✔ 南アフリカランドに投資しようとしている方
✔ 新興国への投資で儲けようとしている方
潤沢な自然資源の輸出と先進技術の革新から、飛躍的な経済発展を遂げる「新興国」―南アフリカの国々もその一端を担います。
しかし、2018年の南アランドは幾度も急落を引き起こし、投資形の期待を悉く裏切る形に。
「新興国への投資はリスクが高すぎる」と、恐れをなした方も多いのではないでしょうか。
大自然に囲まれた南の大地で何が起こったのか。南アランドが下落した理由と社会背景を探りつつ、2019年の見通しを考察していきます。
- 2018年度の南アフリカランドの相場は幾度もの急落を迎えた
- 2019年度の南アフリカランドの動向は、5月8日の総選挙や対米関係の動向が大きな別れ目になる
- 急落の可能性も意識しながら「7円台前半の押し目買い戦略」を軸に計画を
過去10年間の南アフリカランドの政策金利・為替レートの推移
2008年―世界的な金融危機「リーマン・ショック」による暴落以降も、2015年の「世界同時株安」、2016年の「EU離脱」など政治的事件が相次ぎました。
後世に大きな爪痕を残した金融危機が去った後も、未だ瞑想状態にある為替市場。
激動の10年間に翻弄された、南アフリカランドの推移を振り返りましょう。
金利(スワップポイント)
新興国為替である南アフリカランドは先進国に比べて高金利ですが、南アフリカの内情や世界の金融情勢に左右されやすく、リーマン・ショック以降の2009年以降の南アランド金利は同年内に11%から7%へ大きく低下しました。
その後も低下傾向が続き、13年には6%を下回り5%が水準となりましたが、14年からは利上げ局面に転じ16年には6%に到達、17年以降の利回りは6,75%~7%の範囲内にとどまっています。
為替レート
リーマン・ショック以降の南アフリカランドは下降傾向に入り、金融危機以前の16円~18円から僅か1年で8円~12円へと急落、その後も徐々に低下が続きました。
14年からは本格的に低下トレンドへ移行し、15年の「世界同時株安」、2016年にはイギリスの「EU離脱」アメリカの「トランプ大統領就任」が重なり、最安値は過去最低の6.39円を記録しました。
2017年に入ると回復の兆しを見せ、7円~9円の範囲を維持しています。
引用:https://www.fx-foreign-exchange.com/rate/zarjpy.html#01
2019年の南アフリカランドの見通しは?どんな投資戦略をとるべき?
2019年の為替レートは9円~7円の範囲と予測されていますが、7円を切った辺りから急落する可能性があると考えられています。
現在の南アフリカランド金利は6.75と高く、この利点を活かして7円辺りに落ち込んだ所を米ドルや円で買い、金利差によるスワップポイントを狙うのがお勧めです。
急落の可能性も意識しながら、7円台前半の押し目買い戦略を軸に計画を立てましょう。
2019年の南アフリカランド投資は「堅実な投資」を目標に
- 2018年度の南アフリカランドの相場は幾度もの急落を迎えた
- 2019年度の南アフリカランドの動向は、5月8日の総選挙や対米関係の動向が大きな別れ目になる
- 急落の可能性も意識しながら「7円台前半の押し目買い戦略」を軸に計画を
現在の南アフリカ政局には、「経済成長の低迷」「対米関係の悪化」などの不安材料が揃っており、総選挙の結果次第ではさらに下落する可能性も否定できません。
何れにせよ、5月の選挙結果と対米関係の動向が大きな分かれ目となり、急落への対策を講じているか否かで今後の戦局が変わります。
南アフリカの内政問題だけでなく、他国との関係や世界の金融情勢にも目を配りつつ、「堅実な投資」を目標に戦略を講じましょう。
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