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アナリストによる、今買うべきテック株ベスト5(2024年4月)

ストーリーハイライト

テクノロジーセクターへの投資でポートフォリオの分散をお考えの投資家は、アナリストから強気な評価を受けているこれら5銘柄をご検討ください。

以下は、ウォール街アナリストによる、2024年4月に買うべきテクノロジー株ベスト5です。テック株は高い成長可能性を秘めており、多くの場合、製品や技術の進歩における先駆的存在です。テクノロジー企業には、ハードウェアおよび機器メーカー、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)プロバイダー、人工知能(AI)ベースのソリューションプロバイダー、半導体メーカー、その他いくつかのサブセグメントが含まれます。

投資家がセクターの大きな恩恵にあずかれるよう、異なる分野から5つのテック銘柄を選別しました。これらの銘柄はアナリストの「強気買い」のコンセンサス評価を得ており、今後1年間で大きな株価上昇の可能性があります。

1位 ブレイズ (Braze Inc., NASDAQ:BRZE)

ニューヨークに本拠を置くブレイズは、企業がマルチチャネル・マーケティングに使用する顧客エンゲージメント・プラットフォームを運営しています。現在までに、同社は2,000以上のグローバルブランドが消費者に効果的にリーチできるよう支援しており、2023年には世界12の拠点から2兆2,000億以上のメッセージを送信しました。

過去1年間で、ブレイズの株価は27.5%上昇しました。

2024年度(2024年1月期)の売上高は、前年比32.7%増の4億7,180万ドルで、サブスクリプション収入が大部分を占めています。一方、1株当たりの調整後損失は前年の0.64ドルから0.25ドルに大幅に縮小しました。

ブレイズは、2025年度の売上高を5億7,000万~5億7,500万ドル、調整後1株当たり損失を0.08~0.12ドルと予想しています。同社の業績は、新規顧客の獲得、アップセル、契約更新により改善する見込みです。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ブレイズ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が16人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の67.67ドルは、今後12カ月で60.6%の上値余地を示唆しています。

2位 ファイブ9 (Five9, Inc., NASDAQ:FIVN)

カリフォルニアを本拠とするファイブ9は、北米、欧州、南米、アジア太平洋地域におけるコンタクトセンター向けのクラウドソフトウェアを運用しています。同社は、エンドツーエンドのデジタルエンゲージメント、アナリティクス、ワークフォース最適化、AIと自動化を提供し、エージェントの生産性を高め、具体的なビジネス成果を実現しています。

2023年度の総売上高は、サブスクリプション収入の堅調な伸びを背景に、前年比17%増の9億1,049万ドルでした。調整後の1株当たり利益(EPS)は36.7%増の2.05ドルでした。

事業の勢いが継続しており、同社は、2024年度の売上高を10億5,300万ドル~10億5,700万ドル、調整後EPSを2.14ドル~2.18ドルの範囲になると予想しています。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ファイブ9株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が11人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の89.40ドルは、今後12カ月で44.4%の上値余地を示唆しています。株価は過去1年間で12.9%下落しています。

3位 ゼットスケーラー (Zscaler, Inc., NADSAQ:ZS)

ゼットスケーラーは、クラウドベースのソフトウェア・セキュリティ・ソリューションを提供している米国企業です。インターネット・セキュリティ、ウェブ・セキュリティ、脆弱性管理、ファイアウォール、アンチウイルス、モバイル、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)環境におけるユーザー活動の制御など、幅広いサービスを提供しています。現在、同社は7,500社以上の顧客を抱え、1日あたり3,200億件以上のトランザクションを保護しています。

2024年度第2四半期(2023年11-2024年1月期)の売上高は前年同期比35%増の5億2,500万ドル、調整後EPSは2倍以上の0.76ドルでした。従来のファイアウォールベースのセキュリティからZscaler Zero Trust Exchangeプラットフォームに切り替える顧客が増えるにつれ、ゼットスケーラーのサービスに対する需要は高まっています。

ゼットスケーラーは、2024年度の通年売上高を21億1,800万ドル~21億2,200万ドル、調整後EPSを2.73ドル~2.77ドルの範囲と予想しています。過去1年間で、株価は73.6%上昇しました。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ゼットスケーラー株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が26人、「中立」が7人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の261.03ドルは、今後12カ月で41.9%の上値余地を示唆しています。

4位 ACMリサーチ (ACM Research, NASDAQ:ACMR)

カリフォルニアに本拠を置くACMリサーチは、非常に収益性が高い半導体セクターで事業を展開しています。同社の製品には、IC(集積回路)および化合物半導体の製造、ウェハーレベル・パッケージング、ウェハー製造をサポートする高度な製造ツールが含まれます。ACMリサーチの主な製造および研究開発拠点は上海にあり、製品開発拠点は韓国に、マーケティングサービスは北米、欧州、アジア(中国以外)にあります。

2023年度の売上高は前年比43.4%増の5億5,772万ドルで、調整後EPSは1.63ドルと、前年比ほぼ倍増でした。過去1年間で株価は166%以上急騰しています。

ACMリサーチは、2024年度の売上高を6億5,000万ドル~7億2,500万ドルの範囲と予想しています。新たに導入されるツールによる売上増や、既存顧客への製品のさらなる浸透を見込んでいます。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ACMリサーチ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、5人全員が「買い」で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の37.75ドルは、今後12カ月で約32%の上値余地を示唆しています。

5位 ブロードコム (Broadcom, NASDAQ:AVGO)

ブロードコムは、半導体およびインフラストラクチャ・ソフトウェア・ソリューションを提供する米国のテクノロジー企業です。2023年、ブロードコムは米国のクラウドコンピューティングおよび仮想化技術企業であるVMWareを買収しました。VMWareも含めると、ブロードコムの製品は、クラウド、データセンター、ネットワーキング、ソフトウェア、ブロードバンド、ワイヤレス、ストレージ、産業市場など、さまざまな分野で利用されています。

また、ブロードコムは1株当たり 5.25 ドルの四半期配当を出しており、その配当利回りは 1.47%で、テクノロジーセクターの平均(1.025%)を上回っています。

ブロードコムの2024年度第1四半期(2023年11-2024年1月期)の売上高は前年同期比34%増の119 億 6,000 万ドル、調整後EPSは6.4%増の10.99ドルでした。VMWareを除くと、売上高は前年同期比で11%増加しました。

2024年度の通年売上高は、前年比40%増の500億ドルと同社は予想しています。売上高は、VMWare のクラウドソリューションの顧客による採用と、AI データセンターおよびハイパースケーラー・カスタム AI アクセラレータにおけるネットワーキング製品に対する旺盛な需要という 2つの促進要因によって支えられる見込みです。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ブロードコム株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が20人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の1,573.10 ドルは、今後12カ月で約19%の上値余地を示唆しています。株価は過去 1 年間で 112.8% 急騰しています。

結論

上記のテック株5銘柄は、先進的なソフトウェアやソリューションにより、大きな成長可能性を秘めています。さらに、これらの銘柄はすべて、アナリストのコンセンサス評価が「強気買い」であり、確かな上昇可能性を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、5 Best Technology Stocks to Buy in April 2024, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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