしつこい勧誘や個人情報のハッキング
SNSでしつこく勧誘される場合も、そのほとんどが詐欺です。プロフィールにはもっともらしい肩書や経歴が書かれていますが、それも嘘である可能性が高いです。
過去には、SNSで勧誘された末に○○万円分の暗号資産(仮想通貨)が奪われてしまったという事例が報告されています。
また、パソコンやスマートフォンのハッキングにも注意しなければなりません。
ハッキングで得た個人情報を使って取引所に不正ログインされ、保有している暗号資産(仮想通貨)をハッカーの利用する匿名性の高い取引所(身分証明が不要な取引所)に送金されてしまうこともあります。こうなってしまうと、暗号資産(仮想通貨)を取り戻すことはできません。
過去に起きた暗号資産(仮想通貨)詐欺の事例
実際にどのような詐欺があったのでしょうか。
- ノアコイン
- クローバーコイン
- ADAコイン
ここでは、上記の3つの暗号資産(仮想通貨)にまつわる詐欺の事例を紹介していきます。
詐欺事例1:ノアコイン
ノアコインは、フィリピンの社会問題の解決と経済発展のために、ノア財団によって開発された暗号資産(仮想通貨)です。2017年には日本とフィリピンの間でのみICOが行われ、40億円以上の資金調達に成功しました。
ところが、「政府の国家プロジェクト」という謳い文句だったフィリピン政府が、実はノアコインに関与していないことを宣言し、ノア財団はフィリピン大使館から警告を受けてしまいます。それによりプロジェクトは凍結され、返金対応も行われるようになりました。
詐欺事例2:クローバーコイン
クローバーコインは、2017年に日本の48ホールディングスという会社が発行した暗号資産(仮想通貨)です。その手口は、先ほど紹介したねずみ講の仕組みで、勧誘の報酬としてクローバーコインを配布するというものでした。
さらに購入額の20%のリップルももらえるということでしたが、後にリップルとクローバーコインは無関係だと発覚。
最終的には国税庁と消費者庁から強制捜査を受け、クローバーコイン購入用の口座が凍結され、販売は終了となりました。
詐欺事例3:ADA
ADAはカルダノ財団が発行する暗号資産(仮想通貨)で、オンラインカジノ「Cardano」で使えます。2017年10月にBittrexに上場し、時価総額ランキングは2000銘柄を大きく超える全銘柄中10位前後と優良な銘柄と言えるでしょう。
それにもかかわらず、ADAは詐欺コインと言われていた時期がありました。
プレセールの価格が高かったことや、公開が何度も延期されたことなどがその理由。しかし特に目立った損害はなかったため、詐欺とは言い切れないと結論付けられています。
暗号資産(仮想通貨)の詐欺にかからないための注意点【初心者必読】
暗号資産(仮想通貨)の詐欺に引っかからないためにはどうすればいいのでしょうか。対策として挙げられるのは、以下の3点です。
- 個人から暗号資産(仮想通貨)を買わない
- 暗号資産(仮想通貨)取引のリスクを理解する
- 信用できる暗号資産(仮想通貨)取引所なのか調べる
個人から暗号資産(仮想通貨)を買わない
暗号資産(仮想通貨)の取引に「相対取引(OTC取引)」という取引方法があります。これは取引所を介さずにユーザー同士で行う取引。取引所のセキュリティに対する不信感や相場の影響を受けないなどの理由で、世界中で利用者が増えてきています。
ただ、取引の多くはSNSを利用して行われており、相手の素性が不透明であることもあり、詐欺である危険性もあります。上級者向けの取引なので、初心者は取引所を利用するのが無難でしょう。
暗号資産(仮想通貨)取引のリスクを理解する
暗号資産(仮想通貨)は株式などと同じで元本割れのリスクは常にあります。それを理解せずに手っ取り早く稼ごうとすると詐欺の被害に遭いやすくなりますので、注意が必要です。
また、取引を行う際に、そうしたリスクを業者が説明してくれるのかどうかも重要なポイント。もし「元本保証」などの文言が出てきたら、詐欺であることを疑いましょう。
信用できる暗号資産(仮想通貨)取引所なのか調べる
暗号資産(仮想通貨)の取引所を選ぶ際は、信頼できる所かどうかを調べるようにしましょう。基準は金融庁から公認されているかどうか。なぜなら暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するのに金融庁に申請しなければならないからです。
公認されている暗号資産(仮想通貨)取引所は、取引履歴や入金の金額が残ります。不正な取引も記録されるため、詐欺が起こりにくく、万が一詐欺被害に遭った場合でも、送金した額を証明することが可能。
金融庁認可の暗号資産(仮想通貨)取引所は、金融庁のホームページから確認できます。聞き慣れない取引所の場合、必ずチェックしてください。
初心者向けのおすすめ暗号資産(仮想通貨)取引所【ケース別で紹介】
日本国内だけでも数多くの取引所が創設されています。その中でも、以下の3つの取引所が初心者におすすめです。
- bitbank
- GMOコイン
- コインチェック
安全性抜群! セキュリティ対策が万全な取引所「bithank」
取扱仮想通貨 | ビットコイン リップル イーサリアム モナコイン ビットコインキャッュ ライトコイン ベーシックアテンショントークン ステラルーメン クアンタム オーエムジー シンボル リンク メイカー ボバネットワーク |
手数料の安さ | ⭐⭐⭐⭐⭐ (無料) |
スプレッドの低さ | ⭐⭐⭐⭐☆ (ほぼなし) |
セキュリティ性 | ⭐⭐⭐⭐☆ |
ここがオススメ!
- 手数料が安い
- 国内一リップルが安く買える
- セキュリティ性が高い
bitbankは利用者が多く、取引が活発に行われる人気の取引所。これまで事件や事故など目立ったトラブルが1件もない取引所です。
良く設計されたセキュリティの仕組みと蓄積されたノウハウによる高い安全性が、利用者に安心感を与えています。
取引が活発に行われているということは、安定して稼働している証拠ですよね。
スマホでも楽々取引! 操作が簡単な取引所「GMOコイン」
取扱暗号資産 | ビットコイン イーサリアム リップル ライトコイン ビットコインキャッシュ ネム ステラ ベーシック・アテンション・トークン オエムジー テゾス クアンタム エンジコイン ポルカドット コスモス カルダノ メイカー ダイ リンク ドージコイン ソラナ シンボル モナコイン FCRコイン |
手数料の安さ | ⭐⭐⭐⭐☆ (無料) |
スプレッドの低さ | ⭐⭐⭐☆☆ (1200円前後) |
セキュリティ性 | ⭐⭐⭐⭐☆ |
ここがオススメ!
- アプリ、ウェブ画面が使いやすいと話題
- セキュリティが高い
- 大手運営で安心して取引が可能
GMOコインは、インターネット関連の大手企業GMOグループが運営する取引所。ブラウザの取引画面はシンプルで見やすく、スマホアプリ「ビットレ君」も使いやすいので、初心者向けです。
また、暗号資産(仮想通貨)FX(仮想通貨のレバレッジ取引)も少額でできるため、相場の見方や注文方法の使い方などを勉強しやすいのも特徴です。
実績No.1! 国内ユーザー数が最も多い取引所「コインチェック」
取扱仮想通貨 | ビットコインイーサリアムイーサリアムクラシックリップルライトコインビットコインキャッシュリスクネムモナコインステラルーメンクアンタムベーシックアテンショントークンアイオーエスティーエンジンコインオーエムジーサンド |
手数料の安さ | ⭐⭐⭐⭐⭐ (無料) |
スプレッドの低さ | ⭐⭐⭐⭐☆ (少し高い) |
セキュリティ性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
ここがオススメ!
- 大手マネックス参加で正式金融庁認可取得
- 豊富な取扱通貨の種類
- アプリ・サイトが初心者にも使いやすい
コインチェックは、マネックス証券などで知られるマネックスグループ傘下の取引所です。
ユーザー数・取引量ともに国内最大級で、取扱通貨は国内最大の10種類。ビル・ゲイツ財団から資金提供を受け、将来性が抜群と言われている暗号資産(仮想通貨)「FCT(ファクトム)」を国内で唯一取り扱っているのも特徴です。
過去にハッキング被害を受けた経験からセキュリティに力を入れており、シンプルな画面なので初心者でも操作がしやすいです。口座開設がスピーディーなのも魅力の一つと言えます。
詐欺にあわないために、詐欺のことを知っておこう
- 暗号資産(仮想通貨)詐欺に多い手口は「ICO詐欺」「ねずみ講」「HYIP詐欺」「SNSでの勧誘やハッキング」など
- 過去に起きた暗号資産(仮想通貨)詐欺の事例としては「ノアコイン」「クローバーコイン」「ADAコイン」などがあげられる
- 暗号資産(仮想通貨)詐欺に引っかからないようにするには「個人から暗号資産(仮想通貨)を買わない」「暗号資産(仮想通貨)のリスクを理解する」「信頼できる暗号資産(仮想通貨)取引所を選ぶ」などがある
- 初心者でも安心して利用できる暗号資産(仮想通貨)取引所は「bitbank」「GMOコイン」「コインチェック」など
さて、暗号資産(仮想通貨)関連の詐欺の手口と詐欺を回避する方法についてお伝えしてきました。
詐欺にあわないために必要なことは、過去に起きた詐欺のことを知っておくこと。そして詐欺にあわないよう普段から対策しておくことです。
自分はだいじょうぶ、詐欺にあわないと過信するのは禁物。詐欺をする人は、そんな心の油断を利用して近づいてくると思っておきましょう。
仮想通貨のリスク