米国株

ヘッジファンドが選好する「強気買い」2銘柄

ストーリーハイライト

不透明な市場環境では、一般投資家は、プロフェッショナルが買っている銘柄を参考にすることがよくあります。そこで、ヘッジファンドが最近購入している2銘柄、マンデー・ドット・コム (NASDAQ:MNDY) とトレード・デスク (NASDAQ:TTD) に注目しました。これらの銘柄は、ヘッジファンド・マネージャーのお気に入りであるだけでなく、ウォール街のアナリストにも支持されています。

TipRanksのヘッジファンド取引活動ツールで、各銘柄の情報を簡単に見つけることができます。このツールは、約483のヘッジファンドが発表したForm 13-Fのデータを蓄積し、ヘッジファンドがどの銘柄を売買しているかを表示します。

この2銘柄を詳しく見てみましょう。

マンデー・ドット・コム

マンデー・ドット・コムはイスラエルのソフトウェア企業で、タスク、プロジェクト、チームワークなどに関するクラウドベースのワークフロー管理ソフトウェアを提供しています。同社は、AI(人工知能)関連の新たなアップデートの導入を背景に、直近数四半期に採用率の上昇傾向を目の当たりにしてきました。さらに、2024年の売上高は、ワークOSプラットフォームであるMondayDB 2.0のリリースから恩恵を受けると予想されています。これらの戦略的な動向により、ヘッジファンドは株価のパフォーマンスについて楽観的な見方をしています。

TipRanksのデータによると、ヘッジファンドは前四半期にマンデー株を43,500株購入しています。Bloombergsen Investment PartnersのJonathan Bloomberg氏やCarlson CapitalのClint Carlson氏など、複数のヘッジファンド・マネージャーが株式保有を増やしました。全体として、ヘッジファンドの信頼シグナルは現在ポジティブです。

マンデー株は「買い」ですか?

12月6日に開催された2023年インベスターデーの後、8人のアナリストが「買い」レーティングを再表明しました。イベントでマンデーは、フォーチュン500企業の61%がすでに同社のプラットフォームを使用していることを述べました。

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が13人、「中立」2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の209.07ドルは、今後12カ月で19.5%の上値余地を示唆しています。株価は年初来で46.6%上昇しています。

トレード・デスク

米国の広告テクノロジー企業のトレード・デスクは、デジタル広告市場の回復から恩恵を受ける態勢が整っているようです。同社は、デジタル広告の費用対効果を最適化するテクノロジープラットフォームを広告代理店などに提供しています。クッキーを使わないトラッキングプロトコル、Unified ID 2.0やAIを活用したアルゴリズム広告購入プラットフォームなどの新技術が業績を後押しするとみられています。

TipRanksのデータによると、ヘッジファンドは前四半期にトレード・デスクを137,300株購入しました。株式の保有を増やしたヘッジファンド・マネージャーには、アーク・インベストメント・マネジメントのキャシー・ウッド氏やCaxton AssociatesのAndrew Law氏などがいます。重要なのは、ヘッジファンド信頼シグナルが現在「非常にポジティブ」であることです。

トレード・デスク株の目標株価は?

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が18人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の82.06ドルは、今後12カ月で16%近い上値余地を示唆しています。株価は年初来で60%以上上昇しています。

結論

現在、マンデーとトレード・デスクは、アナリストとヘッジファンド・マネージャーの両方からかなりの関心を集めています。これにより、上振れポテンシャルと相まって、さらなる検討に値する魅力的な投資対象となっています。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、MNDY, TTD: 2 “Strong Buy” Stocks Hedge Fund Managers Favor原文の翻訳を中心にまとめています。

米国株
この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
最新記事