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トップアナリストが選好する「配当貴族」のゼネラル・ダイナミクス

ストーリーハイライト

航空宇宙・防衛大手のゼネラル・ダイナミクス(NYSE:GD)は、市場で強い存在感を示しており、そして29年の連続増配の歴史を誇り、「配当貴族(25年以上連続で増配している企業)」銘柄です。配当利回りは2.1%です。

下のチャートは四半期配当の推移です(単位:ドル)

安定性と定期的なリターンを求める投資家は、配当を確実な収入(インカム)として活用するため、ゼネラル・ダイナミクスのような企業に注目します。さらにポジティブな点として、同社は現在ウォール街のトップアナリストに愛されており、コンセンサス評価は「強気買い」です。

TipRanksは、業界、期間、ベンチマークに従ってトップアナリストをランク付けしています。このランキングは、推奨を通じてより高いリターンを提供するアナリストの能力を反映しています。

TipRanksのアナリストデータを活用し、ゼネラル・ダイナミクス株を掘り下げてみます。

ゼネラル・ダイナミクス株を検討する価値がある理由

ゼネラル・ダイナミクスは多角的な事業展開により、景気後退を回避し、安定した配当成長を維持しています。地政学的緊張が続く中、中核事業である航空宇宙・防衛事業は、軍用ハードウェアや民間航空機の旺盛な需要から恩恵を受けています。さらに同社は、人工知能(AI)やサイバーセキュリティなどの新技術に多額の投資を行っており、成長見通しをさらに後押しするとみられます。

Augus Researchのトップアナリスト、John Eade氏は、ゼネラル・ダイナミクスの航空宇宙部門に強気です。同氏は、堅調な受注増と健全な受注残を、同部門の今後の業績を牽引する主な要因として挙げています。Eade氏は11月9日、ゼネラル・ダイナミクス株の「買い」レーティングを再確認し、目標株価を260ドルから265ドル(6.9%の上値余地を示唆)に引き上げました。

もう一人のアナリスト、バンク・オブ・アメリカ証券のRonald Epstein氏は、2023年第3四半期の好決算発表を受け、「買い」レーティングを再確認しました。さらに同氏は、記録的な受注残は、引き続き旺盛な需要を示していると指摘しています。

ゼネラル・ダイナミクス株は「買い」か?

ゼネラル・ダイナミクス株を担当している11人のトップアナリストのうち、9人が「買い」、2人が「中立」と評価しています。平均目標株価の272ドルは、今後12カ月で9.8%の上値余地を示唆しています。同社の株価は年初来で2%上昇しています。

なお、ゼネラル・ダイナミクスがTipRanksのスマートスコアで「パーフェクト10」であることは注目に値します。これらの銘柄は、歴史的にS&P500指数(SPX)を大きくアウトパフォームしています。

結論

ゼネラル・ダイナミクスは、財務実績と配当成長の高い実績を持つ老舗企業です。さらに、多様な事業セグメント、堅調なフリーキャッシュフロー創出、イノベーションへの注力により、インカム重視の投資家にとって堅実な投資先となっています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、General Dynamics (NYSE:GD): Top Analysts Love This “Strong Buy” Dividend Aristocrat原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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