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仮想通貨Viberateとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ

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Viberateとは、音楽イベントを開催したいアーティストとイベンター、アーティストの情報を知りたいファンなど「音楽業界で人を繋ぐ」プロジェクトです。

仮想通貨の技術を取り入れ、ERC20規格のトークン「VIB」も発行しました。

本記事では、仮想通貨「Viberateとは?」をテーマに基本~最新情報、価格推移から今後の予想まで徹底解説をお届けします。

当記事で用いるチャートは高機能分析プラットフォーム「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するBinanceのVIB/BTCチャート・を用いて分析をしております。仮想通貨は1年365日を通して動く市場の為、執筆時点(2021年8月時点)での個人トレーダーによる分析となります。仮想通貨(暗号資産)取引に関しては余裕資金・自己判断で行いましょう。

仮想通貨Viberateとは?

Viberateとは、アーティストとイベントの主催者、音楽ファンといった、音楽業界に関わるすべての人を包括的にカバーできるプラットフォームを提供するプロジェクトです。

イベントの主催者には世界中の30万人を超えるアーティストに関するデータベースを提供します。このデータベースではアーティストごとにFacebookやTwitterといったSNSのフォロワー数やSpotifyやYouTubeの再生数などが参照でき、人気や影響力などを客観的に分析可能です。アーティストはViberateに登録することで直接代理店やイベンターとコンタクトを取ることができます。

音楽ファンはViberateでジャンルやアーティストを使って検索することで、次のライブの日程などを調べることができます。Viberateは世界中9万の会場と50万以上のライブを網羅しており、次のライブを逃すことはありません。またViberateはチケットやグッズの販売なども行っており、検索から予約、物販までをワンストップで楽しむことができます。

仮想通貨Viberate(VIB)に関する最新情報まとめ

リリース日概要情報ソース
2021年4月22日世界初となるライブギグNFTの発行
2021年5月20日Winter Music Conferenceのワークショップ
2021年7月21日Travala.comがViberateの統合を発表

2021年上半期を中心にViberateは、積極的に新しい動きやユースケースの拡大へ向けた動きを見せてきました。

年度初めには、話題のNFTを音楽業界で初めて発行し、ワークショップの開催などViberateが行う音楽業界への新しい試みは注目を集めています。

それでは、2021年上半期Viberateに関する最新情報を見てみましょう。

世界初となるライブギグNFTの発行

2021年4月22日、Viberateは世界初となるライブギグNFTの発行を発表しました。NFTは現在多くの分野で発行されていますが、音楽業界ではまだ盛んになっていませんでした。既にSpotifyなどのサービスがあり、楽曲をNFTにする必要性が薄いのです。

そこでViberateはライブギグの参加権をNFTにするライブギグNFTを発行しました。現状、ブロックチェーン技術を使ったチケットの販売には手数料の問題があります。Ethereumなどのブロックチェーンを利用すると手数料が高騰し、チケットの料金が高くなってしまいます。そこでライブそのものをNFTにすることを考えたのです。

Viberateは2021年4月29日にデジタルアセットのマーケットプレイスであるBlockpartyと提携し、Viberateの創設者でありテクノDJでもあるUMEKのライブギグNFT、ライブストリームNFTを発行しました。ライブギグNFTは10000ドル、ライブストリームNFTは3500ドルで販売されています。

Winter Music Conferenceのワークショップ

2021年5月20日、Viberateの共同創設者であるVasja VeberとUMEKがWinter Music Conferenceのワークショップを開きました。

Winter Music Conferenceは毎年3月にアメリカ・マイアミで開かれる音楽イベントです。エレクトロニックダンスミュージックのアーティストやDJ、音楽レーベルの代表者、プロヂューサーやプロモーターなどが集まり、セミナーなどを行います。アメリカ以外にも世界中から音楽関係者が集まる、国際的なイベントです。

残念ながら2021年のWinter Music Conferenceは中止となりました。しかしバーチャルでカンファレンスが行われ、Viberateはそこでワークショップを開いています。題名は「Strength in Numbers: How to Use Viberate Analytics to Understand the Music Industry」というものです。Viberateが提供する分析サービスやデータを活用する方法について説明をしました。

Travala.comがViberateの統合を発表

2021年7月21日、Travala.comがViberateの統合を発表しました。

Travala.comはブロックチェーン技術を活用したオンライン旅行代理店です。ネイティブトークンであるAVAトークンをはじめとする数多くの仮想通貨で、世界中の宿泊施設などを予約することができます。

この統合により、ViberateのネイティブトークンであるVIBトークンを使ってTravala.comの提供するサービスの決済が可能となりました。更にViberateの社内出張もTravala.comが利用される予定です。

Viberateはライブのチケットの予約やアーティストのグッズの購入などができます。しかしライブに行くまでの航空券や宿泊施設の予約まではカバーできませんでした。Travala.comと統合することでライブの予約から移動手段までを同じトークンで購入でき、エコシステムの拡大が期待できます。より音楽好きにとって魅力的なプロジェクトとなっています。

またViberateはBinance Payにも統合されました。小売店の決済などにもVIBトークンが利用可能になり、ユースケースが増えています。

仮想通貨Viberateの将来性

Viberateの将来性は高いでしょう。従来、イベントの主催者とアーティストを結びつけるサービスとアーティストについて分析するサービス、チケットやグッズを販売するサービスなどは別々に存在していました。

Viberateはそれらのサービスをひとまとめにする、唯一のプラットフォームです。音楽業界でビジネスをする場合は多くのサービスに登録する必要がありましたが、Viberateさえあればマッチングからライブの手配までをワンストップで行えます。数々の仲介業者を利用する必要がないため、費用を削減できます。

また音楽ファンにとってもViberateは魅力的です。チケット代理店などを挟まないため、手数料を削減して安価にチケットを購入することができます。Viberateは世界中のあらゆるジャンルのアーティストやライブを網羅しているため、希望するチケットを確実に予約することができるでしょう。

現状、Viberateは特定の国などにターゲットを設定せず、幅広くサービスを展開しています。まずどこかの国で確かな需要を獲得すれば、一気にエコシステムの拡大を期待できるでしょう。

ネイティブトークン「VIB」

Viberateのプラットフォームにおいて、中心的な役割を果たすのがViberateのネイティブトークンであるVIBトークンです。VIBトークンはERC20を利用して開発されています。そのためERC20に対応したウォレットなどで管理が可能です。

Viberateのプラットフォーム内でチケットやグッズを購入するための代金としてVIBトークンは利用されています。またViberateが提供するNFTを発行するためにもVIBトークンをスマートコントラクトにロックしなくてはなりません。

加えてプラットフォームに貢献した利用者への報酬としても利用されます。例えば別の利用者を招待したり、プラットフォーム内のキュレーションに新たな情報を追加したりすると、報酬としてVIBトークンが支払われます。Viberateでは自動でデータを集める機能はありませんが、インセンティブを用意することでプラットフォームの拡大を実現しているのです。

仮想通貨Viberate(VIB)の価格推移と今後

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Viberate/VIBの基本情報
Viberate/VIBの価格¥3.69
一日の出来高¥126,431,726
マーケットドミナンス0.00%
市場ランキング993位
時価総額¥723,742,453.20
直近1年間の高値/安値¥20.51/¥1.21
最大供給データなし

※価格等の情報は2021年07月31日時点のCoinmarketcapより引用

ViberateのネイティブトークンVIBは、大手取引所Binace(バイナンス)に上場しています。仮想通貨の出来高では、1000位前後のマイナー銘柄であり、日本国内の取引所には未上場です。

VIBの取引シェアは、2021年の仮想通貨業界としては珍しく、BinanceのBTC建てが全体の6割、ETH建てが2割とUSDTによる取引が少ない特徴があります

価格推移としては、上場以来の下降トレンドが続いており、対法定通貨のビットコイン価格とは逆相関の形で推移しています。

【VIB上場済】Binance(バイナンス)の公式サイトはコチラ

下降トレンド発生中、投機的な側面が強い

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VIB/BTCチャートでは、長期的な下降トレンドが続いています。ビットコイン価格が長期的な上昇トレンドであり、逆相関しやすいVIB/BTCは反対に下がり続けている印象です。

下がり続けているから、VIB/BTCに魅力がない?と考えてしまいますが、実は投機的な見方では魅力があります。

画像のVIB/BTCチャートでは、出来高の増加を伴い、一時的に急騰急落をVIB/BTCは何度か起こしてきました。

瞬間的に7倍ほどの価格となるケースもあり、上手く取引に活用できれば、かなり投機としては魅力的です。

仮想通貨Viberateとは? まとめ

今回は「仮想通貨Viberateとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ」のテーマでした。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • Viberateは、音楽業界に関わる全ての人を包括的につなぐプロジェクト
  • アーティスト・ファン・イベンター・プロモーターの全てを繋ぐことで、新しいユースケースが誕生する
  • 音楽業界では初となるNFTの発行をViberateは行った
  • ワークショップの開催やTravala.comとの統合で通貨としての役割も担うなど積極的な活動
  • 投資先としては難しいが、VIB/BTCは瞬間的に7倍の価格になるなど投機的に魅力がある

Viberateの様な、アーティストとファンを繋ぐプロジェクトは、他にもありました。ただし、音楽業界へと明確に的を絞ったのはVirateが初と言えるでしょう。

他にも既存サービスとの競合する可能性から、手を出されなかった初となる音楽業界のNFTを発行するといった動きが注目されています。

挑戦的な姿勢から、Viberateの今後に期待です。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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