ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングと投資信託を比較して紹介。違いやおすすめの投資方法まで解説

この記事を読んでほしい人
✔ ソーシャルレンディングと投資信託を比較したい方
✔ ソーシャルレンディングと投資信託の違いが知りたい方
✔ 資産運用を行いたい方

ソーシャルレンディングと投資信託のこと読者の皆さんはしっかりと理解できていますか?

ソーシャルレンディングより投資信託の方が歴史があるのでよく知っているのではないでしょうか。

この両者の違いはどのような点で、どのようなとこが似ているのか比較しながら紹介していきます。

この記事の要約
  • ソーシャルレンディングは、お金を借りたい事業者と融資したい個人を結びつけるサービス
  • 投資信託は、投資家から資金を集めプロが代わりに預かった資産を運用するサービス
  • ソーシャルレンディングは、手間をあまりかけたくない方におすすめな投資
  • 投資信託は、大きな金額での資産運用を行いたい方におすすめ

ソーシャルレンディングと投資信託の違い

ソーシャルレンディングと投資信託の特徴を簡単に比較します。

項目ソーシャルレンディング投資信託
運用益年率3~14%年率1~20%
資産の流動性ないある
投資年数1ヶ月~3年間1日~
価格変動価格変動しない運用状況により価格が変動
最低投資金額1~2万円数千円

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングは、お金を借りたい事業者とお金を融資したい個人を結びつけるサービスです。

ソーシャルレンディングは融資型のクラウドファンディングとも呼ばれていて、インターネット上で不特定多数の個人から資金を集めます。

融資している個人は利子を受け取ることができ、その利子がソーシャルレンディングでの利益となります。

個人の眠っていた資産を世の中の今必要としている事業者に融資することで、世の中の経済を活性化している側面もあります。

ソーシャルレンディングの始め方

ソーシャルレンディングを始める手順を紹介していきます。

  1. ソーシャルレンディングの口座を開設する
  2. 口座に入金する
  3. 融資する案件を選ぶ
  4. 契約の満期までは毎月利子が入ってくる
  5. 契約の満期になったら元本が返済される

ソーシャルレンディング業界には20社ほどのソーシャルレンディング事業者が存在しますが、信頼できる会社とそうでない会社が存在するので、どの事業者で始めるかが一つのポイントになります。

投資信託とは

投資信託は、投資家から資金を集めて資産運用のプロが代わりに預かった資産を運用するサービスです。

資産運用のプロが出した運用益に応じて、保有している投資信託の価値が上昇します。

分配金と投資信託を売却した際の購入時との差額が利益となります。

投資信託の始め方

投資信託を始める手順を紹介します。

  1. 投資信託の口座を開設
  2. 口座に入金する
  3. 投資信託を購入する
  4. 分配金を得る
  5. 状況に応じて投資信託を売却

投資信託では分配金によるインカムゲインと売却時のキャピタルゲインがあります。

ソーシャルレンディングと投資信託を比較

ソーシャルレンディングと投資信託の違いを比較していきます。

平均利回りはどちらが高い?

資産運用を行うならば、利回りの高い資産運用を行いたいですよね。

平均利回りの比較
ソーシャルレンディング3~14%(案件のリスクにより異なる)
投資信託1~20%(投資信託の投資先により異なる)

ソーシャルレンディングには様々な案件が存在していて、国内・海外の不動産会社や再生エネルギーの事業者に融資を行います。不動産担保がついている不動産案件では、融資のリスクが下がるため、その分運用利回りが低くなります。

投資信託は債券を中心に投資を行うファンドや債券と株式の両方に投資するファンドなどがあります。債券などのリスクが低いものに多く投資するファンドでは、その分利回りが小さくなります。

ソーシャルレンディングか投資信託のどちらが利回りが高いとは一概には言えません。

リスクの高い投資先になればその分利回りが高くなります。利回りについては両者似たような性質がありますね。

どちらのがリスクが低い?

リスクの高いファンドリスクの低いファンド
ソーシャルレンディング新興国市場への投資日本国内の不動産担保がついている案件
投資信託新興国株中心の投資信託債券が中心の投資信託

先ほど述べたようにリスクが高くなればその分リターンも大きくなります。投資においてリスクとリターンには正の相関関係があります。

ソーシャルレンディングは担保がついている案件、投資信託は債券中心の投資信託だと堅実な資産運用が可能です。

最低投資金額

最低投資金額が低いと初めての方でも始めやすくなります。

最低投資金額
ソーシャルレンディング1円〜1万円から
投資信託500円〜1万円から

一日のバイト分の1万円程度であれば、損する場合でも大損することはないので始めやすいですよね。少額から始めて慣れてきたら金額を増やしていくのが一番良い投資の始め方でしょう。

どちらも少額から始められるので、始めやすさの項目は両者ともに満点の評価です。

投資額を増やしていこう

本格的に資産運用を行うなら投資額を徐々に増やしていく必要があります。

一年間の平均利回りが6%あれば上出来と投資の世界では言われています。1万円投資しただけでは一年間で600円しか利益を得ることができません。

余裕のある範囲内で徐々に金額を増やせるようにしましょう。

100万円投資を行えば年間6万円の利益です。投資額を増やす方法としておすすめなのが積立投資です。毎月一定の額を投資していくことで徐々に投資額を増やしていくことができます。

税金の違い

累進課税と分離課税では大きく税金の額が異なります。以下は累進課税の税率推移の表です。

累進課税の税率推移の表国税庁ホームページ「No.2260 所得税の税率」より引用

これに対して分離課税は20.315%です。330万円以下の所得の方は累進課税に当たる投資の方が得なことがわかります。学生や主婦などの所得の少ない方は累進課税にあたる投資、バリバリお金を稼いでいる方々は分離課税に当たる投資がそれぞれお得です。

ソーシャルレンディングは累進課税の対象

ソーシャルレンディングでの所得は雑所得に当たり、4000万円以上の収入になると最大で税率55%になる累進課税制度の対象となります。

ソーシャルレンディングで損失が発生した場合は、同じ雑所得内でのみ利益の相殺が可能で、損失を次の年に繰り越すことができません。ソーシャルレンディングの税制面での整備は進んでいません。

投資信託は分離課税

投資信託は株と同様に分離課税にあたり、一定の税率20.315%がかかります。

3年間損失の繰り越しが可能で、投資信託の投資家は保護されていることがわかりますね。税金面ではソーシャルレンディングより投資信託の方がお得だといえます。

資産の流動性の違い

流動性の高い資産とは、その保有している資産を速やかに他の資産と交換できる資産のことです。一番流動性の高い資産は現金です。

ソーシャルレンディングは流動性の低い資産

ソーシャルレンディングは一度案件に投資を行ったら契約の満期になるまで元本がかえってこなくて、途中で売却することもほぼ不可能なので、資産の流動性は低いです。

契約期間は1ヶ月から数年のものまであり、期間の短い案件ほど資産の流動性が高くなります。契約期間が長い案件のメリットは再投資を行わなくてもよい点です。

契約期間が数ヶ月の案件では再投資を行うまでの頻度が高くなるので案件選びに手間がかかります。

投資信託は流動性が高い資産

投資信託は分配金と売却時の価格が収入源です。一日一回投資信託の価格が公表され、その金額に沿って取引を行うことが可能です。

株取引のように毎秒価格が変動するわけではなく、一日一回価格を確認すれば良いので、投資信託の価格変動におびえる必要はありません。

時間があまりない人にとっては程度の良い流動性だといえるでしょう。

投資対象の違い

ソーシャルレンディング、投資信託のどちらとも国内から海外の案件に幅広く投資を行うことができます。

ソーシャルレンディングは事業者に投資をする

ソーシャルレンディングは資金を集めたい事業者に貸し出します。このとき金融庁の指示で投資先の企業名など投資先の情報は公開されません。

融資先企業の情報がないのはソーシャルレンディング業界のルールなので、「よくわからない企業に投資して」と心配しないでください。

融資先を選ぶポイントは行う事業がしっかりしているかや十分な担保が設定されているかを確認しましょう。

投資信託は株式や債券に投資を行う

投資信託は債券を中心にしているファンドや株式を中心に投資を行うファンドなどそれぞれのファンドによって特徴が異なります。

債券中心の投資信託は、債券自体がローリスクローリターンの投資先なのに加え、信託報酬として証券会社に手数料を取られてしまうのでほとんど利益が見込めません。債券は個人で直接購入した方がお得です。

投資信託の魅力は国内から海外までの様々な投資先に投資を行う理想的なポートフォリオの投資に参加できる点でしょう。

ソーシャルレンディングがおすすめの人

手間をあまりかけたくない方におすすめな投資です。契約期間が決まっているのでずっと保有していることはできません。

契約の満期になったら再投資を行い、さらなる資産運用を心がけましょう。

流動性が低いので注意

ソーシャルレンディングで注意すべきは流動性が低いことです。どんな方でも余裕のある資金でソーシャルレンディング投資を行いましょう。

価格変動がないため、融資先の企業が返済できない状況にならなければ、一度融資を行った後は何もしないでも利益を得ることができます。

融資先の企業で資金の返済が不可能になった場合も考慮して、担保のある案件を選ぶとリスクを軽減できます。

おすすめのソーシャルレンディング会社

SBIソーシャルレンディングがおすすめです。運営しているSBIソーシャルレンディング株式会社はSBIグループの子会社です。

SBIソーシャルレンディングで仮に不祥事が発生した場合でもSBIグループの援助が見込まれるため他のソーシャルレンディング事業者より安心感が高いです。

投資信託がおすすめの人

投資信託は分離課税に当たるので大きな金額での資産運用を行いたい方におすすめです。

日本の平均年収は430万円ほどです。平均的な収入の方であればそれほど税率は変わりませんが、給料と累進課税制度にあたる資産運用で900万円を超える収入がある方は分離課税である投資で資産運用を行うことをおすすめします。10%以上税率が違います。

分配金が多いファンドが良いファンドではない

投資信託は分配金と売却時と購入時の差額が利益となります。分配金が多いと良いファンだと思いがちですが、分配金を払った分ファンドの資産が少なくなることを覚えておきましょう。

ファンドが利益を上げていればその分が分配金として配られます。利益を上げてない場合は投資した元本が崩されて配られている場合もあります。元本が崩されて分配金とされている場合はただの返金です。

信頼できる投資信託なのか見極める必要があります。

おすすめの投資信託

信頼できる投資信託を紹介します。

楽天・前米株式インデックスファンドや楽天・全世界株式ファンドなどの楽天系列の投資信託がおすすめです。

購入手数料が無料で、信託報酬も0.2%ほどと低いです。信託報酬は毎年払わなくてなならないので、毎年の積み重ねで金額に大きく差が出ます。3%ほどの信託報酬が高いファンドもあります。

信託報酬投資額10万円の時の手数料投資額800万円の時の手数料
0.2%200円1万6千円
3%3000円24万円

この表からもわかる通り、信託報酬の差は無視できません。

運営元が信頼でき、信託報酬の安い楽天のファンドがおすすめです。

まとめ

この記事のまとめ
  • ソーシャルレンディングは、お金を借りたい事業者と融資したい個人を結びつけるサービス
  • 投資信託は、投資家から資金を集めプロが代わりに預かった資産を運用するサービス
  • ソーシャルレンディングは、手間をあまりかけたくない方におすすめな投資
  • 投資信託は、大きな金額での資産運用を行いたい方におすすめ

ソーシャルレンディングと投資信託を比較してきました。

ソーシャルレンディングは手間をあまりかけたくない方、投資信託は大きな金額での資産運用を行いたい方におすすめです。

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ソーシャルレンディング
この記事のライター
HAKUU(ハク)のライター名で、ホームページの運営サポートを経て、暗号資産のライターとして活動。暗号資産の積み立てを2020年より開始し、順調に堅実な資産運用を行っている。
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