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【テクニカル分析】焦って買うな!ビットコイン相場で問われる「忍耐力」

xbtcjpyテクニカル分析20200516

5月第3週のビットコイン相場は、急落する展開が見られた。
先週のシナリオの内、120万円を目前に一旦の下落展開が実現したと言える。

【テクニカル分析】ビットコイン相場で無視できない半減期。価格は上がるか?

ビットコインは12日に半減期を迎え、価格の上昇への期待度は高い。
一定の買い需要も高まるだろう。

今回は、短期的に「買いを検討したいポイント」にフォーカスしたい。

当記事では、国内最大手ビットフライヤーの「BTCFX(ビットコインエフエックス)」に関してテクニカル分析を行う。

シナリオ考察は、個人の所感だが取引の参考に自由に役立ててほしい。

当記事で用いるチャートは「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するビットフライヤーのFXBTCJPYチャートを用いて分析をしております。
ビットコインは1年365日を通して動く市場の為、執筆時点での考察となります。

【結論】ビットコイン相場は下がるも、買い場はまだ。

今回のテクニカル分析では、「短期的な目線でも買い場は100万円以下、長期的には下目線」このような結論となった。

ビットコイン相場は多くの富豪を生んできた。しかし、正しい忍耐力を持たず買い一辺倒では損失も大きくなる。

先週お伝えした通り、ビットコインはマクロ環境が下目線だ。いわば売り手の方が短期間で利益を得られやすい状況にある。

FXBTCJPY 4時間足

3週間の下落幅を8週間かけており、展開としては大きな下落に対して弱い戻しが現在のビットコイン相場だ。

ようするに、強弱で言えば「売り手」が未だ強い相場である事に変化はない。
先週お伝えした通り、120万円を超えない限り買い手の強さは断言できないのがマクロ視点だ。

押し目らしい展開も見えない以上は、断言できるのは短期的には38万円が底値という事。
大きな買いが期待できるなら、底値水準だろう。

【ミクロ視点】現状のビットコイン相場と来週のシナリオ予想

冒頭にあった通り、短期戦略を4時間足から見ていこう。先週のシナリオにあった上昇ウェッジを下抜けした展開だ。

抜けた上昇ウェッジの下限へ一旦上昇するも、上髭→陰線の展開からレジスタンスラインとして機能しているのが分かる。

短期的には、週明け以降の下降トレンドが示唆される。

一方で、チャート上の点線で買われやい事実も考えておくべきだ。

FXBTCJPY 日足

点線は、上記の日足チャートで見える平行チャネルの中間域だ。
平行チャネルの角度は、長期的に相場で意識されやすい。

実際に、日足より下位の時間足「12時間足・4時間足・2時間足など」では一旦の高値や、サポートラインとして何度か機能している。(チャート画像:赤丸)

短期戦略では、この平行チャネルの中間域をヒントにトレードを検討すると良いだろう。
では、来週のシナリオを考察してみる。

【シナリオ①】逆三尊の規則性による再上昇

FXBTCJPY 4時間足

先週の連載でお伝えした、「4時間足で逆三尊を作り再上昇する規則性」が同様に来週も見えるシナリオだ。

平行チャネル内で起こっているジリ上げは、常に同じ規則性で高値を更新してきた。
仮に、今週末の下落が押し目だとした場合には同様にパターンが出現するだろう。

FXBTCJPY 4時間足

現状のチャートでは、逆三尊の中央最安値になる水準が曖昧だ。

短期的な急落後、再度数時間で戻す展開がなければ確信は持てない。
同様の規則性を見せた後、上昇するのであれば週足の節目である120万円近辺の上げ止まりを想定したい。

【シナリオ②】最も強気な展開

FXBTCJPY 4時間足

半減期の影響を受け、強気のビットコイン相場が到来した場合のシナリオ。
平行チャネルの中間域を軸としたダブルボトムの形成が想定できる。

しかし、あくまで4時間足レベルの短期上昇トレンドの意識を持ちたい。

週足の節目である120万円の節目を一度で超える事はないと考えている。
やはり、短期的な買い場として検討したいシナリオだ。

【シナリオ③】下降トレンドを形成後、チャネル下限で持ち合い

FXBTCJPY 4時間足

来週の相場を下目線で見る場合は、平行チャネルの下限までを想定したい。

平行チャネルの下限が、ここ数か月間のビットコイン相場で買い場と言える。

下がる場合は、あえて空売りを検討せず「平行チャネル下限の反発」を視野に入れて戦略を練るべきだろう。

ビットコイン相場は、テクニカル上で「時間足の押し目・反発」のポイントに対して、強いファンダメンタルズが重なると大きく動きやすい。

今回は半減期と重なるため、軽い反発より強い買い支えを警戒したい。

まとめ 来週の重要ポイント

  • 120万円台・2月高値の上げ止まり
  • 日足平行チャネルの中間域
  • 日足のウェッジ下限で下げ止まり

今回の「【テクニカル分析】焦って買うな!ビットコイン相場で問われる「忍耐力」」では重要ポイントだ。

ビットコインはバブル相場にて、多くの投資初心者が買った。また、同時に多くの損失も抱えただろう。

飛び乗った買い注文と損失で学ぶべきは「待つ判断力」だ。

安く買って高く売る。裏を返せば安く買えれば後は、売れば利益となる。
焦らず、分かりやすいポイントを狙って来週のビットコイン相場を見ていきたい。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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