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ペトロ(petro)を購入。取引所選びから、買い方、特徴まで解説

ペトロのロゴ
この記事を読んでほしい人
✔ ペトロを購入しようと思っている方
✔ ペトロの購入方法がわからない方
✔ ペトロの特徴を調べている方

ペトロ(petro)はベネズエラ政府が発行している暗号資産(仮想通貨)です。国が発行すると注目を集めたペトロですが、発行元であるベネズエラ経済の状況に価格が左右される特徴も持っています。

日本ではまだマイナーな暗号資産(仮想通貨)のため、どこで買えるのか、どうやって購入すればよいのかわかりにくいですよね

そこで今回は、ペトロ(petro)の購入方法、特徴や将来性について、解説していきましょう。

この記事の要約
  • ペトロはベネズエラ政府が発行する暗号資産(仮想通貨)
  • ペトロは、海外取引所で購入する
  • ペトロの今後の展望や将来性は現時点では厳しい予測
  • ペトロはベネズエラ産原油の1バレルの価格と同価格に設定されている

こちらの記事もおすすめ!:暗号資産(仮想通貨)取引所ランキング最新版。手数料無料という罠に注意

ペトロ(petro/PTR)の購入方法・買い方

ペトロを購入するには、現在は海外の暗号資産(仮想通貨)取引所を利用するしかありません。

ベネズエラ政府が発行しているということで、金融機関で購入できるのかと考える人もいるようですが、ペトロは暗号資産(仮想通貨)ですので、購入は暗号資産(仮想通貨)取引所以外ではできません

また、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、ペトロを取り扱っていません。そのため、ペトロ購入には、まずはペトロの取り扱いを行なっている海外取引所への登録が必要です。

登録後、国内取引所でBTCを購入し、ペトロを取り扱っている海外取引所にBTCを送金し、ペトロを購入するという流れになります。

ステップ1:国内取引所でビットコイン購入

今回は、ビットコインでペトロを購入する方法を解説します。

まずはビットコインを国内取引所で日本円で購入します。

この際、ペトロ購入に使用するビットコインのみ購入するのではなく、海外取引所に送金する際に利用する、送金手数料分のビットコインも買っておいてください。

ビットコインを購入するのであれば、手数料無料のGMOコインがおすすめ。

ステップ2:送金して海外取引所で購入

国内取引所でBTCを購入後、ペトロが購入できる海外取引所にBTCを送金します。

当たり前ですが、この時にはすでに、ペトロを購入できる海外取引所のアカウント開設は完了させておかなければなりません。

BTCを送金後、海外取引所のアカウントにBTCが反映されると、ペトロの購入が可能になります。

海外取引所を利用する際には、日本語が表示されませんので、グーグル翻訳などを利用して取引を行うとスムーズにいくはずです。

現在、ペトロを購入できる海外取引所は6箇所ほどあります。

ペトロが購入できる海外取引所について、詳しく解説していきましょう。

ペトロ(petro)が購入できる取引所一覧とおすすめ3選

  • Cave Blockchain
  • Bancar
  • Cryptia
  • Amberes Coin
  • Afx Trade
  • Criptolago

(1)Cave Blockchain

Cave Blockchainベネズエラの首都カラカスに本拠地を置く暗号資産(仮想通貨)取引所です。

ページを確認すると、ペトロが購入できることが記載されており、ベネズエラの取引所でもあることから、ペトロの普及を考えるベネズエラ政府の支援を受けている可能性もあります。

日本語には対応していませんので、翻訳ソフトを利用しながら、登録、購入を行なっていきましょう。

(2)Bancar

Bancarベネズエラに存在する暗号資産(仮想通貨)取引所です。ベネズエラの暗号資産(仮想通貨)取引所ということで、メジャーな取引所ではない点で、取引には不安がつきまとうと思います。

Bancarのサイトも、日本語には対応していませんが、翻訳ソフトを使用し、口座開設のヘルプを確認すると、細かい部分も記載してありますので、そこまで迷うことはないでしょう。

取引の流れを示す図には、様々な法定通貨が使用できる旨が記されていますが、その中に¥の記号も含まれていますので、日本からの取引もあるのかもしれません。

(3)Cryptia

Cryptiaベネズエラに存在する暗号資産(仮想通貨)取引所です。取り扱い通貨は6種類で、BTC、ETH、XRP、DASH、LTC、PETROの6種類を購入できます。

日本でメジャーのアルトコインの購入もでき、ペトロも購入できる取引所ですので、幅広く取引を行いたい場合にはおすすめできる取引所といえるでしょう。

定期的に電子レターを配布してもいますので、気になる方は、ペトロ購入前に、電子レターを購読して、購入か否かを検討してもいいのかもしれません。

ペトロ(petro)から日本円への換金方法

ペトロを購入後、売買を繰り返し、損益が出た段階で日本円に換金するには、まず一度ペトロを全て売却し、BTCに換金する必要があります。

ペトロ購入時と同様、海外取引所では直接日本円への換金は不可能です。

まず、ペトロをBTCに換金し、その後、国内取引所にBTCを送金します。

国内取引所にBTCが着金したことを確認後、日本円に換金するという流れです。

国内取引所はGMOコインがおすすめです。

GMOコイン
取扱暗号資産ビットコイン
イーサリアム
リップル
ライトコイン
ビットコインキャッシュ
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ベーシック・アテンション・トークン
オエムジー
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ペトロ(petro)の基本情報

ペトロはベネズエラ政府が発行する世界初の暗号資産(仮想通貨)です。国家が主導して暗号資産(仮想通貨)を発行というのは前例がありません。

ベネズエラ政府がペトロを発行した理由は、ベネズエラが抱える深刻な金融危機にあります。

ベネズエラでは、政治状況が安定せず、法定通貨であるボリバルが大暴落に陥りました。大暴落により、ボリバルの価値はなくなり、ベネズエラではハイパーインフレが発生します。

ベネズエラ政府は、この事態を打開するために、信頼性のある新通貨として暗号資産(仮想通貨)であるペドロを発行、導入を試みているという状態です。

通貨名ペトロ
略号PTR
開発者/創設者ベネズエラ政府
取引開始日2018年2月20日
発行枚数上限1億ペトロ
時価総額不明
コンセンサスアルゴリズム不明
公式サイトhttps://petro.gob.ve/en/
ホワイトペーパーWhitepaper_Petro_es.pdf
フォーラム不明

ペトロ(petro)の特徴(メリット・デメリット)

暗号資産(仮想通貨)ペトロは、法治国家が発行という極めてレアな暗号資産(仮想通貨)です。基本的に暗号資産(仮想通貨)は、何かしらの特徴や意味を持って発行されています。

ペトロという暗号資産(仮想通貨)を購入する前に、このペトロという暗号資産(仮想通貨)の特徴を把握しておきましょう。

特徴1:国家が発行する暗号資産(仮想通貨)

何度も述べている通り、ペトロは国が発行する初めての暗号資産(仮想通貨)です。発行元はベネズエラ潤沢な石油資源を持つ国です。

ベネズエラ政府がペトロを発行した理由は、冒頭でも述べたように、経済状況がおもわしくなく、法定通貨である「ボリバル」が大暴落しているからです。

暴落により、ボリバルの価値は急降下、ハイパーインフレがベネズエラを襲っています。この状況を打開すべく、信用性のある新たな通貨として誕生したのが、このペトロです。

特徴2:ペトロの価格はベネズエラ産原油価格に基づく

基本的に通貨は、国の信用度によって価値が決まります。ベネズエラは法定通貨が暴落していることでもわかるように、国の信用度は低い状態です。

ペトロはベネズエラ産原油価格を価値の裏付けとしており、ベネズエラ産原油の価格変動により、価値が上下するという仕組みがとられています。

特徴3:ベネズエラの経済状況に左右される

BTCをはじめとする暗号資産(仮想通貨)の価値は、ブロックチェーン技術の信用性や、それに期待する人たちの需要と供給のバランスで決められます。

しかし、ペトロは国家であるベネズエラが発行、管理する暗号資産(仮想通貨)ですので、ブロックチェーン技術の進展よりも、ベネズエラ経済の状況で価値が変わってしまいます。

最悪の場合、いきなり価値がゼロになることも否定できません。

ペトロ(petro)の価格推移・チャート・最新価格

暗号資産(仮想通貨)ペトロについてですが、残念ながら信ぴょう性の高いチャートは存在しません。

現在、ペトロのチャートを探すと、ペトロダラーズ(XPD)のチャートが表示されますが、これは全く別の暗号資産(仮想通貨)ですので注意が必要です。

ペトロの価格ですが、ペトロはベネズエラ産原油の1バレルの価格と同価格に設定されています。そのため、2018年の時点で、1ペトロ=約60ドルです。

ペトロ(petro)の今後と将来性

ペトロの今後の展望や将来性ですが、現時点では厳しい予測が多く出ています。

国が発行するという、初めての取り組みで注目を集めたペトロですが、発行元であるベネズエラ自体が財政破綻する可能性があります。

そうなった場合、ペトロの価値を担保することができませんので、ペトロはただの電子ゴミになってしまう可能性も否定できません。

また、ペトロのホワイトペーパーによると、ペトロのICOで取得した資金で、ペトロの裏付けとなる石油採掘を行うとしていますが、ICO後も、石油採掘の動きはありません

一説には、国を挙げた壮大な外貨獲得の詐欺ともいわれており、今後の動きが注目されています。

【2018年~2021年】ベネズエラ政府とペトロの動き

ペトロはベネズエラ政府が主導する中央集権型の仮想通貨です。

したがって、将来性を見るなら「仮想通貨に関するベネズエラ政府の動き」に注目すべきでしょう。

結論から言うと、ベネズエラ政府は仮想通貨ペトロを含め、暗号資産に対して自国の経済回復を期待している印象が受けられます。

一方で、政府の働きかけに逆行し、市民は仮想通貨ペトロより法定通貨ボリバルが求めらている状況です。

【2018年】ペトロはICOで巨額の資金調達

仮想通貨ペトロはベネズエラ政府により、2018年にICO(イニシャル・コイン・オファリング)で33億ドル(当時で約3650億円)という巨額の資金調達に成功しました。

2018年を振り返ると、ビットコイン価格が大きく下がり、暗号資産投資家は新しいチャンスを探しICOに特に注目を集めました。

政府機関が発行する仮想通貨は、当時としても珍しく、ベネズエラの経済危機を加味しても買いたい投資家は多かったのでしょう。

【2019年】無料で配布、ベネズエラ大統領のペトロ促進

2019年12月、ベネズエラの大統領は公務員・退職者・軍人に対し、休暇シーズンのボーナスに時価30ドル相当のペトロを無料配布すると発表。
(仮想通貨の無料配布=エアドロップ)

エアドロップを受けるに当たり、政府公式のウォレット「ペトロアップ」のアカウント作成が必要でした。

平たく言うと、無料で貰える通貨に条件を付け、ウォレットを市民に利用させるのが狙いでしょう。

しかし、残念ながら多くの企業がペトロの無料配布を受け付けず、根本的な課題であるベネズエラ経済危機に効果はありませんでした。

【2020年】仮想通貨ペトロの普及と米国との対立

ベネズエラの原油が裏付けとなる仮想通貨ペトロですが、2020年にはガソリンスタンドでの決済手段として全体の約15%がペトロによる支払いになったと報道がありました。

ご存じの通り、日本国内においても仮想通貨決済を見る事がない現状に対し、素晴らしい普及率です。

ペトロ普及のキッカケもやはりベネズエラ政府が主導しており、ペトロ決済によるガソリン価格の割引が大きな要因になります。

一方で、ベネズエラ政府と米国政府の対立により、ベネズエラ政府の仮想通貨部門最高責任者ラミレス・カマチョ氏が最重要指定手配にリストアップされる事件が発生。

前大統領トランプ氏は、米国民が2018年のペトロICO参加禁止を大統領令で行っており、ラミレス氏に関する情報提供者には最大500万ドルの懸賞金が掛けられました。

【2021年】ペトロは決済手段として用いられていない

ベネズエラ政府の過去3年間のペトロ推進もむなしく、決済手段としてペトロは用いられていないのが現状の様です。

ベネズエラ政府は、他の仮想通貨(暗号資産)に対して、寛容な方針をとっています。

大型ショッピングモールなどで、ビットコインやイーサリアムと王道の仮想通貨が決済手段として流通し始めている状況です。

ペトロ推進計画は事実上、打ち止めとなったと予想されます。

ベネズエラ政府の情報を見ると、昨年11月にはビットコインのマイニング施設を設立し、仮想通貨取引所の立ち上げが理由です。ペトロより、ビットコインを推進する方向性に変わった印象を受けます。

ペトロ(petro)の購入方法まとめ

 

この記事のまとめ
  • ペトロはベネズエラ政府が発行する暗号資産(仮想通貨)
  • ペトロは、海外取引所で購入する
  • ペトロの今後の展望や将来性は現時点では厳しい予測
  • ペトロはベネズエラ産原油の1バレルの価格と同価格に設定されている

暗号資産(仮想通貨)ペトロの購入方法をまとめます。

ペトロの購入を検討している場合、まずは国内取引所で BTCを購入。その後、上記で紹介した海外取引所に登録、その後、BTCを送金してペトロを購入します。

現段階では、ペトロには厳しい意見が多いです。

しかし、今後ペトロが成功を収めた場合、他の発展途上国でも追随する動きが出る可能性もあります。そうなった場合、ペトロの価値も見直されているかもしれません。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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