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仮想通貨xDaiとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ

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仮想通貨には、ステーブルコインと言われる「法定通貨と同じ価値になる設計の通貨」があります。

xDAIは、仮想通貨DAIのプラットフォームで作成されたステーブルコインです。
しかし、xDAIはDAIと同じ価値になる設計のため、仮想通貨で仮想通貨の価値を示す?と混乱していしまいます。

実は、xDAIの開発意図は画期的であり、遅延を原因に決済・送金の問題を抱える仮想通貨を改善できる期待が高いです。

本記事では「仮想通貨xDAIとは?」をテーマに、基本情報から最新の情報まで徹底的にまとめました。

当記事で用いるチャートは高機能分析プラットフォーム「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するPOLONIEXのSTAKE/USDTチャート・を用いて分析をしております。仮想通貨は1年365日を通して動く市場の為、執筆時点(2021年6月時点)での個人トレーダーによる分析となります。仮想通貨(暗号資産)取引に関しては余裕資金・自己判断で行いましょう。

仮想通貨xDaiとは?

xDAI/STAKEの基本情報
xDAI/STAKEの価格¥1224.25
一日の出来高¥176,055,594
マーケットドミナンス0.00%
市場ランキング385位
時価総額¥7,103,138,649.49
直近1年間の高値/安値¥4684.40/¥134.70
最大供給8,537,500STAKE

※価格等の情報は2021年06月20日時点のCoinMaketcapより引用

xDAIは仮想通貨DAIのステーブルコインとして開発された仮想通貨です。DAIはドルとのステーブルコインであるため、1STAKE=1DAI=1ドルとなります。

xDAIはDAIを利用する際のネックであるEthereumのブロックチェーンの送金遅れなどの問題を解決する目的で開発されました。

独自のxDAI Chain上でネイティブトークンとして発行されます。

Ethereumではトランザクションの増加に伴い、ときに送金に10分もかかるときがありました。

xDAI ChainはEthereumやBinance Smart Chainのサイドチェーンとして機能し、xDAIを介してDAIを高速送金することが可能です。またOmniBridgeというものを利用してシームレスにトークンを送り合うこともできます。

xDAIはドルと間接的にペッグさせることで価格が安定しているうえ高速・低手数料の送金ができるため、将来的にはDeFiでの応用が期待されます。xDAIエコシステムには現時点で20種類以上の仮想通貨が連携を表明しており、今後も拡大するかもしれません。

特定の通貨と同じ価値に設計された仮想通貨を「ステーブルコイン(ペッグ通貨)」と言います。少し難しく聞こえますが、ようするにxDAI=DAI=USDの全ては等価値です。同じ価値をやり取りするのに、1つの仮想通貨だと集中的に負荷がかかります。あえて、xDAIを使うことで高速に処理ができる様になりました。

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仮想通貨「DAI(ダイ)」とは?資金避難先として購入するステーブルコイン

仮想通貨xDAIに関する最新情報

リリース日概要情報ソース
2021年3月8日株式会社JPYCがxDAIに対応を発表https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000054018.html
2021年3月25日仮想通貨OrchidがxDAIと統合が発表
2021年4月6日仮想通貨Chainlinkと統合が発表

仮想通貨xDAIに関する最新情報をまとめました。

前述した通り、xDAIの用途は高速処理能力を生かした送金、決済手段です。
したがって、決済サービスや他の仮想通貨プラットフォームにxDAIが導入されていくのがxDAIにとって好材料となります。

2021年3月から4月にかけては、他の仮想通貨プラットフォームとの提携が立て続けに行われ、xDAIの流動性が高まったと言えるでしょう。

株式会社JPYCがxDAIに対応を発表

2021年3月8日、仮想通貨JPYCを発行・管理する日本暗号資産市場株式会社はJPYCがxDAIおよびPolygonに対応したことを発表しました。

JPYCは日本で初となる日本円と価値を連動させたステーブルコインです。日本円やBitcoin、Ethereumを支払うことで同価値の日本円と価格を連動させたJPYCが発行される、前払い式を採用しています。仮想通貨による決済を普及させる目的で発行され、Amazonの支払い手段として使うことができます。

JPYCはERC20を利用してEthereumのブロックチェーン上に発行されます。そのためEthereumの送金の遅延や送金手数料の高騰がネックとなっていました。そこでスケーリングソリューションとしてxDAIとPolygonに対応したのです。

xDAIにはそれ以前から仮想通貨愛好家の手によって非公式にJPYCがブリッジされていました。公式に対応することでより利用の拡大が期待されるでしょう。

仮想通貨OrchidがxDAIと統合が発表

2021年3月25日、仮想通貨OrchidはxDAIとの統合を発表しました。Orchidは従来の月額料金制、無料のVPNのビジネスモデルの問題点を解決するためにブロックチェーン技術を活用し、従量課金制の分散型VPNサービスを提供しています。

サービス公開当初、OrchidはEthereumのブロックチェーン上に構築されていました。しかしGAS代の高騰によってサービスの価格に影響を及ぼしていました。そこで手数料の高騰を避けるためにxDAIとの統合を決めています。

この統合によってOrchidはiOS・MacOS上でVPNサービスを提供できるようになりました。アプリ内でアカウントを作成し、クレジットカードで支払いをするだけでxDAIのサポートを受けることで1GBあたり0.06ドルというマイクロペイメントを実現しています。

またOrchidはアプリ内購入を通じてアカウントを作るだけでウォレットなどを用意せずにブロックチェーンベースのサービスを受けられる、初となるコンシューマーアプリとなっています。

仮想通貨Chainlinkと統合が発表

2021年4月6日、仮想通貨ChainlinkはxDAIとの統合を発表しました。Chainlinkはスマートコントラクトに対してブロックチェーン外のデータを提供し、オンチェーンとオフチェーンをつなぐオラクルという機能を提供するプラットフォームです。

Chainlinkの提供するChainlink PriceFeedsによってxDAI Chain外の市場価格データを安全に取り入れることが可能となり、それ以前には開発が困難だったデータと連動する形式の金融アプリを導入できます。

この統合はxDAIのバリデーターのひとつであるProtofireがソリューションの開発を進め、Chainlinkの主催するChainlink CommunityGrantによって助成金を受け取って完成させました。xDAIは正確な外部市場データを受け取れる一方、Chainlinkも安定した高スケーリングのスマートコントラクトを利用してよりエコシステムを加速させるメリットを有しています。

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【ミドルウェア】Chainlink/LINKとは?将来性・購入方法

仮想通貨xDAIの将来性

xDAIはEthereumのスマートコントラクトプラットフォームとしてのネックとなっていたスケーラビリティ問題を解決するためのソリューションとしてニーズを得ることが期待できるでしょう。

しかし、同様のソリューションは数多くあります。解決策としてはxDAIも採用するサイドチェーンのほかにセカンドレイヤーやオンチェーンスケーリングなどもあるほか、イーサリアム自体もイーサリアム2.0というアップデートを進めており、差別化が必要です。

xDAIは既にEthereumをベースにドルのステーブルコインであるDAIがベースとして存在します。ステーブルコインは価格が安定しているため、一般企業や決済への普及のハードルが低く、支払いにEthereumも必要ありません。新たなユースケースの開拓も見込めるでしょう。

またxDAIはEthereumのほかにBinance Smart Chainのサイドチェーンとしても機能しています。両者のエコシステムをつなぐブリッジとしても存在感を示し、エコシステムの成長に寄与するでしょう。

コンセンサスアルゴリズムがxDAIの特徴

xDAIの高速・低手数料の送金を支えているのは、独自のブロックチェーンであるxDAI ChainのコンセンサスアルゴリズムであるPoA(Proof of Authority)です。

PoAは限られたノードがトランザクションの承認作業を行うコンセンサスアルゴリズムです。PoWやPoSと異なり、承認権限を持つノードの選出を行う必要がないためトランザクションの処理を高速で行うことができます。現在はDAIの開発チームであるMakerDAOをはじめとする4つのバリデーターが承認作業を行う権限を有しています。

従来の仕組みと異なり、分散性は損なわれますがxDAIにはDAIで築いた信用があるためセキュリティの信頼性はある程度確保されるでしょう。またバリデーターという形で管理者が明確に示されているため、ブロックチェーンへの理解が進んでいない一般企業であってもxDAIを導入するハードルが低くなることも期待できます。

次世代の分散型ネットワークと現在の中央集権型のネットワークの長所を両立させた仕組みを導入しているのも、xDAIの強みと言えるでしょう。

仮想通貨xDAIの価格推移「USDTと入れ替わる?」

仮想通貨xDAIは、DAIのステーブルコインなので実質米ドルと同じ価値と言えます。

しかし、米ドルと同じ価値という意味では「USDT(テザー)」が現在の仮想通貨では主流です。仮想通貨xDAIは、USDTとのペアで多くの取引が行われており、価格推移からは興味深い動きも見えてきます。

xdai-usdt-futureSTAKE/USDT(xDAIとUSDTのペア)では、STAKE高・USDT安の価格推移が起きており、同じ米ドルのステーブルコインでもSTAKEの価値が高いです。

前述した通り、実質米ドルとSTAKEは同じ価値となり、USDTも同じく米ドルと価値が等しくなります。

しかし、STAKE/USDTのペアでは相対的に見て、USDTの価値がSTAKEより低い。

価格推移からは、米ドルのステーブルコインとしてSTAKEを支持する投資家動きが見えており、今後のシェアを拡大していく期待が持てるでしょう。

実際に、最新情報でもお届けしました「2021年4月6日、仮想通貨ChainlinkはxDAIとの統合」以降を高値に、STAKE高傾向が進んでいる状況です。

仮想通貨xDAIとは? まとめ

今回は「仮想通貨xDaiとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ」のテーマでした。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 仮想通貨xDAIとは、DAIのステーブルコインであり、実質米ドルとも等価値になる
  • DAIのEtheriumに依存した、送金・決済遅延が問題をxDAIが解決する
  • PoAのコンセンサスアルゴリズムによってxDAIのトランザクション処理は早い
  • 株式会社JPYC・Orchild・ChainlinkがxDAIに対応した
  • 現在の米ドルステーブルコイン主流はUSDTだか、STAKE高の動きが見られている

xDAI自体は、仮想通貨DAIの送金と決済を支えるステーブルコインとしての役割を担っています。

そのため、xDAI自体の価格変動から投資利益を得られるといった考えには至りません。
とは言え、同じ米ドルステーブルコインのUSDTにて取引がされており、xDAIへ支持が集まる動きが見えました。

日本国内から利用できる取引所にSTAKE/USDTの取り扱いはありませんが、今後、Binanceやアルトコインに強いGMOコインに上場すれば、投機筋から人気を集めそうです。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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