Aaveは誰でも自由に暗号資産(仮想通貨)の貸し借りを行える分散型レンディングプラットフォーム。
近年では、外貨預金や投資信託より利回りが大きい暗号資産レンディングが長期投資として人気です。
なぜ、分散型レンディングが誕生したのか?Aave/AAVEそのものは将来性があるのでしょうか?
今回は「Aave/AAVEの基本情報・将来性・購入方法」についてお届けします。
Aave/AAVEとは?
Aaveとは、DeFi(分散型金融)におけるレンディング分野で注目されるプロジェクトです。
分散型レンディングプラットフォームAaveと言います。Aaveの前身はLENDトークンで、同じプロジェクトがAaveへと名前を変えて移行しました。
レンディングと言うと「貸仮想通貨」が最初に想像されますが、大手CoincheckやGMOコインが提供しているサービスとは別物になります。
Aaveの分散型レンディングプラットフォームでは、スマートコントラクトの技術を用いて、資産をロックし流動性を提供します。
流動性を提供する事で金利が得られ、またロックした資産を担保に他のトークンを借りるといった取引が可能です。
AAVEトークンとは?
AAVEトークンは、Aaveのエコシステム(中枢構造)のガバナンストークンとして発行されました。
前述した通り、LENDからAaveは移行されているのでLENDトークンと役割は同じです。
AAVEトークンを保有しているとAaveの分散型ガバナンスに参加する権利が発生します。
例えば、分散型取引所UniswapのUNIトークン保有者が持つガバナンス権限と同じく、Aaveの方向性を左右するような意思決定は、AAVEトークン保有者により民主的な決め方が行われます。
Aave/AAVEの基本情報
Aave/AAVEの基本情報 | |
Aave/AAVEの価格 | 20,567.20円 |
一日の出来高 | 約500億円 |
マーケットドミナンス | 0.26% |
市場ランキング | 第16位 |
時価総額 | 約2500憶円 |
直近1年間の高安値 | 2694.90円/21402.76円 |
発行上限 | 1600万AAVE |
※価格等の情報は2021年1月23日時点のCoinMarketCapによる
Aave/AAVEの基本情報を見てみましょう。
現在、Aave/AAVEは暗号資産(仮想通貨)市場において16番目の市場規模です。
AAVEトークンの発行上限は1600万AAVEになります。
1600万AAVEの内、1300万AAVEはLENDから以降されており、残りの300万AAVEに関しましてはAaveエコシステムの蓄えとして、流動性の提供者や開発者の報酬に割り当てられます。
LENDからの移行時には、同量のAAVEではなく独自の換算レートが用いられました。100LEND当たり1AAVEです。
Aave/AAVEの将来性
Aaveは、2020年の急速な分散型金融DeFiの発展もあり、非常に将来性が期待できるでしょう。
Aaveは現時点で既に分散型レンディングサービスを展開しており、独自のサービスも着々と準備を進めています。
独自サービスの1つは「Aavenomics」です。Aavenomicsはプロトコルの分散化フレームワークとして発表されました。
AAVEがガバナンストークンとして重要な役割を果たします。
暗号資産レンディングを行い、資金不足となった際に保険のようなシステム「セーフティモジュール」が代表的な仕組みです。
セーフティモジュールを始めとする、仕組みを管理するためのガバナンスにはAABE保有者が参加します。
セーフティモジュールなどセキュリティを保証する一連の作業には報酬として手数料の一部が発生する様です。
かなり難しい話ですが、ようするにビットコインのマイニング報酬と似た構造だと言えます。
ビットコインが機能するのに必要なマイニングを行う報酬。Aaveが機能するのに必要な一連の作業をする報酬といった考え方です。
とは言え、Aaveの将来において大きな課題は「自由に利用できるレンディングながら、初心者には敷居が高い事」と言えるでしょう。
ここまで、Aaveの分散型レンディングについて解説しましたが、話が難しいと感じたはず。
Aaveの公式サイトも見やすく変化していますが、日本語かつ初心者でも気軽に参加できる仕組化が重要です。より分かりやすい利用方法が完成すれば、多くの資金流入が見込めるでしょう。
Aave/AAVEは今後上がるのか?
Aave/AAVEの技術面に特化して解説しました。
ここからは「AAVEトークンの価格」を中心に分析を行います。おそらく、市場の関心はAAVEトークンが今後上がるのか?といった話題でしょう。
結論から申し上げますと、「AAVEトークンの価格は長期的には上目線」です。
AAVEトークンは、大手取引所Binance(バイナンス)にてAAVE/USDTのペアが最も多く取引されています。
上記は、AAVE/USDTの日足チャートですが、上場時期から浅く情報量は少ないのですが、近年の分散型金融に対する市場関心が後押しする形で現在も急騰相場。
明確に売り手より、買い手が優位な右肩上がりのチャートです。したがって、長期的には上目線といった状況と言えるでしょう。
前述した通り、チャートから得られる情報量は少ないですが注目すべきポイントがあります。
最も注目すべきは、AAVEトークンが急騰する際の出来高です。日足レベルで数日間の続伸で陽線を形成する場合、出来高が伴って上昇しています。
出来高は直近を大きく上回る形で増加しており、既存の投資家・トレーダー以外にも、新しくAAVEトークンを買いたい新規買いも多いのでは?と予想可能です。
新規買いとの予想が当たっていれば、分散型レンディングに対する関心が高まっていると言う事です。
分散型レンディングが既存の暗号資産レンディングと置き換われば、必然的に主軸となるAAVEトークンの価格は上がる見込みです。
Aave/AAVEの購入方法
Aave/AAVE、もといAAVEトークンは分散型レンディングを利用する他に、暗号資産取引所で購入する事もできます。
やはり、レンディング(特に貸し手)を利用するには潤沢な資金が必要です。AAVEトークンを購入し、分散型レンディングの発展に長期投資するのが良いでしょう。
2021年現在ではAAVEトークンを購入するには海外取引所Binanceが選ばれています。規模が大きく、流動性が高さからAAVEトークンを購入しやすいからです。
ちなみに、日本からAAVEトークンを購入するには以下の方法により可能となります。
Uniswap/UNIはBTC、ETH、USDT、LENDとの取引が可能です。
また、業界最大手のBinanceはマイナーなアルトコインも幅広く取り扱っており、暗号資産(仮想通貨)の投資を検討される場合は定番の取引所になります。
一時期、流行をBinanceのネームブランドを悪用した偽サイトが話題となりました。初めて利用される方は、公式のリンクをアカウント作成の際は使いましょう。
Aave/AAVE まとめ
今回は「【分散型レンディング】Aave/AAVEとは?将来性・購入方法」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- Aaveとは分散型レンディングのプラットフォーム
- AAVEトークンはガバナンス権限を保有者に与える
- AAVEトークンはセキュリティ報酬や取引所にて購入して入手可能
Aave/AAVEの分散型レンディングは新しい長期投資として、今後さらに需要が加速すると個人的にも感じています。
例えば、これまで長期投資とされてきた金融商品は数千万円の元手でようやく年間数十万円の利益といった富裕層向けの面が強くありました。
一方で、暗号資産レンディングの利回りは高く、分散型レンディングなら誰でも参加可能です。Aaveの需要に今後の進化に期待したいです。
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