ロボコインはビットコインサービス終了へ
遡ること2016年1月。人知れずビットコイン専用ATMサービス「ロボコイン」がサービスを終了しました。暗号資産(仮想通貨)取引が盛況になった現在、ロボコインの意義を改めて考えてみたいと思います。
ロボコインとは何だったのか?
アメリカのベンチャー企業である「Robo Coin社」が打ち出したロボコインは、ビットコインをATM上で購入、そしてリアルマネーとして引き出すことができた画期的なサービスでした。
技術レベルも高くマネーロンダリング対策やユーザー保護のための静脈認証をはじめとした本人確認機能も充実しており、2018年現在の視点で見ても先見の明のあるサービスであったといえます。
ロボコインが実際に街中で運用されたのは、2013年カナダのバンクーバーです。その後世界中に展開が行われ日本でも三重県の鈴鹿市にロボコインが設置されていました。
ロボコインはなぜ終了したのか?
では、なぜこのような画期的なサービスが終わってしまったのでしょうか。1つは技術的な問題で、返金対応などに対してハードとソフトがスムーズに対応できなかったと発表しています。
そして、2つ目はこのようなトラブルが継続し顧客からのクレームが続く中、オペレーターが離職し他社へ移ってしまったことで人材不足に陥りビジネスの継続が困難になったことも要因だったようです。
ロボコインは今に続くATMのプロトタイプだった
2018年現在、日本国内にも東京をはじめとした首都圏を中心に、関西、岡山、福岡などにビットコイン用ATMを設置している店舗が少しづつ増え始めています。
ロボコインはこれらATMのプロトタイプとして登場したものの、少しその時期が早すぎたということだったのでしょうか。
仮想通貨の今後