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仮想通貨Yearn Financeとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ

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DeFi関連の仮想通貨を買い、利息で大幅に儲けるといった投資スタイルが人気です。

とは言え、実際の利益率に関しては変動が激しく、初心者・上級者問わず、乗り換え→再変動→乗り換えと大きな手間があります。

仮想通貨Yearn Financeは、利益率の変動から自動的に最適なDeFi銘柄へ投資できるプラットフォームを提供しており、投資家から注目を集めました。

本記事では「仮想通貨Yearn Financeとは?」をテーマに、基本情報~最新情報に加え、今後の予想まで徹底解説でお届けします。

当記事で用いるチャートは高機能分析プラットフォーム「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するBinanceのYFI/USDTチャート・を用いて分析をしております。仮想通貨は1年365日を通して動く市場の為、執筆時点(2021年6月時点)での個人トレーダーによる分析となります。仮想通貨(暗号資産)取引に関しては余裕資金・自己判断で行いましょう。

仮想通貨Yearn Financeとは?

Yearn Financeはイールドファーミングのエンドユーザーに最適な投資プランを提供する、分散型アグリゲータプロトコルです。

DeFiの盛り上がりと共に、資産を貸し出して通貨の流動性を提供し、利息で儲けるイールドファーミングがにわかに注目されはじめ、多くのサービスが世に出始めました。

しかし各サービスで利益率が異なり、DeFi関連の仮想通貨で初心者が稼ぐのは難しいのが問題です。

そこでYearn FinanceはAAVE、Compound、dYdXなどの代表的なイールドファーミングサービスに自在に資金を移し替えるプロトコルを構築しました。

サービス内で利率が変動するたびに自動で利益を最大化できるサービスに資金を移すことで、最も効率的に利益を得ることが可能となります。

またYearn Financeは上限1000倍ものレバレッジをかけられる分散型取引所ytrade.finance、AAVEプロトコル用の自動精算エンジンyliquidate.finance、自動で稼働するマーケットメーカーyswap.exchangeなど、DeFiに関する幅広いサービスを網羅し、今後も拡大する方針です。

仮想通貨Yearn Financeに関する最新情報まとめ

  • 【2020年12月1日】DeFiの人気銘柄 Susiswapと提携
  • 【2021年2月21日】BedgerDAOとの提携
  • 【2021年5月1日】ユニークなイベントで仮想通貨界隈で話題に

仮想通貨Yearn Financeに関する最新情報をまとめました。

注目された仮想通貨Yearn Finance関連のニュースをピックアップすると上記の通りです。

Yearn Financeの提供するサービスを分かりやすくまとめると、レンディングによる利益率が高いプロジェクトへ、自動的に乗り換える仕組みを提供することです。

したがって、レンディングを提供するDeFi関連プロジェクトとの提携が、Yearn Financeの今後へ影響します。

2020年~2021年現在に掛け、DeFi関連プロジェクトとの提携や仮想通貨界隈で話題となった注目ニュースを詳しく見てみましょう。

DeFiの人気銘柄 Susiswapと提携

2020年12月1日、Yearn FinanceはSushiswapと提携する方針を明らかにしました。DeFiの盛り上がりと共に、流動性を確保して金利を稼ぐサービスが数多くしましたが、Sushiswapもそのひとつです。

SushiswapはUniswapから派生する形で生まれたDEXで、仮想通貨を預けることで独自トークンSUSHIを受け取ることができます。またUniswapからSushiswapへ流動性を移すために、Uniswapへ仮想通貨を預けた際に受け取れるトークンをSushiswapに預けることでも、SUSHIを受け取ることができます。

SushiswapはAMM(自動マーケットメーカー)の分野に力を入れており、今後のYearn Financeの発展と重なる部分が多いために提携を検討しました。Yearn FinanceはAMMに関しての知見を求め、Sushiswapはイールドファーミングやマーケットの拡大を求めています。

両者はYearn FinanceがSushiswapをサービスに組み込むほか、開発リソースを共有するなどの形で連携を模索しています。

BedgerDAOとの提携

2021年2月21日、Yearn FinanceはBedgerDAOとの提携を発表しました。両者は残高をYearn Financeに統合し、新しいプロトコルを構築する方針です。

BadgerDAOはイーサリアムのブロックチェーン上でビットコインの流動性を運用するサービスを提供するプロジェクトです。しかしBadgerDAOは収益の支払いを独自トークンの発行に依存しており、近い将来に枯渇することが予想されました。

そこでYearn Financeは知見を提供する形でBedgerDAOと提携しました。BedgerDAOはYearnの知見を活かしてトークンの支払いに依存しない、高利回りのイールドファーミングサービスを構築する方針です。

BadgerDAOはYearn Financeへの見返りとして、総額で2億5800万ドルにも登る開発者マイニングプログラムからYearn Financeへ資金を提供することを発表しています。Yearn Financeはハッキング被害に遭って資金を流出させたこともあり、安定した開発資金を常に求めているのです。

ユニークなイベントで仮想通貨界隈で話題に

2021年5月1日、仮想通貨Fantomの主要投資家のひとりであるHarry Yehが2021年10月15日にYearn Financeの開発者であるAndre Cronjeと@CryptoMessiahという人物がCryptocurrency International boxing matchと銘打たれたイベントで、ボクシングで争うことを発表しました。

Andre Cronjeと@CryptoMessiahはEminenceNFTを巡ってTwitterで論争を繰り広げており、@CryptoMessiahが実際に戦うことを提案し、Andre Cronjeが受け入れた形です。

Andre Cronjeはこのイベントを「最も奇妙な暗号会議」と称し、参加を認めています。このボクシングの試合の勝者には100万ドル相当の仮想通貨Fantomが送られ、慈善団体に寄付される予定となっています。

仮想通貨に関する論争がボクシングという物理的な形式で決められる例はこれまでにないものです。両者の試合にはUAE Warriorsというアラブ首長国連邦のプロモーターがついています。

仮想通貨Yearn Financeの将来性

Yearn Financeは将来的に、イールドファーミングサービスのゲートウェイとしいて機能することが想定されます。Yearn Financeの登場により新たなサービスの登場が促され、新たなサービスが出ることでYearn Financeが発展します。

Yearn FinanceのコアプロダクトはVaultsとEarnの2つです。

VaultsはUSDCやUSDTなどのステーブルコインやイーサリアム、トークン化されたビットコインなどを預けることで流動性を提供し、配当を受け取ることができるサービスです。

Vaultは市場に存在する投資サービスを用いて運用します。利益を最大化するためのリバランスや資産の移動などのサービスなども提供しており、Vaultsを利用することで最適化された分散投資を自動で行えます。

Earnは独自トークンに関するサービスです。Earnに資産を預けるとdYdX、AAVE、Compoundの3つのレンディングプロトコルを用い、最適に運用されます。3つのプロトコル間で最も金利の高いものに資金が移動する仕組みです。

仮想通貨Yearn Financeは希少価値が高い

Earnに資金を預けた人は、見返りとしてネイティブトークンであるYFIを受け取ることがdけいます。YFIはYearn Financeのガバナンストークンとして機能しており、保有者はYearn Financeの方針に関する投票を通して意思の表明が可能です。

Yearn Financeのエコシステムは、YFIトークンの保有者の投票によって決定された9人の利用者によって管理されます。保有者の過半数によって指示された提案は9人中6人以上に署名されることで実行される仕組みです。またYFIトークンの保有者はYearn Financeの手数料を集めたプールにアクセスすることもできます。

YFIトークンは流通量もわずか30000YFIと少なく、公開前のプレマインやプレセールも行われませんでした。Yearn Financeに流動性を提供しなければ手に入れることができないことから、Proof of liquidityとも言われます。

YFIトークンは他のサービスの利回りとして得られるyTokenとは異なり、ガバナンストークン以外の役割はありません。そのため「買わないで、稼ごう」と呼びかけられています。

仮想通貨Yearn Financeの価格推移と今後

YFT/USDT CHART
Yearn Finance/YFIの基本情報
Yearn Finance/YFTの価格¥4,340,295.06
一日の出来高¥42,818,000,591
マーケットドミナンス0.10%
市場ランキング61位
時価総額¥158,883,608,406
直近1年間の高値/安値¥10,263,892.92/¥81,227.38
最大供給36,666 YFI

※価格等の情報は2021年5月29日時点のCoinmarketcapより引用

仮想通貨Yearn Financeの価格推移に注目してい見ましょう。

Yearn Financeは「YFI(ワイエフアイ)」の名称で、海外の取引所なら大手取引所の全てに上場しています。

日本国内から仮想通貨Yearn Financeを購入する場合は、bitFlyerなど国内取引所からビットコインを送金、海外取引所BinanceでYFI/BTCを購入するといった流れです。

【世界最大】海外取引所Binananceの公式サイトへ

仮想通貨Yearn Financeは、全体の2割以上を「YFI/USDT」のペアによる取引が占めています。

前述した通り、3万YFI前後が現在の流通量であり、希少価値の高さから実は1年前のビットコインに相当する価格で取引されているのは驚きです。

本記事執筆時点は、ビットコインが大幅な下落による調整局面を迎える中、仮想通貨Yearn Financeは、日本円換算で400万円付近で推移しています。

仮想通貨の中で、60番目のドミナンスである市場規模を考えると、仮想通貨Yearn Financeは投資家にとって注目されている銘柄と言えるでしょう。

仮想通貨Yearn Financeは今後どうなる?

発行数量の希少価値や、1YFI約400万円の価格からして将来性は有望です。

とは言え、ビットコインやイーサリアムに比べて、市場規模の小さいこと。
DeFi銘柄があって成り立つ、仮想通貨Yearn Financeの仕組みから「割安で買って、少しでもリスクを下げる」の意識したい戦略になります。

仮想通貨Yearn Financeにおいて重要な、最新のYFI/USDTチャートを元にテクニカル分析から、今後の展開を予想してみました。

YFI/USDT予想YFI/USDT 日足

結論から申し上げますと「YFIを強気で買うのは、まだ早い」といった予想結果が得られました。

2021年5月は、ビットコインの下落に連動する形でYFI/USDTも大きな下落を迎えています。直近では、三角持ち合いを形成していおり、2020年~2021年上半期の安値水準まで到達する可能性が高いです。

YFI/USDTが日足で見せた下落は、過去のどの下落よりも規模が大きく、やはり数年単位の買い場まで落とすといった展開が考えられます。

節目となるのは、30000USDT、20000USDT、8800USDTの3つの価格帯です。

低い価格帯で止まるほど、過去の値動きの傾向を踏まえ「再上昇するときに、安値から爆発的に上がっていく」といった展開となる可能性が高いと考えられます。

したがって、法定通貨と同じ価値となるUSDT(テザー)を取引所に準備しておき、30000USDT、20000USDT、8800USDTと段階的に買い増しするといった取引戦略が良いでしょう。

やはり、長期的に見れば、仮想通貨Yearn Financeのプロジェクト進歩を見ても、数年以内に史上最高値は更新する見方が強いです。

仮想通貨Yearn Finance まとめ

今回は「仮想通貨Yearn Financeとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ」のテーマでした。

この記事のまとめると以下の通りです。

  • Yearn Financeは、投資プランを提供する、分散型アグリゲータプロトコル
  • Yearn Financeを使うことでDeFi銘柄の利益率を自動で最大化できる
  • 約30000YFIの流通量で希少価値が高い
  • 買い時はまだ、ただし一瞬で回復する可能性があるのでUSDTの準備が理想
  • DeFiプロジェクトとの提携が進んでおり、長期的には将来への期待が高い

仮想通貨Yearn Financeは、名前の通りに分散型金融、レンディングによる仮想通貨への長期投資と一緒に注目すべきです。

2020年から2021年初の急騰は、やはり分散型金融と下支えのイーサリアムがけん引していました。

分散型金融は、今後も発展の見込みがあり、再び多くの投資家が資金を投入するでしょう。

仮想通貨Yearn Financeは、分散型金融へ投資する人々にとって、利益率を自動で最大化できるメリットがありますから、今後のユーザー増加と価格推移に注目です。

 

 

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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