✔ 暗号資産(仮想通貨)投資を始めようとしている方
✔ 暗号資産(仮想通貨)初心者の方
「順張りと逆張りは聞いたことがあるものの具体的にイメージが湧いていない」
順張りや逆張りは暗号資産(仮想通貨)だけでなく、投資業界でよく使用する専門用語です。
そこで今回は暗号資産(仮想通貨)初心者に向けて、順張りと逆張りを分かりやすく紹介します。
また、メリットとデメリットについても解説するので、ご自身の投資戦略のヒントにしてください。
- 暗号資産(仮想通貨)の順張り投資とは、相場の流れに沿って取引を行う方法
- 暗号資産(仮想通貨)の逆張り投資とは、トレンド転換前後に利益を狙う方法
- 順張り投資のメリットは、暗号資産(仮想通貨)初心者でも比較的取引しやすい。デメリットは利益確定機会が少ないこと。
- 逆張りのメリットは、現物取引でも売買タイミングが多い。デメリットは暗号資産(仮想通貨)初心者に難しい点。
目次
投資の順張り・逆張り
順張りとは相場の流れに沿って取引することで、逆張りとはトレンド転換時に売買することを指します。
しかし、これだけでは深く理解しにくいところでしょう。
まずは順張りと逆張りについて、暗号資産(仮想通貨)の例と共に分かりやすくご紹介していきます。
順張りとは
参考:https://jp.tradingview.com/symbols/BTCJPY/
暗号資産(仮想通貨)の順張り投資とは、相場の流れに沿って取引を行う取引方法を指します。
たとえばビットコインの場合は、4月1日から6月20日頃まで基本的に上昇している相場ですので、上昇トレンドの流れに沿って買い・売りすることを順張り投資と呼びます。
また、合間に反落していますが、反落している時は売買しません。
逆張り
参考:https://jp.tradingview.com/symbols/BTCJPY/
暗号資産(仮想通貨)の逆張り投資とは、トレンド転換前後に利益を狙う方法を指します。
たとえばビットコインの場合は、3月31日・5月1日・6月9日・7月17日などが挙げられます。前述のチャートは、どれもボックス相場・反落相場ですが、その後上昇しているのが特徴です。
このように価格が下落している場合や方向感のない状況から、上昇へと転じる時に購入するのが逆張り投資です。
暗号資産(仮想通貨)投資の順張りのメリット・デメリット
続いては暗号資産(仮想通貨)投資で、順張り投資を行うメリットとデメリットについてご紹介していきます。
メリット
順張り投資のメリットは、暗号資産(仮想通貨)初心者でも比較的取引しやすいところです。なぜなら、トレンドの流れに沿って売買するだけですので、現物取引であれば上昇トレンドのみに力を入れれば問題ありません。
また、空売りでなければ下落相場で買い注文しませんので、下落相場やボックス相場など見極めの難しいトレンドに入った時は、無理に取引する必要もありません。
デメリット
順張り投資のデメリットは、利益確定機会が少ないことでしょう。
空売りを除いて現物取引のみで売買するのであれば、売買タイミングは上昇トレンドのみです。
これは分かりやすい一方、上昇トレンド以外は取引しないということでもあるので、長期下落トレンドになった場合は利益を得にくいケースもあります。
ただし、信用取引で空売りを始めれば、下落トレンドでも売買タイミングを探ることが可能です。そのため必ずしもデメリットとはいえないでしょう。
暗号資産(仮想通貨)投資の逆張りのメリット・デメリット
続いては逆張りのメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
逆張りのメリットは、現物取引でも売買タイミングが多いことです。トレンド転換前後に取引する戦略ですので、下落トレンドから上昇トレンドに切り替わる時と、ボックス相場の2種類がチャンスになります。
また、上昇トレンド時の一時的な反落・反発も売買タイミングになるので、取引スパンを広くとれば、毎日売買タイミングを見つけられるでしょう。
デメリット
逆張りのデメリットは、暗号資産(仮想通貨)初心者に難しい点です。
トレンド転換を見極めるには、直感やチャートを見ているだけでは見抜きにくいです。そのため、テクニカル分析を軸に、チャートパターンを整理したり売買サインを見つけたり、自分なりの戦略を見つけなければいけません。
また、トレンド転換にはダマシもあるので、売買サインが出ても急落することが多いです。
順張りの投資戦略
暗号資産(仮想通貨)投資で順張り投資を行う場合の戦略を、初心者向けに解説します。
順張りの投資戦略は、一定期間に上昇している相場、もしくは上昇し始めた相場で買いを入れます。また、トレンドの流れに沿うので、トレンドが形成したと見極められる状態になるまで取引しないのが基本です。
売る時は、天井付近もしくは自身が設定した利益率まで保有し続けるなど、人によって異なります。
また、価格が一定の金額の中で上下するボックス相場や下落サインが出ている場合は、売買しないようにしましょう。
逆張りの投資戦略
逆張りの投資戦略は、ボックス相場と下落トレンドから上昇トレンドに切り替わった部分で売買します。
ボックス相場は小さな上昇と下落を繰り返すため、小さなトレンド転換を繰り返しているとも考えられます。
そこで、サポートラインに触れた時に買い、レジスタンスラインに触れる前に売ります。
一方大きなトレンドである、下落トレンドから上昇トレンドに切り替わる時の購入タイミングですが、以下の考え方があります。
- 底を打った直後に買いを入れる
- 底を打ち、上昇し始めたと確認できたタイミング
- 底を打つ前、つまり下落しきる前の段階で買いを入れる
3つ目の方法は、逆張り投資に慣れた方や上級者向けですので、暗号資産(仮想通貨)初心者は1番や2番がおすすめです。少なくとも底を打っていることが確認できているので、下落中の購入は避けられます。
そして売りタイミングは、順張り投資と同じく天井付近です。含み益を伸ばすことも意識しましょう。
投資に対するスタンスで使い分ける
暗号資産(仮想通貨)初心者が悩みやすい、順張りと逆張りどちらを選ぶべきかについて、スタンスから解決策をご紹介します。
順張りが向いている人
順張りが向いている人は、以下のようなパターンです。
- リスク回避を優先
- 取引回数よりも確実な利益を優先
- トレンドに合わせて投資したい
- 長期保有したい
基本的にリスク回避に動きやすい方は、順張り投資を選ぶのがおすすめです。理由は簡単です。流れに逆らわず売買できるからです。
また、売買タイミングが少ない時期も出てくるので、コンスタントに利益を出すため、異なる価格変動をしている複数の通貨で投資する必要もあります。ですので、アルトコインを含めた、複数のチャートを同時にチェックすることが得意な方も向いているのではないでしょうか。
逆張りが向いている人
逆張り投資が向いている人は、以下のようなタイプです。
- ボックス相場でも取引がしたい
- 短期で売買をして利益を積みたい
- トレンド転換のタイミングを読むことができる
- オシレーター系指標が得意
逆張り投資は順張り投資と比較して、リスクのある投資方法です。そのため売買タイミングの多い方法で、利益を積み重ねたいタイプに向いています。
また、トレンド転換を読むことは難しくダマシも多いので、いかに各通貨のクセを見抜けるか、そして何度も売買した結果損失よりも利益が上回るトレードができるかが重要です。
順張り投資はトレンドに沿い、逆張り投資はトレンドに逆らう
- 暗号資産(仮想通貨)の順張り投資とは、相場の流れに沿って取引を行う方法
- 暗号資産(仮想通貨)の逆張り投資とは、トレンド転換前後に利益を狙う方法
- 順張り投資のメリットは、暗号資産(仮想通貨)初心者でも比較的取引しやすい。デメリットは利益確定機会が少ないこと。
- 逆張りのメリットは、現物取引でも売買タイミングが多い。デメリットは暗号資産(仮想通貨)初心者に難しい点。
投資用語でもある順張りと逆張りは、それぞれ全く異なる取引戦略です。
順張り投資は暗号資産(仮想通貨)のトレンドに沿って取引し、利益を得る手法です。一方逆張り投資は、たとえば下落トレンドからボックス相場に切り替わり、上昇トレンドへ変わるタイミングで購入します。
このように売買を行うタイミングや考え方に大きな違いがあり、それぞれ得意とする相場も違います。
最初のうちは暗号資産(仮想通貨)の順張り投資から始め、取引操作や基本的な分析方法にも慣れてきた段階で、逆張り投資にもチャレンジしてみるのがおすすめです。
その上で逆張りによる利益が増えれば方向性を変え、逆に損失が増えれば順張りのままで取引しましょう。
仮想通貨の基礎