ストーリーハイライト
アップル(NASDAQ:AAPL)の新型iPhone 16は、初期段階では新型Proモデルに対する健全な需要があることを示しており、順調な滑り出しを見せているようです。これは、エバコアISIの5つ星アナリストであるAmit Daryanani氏の、同社のiPhone配送追跡ツールからの洞察に基づく見解です。
iPhone 16の先行予約販売、強い需要を反映
9月13日に開始されたiPhone 16の先行予約販売では、米国、中国、日本、英国、ドイツなど、エバコアが追跡しているすべての主要地域において、Proモデルの配送時間が昨年と比較して長くなっていること(強い需要を反映)が明らかになりました。
Daryanani氏は次のように述べています。「全体的に見ると、Apple IntelligenceとAI機能が地域ごとに段階的に導入されたことを考えると、この状況は理にかなっていると考えます。Pro MaxはiPhone 15と比較してやや弱いですが、Proモデルは、Huaweiの新しいMate X製品と競合している中国で特に好調です」
米国では、昨年の新製品の納期が7日だったのに対し、iPhone 16 Proの納期は17日に延び、中国では昨年18日だったのが24日に延びています。
中国でiPhone 16 Proは堅調
Daryanani氏は、中国での配送期間の長期化は「特に心強い」と考えており、同地域における市場圧力はラインナップの下位モデルに集中している一方で、フラッグシップモデルのProは依然として好調な売れ行きを維持していると考えています。
なお、Daryanani氏は、Pro Maxの配送時間は全地域で20日を超えるものの、昨年より短い配送時間となっていると指摘しています。一方、より低価格のiPhone 16および16 Plusモデルは、4~5日で入手可能となっており、昨年の6~7日よりも若干速くなっています。
「より強く、より長い」iPhoneサイクル継続へ
Daryanani氏によると、重要な点は、iPhone 16 Proの需要が米国と英国で最も高いようで、Apple Intelligenceがより早く入手可能になることが予想されることです。「Apple Intelligenceの段階的な展開を踏まえ、今後も『より強く、より長く』のiPhoneサイクルが続くと予想しています」と、同氏は結論づけました。
総合的にDaryanani氏はアップル株を「アウトパフォーム(=買い)」と評価し、目標株価を250ドルとしました。これは、今後12カ月で15%の上値余地を示唆しています。
ウォール街の見方は?
TipRanksによれば、ウォール街のアップル株の平均目標株価は249.46ドルで、Daryanani氏の目標とほぼ一致しています。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が23人、「中立」が8人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、‘Stay Long and Strong,’ Says Amit Daryanani About Apple Stockの原文翻訳を中心にまとめています。
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