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トランプ氏再選で大幅上昇が見込まれる4銘柄とは?

ストーリーハイライト

米大統領選はまだ数カ月先ですが、投資家はすでにトランプ元大統領勝利の可能性に備えています。トランプ氏が特定の事業分野や資産タイプを好むと思われるため、いくつかの銘柄が大幅に上昇する可能性があります。

11月5日に米大統領選挙が行われますが、ドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利した場合に上昇する可能性のある銘柄を検討する良い機会です。トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ、マラソン・デジタル・ホールディングス、インテル 、ロッキード・マーチンの4銘柄は、トランプ氏再選で大幅に上昇する可能性があります。

トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(Trump Media & Technology Group, DJT)

トランプ氏が率いるトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは、SNSプラットフォームである「トゥルース・ソーシャル」を運営しています。確かに、11月のトランプ勝利の恩恵を受ける最も明白な企業でしょう。

その証拠に、先日トランプ氏が暗殺を免れた後、同社株は急騰しました。一般的に、この銘柄はトランプ氏を取り巻く全体的なセンチメントと彼の政治的浮き沈みに連動して動く傾向があります。

堅牢な財務とプラスのキャッシュフローを重視するなら、トランプ・メディア株は投資対象外かもしれません。しかし、トゥルース・ソーシャル・プラットフォームが、トランプ氏のホワイトハウス奪還から恩恵を受けると予想するのであれば、同社株を検討できるかもしれません。

マラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings, MARA)

トランプ氏とバイデン大統領を比べた場合、トランプ氏は仮想通貨に優しい候補者です。これはマラソン・デジタル・ホールディングスのようなビットコイン(BTC-USD)マイニング(採掘)企業にとって朗報です。

心強いことに、同社は黒字に転換しており、3四半期連続でプラスのEPS(1株当たり利益)を報告しています。さらに、2024年第1四半期のEPSは1.26ドルで、コンセンサス予想の0.02ドルを大幅に上回りました。

さらに同社は米国で最も活発なビットコインマイナーの1社で、6月に約25万台のビットコインマイナーが同社では稼働していました。したがって、同社株は、トランプ勝利を見越して、ビットコイン強気派にとって理想的な選択肢となるでしょう。

マラソン・デジタル・ホールディングス株の目標株価は?

TipRanksによれば、マラソン・デジタル・ホールディングス株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が1人、「中立」が4人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中立」です。平均目標株価は21.20ドルで、今後12カ月で14.3%の下値余地を示唆しています。

インテル (Intel, INTC)

インテルは意外なトランプ関連銘柄に見えるかもしれません。しかし最近、多くの半導体株が大きく下落しているにもかかわらず、インテルの株価は健闘しています。

その理由のひとつは、トランプ氏が最近「台湾は防衛費を払うべきだ」と発言したと報じられたことです。その結果、台湾積体電路製造(Taiwan Semiconductor Manufacturing, TSM)は下落しました。結局のところ、インテルはグローバルなファウンドリー(半導体受託生産企業)としてTSMCと競合しようとしています。

さらに、トランプ氏は半導体の国内生産を支持し、外国製半導体の輸入を抑制するかもしれません。したがって、インテル株はトランプ政権の誕生によって長期的に上昇する可能性があります。

インテル株の目標株価は?

TipRanksによれば、インテル株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が3人、「中立」が24人、「売り」が3人で、コンセンサス評価は「中立」です。平均目標株価は38.02ドルで、今後12カ月で8.5%の上値余地を示唆しています。

ロッキード・マーチン (Lockheed Martin, LMT)

ロッキード・マーチンは有力な航空宇宙・防衛関連銘柄で、米政府に防衛システムや装備を供給しています。

ロッキード・マーチンは長い間一貫して利益を上げ続けており、ウォール街の四半期EPSコンセンサス予想を上回ってきた実績があります。さらに年間配当利回りは2.68%で、産業財セクターの平均配当利回り1.639%を大幅に上回っています。

全体として、ロッキード・マーチンはどんな政治・経済シナリオにも耐えうる堅実な防衛ビジネスです。なお、同社は間もなく2024年第2四半期決算を発表する予定なので(7月23日)、新たな決算データが見通しを変える可能性があることに注意してください。しかし長期的には、トランプ氏が大統領選で勝利すれば、ロッキード・マーチンはさらに成長する可能性があります。

ロッキード・マーチン株の目標株価は?

TipRanksによれば、ロッキード・マーチン株のコンセンサス評価は「中立」で、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」2人、「中立」8人、「売り」1人に基づきます。平均目標株価は485.45ドルで、今後12カ月で2.3%の上値余地を示唆しています。

結論

上述した4銘柄に共通点はないかもしれませんが、トランプ氏が今年の選挙で勝利すれば、いずれも恩恵を受ける可能性があります。

なお、これら4銘柄でポートフォリオを過大にすることはありません。その代わりに、TipRanksのツールを使ってこれらの銘柄に関する情報を入手し、準備ができたら、どれか、あるいはすべての銘柄について、適度な規模の株式ポジションを検討できるでしょう。

 

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、4 Stocks That Could Rise if Trump Wins the Election原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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