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仮想通貨Badger DAOとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ

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仮想通貨と言えば、ビットコインがやはり有名です。

しかしながら、ビットコインの利用者に偏り、決済・送金遅延など運用に関わる問題が起きています。

本記事で紹介する仮想通貨Badger DAOは、分散型取引所DeFiの仕組みを応用し、イーサリアムのチェーン上でビットコインの資産運用を行えるようにしました。

仮想通貨Badger DAOの基本情報と、最新情報と今後の展開まで徹底的に解説します。

当記事で用いるチャートは高機能分析プラットフォーム「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するBinanceのBADGER/USDTチャート・を用いて分析をしております。仮想通貨は1年365日を通して動く市場の為、執筆時点(2021年6月時点)での個人トレーダーによる分析となります。仮想通貨(暗号資産)取引に関しては余裕資金・自己判断で行いましょう。

仮想通貨Badger DAOとは?

Badger DAOはEthereumベースのDeFiエコシステムにおいて、Bitcoinの運用促進を目指す仮想通貨プロジェクトです。

Bitcoinは2009年に公開されて以来、一度もシステムを停止させていません。すなわち最も信頼性の高いアセットのひとつだと言うことができるでしょう。そこでEthereumのブロックチェーン上でBitcoinを用いて資産運用をするプロジェクトが多く立ち上がっています。

Badger DAOはDiggというBitcoinに価格をペッグさせたトークンを発行するほかSett Vaultsという機能を展開しています。Sett VaultsはYearn FinanceのVaultsをビットコインの運用に応用したもので、DiggをはじめSushiswapやCurveなどを預け入れることで最適化された投資を自動で行うことが可能です。

Bitcoinを用いたDeFiエコシステムは数多くありますが、BadgerDAOはその入口として機能するプロジェクトなのです。

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仮想通貨Badger DAOに関する最新情報

リリース日概要情報ソース
2021年5月8日DefiDollarが公開したibBTCにBadger DAOが導入されるhttps://docs.dusd.finance/products/interest-bearing-bitcoin-ibbtc
2021年5月12日Badger DAOはBadger Boostの実装を発表
2021年6月3日Badger DAOとPolygonが提携し、Bitcoinとのクロスチェーン実現

DefiDollarが公開したibBTCにBadger DAOが導入

2021年5月8日、DefiDollarがibBTC(Interest Bearing Bitcoin)を公開しました。DefiDollarはCurve FinancialLPによって裏付けられたトークンで、複数のステーブルコインのインデックスとして機能しています。

ibBTCはBadgerによって発行されたアセットをSett VaultsのCurve FinancialLPによるトークン化されたビットコインに預けることで手に入れることができます。ibBTCはBadger内でSushiswapに預けることでSushi SLP Tokenというトークンを手に入れられます。

Ethereum上でBitcoinをトークン化したものはいくつか存在していますが、ibBTCはそれらのトークンをまとめたものです。BTC建ての資産を預けることでibBTCを手に入れ、ibBTCを預けることでひとつのトークンで複数のトークン化されたBitcoinに同時に投資できます。

ibBTCはBadger DAOにおいて有効なアセットとなりえるトークンです。ibBTCの人気が高まることで、Badger DAOの利用の拡大が見込めるでしょう。

Badger DAOはBadger Boostの実装を発表

2021年5月12日、Badger DAOはBadger Boostの実装を発表しました。Badger DAOの利用者は比較的短いスパンでBadger DAOやDiggを手に入れ、それを売却することで利益をあげていました。そこで長期的な保有にイノベーションを与え、より長期保有を促す目的でBadger Boostを実装しています。

Badger Boostは保有するトークンを一定期間ロックすることでBadger Ratioという値に基づいて報酬にボーナスが加わります。Badger Ratioの分だけ得られる報酬が多くなるため、短期的に売買する動きが抑制され、多くの人が長期的にトークンを預けるようになる仕組みです。

Badger RatioはBadger DAOのネイティブトークンの保有量を非ネイティブの保有量で割った数値を元に算出します。つまりよりネイティブトークンの保有量が多い人ほど多くのボーナスを得られる仕組みとなっています。

またBadger RatioはLeaderboardというもので公開され、他の投資家と比較可能です。競争心を煽り、より長期保有を促しています。

Badger DAOとPolygonが提携し、Bitcoinとのクロスチェーン実現

2021年6月3日Badger DAOはPolygonと提携し、Bitcoinのクロスチェーンが実現したことを発表しました。

この提携によってBadger DAOとPolygonは6月7日にSushiswapとPolygonを報酬とする共通のプールを立ち上げます。このプールにBadger DAOで発行されるibBTCを預けることでよりPolygonを用いて通貨を多くのブロックチェーンに移動させることが可能です。

またPolygonと連携することで、Polygonのブロックチェーンで間接的にですがBitcoinを動作させることができます。PolygonとBitcoin、BadgerDAOをブリッジすることでPolygonを手に入れるブリッジマイニングが実装される予定です。

更にこのパートナーシップの最終段階としてSett VaultsをPolygon上に展開する予定もあります。特定のブロックチェーンに依存しない形でSett Vaultsを動かすことができるようになり、よりBitcoinを運用するのに適した環境になるのです。

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【将来性】仮想通貨Badger DAOの強みとは?

Badger DAOのガバナンスを支えているのは、ネイティブトークンであるBadger DAO(BADGER)です。BADGERはERC20を利用して開発されました。Badger DAOでBADGERはステーキングすることで利回りを得られるほか、ガバナンストークンとしても機能します。

Badger DAOはコミュニティに非常に大きな権力を与えています。トークンも90%がコミュニティに分配され、開発チームにはわずか10%ほどしか配布されていません。

コミュニティはトークンの供給やマーケティング、スマートコントラクトの変更などからプロジェクトの財務管理まですべてを管理しています。

このうちトークンに関すること全般はBADGER保有者による投票によって決められる仕組みです。またより大きな、プロジェクトの運営などの投票はTelegramやDiscordなどの外部ツールを用いて投票を行い、意思決定を行います。

またBadger DAOの運営は第三者により監査され、コミュニティによる暴走も防がれる仕組みです。このコミュニティ主導による透明性の高さは、他のプロジェクトと比較しても大きな強みとなるでしょう。

仮想通貨Badger DAOの価格推移と今後

Badger DAO/BADGERの基本情報
Badger DAO/BADGERの価格¥1116.86
一日の出来高¥163,387,550
マーケットドミナンス0.01%
市場ランキング272位
時価総額¥10,726,376,686.14
直近1年間の高値/安値¥9869.71/¥305,57
最大供給21,000,000BADGER

※価格等の情報は2021年06月22日時点のCoinMarketcapより引用

仮想通貨Badger DAOは、大手取引所Binance(バイナンス)に上場しています。
通貨単位は、「BADGER(バットガ-)」です。

Binanceによる取引では、BADGER/USDTのペアが多く、全体の2割強を占めています。
Badger Boostの実装によって、ステーキング報酬の魅力があるも価格は下落傾向が目立ちます。

Binance上場以降、右肩下がりに推移しているのが現状です。

仮想通貨Badger DAOは今後どうなる?

前述した通り、BADGERの価格は右肩下がりで推移しています。
しかしながら、このまま下がり続けて価値がなくなる可能性は低いでしょう。

なぜなら、Binance上場時期がビットコインの下落時期とも重なり、状況が悪かったと言えるからです。

こちらのチャートは、BADGER/USDT()とBTC/USDT(オレンジ)の日足比較チャート。

上場初期こそ、若干のずれがあるが現時点どほぼ完全に相関が働いているのが分かります。つまり、BADGER自体というより、ビットコインに連動する形で下げているのが現状と言えるでしょう。

仮想通貨Badger DAOは、ビットコインとのペッグ通貨という仕組み上、どうしてもビットコイン価格の影響を受けやすいです。

一方で、実際にはUSDT建てでビットコインより、かなり安く買えると言えます。

保有することでステーキング報酬が得られ、ビットコインはマイナーが事実上の中央集権となりますが、Badger DAOはBADGER保有者にガバナンス権限を持つのが違いです。

民主的な取決めがされる意味で、仮想通貨Badger DAOは、割安の今から仕込むのは悪くない戦略かも知れません。

【BADGER上場】Binanceの公式サイトはコチラ

仮想通貨Badger DAOとは? まとめ

今回は「仮想通貨Badger DAOとは?基本情報・将来性・価格推移まとめ」のテーマでした。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 仮想通貨Badger DAOは分散型取引所でビットコインの運用を助ける仕組みを開発
  • 分散型取引所関連の銘柄と提携が多い
  • Polygonとの提携で、Badger DAOとBTCのクロスチェーンを実現
  • 価格自体は右肩下がりだか、ビットコインの下落が主な原因として考えられる
  • ステーキングの実装とガバナンスコインとしての役割からBADGERの需要は少なくない

Badger DAOは、言ってしまえばビットコインに依存するプロジェクトであり、決して目立つ新しいサービスを提供する意図はありません。

しかし、サービスと違い、長期的にシェアが消えないといえるビットコインの運用を支える立ち位置にあります。

今後は、ビットコインの再上昇によって、これまでの下落を上回る展開が期待できるでしょう。

 

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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