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バフェット氏お気に入りのオキシデンタル・ペトロリアムは「買い」か?

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オキシデンタル・ペトロリアム(NYSE:OXY)株は、バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)(NYSE:BRK.B)のCEOで億万長者のウォーレン・バフェット氏のお気に入りです。しかし、オキシデンタル・ペトロリアムへの投資を検討する理由はこれだけではありません。同社には良い点も悪い点もありますが、全体としては、長期投資およびクリーンエネルギーの観点から、アナリストは強気で見ています。

オキシデンタルは、化石燃料の掘削を行っていますが、ネットゼロへの取り組みも推進しています。

バークシャー・ハサウェイは、10月に約2億4,600万ドル相当のオキシデンタル・ペトロリアム株を購入したと報じられており、これによりバークシャーの保有比率は25.8%に上昇しています。バフェット氏がオキシデンタルを気に入っているのは明らかです。これからオキシデンタル株を見てみます。

オキシデンタル・ペトロリアム:妥当な価値とそこそこの配当

バフェット氏は通常、バークシャー・ハサウェイが株式の売買を行う理由を説明しません。そのため、個人トレーダーは、オマハのオラクル(賢人)がなぜオキシデンタル・ペトロリアムをそんなに好きなのか、自分で考えるしかありません。

バフェット氏は配当収入を重視しており、オキシデンタル・ペトロリアムは1.1%の配当利回りを提供しています。しかし、エネルギーセクターの平均配当利回り3.752%と比べると、オキシデンタルの配当は特筆すべきものではありません。

バリュエーションについてはどうでしょう?バフェット氏は掘り出し物を見つけることで有名です。オキシデンタルのGAAP(米国会計基準)ベースの12カ月実績株価収益率(PER)10.1倍は、一見素晴らしいです。それでも、セクターのPER中央値の9.4倍よりは高いです。

オキシデンタルは適度な投資対象には見えますが、大きく注目されるほどではありません。一方、バフェット氏にとっては、伝統的な評価指標がすべてではありません。彼は何よりも、優れた企業の株を良い価格で買いたいのです。

ネットゼロの世界に備える

エネルギーセクターにおいて優れた企業であるということは、将来に備え、ネットゼロの世界に備えるということです。確かに、オキシデンタル・ペトロリアムは石油と天然ガスの掘削を行っていますが、巨大な資産運用会社のブラックロック(NYSE:BLK)と提携し、世界最大の直接炭素回収施設を開発しています。

このプロジェクトは大規模です。これはSTRATOSと呼ばれ、年間50万トンもの二酸化炭素を回収するよう設計されています。したがって、エネルギーの未来はネットゼロと炭素回収と考えるなら(ブラックロックはこの考えを支持しており、おそらくバフェット氏もこのコンセプトに同意するかもしれません)、オキシデンタル・ペトロリアム株をチェックしてみるのがいいでしょう。

第3四半期決算: EPSはコンセンサスを上回ったが、必ずしも利益成長とはならず

バフェット氏は財務が良好で、主要分野で成長している企業に投資することを好みます。オキシデンタル・ペトロリアムは、いくつかの点でその条件を満たしています。

つい最近発表した2023年第3四半期決算では、1株当たり利益(EPS)1.18ドルを計上し、コンセンサス予想の0.88ドルを上回りました。また、普通株主に帰属する純利益は11億5,600万ドルで、2023年第2四半期の6億6,100万ドルのほぼ倍となっています。ただ、この11億5,600万ドルは、前年同期の純利益25億4600万ドルを大きく下回っています。

石油生産量はどうでしょうか?オキシデンタルは掘削および産出に忙しいですが、生産の伸びは目を見張るほどではありません。第3四半期の世界生産量は、石油換算で日量122万バレルでした。これは、前年同期の118万バレルを上回るものの、前期の121.8万バレルと同水準です。

最後に、第3四半期の売上高は71億5,800万ドルで、前期の67億200万ドルを上回りましたが、前年同期の93億9,000万ドルには届きませんでした。オキシデンタルの業績は原油価格やその他の要因によって変動するため、投資家は財務状況を注視し、同社が売上高と利益の水準を改善できるかどうかを確認する必要があります。

アナリストによれば、オキシデンタル・ペトロリアム株は「買い」?

TipRanksによれば、直近3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」6人、「中立」7人、「売り」1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価は71.43ドルで、16%の上値余地を示唆しています。

オキシデンタル・ペトロリアム株の売買について、どのアナリストに従うべきか迷っている場合、(1年間の時間枠で)最も収益性の高いアナリストはBarclaysのJeanine Wai氏で、レーティングごとの平均リターンは37.13%、成功率は62%となっています。

結論

オキシデンタル・ペトロリアムにはポジティブな点と改善すべき点があります。それにもかかわらず、バフェット氏がこのような積極的な石油掘削会社を高く評価する理由は簡単です。同社はネットゼロプロジェクトを推進する意欲もあるからです。

また、オキシデンタル・ペトロリアムのバリュエーションと配当利回りは、必ずしもこの業界で最高というわけではありませんが、それでもまずまずの水準です。従って、エネルギーへの分散投資でバフェット氏の支持を受ける賭けを試したいのなら、オキシデンタル・ペトロリアム株は検討すべき銘柄の一つでしょう。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Occidental Petroleum Stock (NYSE:OXY): A Warren Buffett Favorite for Value Seekers原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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