【ビットコイン価格ニュース】前日比（終値)＋0.29％。上昇トレンドだが上昇しても380万円台までである

6月11日  ２時台には最高値365万円台まで上昇

出典：Trading Viewビットコイン日本円チャート １時間足

まずは、ビットコインを取り巻く内外の社会情勢や経済向がどうなっているか、主な話題を拾ってみよう。

暗号資産（仮想通過）の新しい動き

暗号通貨の週末の暴落は、すでに緊張している投資家の不安を増幅させる

アメリカ証券取引委員会による暗号通貨部門の取り締まりが大きく進展した1週間を経て、小規模なデジタル・トークンの下落に端を発した週末の暗号通貨の急落は、投資家の間に新たな不安の波を引き起こした。

カルダノのADAを含むアルトコインは土曜日に25%も急落し、その後下落幅が縮小した。また、ソラナのSOL、ポリゴンのMATIC、アバランチのAVAXなどのトークンは2桁の下落率を記録した。

最大のデジタル資産であるビットコインは、ニューヨークの午後4時15分現在、約3％下落している。2位のイーサは先に6％以上下落し、3月下旬以来の最低水準を記録した。
出典：Bloomberg(2023年６月11日05:16)

ナイジェリア証券取引委員会、バイナンスの同国での運営を「違法」と発表

ナイジェリアの証券取引委員会は、アメリカの証券取引委員会がバイナンス・ホールディングスを相手取って訴訟を起こした数日後、西アフリカ諸国におけるデジタル資産取引所バイナンス・ホールディングスの運営を違法と宣言した。
出典：Bloomberg(2023年６月10日18:00)

規制当局の取り締まりの影で、新たな暗号通貨銀行システムが誕生する

Silvergate Capital Corp.とSignature Bankの破綻から2カ月、アメリカで暗号通貨業界に対する取り締まりが強化される中、暗号通貨会社のための新しい銀行風景がかたちづくられつつある。

アメリカでは、暗号通貨企業は銀行口座を開設するために、一握りの小規模な地域金融機関に目を向けている。ペンシルベニア州の金融機関であるCustomers Bancorp Inc.は、人気のある取引先になっている。

スイスやアジアの銀行も大きな役割を果たしているが、彼らはまだ暗号通貨の顧客に対して選別的である。銀行へのアクセスが悪化しているイギリスでは、企業はそのギャップを埋めるために、決済サービスプロバイダーに目を向けている。
出典：Bloomberg(2023年６月９日16:00)

トークンを選んで起訴するのは「かなり不公平」、SECの元サイバー責任者が指摘

Gary Gensler氏率いるアメリカ証券取引委員会（SEC）は、暗号通貨業界に対して大きな締め付けを行っている。

今週、SECは2大暗号通貨取引所であるCoinbaseとBinanceをアメリカ証券法違反で告発し、ある暗号通貨は未登録の証券であると主張したが、他の暗号通貨は不可解にも言及されなかった。

実際、市場に出回っている無数の暗号通貨のうち、証券と呼ばれるものは十数種類に過ぎない。なぜだろう？
出典：Decrypt(2023年６月11日06:54)

EUのMiCA法制は、アメリカのSECがBinanceとCoinbaseをターゲットにした統一的な暗号通貨規制の舞台となる

6月9日に欧州連合のMarkets in Crypto-Assets (MiCA) 法が欧州連合官報 (OJEU) に掲載されたことで、動きが出てきた。施行までのカウントダウンは、2024年12月30日から始まる。

規制当局が2021年に規制を導入した後、これらの規制は5月31日に法律の一部となりました。その目的は、欧州連合の加盟国間で暗号資産に関する規制の枠組みを導入することである。

規則の正式な施行は公表から20日以内に始まるが、実際に適用が開始されるのは2024年12月30日である。ただし、法律のある部分はより早く、具体的には2024年6月30日に発効する。
出典：inside bitcoins（2023年６月10日20:26）

彼らの暗号通貨会社は崩壊した。彼らはバリ島に行った

昨年 彼の暗号通貨ヘッジファンドが破綻し 業界に壊滅的な打撃を与える 市場のメルトダウンを生んでから間もなく カイル・デイヴィス氏は 飛行機に乗り込み トラブルを置き去りにした。

彼はインドネシアのバリ島に飛んだ。会社が清算され、法執行機関が2つの大陸で捜査を開始する中、デイヴィス氏はカフェで絵を描き、ビーチでヘミングウェイの小説を読む日々を送った。

また、観光にも出かけた。カキフライが数米ドルで食べられるタイを旅し、マレーシアでは建築物に見入った。アラブ首長国連邦のドバイにある私立動物園では、鎖につながれたトラをなでる写真を投稿した。

バーレーンでは、グランプリを控えたF1のイベントに参加した。
出典：THE ECONOMIC TIMES(2023年６月11日11:04)

アメリカの規制当局が暗号通貨を叩いた1週間を振り返る

先週初め、アメリカ証券取引委員会（SEC）は、2つの大手暗号通貨取引所であるBinanceとCoinbaseに対して同時に訴訟を起こした。その影響もあり、両取引所は法廷闘争に臨むことにした。

アメリカの証券規制当局が大手暗号通貨プレイヤーに対して行ったり来たりしている調査は、以前から知られていた。月曜日には、Binance、その2つの関連団体、および創業者/CEOのChangpeng Zhaoに対する訴訟を公表した。

被告らに対する13の告発は、違法な取引プラットフォームの運営、未登録の暗号資産証券の提供、顧客の資金の混同を含んでいる。裁判所の提出書類から、アメリカの証券市場規制当局が2020年にバイナンスの調査を開始したことが明らかになった。

暗号通貨業界がBinanceに対する行動からまだ動揺していたとき、SECは火曜日にアメリカ上場の暗号津うぁ取引所Coinbaseに対して別の訴訟を発表した。

この取引所に対する罪状は、未登録の暗号資産証券を提供する違法な取引プラットフォームの運営を含む。SECはまた、Coinbaseが無許可でステーキング・アズ・ア・サービス・プログラムを提供したことも非難した。
出典：FINANCIAL MAGNATES(2023年６月９日11:28)

中央銀行・国際金融機関

FRBは利上げを一時中断し、その効果を見極めようとしている

アメリカ連邦準備制度理事会（FRB）の政策担当者は、回復力のあるアメリカ経済と持続的なインフレに直面しながらも、15カ月前に始まった利上げキャンペーンから最初の休憩を取ろうとしている。

水曜日の連邦公開市場委員会は、基準金利を5％から5.25％の範囲に維持すると予想され、昨年3月以来、10回連続で利上げを行った後、初めて利上げを中止することになる。

当局の努力はアメリカ経済の物価上昇圧力を抑えるのに役立っているが、インフレ率は依然として目標を大きく上回っている。
出典：Bloomberg(2023年６月11日05:00)

FRBは世界のインフレ対策で最初に重要な岐路に立つ

世界の主要な中央銀行は、インフレとの闘いにおいて重要な岐路に差し掛かっており、彼らが最終的に選択する道は、今後何年にもわたって経済に影響を与えることになる。

この40年間で最も積極的な引き締めが、ようやく和らぎ始めた物価上昇圧力を弱めるのに十分であると信じるか、2％のインフレ目標が過去のものとなる懸念を払拭するために、引き続きの引き締めを行うか、そのどちらかを選択しなければならない。
出典：Bloomberg(2023年６月10日21:00)

政治動向

トランプ氏、起訴後初の公の場で起訴を茶番劇と呼ぶ

ドナルド・トランプ前大統領は、ホワイトハウスを去った後に機密資料を誤って扱った疑いで起訴されて以来、初めて公の場に姿を現し、自身の連邦起訴を「正義の茶番」だと訴えた。

2024年の共和党候補の最有力候補であるトランプ氏は、ジョージア州で開催された共和党大会で、司法妨害を否定し、起訴はジョー・バイデン大統領による “有力候補を牢屋に入れるための試み “だと根拠なく主張して、約2000人の代表から歓声と拍手を浴びました。
出典：Bloomberg(2023年６月11日05:18)

経済・産業・技術

世界のオフィス空室率、リーマン危機超えも

世界の主要17都市の空室率が急拡大している。17都市のうちの10都市で、2008年のリーマンショックの空き室率を上回った。これは、新型コロナウイルス禍で在宅勤務が広がり、そして定着したことや、テック企業をはじめとする人員削減が影響している。

そのため、都市部では昼間の人口も減少しており、ホテルなどの宿泊施設の稼働率も低下している。この状況は不動産市場へも景況氏、不動産市場では融資が焦げ付き、それが金融不安につながるリスクがあるのではないかと関係者やエコノミストらは懸念している。

たとえば、アメリカの西部の著名都市であるサンフランシスコ市では、中心街に立地する「ヒルトン・サンフランシスコ・ユニオンスクエア」が苦境に陥っちえるというニュースが流れた。
出典：日本経済新聞（2023年6月10日5:30）

アメリカのフィンテック企業による融資額が40％減少

アメリカの地方銀行があいついで判断したことによって、消費者向け融資サービスを提供するフィンテックのローン組成額は、新型コロナウイルス禍で急増したものの、実際には、前年比40％減となっていることが明らかになった。
出典：日本経済新聞（2023年6月10日2:51）

地方銀行にさらなる困難が迫る

株式市場では、アメリカの地方銀行に対する見方が強まっているが、金融機関は依然として深刻な圧力にさらされている。

ソロス・ファンド・マネジメントのドーン・フィッツパトリック最高経営責任者は、先週のブルームバーグ・インベスト会議で、「信用収縮は必ずやってくる」と述べた。

さらに、「水面下ではもっと問題が起きている」ため、さらなる銀行の破綻が予想されると付け加えた。
出典：Bloomberg(2023年６月11日05:00)

世界経済のチャート： 弱い貿易は中国の苦境を示す

中国の貿易統計は、世界第2位の経済大国である中国が牽引役として苦戦していることを示す証拠となった。

ドイツでは、製造業への発注が再び減少し、欧州最大の経済圏の勢いがないことを示唆した。一方、ユーロ圏の消費者はインフレ見通しについてより悲観的になっており、これは金利がいつまで上昇するかという議論に影響を与える。
出典：Bloomberg(2023年６月10日18:00)

ユーロ圏の経済が後退している

ユーロ圏の経済は、ドイツとアイルランドのデータの下方修正を受けて、第1四半期にテクニカル・リセッションに突入した。

国内総生産（GDP）は、第4四半期に同様の落ち込みを記録した後、前四半期比0.1％減となったことが、ユーロスタットによる木曜日の最新予測で明らかになった。第1四半期のGDPは、当初予測された0.1%の拡大から下方修正された。

2四半期連続のマイナス成長は技術的不況と定義されている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アンドリュー・ケニンガム氏は「政策引き締めの影響がまだ十分に浸透していないことを考えると、今年いっぱいは経済がさらに縮小するのではないかと思われる」と述べた。
出典：RTT News(2023年６月８日09:16)

アフリカのビジネスリーダー、貿易の障害に苦言

4年以上前、アフリカ諸国は貿易障壁を撤廃する協定を締結し、式典を行った。しかし、アフリカのビジネスリーダーたちは、国境を越えた貿易は、関税や行政上のハードル、さまざまな国の規制に絡め取られたままだと言う。

コストと遅れは、低価格のライバルに対抗しようとするアフリカの企業の妨げになっていると彼らは言う。

30カ国で事業を展開するエコバンクのジェレミー・アウォリ代表は、先週、コートジボアールのアビジャンで開かれたビジネス会議で、「それぞれの国には独自の法律があり、非常に複雑です」と述べた。
出典：INTERNATIONAL BUSINESS TIMES(2023年６月10日23:36)

カナダのサプライズ雇用減についてエコノミストが語ること

カナダでは、強い人口増加が仕事を探す人の数を増やしたため、失業率は5％から5.2％に上昇し、2022年8月以来の上昇となった。

カナダ統計局は6月9日、若者の雇用が7万7000人減少したのを25歳から54歳の労働者の雇用が6万6000人増加したことで相殺したため、全体の雇用状況は「ほぼ変化なし」と発表した。

しかし、エコノミストは、総雇用者数の減少や労働時間の減少など、データには軟化の兆候があると見ている。TDのエコノミスト、ジェームズ・オーランド氏は、フルタイムの雇用が3万2700人減少したことも、「水面下の弱さ」を示すものであると述べている。

この労働統計は、カナダ銀行が頑強な高インフレと予想を上回る経済・雇用市場の好調を理由に金利を4.75%に引き上げたわずか2日後に発表された。
出典：FINANCIAL POST(2023年６月９日)

このような状況がビットコインの値動きにどんな影響を及ぼしたのだろうか。以下は、6月11日のビットコインの値動きを時系列（１時間足）に沿って説明したものである。

ビットコインの6月11日の値動き

始値3,593,607円で寄りついたあと下落し、２時台には3,564,000円まで下落したが、最高値3,659,784円まで上昇した。その後、3,638,382円まで押し戻されて下落した。

３時台には最安値3,555,000円まで下落したが、3,575,588円まで買い戻されて上昇し、７時台には3,628,899円まで上昇したが、3,622,443円まで押し戻されて下落し、10時台には3,600,753円まで下落したが、3,620,000円まで上昇した。

その後、3,614,473円まで押し戻されて下落し、13時台には3,586,607円まで下落したが、3,598,453円まで買い戻されて上昇し、14時台には3,612,784円まで上昇したが、3,610,685円まで押し戻されて下落した。

19時台には3,598,156円まで下落したが、3,609,011円まで買い戻されて上昇し、20時台には3,616,039円まで上昇したが、3,611,117円まで押し戻されて下落し、22時台には3,595,000円まで下落したが、3,597,949円まで買い戻されて上昇した。

23時台には3,610,344円まで上昇したが、押し戻されて、23時59分59秒には終値3,604,860円をつけ、６月11日の取引を引けた。

この日一日のビットコインの値動きは最安値最高値ベースで、104,784円であった。

6月12日の価格予想及び、注目のイベント

６月12日のビットコインは、始値3,606,864円で寄りついたあと、3,6043209 円まで下落したが、3,603,769円まで買い戻されて上昇し、５時台には3,658,777円まで上昇したが、3,647,996円まで押し戻された。

６時台には始値3,647,996円で寄りついた後、下落している。

今日のポイント
６月11日のビットコインは、対前日比（終値）でプラスの値動きとなった。２時台には最高値365万円台まで上昇したが、その後は伸びを欠いて押し戻され、終値は360万円台をつけ、取引を引けた。

ローソク足の動きを一目均衡表で見ると、ローソク足は雲の上にあり、基準線、転換線とも右肩あがりとなっている。しかし、雲を形成している先行スパンは、先行スパン１額者株を形成している。

このかたちからいえば、ビットコインの価格は上昇する可能性が高いと判断できる。しかし、雲の成り行きをみると、上昇してもそう大きくは上昇するとは思えない。

▼ビットコインの特徴や今後の動向について詳しく知りたい方はこちら
ビットコイン(BTC/Bitcoin)とは？特徴と今後の将来性・価格予想

この記事のライター

Tsuji Hideo

フリージャーナリスト。出版社勤務後、１９８４年４月からフリー転向。以降、月刊宝石や「ダカーポ」などに原稿を執筆。月刊誌の取材・執筆活動のほか、単行本の執筆や編集等を行う。著書に『サイエンススクランブル』『我らチェルノブイリの虜囚』（いずれも共著）がある。２００７年１１月から２０１６年１月まで日本で唯一の外国為替証拠金取引（ＦＸ）の専門誌月刊「ＦＸ攻略．ｃｏｍ」の初代編集長を務める。ＦＸポータルサイト「エムトレ」アドバイザー歴任。