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15%超の上値余地が見込まれる配当貴族株ベスト2

ストーリーハイライト

「配当貴族」とは、25年以上一貫して増配を続けている企業のことで、投資家にとって確実なインカム(配当収入)源となります。シェブロン(Chevron, NYSE:CVX)とシスコ(Sysco, NYSE:SYY)はそのような銘柄で、素晴らしい配当実績を誇るだけでなく、15%以上の上昇可能性を秘めています。さらに、ウォール街のアナリストはこれらの銘柄に強気です。

それでは、この2つの配当貴族銘柄を詳しく見ていきましょう。

シェブロン

シェブロンは、石油、天然ガス、地熱エネルギー産業で事業展開する多国籍エネルギー企業です。同社は過去37年間、増配を続けてきた素晴らしい実績を持っています。さらに、シェブロン株の配当利回りは3.88%で、エネルギーセクター平均の3.75%をわずかに上回っています。

原油価格の上昇により、同社の利益が恩恵を受けると予想されています。さらに、ガイアナ沖に巨大油田を発見しているヘス社を買収したことで、ガイアナ地域での生産力強化に向けたシェブロンの戦略的取り組みも有望です。

シェブロン株に対するウォール街の見方は?

先週以来、6人のアナリストがシェブロンを「買い」と評価していることは注目に値します。この強気評価は、4月26日に発表が予定されている同社の2024年第1四半期決算報告を前にしたものです。

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が12人、「中立」が4人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の181.87ドルは、今後12カ月で16.3%の上値余地を示唆しています。同社株は過去3カ月で11.5%上昇しています。

シェブロン株は、TipRanksのスマートスコアで「パーフェクト10」であることは注目に値します。「パーフェクト10」銘柄は、歴史的にS&P500指数(SPX)を大きくアウトパフォームする傾向があります。スマートスコアは、TipRanksが独自に開発した定量的株式スコアリング・システムです。これは、8つの市場主要要因に基づいて銘柄に1から10までのスコアを与えるものです。8以上は「アウトパフォーム」に相当します。

シスコ

シスコは米国最大の食品流通企業で、全米のレストラン、医療施設、教育施設、政府機関などに幅広い製品やサービスを提供しています。同社は55年連続で増配を行っています。また、配当利回りは2.45%で、消費ディフェンシブ・セクターの平均2.13%を上回っており、投資家にとって魅力的な銘柄です。

同社は広範な流通センターネットワークを有し、買収による事業拡大戦略を取っており、成長軌道を維持しています。

シスコ株に対するウォール街の見方は?

TipRanksによれば、シスコ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が10人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は89.36ドルで、今後12カ月で18.45%の上値余地を示唆しています。株価は過去6カ月で16.5%上昇しています。

シスコ株は、TipRanksのスマートスコアでは8(「アウトパフォーム」相当)です。

結論

シェブロンとシスコは力強い配当成長の実績と強固なビジネスモデルを持っています。さらに、短期的に株価の上昇可能性があり、安定した配当収入を求める投資家は、これらの銘柄を検討する価値があります。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、SYY, CVX: 2 Best Dividend Aristocrat Stocks with Over 15% Upside, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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