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アナリストによる、上値余地が大きい2つの「強気買い」バンガードETF

ストーリーハイライト

投資に関して費用対効果を重視し、分散を追求する投資家は、上場投資信託(ETF)の活用を検討できます。数あるETF供給企業の中でも、バンガードは最小限のコストで幅広いインデックス・ファンドの提供で尽力していることで知られています。今回は、アナリストが今後12カ月で10%以上の上昇を予想している2つのバンガードETF(VUGとVHT)に注目しました。

バンガード米国グロースETF(Vanguard Growth ETF, VUG)

VUG ETFは、大型成長株の投資リターンを追跡するCRSP U.S. Large Cap Growth Indexに連動する投資成果を目指します。VUGの運用資産は1,213億2,000万ドルで、上位10銘柄がポートフォリオの57%を占めています。重要なのは、経費率が0.04%と低いことです。VUG ETFは過去6カ月で19.2%のリターンを上げています。

TipRanksによれば、VUG ETFのアナリスト・コンセンサス評価は「強気買い」です。これはポートフォリオで保有する各銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいており、保有200銘柄のうち、173銘柄が「買い」、27銘柄が「中立」です。VUG ETFの平均目標価格の392.75ドルは、今後12カ月で14.17%の上値余地を示唆しています。

バンガード米国ヘルスケア・セクターETF (Vanguard Health Care ETF, VHT)

VHT ETFは、ヘルスケア・セクター内の米国の大企業、中堅企業、中小企業の株式を含むMSCI US Investable Market Indexに連動する投資成果を目指します。運用資産は174億9,000万ドルで、上位10銘柄がポートフォリオの48.62%を占めています。経費率は0.1%と心強いものです。VHT ETFは過去6カ月で14.55%のリターンを上げています。

TipRanksによれば、VHT ETFのアナリスト・コンセンサス評価は「強気買い」です。これは、ポートフォリオで保有する各銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいています。保有407銘柄のうち、337銘柄が「買い」、63銘柄が「中立」、7銘柄が「売り」です。VHT ETFの平均目標株価の307.14ドルは、今後12カ月で17.21%の上値余地を示唆しています。

結論

バンガードETFは、低コストで分散化され、透明性の高い投資手法です。さらに、これらのETFは流動性が高いため、投資家はリターンを犠牲にすることなく適宜売買が可能です。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、VUG and VHT: 2 “Strong Buy” Vanguard ETFs with Upside Potential, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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