✔ 暗号資産(仮想通貨)の選び方や投資方法について悩んでいる方
✔ 暗号資産(仮想通貨)投資をこれから始める方
「暗号資産(仮想通貨)の種類が多すぎて、どのように選んで投資すればいいのか分からない」、といったように暗号資産(仮想通貨)の選び方や投資方法について悩んではいないでしょうか。
1500種類以上もある暗号資産(仮想通貨)。どの通貨に将来性があって、今後価値があがりそうという分析は難しく感じるかもしれません。
各通貨のページやホワイトペーパーを見ても、英語しかなかったり、専門用語が難しかったり。全てに目を通して投資先を決めるのは現実的ではありません。
この記事では、まずざっくりと暗号資産(仮想通貨)の種類を分類するための方法と、その種類に分けた投資戦略を解説します。
- 暗号資産(仮想通貨)はブロックチェーン技術を確認すれば最短かつ効率的に分析できる
- 独自のブロックチェーンで開発された通貨は「イーサリアム」「リスク」
- 他の通貨のブロックチェーン上で構築されるコインがある
- ブロックチェーン技術を使わない暗号資産(仮想通貨)は「リップル」「ステラ」「アイオタ」「ナノ」
目次
暗号資産(仮想通貨)を分析するとき、まずはブロックチェーンで種類分けできる
どの暗号資産(仮想通貨)が技術的な優位性があるのか、勝ち残っていくのかを分析するには、ブロックチェーンまわりの技術を確認すれば、最短かつ効率的です。
このあと、詳細を説明しますが、暗号資産(仮想通貨)の種類は大きく分けて3つの種類に分類することができます。
- 1:独自のブロックチェーンを用いた暗号資産(仮想通貨)
- 2:他の暗号資産(仮想通貨)のブロックチェーンの上で実現する暗号資産(仮想通貨)
- 3:ブロックチェーンを使わない暗号資産(仮想通貨)
暗号資産(仮想通貨)の根幹をなす技術ブロックチェーン
暗号資産(仮想通貨)がなぜここまで注目を浴びていて、投資以外にも大手の企業やビジネスが取り組みをすすめているのでしょうか。
それは、暗号資産(仮想通貨)をささえるブロックチェーン技術が非常に優れているからです。
分散型台帳技術と呼ばれていて、様々なビジネスで活用することができます。すごく平易な言葉でいうと『取引の記録を誰か中央の誰かがするのではなくて、全員でつけましょうね!』という技術です。
まず、金融や不動産分野での活用が期待されています。
また、ブロックチェーン技術そのものは、暗号資産(仮想通貨)専用の技術ではなくあらゆるシステムに応用できるため、暗号資産(仮想通貨)以外の分野でも注目されています。
暗号資産(仮想通貨)の種類1:独自のブロックチェーンを用いたアルトコイン
種類1は、独自のブロックチェーン技術で構築されている暗号資産(仮想通貨)です。
イーサリアムやライトコイン、ネムやモナコイン、リスクなど、日本でも取引されている銘柄は基本的に独自のブロックチェーンを用いて作られています。
そのうちの多くはプラットフォーム型と呼ばれています。独自のブロックチェーンの上に他の暗号資産(仮想通貨)や開発者がコインやアプリを実装して、公開することができるオープンソースになっています。
Googleも独自のブロックチェーンを開発していると言われていて、インターネット業界の巨人が参入してくるとさらに盛り上がりそうです。
このあたりはiOS vs Androidのような、プラットフォーマーの覇権争いを想像してもらえると理解をしやすいです。
また、独自のブロックチェーンを開発するためには、高度な技術と知識が必要になるため個人よりも企業が開発している傾向です。
独自のブロックチェーンで開発された通貨
それでは独自のブロックチェーンで開発された、暗号資産(仮想通貨)についていくつかご紹介していきます。
イーサリアム(Ethereum)
現在、イーサリアムはビットコインに次いで2番目に時価総額が高い暗号資産(仮想通貨)です。
もともとはビットコインのブロックチェーン上に構築をしようと試みたものの、当時の財団から拒否をされたため、独自のブロックチェーンを開発して構築されたと言われています。
よく勘違いされるのですが、Ethereumがブロックチェーンを使ったプラットフォームの名称で、そこで使われる通貨がEtherイーサと呼ばれています。
しかし、国内では暗号資産(仮想通貨)を指す言葉として、イーサリアムを使用しているケースが多いため、イーサリアム=通貨の名称と考えている方もいるかと思います。
ですのでイーサリアムとイーサ、それぞれの意味を正確に理解しておきましょう。
ICOトークン(あとで説明あり)のほとんどはこのEthereum上で構築をされていて、ICOが盛り上がれば盛り上がるほど存在感を増していきます。
リスク(Lisk)
日本ではビットフライヤーで購入することができる通貨です。
Javascriptというプログラミング言語で開発されたブロックチェーンで有名です。サイドチェーンと呼ばれる、ブロックチェーンの処理を別のチェーンを使って処理する独自性のある仕組みを提供しています。
日本でも知名度の高い暗号資産(仮想通貨)の1つです。
暗号資産(仮想通貨)の種類2:他のブロックチェーンの上で実現する暗号資産(仮想通貨)
さきほど説明をしたように、プラットフォーム型のブロックチェーンは外部の開発者などに、プラットフォーム上で独自の通貨やアプリ、仕組みを開発することを目的としているものもあります。
この種類2は、種類1のブロックチェーン上で実現している暗号資産(仮想通貨)のことです。
例えば、
ビットコインのブロックチェーン上で構築されたと通貨として有名なのは、MonapartyやCounterPartyです。
イーサリアムのブロックチェーン上で構築されたと通貨として有名なのは、AugurやSTORJです。Augurは、日本のcoincheckでも取扱いがあったので知っている人も多いですね。
いわゆる草コインと呼ばれる通貨の大半やICOプロジェクトはイーサリアム上で作られていることが多いです。
NXTのブロックチェーン上で構築された通貨はWavesなどがあります。
Wavesは個人が独自のトークンを発行できるプラットフォームとしても利用されます。そのため、プラットフォーム上のプラットフォームという形で少し複雑に感じるかもしれません。
ここでは、『他の通貨のブロックチェーン上で構築されるコインがある』とだけ覚えておいてください。
暗号資産(仮想通貨)の種類3:ブロックチェーンを使わないアルトコイン
ブロックチェーン技術を使わない暗号資産(仮想通貨)も存在します。
ブロックチェーンではない別の技術で、暗号資産(仮想通貨)を構築している種類の通貨です。
パッと想像がつかないかもしれませんが、よくニュースやメディアでとりあげられるような暗号資産(仮想通貨)が実はブロックチェーン以外の技術で構築をされています。
ブロックチェーン以外の技術で開発された通貨
ブロックチェーンを用いない暗号資産(仮想通貨)を4種類ご紹介していきます。
リップルなど知名度の高い暗号資産(仮想通貨)も、こちらに分類されているのが特徴です。
Ripple(リップル)
ILP(Inter Ledger Protocol)と呼ばれる技術で実現している暗号資産(仮想通貨)です。
送金処理スピードが非常に早く、銀行間決済で活用されることが期待されている通貨ですが、ビットコインなどの通貨とそもそも違う技術で実現されているのです。
Stellar(ステラ)
リップルの弟分と呼ばれ、Rippleが法人向け決済に向けて特化している一方で、ステラは個人間での決済にフォーカスをして開発が進められています。
こちらもRippleと同じILPで構築されています。
IOTA(アイオタ)
アイオタはビットコインでよく問題視されている処理速度と拡張性を独自の先進的な仕組みで解決をしていて、その独自性で人気のある通貨です。
利用者が増えれば増えるほど、取引スピードが早くなる「DAG技術」で構築されています。
Nano(ナノ)
世界最大手の取引所Binanceで人気投票1位にもなった通貨です。もともとはRaiblocksという名称で流通していましたが、先日リブランディングをして名前がnanoに変わりました。
NanoもIOTAと同じDAG技術を使って、処理速度と拡張性を確保している通貨です。
Nanoは少し特殊で、DAGとブロックチェーンを併用するハイブリッド型の通貨として有名です。
種類別に考える、勝つための投資戦略
技術の棲み分けや暗号資産(仮想通貨)の分類がわかったところで、どうやって投資戦略をねっていくのが良いか考えてみました。
基本的には短期〜中期で、価格が上昇して儲けがでることをゴールにして、いくつかの戦略を説明していきます。
種類2から張って、種類1に向かう瞬間を狙う
種類2の通貨やICOプロジェクトは、知名度が低かったり、まだ資金力が足りなかったりなど、泣く泣く他のブロックチェーン上で仕組みや通貨を構築しているケースもあります。
例えば、エンタメ業界で利用される通貨「TRON」が代表例です。
もともとイーサリアム上で構築をされているTRONは、2017年末には時価総額の順位が100位前後だったノーマークの通貨でした。その後、2018年の1月に一気に時価総額が14位まで急上昇しました。
その背景にはさまざまありますが、2018年6月に『メインネット』と呼ばれる独自のブロックチェーンを開発する予定をしていることが人気の理由の1つです。
このように、『借り物のブロックチェーン』からリブランディングを経て、種類1『独自のブロックチェーン』の通貨に生まれ変わるステップがあり、その発表時やリリース時は価格が爆発的に上昇する傾向にあります。
大きく勝ちたいという人はこの『種類2』→『種類1』に生まれ変わる大ジャンプがありそうな通貨を狙いましょう。
注目が集まりやすい種類3は企業との提携狙い
種類3はユニークな技術であるほど、熱狂的なファンが多いです。
ある程度知名度が出ると、コミュニティができて注目が集まりやすい傾向にあります。
ブロックチェーン以外の技術で暗号資産(仮想通貨)の仕組みを実現するのは、そう簡単ではなく、次々に同じような通貨が出てくるものでもありません。
また、ブロックチェーン以外の技術は、実際に活用をされない限りは『絵に書いた餅』になりえる危険性が常にあります。
そんな種類3の通貨にとって、重要なニュースは企業との提携です。
特に種類3のような新しい技術を使った通貨は、大手企業との提携が発表されると一気に実用化への信頼が高まり価格が急上昇する傾向にあります。
種類3の通貨タイプは提携など、実用化の追い風になるニュースのタイミングを狙って投資をしましょう。
種類1は有名な通貨が多い。ポイントはユニークか、開発言語が簡単か
種類1の暗号資産(仮想通貨)を選ぶ時は、その通貨にしかない特徴があったり、開発言語が扱いやすかったり銘柄から選ぶのがポイントです。
それでは、更に詳しくご紹介していきます。
ユニークな特徴
種類1の場合は、技術や特徴が他の通貨に比べて特殊であることや、ユニークであることが投資先選択の1つの基準になります。
例えば、MoneroやZcach、Dashは『匿名化3兄弟』などと言われ、取引の匿名性が非常に高いため一部のコアなファンから人気の高い通貨です。
人気のプログラミング言語
また、利用しているプログラミング言語が一般的なことも人気の秘訣です。
先に説明をしたように種類1の通貨はプラットフォーム型の通貨であることが多いです。
プラットフォーム型の場合は、参画してくれる技術者やプロジェクトが多ければ多いほど、その存在価値が高くなります。
『iPhoneやAndroidで面白いアプリや便利なアプリがたくさんあるスマートフォンのほうが売れる』、という考え方と同じです。
そのため、よく注目されるのが対応しているプログラミング言語です。
例えばEthereumのプラットフォーム上では、Solidityという言語を使ってアプリを開発することができます。
それに比べてLiskではJavaScriptというウェブ開発をする人には非常に一般的な言語でアプリを開発できることで注目を集めました。
すでに開発者が多いプログラミング言語が使えるプラットフォームは、評価を受けやすい傾向にあることを覚えておいてください。
ブロックチェーンを基準にした種類の暗号資産(仮想通貨)を選ぶ
ここからはブロックチェーンを基準に暗号資産(仮想通貨)選んだ後に、何を確認すべきか解説していきます。
ブロックチェーン技術を搭載した暗号資産(仮想通貨)、そして非ブロックチェーン型の暗号資産(仮想通貨)など様々な種類を確認したら、暗号資産(仮想通貨)の価格とチャートについても注目です。
基軸通貨ビットコインの価格変動が影響を与えている
暗号資産(仮想通貨)をブロックチェーンで分けると3種類になりますが、投資においてはブロックチェーンだけで判断してはいけません。
なぜなら価格変動が、最終的に利益・損失を決めるからです。
そして暗号資産(仮想通貨)は基軸通貨として機能しているビットコインの価格変動に連動して、他の暗号資産(仮想通貨)も価格変動している傾向となっています。
イーサリアムやリップルは、ビットコインと異なるブロックチェーン技術・非ブロックチェーン技術で開発されているため、一見すると関連性がないように見えます。
しかし、暗号資産(仮想通貨)という大きなくくりで判断されているので、ビットコインの影響を受けやすい状態です。また、ビットコインは市場が大きいので、影響を与えやすい側面もあります。
ブロックチェーン技術で投資候補となる銘柄を選んだら、ビットコインの価格変動と似た動きになっていないか、価格の連動性についても確認しておきましょう。
ブロックチェーンの種類を解説
ここではブロックチェーンネットワーク自体の種類を3つご紹介していきます。
また、ポイントはブロックチェーン技術=暗号資産(仮想通貨)ではなく、ブロックチェーンという独立した技術としてあらゆる分野へ応用できる点を把握しておきましょう。
プライベートチェーン
プライベートチェーンとは、1つの組織内で取引承認を行うシステムのことで、パブリックチェーンなどよりも承認しやすいのが特徴です。
データ管理やセキュリティ性でメリットがあり、取引承認を行うために必要な権限の数も少なく済みます。そのため、社内システムの管理や金融機関など情報の機密性を高める必要がある場合に、プライベートチェーンが向いているといえるでしょう。
しかし、情報の透明性の面ではデメリットもあるので、ビットコインなどのように広く利用されることを目的としたシステムには合っていません。
パブリックチェーン
パブリックチェーンとは、プライベートチェーンとは反対のシステムで、いわゆるビットコインなど非中央集権方式・オープンな環境にて取引できるのが特徴です。
プライベートチェーンと異なり、管理者不在でシステムが稼働し、そのシステムを維持するのは各利用者となります。
たとえばビットコインなどブロックチェーン技術を用いた暗号資産(仮想通貨)は、各利用者の端末で分散処理しています。
メリットは公平性を保ちやすく、より多くの人に利用してもらいやすいところです。一方デメリットは、社内システムなど機密情報のやり取りには不向きでしょう。
コンソーシアムチェーン
コンソーシアムチェーンは、プライベートチェーンとパブリックチェーンの間のようなシステムで、承認を受けた組織・利用者同士で取引や管理を行います。
管理者は複数ですが不特定多数ではありません。そのため取引承認についても、特定の管理者達によって行われるのが特徴です。
ビットコインのように非中央集権ではないため、こちらのメリットを得られない側面もあります。しかし取引承認が早いため、数秒~数10秒で完了できるメリットもあるのです。
主に金融機関同士による決済システムの連携など、プライバシー保護や情報を外部へ公開してはいけないものの、いくつかのシステム間で処理の必要がある場面で役立ちます。
暗号資産(仮想通貨)のブロックチェーン技術とチャートの両面から分析する
暗号資産(仮想通貨)は数がたくさんあってわかりづらいですが、いくつか注目するポイントを絞ると通貨の良さや今後のストーリーが見えてきます。
色々な分類方法があるかとは思いますが、この記事を参考に投資する暗号資産(仮想通貨)の銘柄を選んでみましょう。
また、暗号資産(仮想通貨)投資をこれから始める方は、コインチェックもおすすめです。
初心者向けといえる取引ツールや、取扱い通貨11種類と国内取引所の中で豊富な所も魅力ですよ。
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