Celo(セロ)とは、仮想通貨を使った送金をゼロ知識で使える様にしたプロジェクトです。独自トークンCELOは、海外の主要取引所に上場しています。
Celoは、Twitterの創業者ジャック・ドーシー氏により資金調達を受けるなど、多くの話題を集めました。
今回は「仮想通貨Celoとは?」をテーマに、基本情報・将来性・価格推移をまとめました。
目次
仮想通貨Celo(セロ)とは?
Celo(セロ)とは、分散型金融(DeFi)のジャンルで注目される、スマートフォン間の仮想通貨送金を広める目的のプロジェクトです。
Celoのプラットフォームで使われる、独自のトークンを「CELO」と言います。したがって、仮想通貨Celoとは「CELOトークン」のことです。
難し過ぎる仮想通貨を「Celo」がカンタンに
仮想通貨が何となく次世代マネーとして意識されている現代社会。とは言え、実際に決済手段や送金に使うのは、一般的ではありません。
例えば、自分のウォレットを作成したり、送金先のアドレス、秘密鍵・・・と仮想通貨に関心のない人からすれば謎な部分が多いです。
Celoは、仮想通貨を誰もが使いやすくするために、誰もが持っている「スマートフォンを使った送金」に着目しました。
Celoは、電話番号をパブリックキー(送金用のアドレス)に使い、誰もが使いやすい送金手段を開発しています。
また、電話番号だけで送金できるシステムは、銀行口座を持たない発展途上国の人々を含む、世界中のスマホユーザーをターゲットにできました。
スマートコントラクトやDApps分野にも期待
Celoのメインネットは2020年4月に公開されました。
Celoのネットワークは、分散型金融(DeFi)が主戦場になりますが、分散型金融の中でスマートコントラクトの実用や、DApps作成を可能に。
あくまで予測ですが、送金手段の次はスマートコントラクトを使って、レンディング(貸出)も始めるのでは?と考えられます。また、送金サービスを拡大するにあたり、特化したDApps(分散型アプリ)の開発も行われそうです。
仮想通貨Celoに関する最新情報
リリース日 | 概要 | 情報ソース |
2021年8月5日 | 西アフリカへ市場を拡大 | https://medium.com/celoorg/celo-and-duniapay-the-next-chapter-of-banking-in-west-africa-9825ef6ecf16 |
2021年9月9日 | cLabsがグローバルCBDCのファイナリストに | https://medium.com/celoorg/clabs-named-as-a-finalist-in-global-cbdc-competition-2d3d33b05ea0 |
2021年9月23日 | CeloとMysten Labsが提携 | https://medium.com/celoorg/celo-sets-sights-on-becoming-fastest-evm-chain-through-collaboration-with-mysten-labs-e88b426aee83 |
仮想通貨Celoに関する最新情報をまとめました。(2021年9月時点)
2021年のCeloは、決済手段としての市場拡大と技術が評価される1年間になりそうです。
決済に問題を抱える国が多い、西アフリカへの展開や世界的なアワードを受賞するなど大きなイベントが確認できます。
西アフリカへ市場を拡大
決済サービスDuniaPayとの提携により進められている、Celoの西アフリカへの市場拡大プロジェクト。
以前に、Celoが発行する米ドルのステーブルコインCeloDollars(cUSD)をDuniaPayのアプリ内でサポートすると発表されました。
DuniaPayにおける送金、貯蓄、貸付にはCeloの開発した「cXOF」の技術が使われています。
cXOFによってオンライン支払いへの利便性が改善され、安全・簡単・透明性が高いといったメリットが実現しました。
仮想通貨のオンライン決済で問題となる、決済速度の遅さを改善できており、cXOFは5秒以内に決済が完了する速さです。
西アフリカの14カ国を対象とした本提携では、今後AndoroidとiOSの両方でコートジボワール、セネガル、マリ、ギニアへ順次拡大する計画が明らかとなりました。
cLabsがグローバルCBDCのファイナリストに
Celoの開発・研究を行うcLabsがグローバルCBDCコンペティションのファイナリストに選出されました。
グローバルCBDCコンペティションとは、シンガポール通貨庁が開催するCBDC(中央銀行デジタル通貨)に関連する、オンライン決済や仮想通貨など経済のデジタル化へ向けた優れた企業を評価するものです。
グローバルCBDCコンペティションは、多くの国際金融機関による協力の元で開催されており、300の団体からファイナリストは15名に厳選され、11月に3名の勝者に絞られます。
協力元には、国際決済銀行(BIS)・国際通貨基金(IMF)・国連などが名を連ねていることから、世界的にCeloが評価されている証拠と言えるでしょう。
続報は11月ですから、今後の展開にも注目しておきたいです。
CeloとMysten Labsが提携
Web3開発者向けの基盤となるインフラを開発・研究する団体Mysten LabsとCeloが提携を発表しました。
本提携は、Celoプラットフォームの使いやすさとスケーラビリティを促進をすることが狙いです。
大まかな目標としては、今のDeFiやNFTなど仮想通貨業界のトレンドを支えるイーサリアムの様な存在を目指しています。
Mysten Labsとの提携は、モバイルユーザーがDeFiを始めとするWeb3.0アプリへのアクセスを簡単に行えるようにために一歩前進となるでしょう。
また、本提携の発表時にはパフォーマンスレベルを仮想通貨Solanaの領域まで実現できる可能性について触れていました。
他の仮想通貨を名指しで表現していることから、開発陣の競争意識も垣間見えました。
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【まとめ】仮想通貨Solana(ソラナ)とは?プロジェクトとSOLの購入方法
仮想通貨Celoの将来性と価格推移から考察
Celo/CELOの基本情報 | |
Celo/CELOの価格 | ¥615.16 |
一日の出来高 | ¥8,422,077,746.94 |
マーケットドミナンス | 0.06% |
市場ランキング | 第84位 |
時価総額 | ¥126,438,531,835.31 |
直近1年間の高安値 | 86.13円/783.47円 |
発行枚数 | 1000000000CELO |
※2021年4月27日時点のCoinmarketcapによる
仮想通貨Celoの将来性についてですが、結論から申し上げますと期待度は高いと言えます。
なぜなら、開発進歩として「実用化」が進んでおり、スマートフォンを使った送金は、アプリを通して行われているからです。
最新の話題として、2021年3月に「Celoから日本企業が資金調達」といったニュースが注目されました。
【2021年3月】Celoからtechtec社が資金調達
2021年3月31日、Celoから日本の企業で、ブロックチェーン事業を手がけるtechtec社が資金調達を発表しました。
グラント(開発・研究資金の調達)は、Celoが開発したアプリ「Valora(ヴァローラ)」を使って行われています。
法定通貨でなく、CELOトークンで支援されているのもポイントです。
本件以外にも、100社を超えるパートナーシップ提携が行われており、Celoの将来性は着々と実体を帯びています。
CELOトークンとCUSD(CELO DOLLAR)の価格推移
Celoのプロジェクト自体の将来性は非常に期待できます。とは言え、気になるのは独自トークンの価格推移です。Celoのトークンは2種類あります。
- CELO・・・ERC-2OのCelo独自トークン。PoS通貨
- CUSD・・・CELO DOLLAR。米ドルのステーブルコイン
1つは、Celoプラットフォームを支える、PoS(プルーフオブステーク)のアルゴリズム採用のCELOトークン。そして、2つ目は電話番号による送金で使われる、米ドルのステーブルコインCUSDです。
CELOトークンの価格推移
CELOトークンに価格推移は、他のアルトコインに見られる様な「爆上げ」はないものの、2021年初から2倍の価格へと高騰しています。
大きなドローダウンもなく、手堅く推移しているのが現状です。前述した通り、PoSのコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
したがって、CELOトークン保有者は、月に1回のステーキング報酬を獲得可能です。
月一回の反映ですが、ステーキング報酬は毎日発生しており、実は長期保有銘柄としての魅力もあります。
CUSDの価格推移とUSDT(テザー)
CUSDは、送金用途の米ドルとのステーブルコインです。ステーブルコインは、法定通貨と同じ価値となる設計の仮想通貨を言います。
しかし、気になるのは「米ドルとの価格差」です。
前述した通り、米ドルと等価値になるはずのCUSDですが、最大で3%に及ぶ価格差が一時的に発生しています。
同じステーブルコインのUSDT(テザー)と比べると、安定性に欠ける印象です。
とは言え、米ドルとの価格差は短期トレードなら、メリットになります。例えば、一時的な価格の誤差を狙った「アービトラージ(裁定取引)」が使えそうです。
仮想通貨CELOが上場している取引所と購入方法
- Binance
- Coinbase pro
- Bittrex
- Gate.io
- Coinlist
CELOトークンは、海外の主要取引所のほとんどに上場済みです。
日本の取引所には未上場ですが、2021年3月のTechtec社が資金調達した例を見ると、上場の可能性はゼロないと個人的には思います。
現時点で、CELOトークンを購入するには以下の方法を使います。
- 国内取引所でビットコインを購入
- 海外取引所Binanceへビットコインを送金
- 海外取引所Binanceで「CELO/BTC」を購入
信頼性の高さ、ユーザー数の多さから「Binance」を使って
CELOトークンの購入をおすすめします。
また、CELOトークンのステーキング報酬を狙う場合、「Valora」のアプリを使うのが良いでしょう。
Celoの開発したアプリですから、ステーキング報酬の受け取りができます。
もちろん、送金手段としても現時点で既に利用可能です。とは言え、日本円の直接入金ができないので、国内取引所からビットコインを送金する必要があります。
仮想通貨Celoを最安で購入する方法
- CELO自体の価格は変えられない
- CELOを購入するまでの手数料は安くできる!
- 送金・入出金・購入の手数料を最安にする
- 「GMOコイン」なら全ての手数料が無料
仮想通貨Celoの価格自体を変えることはできません。
しかし、手数料を工夫して最安でCELOを購入することできます。
取引手数料だけでなく、銀行からの入出金手数料が無料の「GMOコイン」を活用しましょう。
- 即時入金手数料が無料
- 通常振込・出金手数料が無料
- 取引所以外の取引手数料が無料
- 現物取引所はマイナス手数料が受け取れる
- 仮想通貨の送金手数料の上乗せ無し
GMOコインでは上記の手数料が無料。
他社と違い、即時入金の手数料も無料なので最速で入金、海外取引所へ送る仮想通貨の購入まで行えます。
ちなみにGMOコインは、Webで口座開設が完結するため新規の方でも「最短10分で仮想通貨を購入できる」のが特徴です!
CELOを購入する場合は、仮想通貨を購入して海外取引所にビットコインを送金して購入します。
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仮想通貨Celoとは? まとめ
今回は「【実用化】仮想通貨Celoとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- Celoとは、分散型金融の分野において誰もが使える送金プラットフォーム
- スマホアプリ「Valora」を開発、電話番号だけで送金でき、発展途上国でも使える
- 日本のTechTec社へ資金提供、実際にCELOトークンで送金中
- CELOトークンはステーキング報酬もあり、堅調に価格推移
Celoのプラットフォームと構想は、今の暗号資産業界に一番必要な条件を満たしていると考えられます。やはり、仮想通貨による送金は、ある程度の知識がないと、わざわざ使ってみようとは思いません。Celoは、Valoraアプリを使い電話番号だけで送金を可能にしました。今後の事業展開によって、さらに注目を集めるでしょう。
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