ビットコインは、為替のFXに変わる新しい投資商品として注目されています。
その反面、多くの投資初心者が参入し、負けやすいです。
今回は、ビットコイン初心者向けに「実践的で使えるエリオット波動理論」を解説します。
- ビットコインを雰囲気で買って負けた
- ビットコインを始めた今は「買うべき?売るべき?」
- ビットコインFXは始めたけど分析ってどうやるの?
もし、上記に当てはまるなら読む価値アリ。
相場の流れや、ビットコインが上がるか?下がるか?を予想しやすくなります。
エリオット波動理論とは?ビットコインで使えるの?
エリオット波動理論とは「相場は波を描いて動く」といった理論です。
波には、数や数え方などルールがあり、それらを元に相場を分析・予想します。
例えば、上記のビットコインFXチャートでは「5回の上昇波・3回の下降波」で数えられます。
必ずしも、波の通りに展開するのではなく、あくまで法則・セオリーとして投資の世界では広く知られています。
ビットコインでエリオット波動理論は使えるか?
結論として「ビットコインではエリオット波動理論が使える」と言えます。
なぜなら、実際にエリオット波動理論に当てはまる展開が多いからです。
さきほど実際のビットコインチャートは週足でエリオット波動理論をカウントしました。
ビットコインの誕生初期から、バブル相場→バブル崩壊の過程は、エリオット波動理論にて解説可能です。
また、ビットコインの性質上「定番の手法や理論ほど意識されやすい」という傾向があります。
ビットコインは他の投資商品に比べて歴史が浅く、適正価格がありません。また、過去の買われた価格・売られた価格が少ないです。
つまり、売買の基準とされる指標が少ないので、有名な理論通りに動きやすい。
例えば、ドル円といった通貨では108円が適正価格といった一般論があり、変動もビットコインと比較して落ち着いています。
エリオット波動は難しい?覚えるのはこれだけ「波の数え方・原則」
ここまで、エリオット波動がざっくりどんな理論か?ビットコインでも使えるという内容でした。
より具体的にエリオット波動の数え方・原則を解説します。
初心者が悩みやすいのは「波の数え方」です。
とは言え、実際にエリオット波動は難しい理論ではありません。
波の数え方の原則さえ覚えれば、カンタンに理解できます。
- 原則に当てはまる→正しい波のカウント
- 原則に当てはまらない→間違った波のカウント
たったコレだけ。
極論を言えば、「エリオット波動が数えられる時だけ」使えば良いです。
エリオット波動の特徴は「上昇5波・下降3波」
エリオット波動には特徴となる構成があります。
上昇トレンドを形成しながら描く「上昇5波」、下降トレンドを形成しながら描く「下降3波」です。
波の数が異なる派生型もありますが、考案者であるエリオット氏によるオリジナルを覚えましょう。
エリオット波動には、波の数え方にルールがあります。
基本的には、上昇5波にある3つの原則が重要です。
「原則」ですから、ルールに当てはまらないと正しい波のカウントはできませんし、原則があるから取引で役立ちます。
ようするに、エリオット波動は絶対原則があるから、取引で戦略を決められるのです。
エリオット波動の使い方で重要な原則3つ
- 上昇第1波の安値を第2波が下回らない
- 上昇第3波が上昇第1・5波で最も短くはならない
- 第4波が上昇第1波の高値を下回らない
エリオット波動の使い方で重要なのは上記の3つの原則です。
原則とは、上昇5波(別名:推進波)のカウントルールになります。
1つずつ、エリオット波動の原則を分かりやすくまとめました。
【エリオット波動の原則①】上昇第1波の安値を第2波が下回らない
エリオット波動の原則で「推進第1波の安値を第2波は下回らない」があります。
3つの原則で最重要なルールと言って良いでしょう。
なぜなら、推進(上昇)5波は上昇トレンドを作るからです。
第1波は上昇トレンドの初動であり、2波が1波の安値を下回った場合は「まだ、上昇トレンドにならない」と判断されます。
ビットコインにおいても、安値が切り上がり上昇第1波の発生が予想されると、大きく買われやすい傾向が見られます。
【エリオット波動の原則②】上昇第3波が上昇第1・5波で最も短くはならない
エリオット波動の原則で「推進第3波が上昇第1・5波で最も短くはならない」があります。
推進(上昇)波の中で最も長く上昇トレンドを描きやすい波が「第3波」です。
順張りトレードで最も利益が得やすく、逆張りはリスクの大きい状態となります。
原則として、①③⑤の波の中で最も短くなってはいけません。
第3波が最も長い、あるいは第1波、第5波より短くなるのが正しい数え方です。
【エリオット波動の原則③】第4波が上昇第1波の高値を下回らない
エリオット波動の原則で「第4波が上昇第1波の高値を下回らない」があります。
第4波とは、まだ上昇トレンドの発生中です。
つまり、4波の安値が1波の高値を下回ると上昇トレンドとして違和感があります。
例えば、上昇5波は次に下降波となるので「上昇トレンド→下降トレンド」の切り替え、最後の上昇局面です。
第4波の原則に当てはまらない場合、3波のカウントから間違えている可能性があります。
ようするに、第4波→既に下降波だったというケースです。
【まとめ】ビットコインでエリオット波動の使い方を解説
最初にもお伝えしましたが、ビットコインでもエリオット波動理論は応用可能です。
まとめとして、ビットコインFXチャートでエリオット波動の使い方を解説します。
実際のトレードでの考え方を含め解説しますので、実践レベルまで学習可能です。
ビットコインFXの1時間足で「エリオット波動を使ったトレード」を考えてみましょう。
実際のチャートでは、画像のようなトレードが可能です。
- 買い注文のトレード戦略
- 赤と緑の中心線で「買い」
- 赤の最下部が「損切り(損失で決済)」
- 緑の最上部が「利食い(利益で決済)」
それでは、いったいどのような考え方でエリオット波動を応用したのか?
トレードの根拠と、利益が出来るまでのシナリオを解説します。
【エリオット波動の使い方①】上昇第1波の発生を予期する
買い注文直前までは、下降トレンドでした。
ビットコインの価格は下がり、大きく買われる展開はありません。
つまり、直前ではエリオット波動の下降波である可能性が高いです。
しかし、直前の陰線を上回る大陽線が発生しました。
1時間足の大陽線は、1時間を通して買われると形成されます。
分析すると、買われる動きが見えたので「エリオット波動の上昇第1波が発生する?」と仮定するのです。
【エリオット波動の使い方②】フィボナッチで第2波を予想する
大陽線の次まで展開を追うと「上髭」を付けて上げ止まりました。
ここを第1波の高値と仮定して考えます。
直前の安値から、上髭までをフィボナッチリトレースメントを当てて見ましょう。
最終的には61.8%付近で下げ終えています。
エリオット波動の第2波では、フィボナッチリトレースメントの61.8%と重なりやすい性質があります。これを利用します。
第2波の仮説が正しければ、次は上昇第3波です。
したがって、第2波の安値(仮)を損切りとして考え、買いエントリーをします。
【エリオット波動の使い方③】有利な決済で相場の波に乗る
ここまで、買い注文の価格と損切り価格を考えました。
あとは決済ポイント→利益を確定する場所を考えます。
ビットコインFX1時間足チャートでは、この場合は急落前の水準で利益確定としました。
決済ポイントにした理由は2つあります。
- 前回は同じ水準を抜けると一気に下がった
- エリオット波動で最も都合よく波に乗れる決済ポイント
1つ目は、単純に再び売られる可能性を考えた結果です。
しかし、2つ目の理由「都合よく波に乗れる」というのは分からないと思います。
例えば、「エリオット波動の第3波は1波・5波より長く上がるから上で決済すべきでは?」という方もいると思います。確かにそうです。
とは言え、エリオット波動で難しいのは正しく波を数える事。
高値になりそうなポイントで決済すると、正しく数えられなくても大丈夫です。
エリオット波動を使った取引では、分かりやすい部分で有利なトレードがコツになります。
エリオット波動は、上昇5波・下降3波でも「常に波を描いて進む」という性質があります。
上昇5波でも途中で下がるし、下降3波でも途中で価格は必ず上下する仕組みです。
したがって、その後の展開がどの波でも一旦は上がる部分まで安全圏を取引します。